ANAの他頻度利用客向けへのプログラムに含まれるアップグレードポイント。
ANAのSFC修行の翌年もこのアップグレードポイントが入ってきます。今回は、SFC修行を解脱した人を想定して、このアップグレードポイントの使いみちと、私が2018年度にどう使うかを紹介できればと思います。
目次
アップグレードポイントとは
ポイントの付与は、前年のプレミアムポイントのうち、ANAグループ利用分を元に算出されます。なお、表は1ポイントからありますが、アップグレードポイントをもらうことができるのは、原則としてブロンズ会員以上です(平SFC会員もらうことができません)
SFC修行をされた方であれば50,000PPをお持ちですので、原則として40,000ポイント以上である、20ポイントが付与されていますよね。
ただし、私のようにエアチャイナを使ったシンガポール修行をしたなどにより、ANAグループでのPPが40,000未満の場合、付与されるアップグレードポイントは10ポイントになります。
この他に、SFC特典として4ポイントが付与されるため、一般的にSFC解脱組は24ポイント、ただし他社利用が多い方は14ポイントになっています。
アップグレードポイントの使いみち
SFC修行層が保有しているアップグレードポイントは、先程書いたとおり基本24ポイントです。
このアップグレードポイントの使いみちですが、多岐に渡るのですが、比較的現実的な使いみちを考えていきたいと思います。例えばビジネスクラスからファーストクラスへのアップグレードは、そもそもビジネスクラスを有償発券していることが前提ですので割愛します。
国内線プレミアムクラスへのアップグレード
国内線で、普通席からプレミアムクラスへのアップグレードにこのアップグレードポイントを使うことができます。国内線のプレミアムクラスは、座席が広々としているほか、食事やお酒の提供もあり、空の旅をくつろぐことが可能です。
必要ポイントは、路線・時期に関わらず一律4ポイントですので、比較的使いやすいですね。ポイントの価値としては、アップグレードにかかる費用を考えると、1ポイントあたり2,000円から3,500円程度となります。
なお、プレミアムクラスへのアップグレードでは航空券の種類やクラスは一切問わずに使うことが、特典航空券でも利用することが可能です。
注意点としては、事前の申し込みはできず、申し込みができるのは搭乗2日前からになります(2018年から)。2日前に空席があれば、ANA公式サイト経由で申し込みもできますし、当日カウンターで申し込むことも可能です。
国際線ビジネスクラスへのアップグレード
最もアップグレードポイントへの効率がよいのが、エコノミークラスやビジネスクラスへのアップグレードです。ビジネスクラスの利用はかなり快適なので、ぜひとも利用したいものですよね。
こちらは、路線によってアップグレードに必要なポイント数が変わってきます。欧米やオーストラリア路線ではあれば10ポイント、ハワイや東南アジアなどには8ポイント、中国・香港・台湾などは6ポイントとなっています。
利用条件は355日前から出発24時間前(準備が整えば当日空港の可能)と使い勝手がよく、24ポイントもっていればかなり魅力的に見えるのですが、利用するにはかなり厳しい条件もあります。
まず空席ですが、特典航空券の枠の空席が必要になります。つまり、ビジネスクラス全体の空席ではなく、マイルでの特典航空券が発券できる状態であることが必要です。そのため、ハワイなんかはほぼ絶望的ですし、その他のエリアも、早い段階でとらないとなかなか空席がありません。
さらに、ツアー料金や特典航空券は、アップグレードの対象外となっていて、運賃カテゴリーがUクラスよりも上(海外発券の場合はHクラスよりも上)となっています。
アップグレードが可能なUクラスの運賃である”Basic Plus”と、エコノミークラス最安値の運賃である”Value”を同時に表したのがこちらの表です。これはシンガポール行きの片道運賃なのですが、片道で55,000円程度の差があります。ついでにいうと、プレミアムエコノミーの”Value Plus”の方が安いので、プレミアムエコノミーを買ってアップグレードした方がいいということになります。
ちなみにですが、ダイヤモンド会員様になると、当日ビジネスクラスに空席がある場合に限りますが、2倍のポイントを払えば搭乗券のクラスに関係なくアップグレードできます。
たとえば最安のヨーロッパへのエコノミークラスチケットを持っていても、当日空席があれば20ポイントを使うことにより、ビジネスクラスにアップグレードできるんです。ダイヤ様すげー。
国内線ANAラウンジの利用
国内線のANAラウンジには、プラチナ会員、SFCホルダーの場合同行者1名までが入場でき、それ以上の同行者は二人までマイルを使って入場することが可能です。このラウンジ入場に、アップグレードポイントを利用することが可能です。人数はマイルでの入場と同様、同行者二名までとなります。
必要なポイント数は2ポイントです。つまり、2,000マイルの代わりに2ポイントを使うので、1ポイントの価値は1,000マイルということが可能です。
ただですねー。これは価値観の問題ですが、国内線ANAラウンジにアップグレードポイントを使うのは勿体ないと思います。同行者が多くて国内線ラウンジに払って利用するくらいなら、レストランでおいしいものを食べたいですよね。そんなに長い時間、いるわけでもないですしね。
国際線ANAラウンジの利用
国際線ANAラウンジも、国内線同様に、同行者3名分までマイルの代わりにアップグレードポイントを利用することが可能です。
国際線ANAラウンジの場合は少し高級なので、国内線よりも必要ポイントも多く3ポイント必要になります。必要マイルは4,000マイルまたは5,000円ですから、1ポイントの価値は1,333マイルまたは1,667円ということになります。
国際線のエコノミークラスに3人以上で利用する場合で同行者をラウンジに入れたい場合、特にシャワーを使いたい場合には一考に値するでしょう。
スカイコインへの交換
最後の手段はスカイコインへの交換です。1ポイントあたり1,000スカイコインと交換することが可能です。
金銭価値に置き換えるとすれば、最も非効率な交換先になります。とはいえ、国内線ANAラウンジ入場よりは、個人的にはお得だと思っています。国内線ANAラウンジに2,000円は払えない…。
私の使い道予定
さて、私はエアチャイナに魂を売った組なので、保有アップグレードポイントは14ポイントです。
国際線のアップグレードに使いたいのはやまやまですが、そんな高い運賃で搭乗予定もありませんので、国内線プレミアムクラスで利用し、余った分はスカイコインに変えることになると思っています。とりあえず、5月に福岡から新千歳行きという、比較的長距離の国内線に搭乗する予定があるので、そこで使ってみようと思っています。
まとめ
ANAのアップグレードポイントについて少し考察してみました。やはり国際線のビジネスクラスへのアップグレードで使いたいところですが、安い運賃ではアップグレードできないので、少し高い運賃かプレミアムエコノミークラスでの発券が必要になります。
その他、国内線プレミアムクラスへのアップグレードや、スカイコインへの交換など、色々と使い方はあります。これがもらえるのは、ブロンズ以上に上がらない限り1度ですから、色々と考えて使ってみましょう
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