ソラシドエアカードは、九州や沖縄と各地を結ぶ航空会社である、ソラシドエアが三井住友カードと提携して発行しているクレジットカードです。
このカードをもつと、ソラシドエアのマイルがオトクに貯まったり、会員専用の運賃を利用できたりするメリットがあります。また、それ以外にも九州や沖縄の空港や市街地のお店で、割引を受けることができるメリットもあります。
今日は、そんなソラシドエアカードについて紹介できればと思います。
目次
ソラシドエアカードの概要
ソラシドエアカードは、九州を中心とする航空会社であるソラシドエアと三井住友カードが提携したクレジットカードです。
ソラシドエアカードには、普通カードの「ソラシドエアカード」と、ゴールドカードの「ソラシドエアゴールドカード」の2種類がありますが、本記事では普通カードのソラシドエアカードを紹介していきたいと思います。
ソラシドエアカードの基本的な機能は以下の表のとおりとなります。
カード名 | Solaseed Airカード | |
---|---|---|
提携ブランド | VISA | |
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:1,365円 |
|
家族カード年会費 | 初年度:無料 2年目以降:440円 |
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海外旅行保険 | 付帯利用・疾病障害50万円 | |
締め日/支払日 | 15日締/翌月10日払い | |
ポイントサービス | 三井住友Vポイント ※ソラシドエアのマイルに交換可能 |
|
還元率 | 0.5%(ただしソラシドエアのマイルへの交換は1%) | |
付与電子マネー等 | iD、VISAタッチ |
ソラシドエアカードの年会費は初年度無料ですが、2年目からは1,375円発生します。年会費が有料のクレジットカードですから、ただなんとなく持つというわけにもいかず、保有する理由をしっかりもつ必要がありそうです。
三井住友カードのリボ払い機能である「マイ・ペイすリボ」を設定しても、本カードでは年会費の割引はありません。
国際ブランドはVISAで、最近話題の非接触型決済「VISAタッチ」にも対応しています。JCBやAMEXが使えないお店はだいぶ減ってきましたがまだ一定数ありますので、VISAならこれ1枚でも安心して持ち歩くことができるでしょう。
カード入会特典
ソラシドエアカードに入会すると、初年度は1,000マイルがもらえるほか、毎年更新すると500マイルもらうことができます。
初年度の1,000マイルは、カードが発行されると本当にすぐ付与されます。びっくりするくらい早かったですね。確かカード発行して1週間も経たずに付与されたと記憶しています。
この後紹介しますが、ソラシドエアカードのマイルの価値は、1マイル2円程度と考えてよさそうなので、年会費が1,375円かかったとしても、500マイルもらうことができることを考えれば、ほぼ年会費をペイすることが可能です。
カード決済でソラシドエアのマイルを貯める
ソラシドエアカードの利用貯まるポイントは、三井住友カードのポイントプログラムであるVポイントであり、決済利用200円あたり、Vポイントが1ポイントが貯まります。還元率は0.5%と一般的なカードです。
三井住友カードのVポイントは、1ポイント1円としてクレジットカードの支払に充当したり、Vポイントアプリにチャージしてプリペイドカードのように使用することもできますし、様々なポイントに交換することも可能です。
ただし、ソラシドエアカードは、ソラシドエアと提携してできたクレジットカードなので、ソラシドエアカードを持っている人に限り、Vポイントをソラシドエアのマイルに交換することが可能です。
この交換レートが秀逸で、1ポイントを2マイルに交換することが可能なんです。したがって、ソラシドエアカードは先ほど還元率0.5%と書きましたが、ソラシドエアのマイルに交換する場合に限り1%となります。
したがって、ソラシドエアカードで貯めたVポイントは、ソラシドエアのマイルに交換すべきですし、ソラシドエアのマイルを貯めたいという人以外であれば、このカードを持つ意味はほとんどないと思います。
ポイントをマイルに交換する錬金術として利用可能
ここまで紹介したとおり、ソラシドエアカードを使うと、Vポイントが貯まり、そのVポイントをソラシドエアのマイルに交換することにより、カード決済に応じてマイルを貯めることができます。
そして、ここからがオトクな話なのですが、Vポイントって他の三井住友カードのクレジットカードでもたまったりしますよね。そして、複数のカードのVポイントは、三井住友のサイトVpassでまとめることが可能です。
ソラシドエアマイルへの交換に使えるVポイントは、ソラシドエアカードで貯めたものに限らず、他のカードで貯めたものであっても、はたまたポイントサイトから交換したVポイントであっても適用されるんです。
なので、他のカード、例えば三井住友ナンバーレスなどのクレジットカードで貯めたVポイントのほか、ポイントサイトで貯めたポイントから交換したVポイントであっても、200%の交換レートでソラシドエアマイルに交換できるんですね。
このように、ポイントサイトのポイントをGポイントに集め、Gポイントを三井住友のVポイントに交換し、そこからソラシドエアのマイルに交換するという交換ルートになります。
例えば、ポイントサイトから10,000円分のポイントを集め、それを等価・即時にVポイントに交換し、ソラシドエアのマイルに交換すると、20,000マイルになります。
ソラシドエアカードのユーザーが増えれば、ANAカードのようにポイント2倍にして専用レートを作るのでしょうが、そこまでするほどソラシドエアカードは発行されてないので、現在はこのような形になっています。
ですが、明らかに他のポイント経由のレートが良すぎるので、ソラシドエアカードへの交換はカード決済のポイントだけになるとかそういう改悪もありえるので、早めに貯めてしまったほうがいいと思います。
【ポイ活を利用したソラシドエアマイルのため方は、詳細はこちらにまとめています】
ソラシドエアカード割を使えば割引運賃が取りやすい
搭乗したい日の運賃が高い場合でも、ソラシドエアの場合、初年度年会費無料のソラシドエアカードを持っているだけで、特別運賃を利用することが可能です。
このカードを持っていると、通常の割引運賃とは別に、「ソラシドカード割」と「ソラシドカード割EX」という割引運賃を利用することができるのです。
カード保有者限定運賃という仕組み自体は、JALでもあったりしますが、あれはどちらかというとビジネス用の運賃スタイルです。ですが、ソラシドエアの場合は、レジャー用のカード補修者限定割引があるんです。
「ソラシドカード割EX」というのが変更可能な運賃のかわりに高め(それでも普通運賃よりは安い)というチケットですので、これはJALなどにもある仕組みです。一方、レジャー向きなのは「ソラシドカード割」になりますから、こっちを紹介したいと思います。
ソラシドカード割は、搭乗10日前まで購入可能な運賃。席数限定、払い戻し不可ということで通常の割引運賃とほぼ同じルールではありますが、割と枠は多く、けっこう予約することが可能になっています。
運賃は原則固定で、以下のとおりです(繁忙期は値上げあり)。
路線 | ソラシドカード割・運賃 |
---|---|
羽田=那覇 | 15,710円 |
羽田=宮崎 | 15,090円 |
羽田=鹿児島 | 12,990円 |
神戸=那覇 | 11,320円 |
中部=那覇 | 11,760円 |
全路線の運賃については、こちらでご確認ください。
羽田=那覇は15,710円とちょっと高いのですが、それでも10日前ならどの便でも15,710円で購入できるというのは、オトクではないでしょうか。
たとえば比較的値段の高い朝に羽田を出発する25便、この6月26日は先ほど紹介しましたが、通常の割引運賃では19,910円します。それが、ソラシドエアカードを保有している人だけ、15,710円で搭乗できるというわけです。
また、中部=那覇は、8月の一番安い割引運賃が12,000円以上するため、こちらのソラシドエアカード割を利用した方がオトクになります。
さすがに10,000円を切るような割引運賃がソラシドエアやJAL、ANAで購入できればそちらの方がオトクでしょうが、割引運賃の販売が終わってしまった後でも、ソラシドエアカード割が残っていれば、比較的安価に移動することができます。
機内販売や空港での割引もあり!
空港や機内での買い物でもソラシドエアカードを使うとオトクになるシーンがあります。
機内販売10%オフ
ソラシドエアのフライトでは機内販売を実施していますが、商品をソラシドカードで決済すると、10%OFFで購入出来ます。これはANAやJALでも機内販売10%オフとなっていますが、それと同じような感じです。
さすがに機内販売の充実度ではANAやJALに大きく劣りますが、それでも機内では軽食やオリジナル商品を販売しまして、これが10%オフで購入することができます。
空港の売店で5%オフ
那覇空港と鹿児島空港の一部の売店では、ソラシドエアカードで決済すると5%オフで買い物をすることが可能です。
ハイビ(国内線ビル2階 多目的ホール(ウェルカムホール)側)
グルクン(国内線ビル2階 立体駐車場P2連絡口 近く)
【鹿児島空港】
Dream Garden(国内線2階 北側)
JALのSKY BLUEやANAのANA FESTAでも同様に、JALカードやANAカードで決済すると5%オフになるのと同じように割引となります。
ちなみに話が脱線しますが、通常JALにしろANAにしろソラシドエアにしろ、カード利用の割引は5%オフが原則となっていますが、JALカードを使って那覇空港のコーラルウェイを買い物をすると、10%オフになります。
JALカードを持っている人であれば、那覇空港でのお土産購入は、まずはコーラルウェイをみてみるといいと思います!
ソラシドエアとは
ソラシドエアは、羽田から九州各地や、沖縄から九州を中心とした各地への路線を運航している航空会社です。ちなみに本社は宮崎にあります。
ソラシドエアはいわゆるフルサービスキャリアです。LCC(格安航空会社)とは違って、荷物預けは重量20kgまで1点無料ですし、機内サービスとしてドリンクの提供もちゃんとあります。
就航路線
ソラシドエアの2021年4月現在の就航路線は以下の通りです。
東京(羽田)-宮崎 | 6往復 12便/日 |
---|---|
東京(羽田)-熊本 | 5往復 10便/日 |
東京(羽田)-長崎 | 4往復 8便/日 |
東京(羽田)-鹿児島 | 4往復 8便/日 |
東京(羽田)-大分 | 4往復 8便/日 |
東京(羽田)-沖縄(那覇) | 3往復 6便/日 |
沖縄(那覇)-宮崎 | 1往復 2便/日 |
沖縄(那覇)-鹿児島 | 2往復 4便/日 |
沖縄(那覇)-神戸 | 3往復 6便/日 |
沖縄(那覇)-名古屋(中部) | 1往復 2便/日 |
沖縄(那覇)-石垣 | 3往復 6便/日 |
沖縄(那覇)-福岡 | 1往復 2便/日 |
名古屋(中部)-宮崎 | 1往復 2便/日 |
名古屋(中部)-鹿児島 | 1往復 2便/日 |
羽田からは宮崎、熊本、長崎、大分、鹿児島、沖縄の6路線、沖縄からは羽田のほかに中部、神戸、福岡、宮崎、鹿児島、石垣、名古屋からは沖縄のほかに宮崎、鹿児島に就航しています。
また、すべての便がANAとの共同運行となっており、ANAのホームページからもこれらの便を有償や特典で予約することが可能です。
使用機材はポーイング737
ソラシドエアの使用機材は、小型機のポーイング737のみとなります。機材は単一にして運行コストを下げています。
ポーイング737ですから、機内の座席配置は3-3となり、29列+最後に2席ありますから、定員は176人となっています。
また、ソラシドエアのシートピッチは81cmと、若干足元に余裕を持たせています。実際、ANAやJALのシートピッチが79センチメートルなので、2センチメートルほど広くなります。
Wi-fi搭載なし
ソラシドエアには機内Wi-Fiが装備されていないため、機内でネットを使うことができません。
最近はWi-Fiつき機材が増えてきて、特にJALであれば速度が気にならないレベルで使えたりすることから機内での時間潰しにスマホでTwitterしたりとかできましたが、フライト時間の長い沖縄線で使えないのは、ちょっぴりデメリットですね。
まとめ
紹介してきたとおり、ソラシドエアカードは、ソラシドエアを利用する人であれば持っていて損のないクレジットカードです。
年会費は発生するものの、入会・更新時のボーナスマイルが付与されるほか、ソラシドエアのマイルに1%のレートで交換が可能だったり、ソラシドエアカード割ということで、10日前までオトクな運賃でソラシドエアに搭乗することが可能です。
そして何より、ソラシドエアのマイルを大量に貯めるためには必須になるクレジットカードとなっています。
現在、ソラシドエアカードはポイントサイトにはでていませんので、公式サイトからお申込みいただければと思います。