最近、JR東海が東海道新幹線の子供料金を期間限定ではありますが実質無料にするというキャンペーンがありましたが、航空業界にもこの流れがやってきました。
鬼滅の刃とのコラボを今月から実施しているANAが、12歳未満の子供料金を1,000円にするというキャンペーンを実施することになりました。今まで、子連れにはJALの方が優しいので子供いるときはJAL優先で乗っていましたが、少しANAも選択肢にいれたいところです。
私もこれでも1児の父ですので、こういったキャンペーンはありがたいですし、チェックさせてもらいました。色々とルールをみると気を付けないといけない点があるので、その点も少し紹介しておきたいと思います。
目次
鬼滅の刃 x ANAお子様1,000円キャンペーン
12月から鬼滅の刃とコラボして毀滅の紙カップを使ったり鬼滅ジェットを飛ばしたりしているANAですが、実利的なイベントとして、子供料金を1,000円にするというキャンペーンを打ってきました。
この手の施策は11月に東海道新幹線の子供料金を実質無料にしたものがあり、それに対抗してきたというのもあるでしょう。あと個人的にJALに比べてANAはお子様に優しくない(機内のおもちゃがしょぼかったり、JALはしまじろうなどとコラボしていて子連れに強い)というのもあるので、そのイメージの脱却もあるでしょうか。
とはいえ、子供料金1,000円といってもどんな場合でも使えるわけではありません。以下、利用条件・注意事項をみていこうと思います。
【大前提】抽選制のチケットであることに注意
まず大前提として、このチケットは定められた期間の間に申し込み、抽選があたった人のみが購入できるチケットになっています。ふつうにANAのホームページで購入できるわけではありません。
具体的にはこちらの応募フォームに申し込みをし、抽選であたった人に限り利用できるという仕組みです。まあ抽選の発表は比較的余裕があるのですが、いきなり運試しになります。
まあ逆に言うと、値段高そうな混雑路線に混雑日程で行く場合、ダメ元で抽選に応募してしまうというのも一つありですね。我が家は2月3連休に長崎ぶっこみました。
土日のみ・往復同一路線販売
この子供1,000円チケットは、対象期間が土日祝に限定されています。そのため、組み合わせとしては、土曜発1泊2日、土曜日帰り、日曜日帰りの3パターンに限られます。
また、出発時間についても申込段階では決まっておらず、「午前」、「日中」、「夕方・夜」の区分になっています。
とはいえ、基本的には行きの飛行機は「午前」、帰りの飛行機は「日中」か「夕方・夜」に設定されており、「午前」となっていても朝7:30以降の便があてがわれますので、朝6時台の早すぎる便になったりする心配はありませんし、観光時間も十分に確保することが可能です。
最後、往復とも同一路線での申し込みとなるため、行きの到着空港と帰りの出発空港は同一である必要があります。そのため、周遊旅行にはちょっと不便な形になってしまいます。
大人は指定された運賃プランを使用する必要がある
どんな運賃プランでも子供料金が1,000円になるわけではなく、大人は大人で、「ANA VALUE for Kids(大人適用)」というチケットを購入する必要があります。
なので、例えば「大人は特典航空券、子供は1,000円」なんて夢のような話があるわけではありません(笑)私は最初想像してしまってやる気がでたのですが、いかんせんそんなおいしい話はありませんでした。
この「ANA VALUE for Kids」ですが、まあ土日の運賃としてはそこまでべらぼうには高くないが、安いチケット買おうと思えばもっとあるよなーという感じです。主要路線については、以下のとおりです(全路線ごらんになりたい方はこちらからどうぞ)
路線 | 大人料金 | 子供料金 |
---|---|---|
羽田=新千歳 | 往復38,000円 | 往復1,000円 |
羽田=伊丹 | 往復24,000円 | 往復1,000円 |
羽田=福岡 | 往復40,000円 | 往復1,000円 |
羽田=那覇 | 往復44,000円 | 往復1,000円 |
新千歳が片道あたり19,000円、伊丹だと12,000円、福岡だと20,000円、那覇だと22,000円というのは、それ単体でみると決して安くはありません。とはいえ、土曜午前羽田発、日曜夕方羽田着でみていけば、滅茶苦茶高いというわけでもありません。
多少高い分は、子供の料金1,000円がありますから、時間帯を考えれば普通に購入するよりは安くなるでしょう。特にお子様が2人の場合はかなりオトクになるかなと思います。大人2人、子供1人で羽田=那覇を利用する場合、総費用は89,000円になります。これを6で割ると1人あたり片道約15,000円となるので、まあ安いといえば安いですが、ソラシドエアのセールを使えばもう少し安くいけるかな、という感じです。
子供の条件
今回の子供1,000円のチケットを購入するうえで大事な条件が2つあります。
- 対象となるお子様は、搭乗日時点で3歳から12歳未満のお客様です。
- お子様一人につき、大人が一人以上帯同していただくことが条件です。
上はまぁわかります。6年生でも12歳になってしまえば航空業界では大人扱いです。
問題は下。子供1名につき大人1名の帯同が必要ということは、大人が1人の場合は連れていける子供は1名、大人が例えば夫婦2名の場合、連れていける子供は2名までとなります。
たとえば大人1人で子供2人を連れていく場合にはこのきっぷが使えませんし、両親がいても子供が3人以上いられる方の場合はこのきっぷを使うことができません。子供の人数が多いと旅費も大変なのに、これはちょっとかわいそうな気もします…。
対象期間・申込方法
今回の対象搭乗期間ならびに応募受付期間は以下のとおりです。
対象搭乗期間 | 応募受付期間 | 抽選結果連絡 | |
---|---|---|---|
第1弾 | 1月29日(土)、1月30日(日)、2月5日(土)、2月6日(日)、2月11日(金)、2月12日(土)、2月13日(日)、2月19日(土)、2月20日(日) | 12月15日(水)~12月22日(水) | 12月27日(月)まで |
第2弾 | 2月26日(土)、2月27日(日)、3月5日(土)、3月6日(日)、3月12日(土)、3月13日 | 1月13日(木)~1月20日(木) | 未定 |
第3弾 | 3月19日(土)、3月20日(日)、3月21日(月)、3月26日(土)、3月27日(日) | 2月3日(木)~2月10日(木) | 未定 |
日程としては3連休を含め対象となっているのは大きなポイントです。さすがに3連休であれば、このプランを使った方が総額は抑えられると思います。
また、対象路線はこちらにあるとおりです。羽田発でいうと、1日に複数便でており、午前中にオードシェアではいANA便が飛んでいるような路線はほぼ網羅されています。
申込の注意事項
申込は専用のWebサイト経由で行います。ANAの国内線のページからは申し込みできません。
手順通り申込を進めていけばいいのですが、1点だけ注意があって、申込の際には子供もANAマイレージクラブの会員になっておく必要があります。なのでお子さんのマイレージカードを作ってない方は、申し込みの前に作っておく必要があります。
まとめ
ANAが鬼滅の刃コラボキャンペーンの一環として、「お子様1000円キャンペーン」を実施することになりました。
大人の料金が少し高かったり制約もありますが、それでも連休などに使えばかなりオトクに旅行をすることも可能になっています。最大の難点は抽選で、こればっかりはこのチケットを買えるように祈るしかないですね。
オミクロン次第ですが2月にはGoToも再開するかと思います。GoToもうまく絡めて、いい感じに家族旅行ができるといいと思います!