私も最近知りましたが、ユナイテッド航空のマイルであるUnited MileagePlusを使って、提携している特典航空券を発券する場合、必要マイル数が一律で1割増加することになりました。
これにより、MileagePlusを利用してANAの国内線特典航空券を発券する場合も、基本的に必要マイル数が増加することになりました。
一方で、国内線利用で必要マイル数の増加を回避する方法もありますので、併せて紹介させていただければと思います。
目次
ANA国内線でユナイテッド航空のマイルを利用するルール
ユナイテッド航空のマイルであるMileagePlusでは、ユナイテッド航空のほか、ANAなど、スターアライアンス加盟各社を中心としたパートナー航空会社の特典航空券を発券することが可能です。
日本でも、マイレージプラスセゾンカードというクレジットカードの利用でためたり、ホテルのポイントを交換したりして、それなりにMileagePlusを保有している人も多いと思います。
そして、MileagePlusは比較的短距離のフライトでお得な使い方ができることが多いため、貯めたマイルはANA国内線で利用すること方も多いと思います。
実際、ANA国内線の場合、片道1区間5,000マイルから搭乗することができたりします。
また、ユナイテッド航空の特典航空券の場合、飛行機好きな人、弾丸旅行が好きな人にとってはいろいろとおもしろいルールがあるんです。
これはちょっとマニアックな使い方な話になるんですが、MileagePlusを使った特典航空券の場合、以下のルールがあります。
- 24時間以内の乗り継ぎ2回までok
- 必要マイル数はあくまで出発地と到着地の距離で計算
- 正式なマルチエアポート以外であれば出発地と到着地に設定可能
このようなルールを駆使して、弾丸旅行の場合、かなりお得な発券方法ができたんですね。
たとえば、東京から札幌にいくのに、福岡で21時間もの寄り道をすることが可能です。これでも片道扱いで、区間マイルは羽田・新千歳間の510マイルということになります。
さらに、福岡と北九州は正式なマルチエアポートではないので、このように福岡→羽田→北九州の行程でも、片道として扱われます。
朝一の福岡発の便で日帰り東京を楽しみ、夜10時前の便で北九州に戻ってきてもが5,000マイルなんですね。余談ですが、北九州空港深夜到着便は、福岡行のバスも接続されていますのでこの時間着でも福岡市内にちゃんと帰れます。
この技は2つの空港が近い広島・岩国や大館能代・秋田などでも使える技です。福岡のほか、広島や秋田に在住の方は絶大なメリットなので、ぜひ活用してくださいね。
羽田・成田や伊丹・関空・神戸の場合はマルチエアポートなのでこのようなことはできません。
ANA利用時でも必要マイル数が予告なしに増加
さて、こんな便利でおもしろい使い方ができるMileagePlusの提携航空会社特典航空券なんですが、必要マイル数が10%増加になっているというニュースが入ってきました。
実際にブログ内でも、海外の航空会社の必要マイル数が増加していることが開設されています。
最近だと、MileagePlusは2019年に直前発券手数料が現金からマイルに変更、ユナイテッド航空利用時のマイルチャート廃止などの変更(改悪?)を行ってきました。
ユナイテッド航空のマイルチャート廃止のタイミングでは、パートナー特典航空券の必要マイル数は変えないといっていましたが、さっそく変更があったようですね。
ANA利用時でも必要マイル数が予告なしに増加
この影響は、当然といえば当然ですがスターアライアンスメンバーのANAにも波及しました。今回は利用者も多い国内線の状況をみていきたいと思います。
今まで、ANA国内線の場合に必要なマイル数は出発地と目的地の区間マイル数は以下のとおりでした。
- 800マイル以下の場合:1区間5,000マイル
- 801マイル以上の場合:1区間8,000マイル
これが、今回の改定により、以下のとおり変更となりました。
- 800マイル以下:1区間5,500マイル
- 801マイル以上:1区間9,000マイル
前の記事にあるとおり、およそ10%ほど必要マイル数が増加してしまいました。これはちょっと残念ですね。
たとえば今まで片道5,000マイルだった羽田ー伊丹は、5,500マイルになりました。
また、片道8.000マイルだった羽田ー那覇は、このように9,000マイルになっていますね。
ANA国内線での必要マイルの増加を回避するちょっとした技を紹介
今回のユナイテッド航空MileagePlusを利用したANA国内線特典航空券に必要マイル数の増加を回避する方法があります。
それは、ズバリ、ANA以外の航空会社を選択することです。
ユナイテッド航空のマイルを使った特典航空券は、スターアライアンスに加盟するANAだけでなく、ANAがコードシェアしている、以下の航空会社の便を予約することも可能です。
これらの航空会社のほか、ANAグループでもANA本体はなく子会社であるANAウイングが運行する便を利用する場合、今まで通り、区間マイルが800マイル以下であれば5,000マイル、800マイル以上で8,000マイルで移動することが可能です。
たとえば、東京から札幌へは、ANAのほか、エアドゥが就航していますが、下の二つはANA運航のため5,500マイルなのに対し、上の二つの便はAir DO運航のため、5,000マイルで発券可能なんでです。
そのほか、福岡や北九州などにはスターフライヤーが、九州各地にはソラシドエアが、就航しています。これらでも同様です。ANA便以外を利用するのがお得ですね。
ユナイテッド航空のMileagePlusの特典航空券は乗り継ぎが2回まで認められますが、1区間でもANA以外の航空会社を利用していれば、必要マイルは少なく(5,000マイル/8,000マイル)なります。
東京から那覇へ行く場合、今回の改定により、直行便を利用したり、経由便でもANA運航便だけの利用場合、必要マイルは9,000マイルとなります。
一番上の例は、羽田→鹿児島をソラシドエア、鹿児島→那覇もソラシドエアを利用した場合です。どちらもANA以外の便を利用していますので、沖縄まで8,000マイルで発券可能です。
2つ目の例は山口県の岩国空港で乗り継ぐ場合です。羽田→岩国、岩国→那覇ともにANA便で機材ももちろんANAなのですが、運航会社がANAウイングなので8,000マイルで発券可能です。
最後の例は福岡乗り継ぎの場合です。この例では羽田→福岡はANA運航ですが、福岡→那覇がANAウイングの運航なので、他のパターンと同様に8,000マイルで発券可能なんです。
たかが1,000マイルと思うかもしれませんが、家族旅行などで3人4人となると、往復で6,000~8,000マイルも必要マイル数がかわってきますので、地味に大きい話ですよね。
まとめ
ユナイテッド航空のマイルでANAをはじめとする他社の特典航空券をとる場合、いきなり必要マイルが10%増加したというニュースでした。
現在、航空会社の経営もなかなか苦しい中で、必要マイルの増加というのは、マイルの価値を下げ、結果としてコスト削減になりますから今後も進んでいくかもしれませんね。
一方、手元資金を確保するためにバイマイルのキャンペーンは航空会社も積極的に行っていくかもしれません。手っ取り早く現金確保できますからね。
現在、アラスカ航空のマイルを購入すると、最大で60パーセントのボーナスを獲得することができるキャンペーンを実施しています。
ただ、もしこのようなキャンペーンに乗る場合も、マイルがインフレし、必要マイル数の増加(=マイル価値の低下)の可能性があることは頭の片隅に入れておいたほうがいいかもされません。
いずれにせよ、来年くらいにはフライトができる可能性を信じ、フライトキャンセルで余ったマイルがある人は、特典航空券に変えていったほうがいいかもしれませんね。