羽田から九州や、各地から沖縄へのフライトを運行しているソラシドエアの特典航空券のルールが変更となります。一言でいえば沖縄路線の必要マイル数大幅アップが変更の柱です。
ANAも2024年10月末からの便(8月下旬予約開始予定)に必要なマイル数を増加させましたが、ソラシドエアも同様に対応してきました。
九州路線の必要マイル数はケースによっては減少しますが、沖縄路線はめちゃくちゃ必要マイル数が増加し、どえらいことになっています。
目次
ソラシドエア特典航空券の必要マイル数が増加へ
ソラシドエアの特典航空券は、おそらく8月27日頃から10月末以降の便の予約が開始されるのですが、このときから必要マイル数が増加することになります。また、ソラシドエアは往復同時に予約すると往復特典として必要マイル数が減額される仕組みがありましたが、この往復特典も廃止されます。
九州路線と沖縄路線ではちょっと影響度が全然違うので、分けてみていきたいと思います。
九州路線の必要マイル数は大きな変化なし
羽田と九州各地を結ぶ路線での必要マイル数は、往復割引がなくなったものの、基本となる必要マイル数が減少したことにより、ケースによっては必要マイル数が減っています。
- ローシーズン:片道あたり5,000(従来は片道5,000、往復9,500)
- レギュラーシーズン:片道あたり6,000(従来は片道7,000、往復12,000)
- ハイシーズン:片道あたり8,000(従来は片道9,000、往復14,000)
みていただければわかるとおり、片道での発券はローシーズンの場合は現行どおり、レギュラーシーズンとハイシーズンは現行よりも必要マイル数が減少します。
私なんかは割と九州旅行する場合、行きの到着地と帰りの出発地が異なることが多いので片道で取ったりするのですが、そのような場合はむしろ今までよりも必要マイル数は減少します。これは非常にありがたいですね。
一方で、往復で取る場合、レギュラーシーズンは12,000マイルで変わらないのですが、ローシーズンとハイシーズンは必要マイル数が増加することになります。ソラシドエアだと宮崎便を取る人も多いでしょうし、宮崎の場合、そのアクセスの悪さから他の県に行かずにのんびりと宮崎で過ごす方も多いかなと思うので、その場合は必要マイル数の増加が待っています。
とはいえ、ローシーズンで往復10,000マイル、ハイシーズンでも往復16,000マイルで特典航空券が確保できるのであれば、JALやANAに比べても圧倒的に優位なのかなと思います。
沖縄路線はエグいって…
一方で沖縄路線はとんでもない必要マイル数の増加です。
- ローシーズン:片道あたり9,000(従来は片道6,000、往復11,000)
- レギュラーシーズン:片道あたり11,000(従来は片道8,000、往復13,000)
- ハイシーズン:片道あたり13,000(従来は片道10,000、往復15,000)
圧倒的に必要マイル数が増加します。特に沖縄は往復で取りたい方も多いのでこれでみると、今までレギュラーシーズンの場合往復13,000マイルだったのが22,000マイルになります。約70%も値上げという、ヤクザ顔負けの必要マイル数増加です。
ANAの特典航空券の必要マイル数がローシーズンで8,000、レギュラーシーズンで9,500、ハイシーズンで12,000ですから、これらよりも高くなっています。
家族でとると必要マイル数は2倍、3倍、4倍となっていきます。これは明確に沖縄路線での特典航空券を塞ぎにきたのではないかなと思います。
いやー、本当に沖縄の特典航空券取れないですよね。予約開始当日じゃないと基本的には無理。そこすぎると平日ですらなかなかとれないです。
さすがに今の沖縄路線の必要マイル数は少なすぎて、正直特典で取られたら全然儲けにならないので全然あけてないのではないかなと推察します。必要マイル数の増加によって、少しは沖縄路線の特典航空券の枠が増えることを期待したいと思います。
ソラシドのシーズンチャートはなかなかひどい…
もう一つ問題なのがシーズンシートでハイシーズンの季節がかなり増えたことです。
こちらが新しいシーズン表になるのですが、ANAなんかに比べるとかなり細かく刻まれています。左が東京から地方、右が東京から地方の便を表しています。
年末年始は当然ハイシーズンでこれはわかるのですが、基本的に3連休あるとその前後含めハイシーズンに設定されています。11月下旬から2週間謎のハイシーズンがあったり、ハイシーズン多すぎますね。
ローシーズンも1月のみと非常に短いため、こういった面でも必要マイル数が増えていったりします。
それでもソラシドエアカードルートを使えばまだまだお得!
まあ、それでもソラシドエアのマイルは他のマイルに比べて非常に貯めやすいため、オトクに使えるのではないかなと思います。
そして、ソラシドエアカード保有者限定で、Vポイント1ポイントがソラシドエアマイル2マイルに交換することができる限り、ポイ活では他のマイルより圧倒的に貯めることができます。
ポイントサイトのポイントをPexに集め、Pexのポイントを三井住友のVポイントに交換し、そこからソラシドエアのマイルに交換するという交換ルートを使っていけばガンガンマイルがたまります。
例えば30,000円分のポイントは6万マイルに交換できますので、九州なら家族4人分の発行が可能です。ANAマイルに交換したら21,000マイルですから、1人にもなりませんよね。
沖縄路線であっても、60,000マイルあれば2人分(もう少し貯めれば3人分)とれるのに対し、ANAの場合はかろうじて1人分取れるくらいのマイルにしかなりません。
なので、この制度が続く限り、ちょっと必要マイルが増えたくらいでソラシドのマイルを見切るのではなく、引き続きうまく付き合っていくのがいいかなと思います。ソラシドの終わりはこのルートが塞がれることなので。
まとめ
ソラシドエアの沖縄路線の必要マイル数が大幅に上昇するというお話でした。確かに70%以上の必要マイル数増加はびっくりしましたが、ポイ活視点からすれば、「お得すぎる」が「お得」に変わったくらいでしょうか。Vポイントのソラシドエアカードルートでマイルを貯めるという視点に限れば、九州は相変わらずの破格ですし、沖縄もまだまだ使えると思います。むしろ空席を…。
今まで、ソラシドエアのマイルはポイントサイトとソラシドエアカードを使って相当お得に貯めることができましたが、ここにはメスは入らず、必要マイル数増加という形で調整がされることになりました。これが塞がれるまでは、うまくソラシドとも付き合っていきたいものです。