台湾・桃園国際空港のトランジットホテル「町.草休行館」に宿泊してみた

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台湾、台北近郊にある桃園国際空港は、チャイナエアラインやエバー航空のハブ空港として、世界中の様々な都市との路線網を有しています。

そんな桃園空港に深夜到着し、翌朝に出発する乗り継ぎをするにあたり、空港の中にあるトランジットカプセルホテル「町.草休行館」に今回宿泊してみましたので、施設概要と宿泊時の様子を紹介できればと思います。

台北・桃園国際空港はトランジットホテルが長らくなかった

台湾、台北近郊にある桃園国際空港は、チャイナエアラインやエバー航空のハブ空港として、世界中の様々な都市との路線網を有しています。また近郊の国とはLCC路線も多いです。

ただ、そんな桃園国際空港にはつい最近まで敷地内にトランジットホテルがなく、また2024年現在は24時間あいているラウンジも存在しないため、オーバーナイトトランジットをする人は一度空港を出て近くのホテル(ノボテル等)まで移動するか、野宿を敢行するかの二択でした。また、早朝便を利用する方も野宿を敢行したりしています。

これは価値観の問題でもあり、また安全が担保されていないので自己責任でお願いしたいのですが、従来から桃園空港では野宿する人もおり、制限エリア内にもエリア外にもそれなりにスマホを給電しながら横になれそうな場所があって、私の友人だと女性でも「桃園の野宿は余裕」と言い張ったりしています笑

トランジットホテル「町.草休行館」誕生

そんな中、最近第2ターミナルに「町、草休行館」というカプセルホテルが誕生しました。

ホテル概要
  • ホテル名:町.草休行館
  • 場所:第二ターミナル5階(非制限エリア)
  • チェックイン:16:00
  • チェックアウト:10:00
  • アメニティ:タオル以外基本なし
  • 添い寝:4~6歳まで無料(4歳未満宿泊不可)

場所はJALやANA、エバー航空などが発着する第2ターミナルなので、ジェットスターやピーチ、一部のスターラックス等が発着する第1ターミナル発着時には移動の時間が必要になるので注意が必要です。なお、非制限エリアなのでオーバーナイトトランジットの場合は一度入国する必要があります。

気になる宿泊料金はざっと検索したところ1,500元ほどからとなっており、私が宿泊したときは1,900元ほどでした。カプセルホテルであることを考えれ正直ちょっと高いなというのが感想ですが、一方である程度の安全と、ベッドの上で眠れるというのを買うならこのくらいは仕方ないかな、という風にも思います。このあたりも価値観によってくるところが大きそうです。

このホテルは使い道が3パターンあると思ってて、1つ目は今回私が利用したときのように深夜到着、翌朝出発便を予約している場合でしょう。成田20:00台発、翌日各地に向かうような便を予約している人は空港周辺に宿泊したいですよね(野宿でもいいですが…)

2つ目が、同じく深夜に到着して、朝までカプセルホテルで休んでから市内にでるという方法でしょう。台北中心部のホテルは2024年現在かなり高い値段をつけており、深夜に到着して寝るだけで1泊分のホテル代金を払うのはちょっともったいないような気もします。その上、私と同じような20時すぎに成田を出発するフライトの場合、入国に手間取ったら最終のMRTに乗れない可能性もあるので、時間のかかるバスか料金がかかるタクシーの利用になってしまいます。

最後が早朝便を利用するときです。LCCのほか、エバーやチャイナエアラインといったフルサービスキャリアであっても、割と日本行きは朝早い便が多かったりします。朝バタバタと台北市内から桃園に向かうよりも、前日に桃園にきてしまったほうがいいかな、という考え方もできるのかなと思います。

実際に泊まってきた

今回、成田夜発の便で台北に向かい、翌日朝8時の便で香港にいく「仕方のない」用事があったため、桃園空港で一夜を過ごすことになりました。今回はANAの特典航空券で年末に出国する際に空席を探していった結果、空席を縫うように探していくと、このような謎のトランジットになることもあります。

成田空港を20時過ぎに出発するエバー航空を利用し、桃園空港に到着したのは23時すぎでした。第エバー空港では2ターミナルに到着するので、入国したらとりあえず到着階の1階から、出発階の3階に向かいます(写真はイメージです)この時間の入国審査はそこまで混んでおらず、スムーズに入国できました。

ちなみに第2ターミナルは第1ターミナルに比べて深夜早朝時間帯の発着が少ないため、とっても静かです。また入国審査も比較的スムーズに通過することができました。

ホテルの場所は第2ターミナル南側の5階になります。22~24番カウンターの方に向かうと、エスカレーターがあるのでそちらに乗ります。

エレベーターを上がると、左側目の前にホテルの入口があります。和をイメージさせるようない深夜は入口となっており、ほっとさせてくれます。人がやはり少ないのでなんか寂しかったからですかね。

館内は土足禁止となっており、入ったらまずここで靴を脱ぐというスタイルになっています。

スリッパに履き替えたらフロントでチェックインをします。支払いは前金制になっています。クレカのタッチ決済も可能でした。

部屋はいくつかに分かれており、部屋の出入りはカードで施錠がなされます。部屋の中はこんな感じで2階だてになっています。

それぞれの窓はカーテンが下せるので、最低限のプライバシーは確保されますが、この距離なので、正直音などは気になります。宿の性質上、基本は早く寝るかと思うのですが、話し声が聞こえることもあります…。

ホテルについた時は、この部屋私一人しかいなかったのでラッキーなんて思ったのですが、数十分後から続々と宿泊客が到着しました。

なお部屋ごとまでしかセキュリティがないので、貴重品の管理は十分に注意してください。

個々のカプセルはこのような感じになっています。本当にベッドがあるだけで、ちょっとした棚がある程度。スーツケースまでは入らないので、スーツケースは外に置く形になります。写真からだと死角になるのですが、上着をかけるスペースとハンガーが壁沿いにあります。

狭いところが苦手な人はちょっと大変かもしれないですね。私はそこは苦にならないので、その点は大丈夫でした。

奥には鏡のほか、コンセントが1つとUSB-Aタイプの給電が一つあります。台湾は日本と同じAタイプですのでプラグ変換は不要ですね。

続いてシャワー・トイレルームの紹介に移りたいと思います。

まず、更衣室はないのでシャワーブースの中で服を脱ぐことになります。

シャワーはこのような形になっています。共用ですが、そこまで汚くなくてよかったかなと思います(ちなみに当然ですが毎回掃除をしているわけではないので、右上のタオルは前の人がやりっぱなしのものです)。

シャワーは持ち手になっており、タオルは借りることができます(歯ブラシ等は販売)。シャンプーとボディーソープは備え付けがありますが、私はシャンプーだけは持ち込みました。やはり成分がわからないので、ボディーソープはともかく、シャンプーは基本持ち歩いています。

部屋の中が共用のカプセルホテルなので、着替えのほか、パスポートや財布などの貴重品もシャワーへ持ち歩く必要があるのです。どこに貴重品を置くのかというと、このようにビニール製のバッグがかかっていますので、これに入れれば濡れません。シャワーの浴び方次第ではありますが。

写真撮り忘れましたが、ドライヤーは洗面所にあるのでそこは安心してください。

カプセルホテルなので、パーソナルスペースでの飲食は水以外禁止となっています。そのため、食事などをしたい場合は、一度ホテルの外にでると、自由に食事ができそうなスペースがありますのでこちらですませるとよいでしょう。

また、ホテルの目の前には24時間営業のファミリーマートがありますので、小腹がすいたり喉が渇いたりした場合は、こちらで購入することが可能です。

私は24時近くにチェックインして6時にチェックアウトしたので全く楽しんでないのですが、夕方や朝であれば、フロント横のこちらでお茶をいただくこともできるそうです。

あと、受付の人もゆっくり英語話してくれたり、忘れ物の連絡をわざわざメール送ってきてくれるなど(実際のところは捨てて欲しかったものなのですが)、人的なサービスというのは、なかなかちゃんとしたところだな、という印象は受けました。

まとめ

台北桃園空港のトランジットカプセルホテル「町.草休行館」を利用しましたのでその概要と感想を紹介しました。

結論としては、やっぱりカプセルホテルなので狭いですし圧迫感があります。翌朝の寝坊が怖いので睡眠導入剤なども使いにくいと思うので、けっこうなストレスになりました。

9,000円以上払って泊まったのですが、これなら正直野宿でもいいかなと思いました(笑)桃園国際空港は制限エリアにも非制限エリアにもベンチや充電スペースなどがあるので、こちらで一夜を明かすという方法も考えられます。私の友人だと女性でも「桃園の野宿は余裕」とか言ったりしてるので(笑)まあ大丈夫なんでしょう(一応自己責任で…)

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