2020年の2月28日から、JALはロシアのウラジオストクに新たに就航することになりました。
もともとは7月にANAと同日に就航を発表し、どちらも日本の航空会社としては初めて極東ロシアの都市・ウラジオストクへ乗り入れることとなるなんて言っていましたね(笑)。
当初の予定では、JALは3月29日から就航の予定で、3月16日に就航開始する予定のANAの方が早いことになっていたのですが、ここにきてJALが就航開始を前倒しすることに決めました。
さらに、開設記念ということで、特典航空券のディスカウントマイルキャンペーンも実施されることになりました。これはJALマイラーにはかなりアツいので、ぜひ紹介したいと思います。
目次
JALがウラジオストクに2020年2月28日から就航
JALは2020年2月28日からウラジオストクに就航することを発表しました。
ウラジオストクへは、現在、JALが加盟するワンワールドに所属するS7航空が、成田ーウラジオストク線を就航していますが、JALはこれに続くものです。
成田からウラジオストクは、距離にしてわずか676マイルと、ソウル(758マイル)よりも近く、2時間ほどで到着します。別名、「日本から一番近いヨーロッパ」なんて呼ばれたりすることもあるくらいです。
就航ダイヤ
今回発表された、JALの成田ーウラジオストク線の想定ダイヤは以下の通りです。
- 成田発:11:20→ウラジオストク着:14:45
- ウラジオストク発:16:25→成田着:17:40
JALの成田ーウラジオストク線は、成田空港を午前中、ウラジオストクを夕方に出発する便設定となっています。所要時間は2時間強です。
従来からウラジオストク線を運行しているS7航空は、成田空港発は夕方、ウラジオストク発は午前中となっています。本拠地がウラジオストク側にあるので仕方がない部分もありますが、日本人には決して使いやすいダイヤとは言えませんでした。
これに対し、新たなJALのタイムテーブルは、日本人により使いやすい設定になったかな、と思います。
また、JALの就航により、コードシェアしているS7航空とあわせて、それぞれ午前発、午後発ができますから、便の選択肢が広がりますね。
なお、JALの成田ーウラジオストク線は、夏は毎日運航の予定ですが、冬の運航については別途案内するとなっています。これは、ロシア路線はどうしても冬の需要が少ないためです。現状、JALの成田ーモスクワ線も、冬場は毎日運航にはなっていません。
使用機材
今回の成田ーウラジオストク路線で使用する機材は、ボーイングの小型機である、B737-800となります。クラスはビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制となっており、総座席数は144席です。
座席配置はエコノミークラスは3-3列で計132席、ビジネスクラスは2-2列で計12席となっています。
近距離航空路線ですので、そこまでハイスペックな機材ではありません。たとえばビジネスクラスの座席も、今はやりのフルフラットになるような座席ではなく、スカイラックス不快ラックスという、かなり古い座席になります。
特典航空券に必要なマイル数はどうなる?
陸マイラーとして気になるのが、特典航空券で必要なマイル数です。
JALのチャートには「ヨーロッパ・ロシア」というものがあり、モスクワの欄をみてみると、エコノミークラスは片道あたり17,500マイル~、ビジネスクラスは片道あたり40,000マイル~となっています。
JALの国際線特典航空券は、2018年から、特典航空券の枠と必要マイルが空席連動性になったため、必要マイルは日によって異なります。
ただ、これはあくまでモスクワを想定しているものであり、わずか2時間強のフライトにしては必要マイルが多すぎます。
そこでJALは新たにウラジオストク用のチャートをつくりました。具体的に必要マイル数ですが、
- エコノミークラス:片道9,000マイル~
- ビジネスクラス:片道20,000マイル~
となりました。
必要マイル数自体は、韓国よりは多く、台湾や中国、香港に比べるとちょっと少ないとう必要マイル数に落ち着きました。韓国よりも近いので、韓国と同じくらいの必要マイルになるかと思いましたが、それよりはちょっと多いところに落ち着いたというところですね。
減額マイルキャンペーンも実施!
このように、エコノミークラスで片道9,000マイル、ビジネスクラスで片道20,000マイルに設定された必要マイル数ですが、今回ウラジオストク線の就航記念キャンペーンとして、減額マイルキャンペーンが行われます。
予約開始は、11月6日(水)の14:00からです。
就航から2020年6月30日(火)までの搭乗に限りますが、この期間の必要マイル数が、
- エコノミークラス:片道9,000マイル⇒5,000マイル
- ビジネスクラス:片道20,000マイル⇒15,000マイル
となります。
特に強烈なのがエコノミークラスで、必要マイルが40%も減少します。これにより、往復10,000マイルでウラジオストクへの往復特典航空券の発券が可能となります。
これはなかなかアツいキャンペーンだと思います。私も11月6日には全力で取りに行きたいと思います。
ウラジオストクってどんなところ?
ここからは、ウラジオストクってどんなところか、簡単に紹介したいと思います。
ウラジオストクはロシア極東最大の港湾都市であり、東京から2時間半の距離にありながら異国情緒漂う街並みが続く「日本から最も近いヨーロッパ」で、豊かな自然と新鮮な魚介類を堪能することができます。
このようにインスタ映えするような写真が撮れるような撮影スポットも多いようで、特に最近は女性に人気があるみたいですね。街の本屋さんでも、最近はウラジオストクのガイドブックをみかけるようになりました。
ロシアというとやはり国土が広いのですが、ウラジオストクに関していえば、基本的には街の中心部から徒歩圏に観光地もあり、手軽な週末旅行も楽しむことができそうですね。
有名なのがシベリア鉄道の始発駅をはじめとする歴史ある洋風建築です。わずか東京から2時間強で、このようなヨーロッパの造りの建物に囲まれることが可能です。
ウラジオストクの鉄道駅からは、今でも9288キロ離れたモスクワ行きの鉄道が定期的に走っています。私も一度乗ってみたいものです。
そのほかにも、バレエ鑑賞やナイトクラブ、ロシア料理なども楽しむことができるようです。
また、ウラジオストクから600キロメートルも離れていますが、ユネスコ世界遺産に登録されているシホテアリニ自然保護区というのがあります。冷帯から亜熱帯にかけての様々な気候区分の動物と植物に溢れた原生自然が広がっています。
最後に。ウラジオストクにはカジノもあるそうです。
この記事をみると、実際にカジノがあるのは市内ではなく40キロほど離れた郊外のようですが、かなり大がかりなリゾート(IR)になっているようですね。これは行ってみなければなりません。
ウラジオストクは電子ビザで入国OK
通常、現在もロシアに入国する際は、ビザが必要になります。それもカンボジアなどのように入国時に取得できるアライバルビザではなく、事前に大使館にいってビザを取得しなければなりません。
ただ、ウラジオストクを含むロシア沿海地方への入国に限る場合は、インターネット上のみで取得できる電子ビザが導入されています。
最近、やたらウラジオストクを推すような特集が組まれたりしていますが、この電子ビザ導入により、圧倒的に日本人のビザ取得が容易になったことで、新たな旅行先として注目されるようになったんですね。正直大使館まで行くの、めっちゃめんどくさいですしね…。
ただし、ビザの申込の際には、記載事項に十分気を付けてください。最近ツイッターで目にした記事ですが、このような事例もあるそうです…。
ANAもウラジオストク就航を発表
ANAも2020年3月から成田―ウラジオストク線を開設することになっています。
こちらは運行ダイヤや使用機材は現時点で未定です。ただ、2020年3月(2019年ウインターダイヤ中)よりと書いてあることから、JALよりも数日先に運行し、「日本の航空会社発!」とドヤ顔で大々的にやりました。
ただ、その先に提携する航空会社がないためなのか、実際の就航ダイヤをみてみると、週に2便とネットワークとしては脆弱な上、JALが就航日の前倒しまで決めたので、正直影が薄くなってしまいましたねー。
まとめ
JALのウラジオストク就航が2020年2月に前倒しになったうえ、減額マイルキャンペーンが実施されることになり、往復10,000マイルでウラジオストクを訪れることが可能となりました。
もちろん特典航空券が取れることが条件とはなりますが、11月6日の14時に一気に座席が解放されることになりますから、比較的予約もとりやすいかもしれません。
わずか2時間強で行けるヨーロッパであるウラジオストク、インスタ映えするような場所も多そうですし、マイラーの中でもちょっとしたブームになるかもしれませんね。
参考記事:JALマイルのため方やJAL就航記事をチェック
ウラジオストクへはJALマイルをためていってみませんか?JALマイルのため方やJALの最近の路線について記載した記事を最後にまとめました。こちらもぜひ読んでみてください。