沖縄本島の南北を結ぶ高速船が2019年4月就航へ 那覇から美ら海水族館にも向かえます

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年間1000万人の観光客が訪れる沖縄。私も好きで、年に1〜2回訪れています。

沖縄は鉄道がモノレール以外にないため、那覇市内以外を観光するには、バスを使うかレンタカーを借りるかになります。

今回、これ以外の手段として沖縄本島の南北を結ぶ高速船が定期就航します。那覇市から北谷町、恩納村を経て美ら海水族館がある本部町まで、船で行くことができるようになり、非常に便利になりますので紹介できればと思います。

高速船「海からぐるっとExpress」の概要

今回高速船を就航するのは、沖縄のタクシー大手である第一交通産業の子会社である、第一マリンサービスという会社です。

2019年3月13日にプレスリリースを発表し、4月13日に、那覇港から北谷フィッシャリーナ、恩納村サンマリーナを経て本部・渡久地港間を結ぶ路線を開設します。

北谷にはアメリカンビレッジなどの観光商業施設、恩納村には多くのリゾートホテル、そして本部町にはジンベエザメで有名な美ら海水族館がありますので、観光客には非常に使いやすい路線になっています。

愛称は「那覇・本部高速船 海からぐるっとExpress」と名づけられています。

高速船使用される船

今回の高速船で用いられる船は、定員146人の高速船「タクマ2」になります。定員が146人ですから、高速バス3台分くらいの人を運ぶことができきますね。

航海速度23ノット(時速換算で約43キロくらいになります)で運航し、那覇~本部間の所要時間は寄港時間も含めて2時間20分となります。

高速船のフェリー乗り場を紹介

今回就航する4箇所のフェリー乗り場はこちらになります。

まず、那覇港は空港から約15分、多くのホテルが集まる、ゆいレール旭橋駅から徒歩11分のところにあります。

次の停泊地となる北谷のフィッシャーマリーナは、ヒルトン北谷リゾートのすぐ横、アメリカンビレッジからも十分に徒歩圏内となります。

恩納村のサンマリーナは、シェラトン沖縄サンマリーナリゾートのすぐ横にあります。

終着地の本部港からは、美ら海水族館まではバスやタクシーで15分ほどのの距離ががあります。(バス310円、タクシーは1500円程度)

なお、この高速船は2018年に実証実験をしていたのですが、その際は美ら海水族館まで無料のバスがありましたので、今回も設定される可能性があります。

issy
2018年の際は、周遊バスが無料で設定されたんですよ。今回も美ら海水族館へのシャトルバスではなく、無料周遊バスなんかがあるとうれしいですね

高速船のダイヤ

今回就航する高速船のダイヤは以下の通りです。

那覇発

  • 那覇08:00→08:25北谷08:40→09:25恩納09:40→10:20本部
  • 那覇13:20→13:45北谷14:00→14:45恩納15:00→15:40本部
  • 那覇18:30→18:55北谷

本部港発

  • 本部10:40→11:20恩納11:35→12:20北谷12:35→13:00那覇
  • 本部16:00→16:40恩納16:55→17:40北谷17:55→18:20那覇(夏季は20分後ろ倒し)

北谷発

  • 北谷07:15→07:40那覇

那覇港と本部港の間を1日2往復します。那覇を朝と昼に出る便と、その折り返しになります。那覇から日帰りで美ら海水族館に行く場合は、朝8時に那覇港を出発して10時20分に本部港に到着し、そこからバスに乗り継いで水族館や記念公園を観光し、16時(16時20分)発のフェリーで18時すぎに那覇市街地に戻ることが可能です。

また、那覇午後発の便は美ら海水族館の観光には向かないものの、昼に那覇に到着した観光客が、恩納村のリゾートホテルに向かう際に利用できますし、本部港午前発の便は、同様にホテルからチェックアウトした後、那覇市街地に向かう場合などに利用できそうですね。

このほか、那覇と北谷の間に1往復設定されるようです。こちらは通勤・通学用の設定でしょうかね。「フェリーで出勤」とかちょっとかっこいい(笑)

高速船の運賃

気になるのが所要時間とともに運賃。高速船の運賃は以下の通りとなります。

那覇と本部港の間が、片道2,500円、往復が4,500円の設定となっています。そのほか、那覇から恩納村までは片道1,500円、往復2,700円、恩納村と本部の間ですと、片道1,000円、往復1,800円などとなっています。

バスと高速船で美ら海水族館へのアクセスはバスが若干有利か

ちょっと美ら海水族館までバスで行く場合と高速バスで行く場合を比較してみましょうか。

現在、那覇と美ら海水族館との間は高速バスが運行しており、所要時間はスムーズにいけば2時間くらいかかります。料金は往復で4,000円(やんばる急行バスの場合)。

今回就航するフェリーは、紹介したとおり、那覇と本部港を、2時間20分で結び、料金は往復割引を適用すれば4,500円です。

時間はほぼ同等に見えますが、先ほど書いた通り、那覇港は旭橋の駅から徒歩11分であること、さらに本部港から美ら海水族館までバスで15~20分くらいかかってしまいます。

この点、やはりまだバスのほうが有利です。というか、バスは本数も多いですもんね。

ただ、車の場合は那覇市内と、沖縄道の許田インターチェンジ付近の渋滞は週末になるとなかなか酷いので、定時制の確保ということでは、高速船での移動は一つの手段になるのではなあかな、と思います。

レンタカーなしで恩納村リゾート・美ら海水族館を楽しめる

また、恩納村から美ら海水族館にも高速船が就航するので、私のようなペーパードライバーでも、恩納村に宿泊して、美ら海水族館に向かうなんてこともできるようになります。これは素晴らしい話です。

例えばこんな感じ。

  • 1日目:お昼に空港に到着して、13:20のフェリーに乗り、14:40に恩納村に到着してシェラトンサンマリーナに滞在
  • 2日目:ホテル内のプールや海などでマリンレジャーを楽しむ
  • 3日目:9:40発のフェリーでサンマリーナから美ら海水族館へお出かけし、16:00発のフェリーでそのまま那覇へ
  • 4日目:国際通りの散歩してから空港へ

私も、シェラトンサンマリーナあたりに滞在して、家族でこのような行程で旅行してみたいですねー。4日間休めるかが最大の難点ですがね!!

高速船ならではのサービスも!

さて、価格面や時間面ではまだバスに比べて若干劣る面がある高速船ですが、バスに比べてキャパシティの大きい、海上を動くフェリーならではのメリットもあります。

  • キャリーバッグや大型バッグなどの持込に対応した[小荷物置場]
  • サイクルファンのための[ロードバイク置場](輪行バック使用のみ)
  • 沖縄有数の景勝地を海から見学[残波岬、万座毛(]撮影タイムの設定あり)

荷物や自転車を置くスペースがあるのは非常にありがたいですよね。特に自転車が好きな方は、本部港まで自転車を運んで、沖縄北部でサイクリンクすることが可能です。

また、沖縄中部の景勝地である残波岬や万座毛を海からみれて、撮影タイムまで設定されるというのは、フェリーに乗ることそのものが観光になるということにもなります。

那覇と美ら海水族館との直行便計画も!

今回の高速船就航は、もともと内閣府沖縄担当の補助事業ということで、2018年9月に試験的に行われた事業を正式に展開していくものです。

その実証実験の際は、那覇と本部港の直行便の設定もありました。このときの所要時間はなんと90分!

今回は北谷と恩納村の経由便ですが、今後、第一観光も直行便の計画があるようです。

今後準備が整った段階で、那覇~本部、那覇~名護・本部を結ぶ高速便の就航等サービスの拡充を 図っていく予定です。

直行便が就航すれば、所要時間は90分になりますから、前後の移動時間を考慮しても時間面でもバスと同等(渋滞があればバスより優位)になりますし、より便利になりますねー。

まとめ

那覇港と美ら海水族館の近くまで高速船が設定されることになりました。

一日2往復と、そこまで便数が多いわけではないのですが、特にレンタカーを借りれない方にとっては非常に有力な選択肢になるのではないでしょうか?

また、途中の北谷や恩納村にも寄港しますので、アメリカンビレッジの観光や、シェラトンをはじめとする恩納村のリゾートホテルに滞在しながら美ら海水族館へのアクセスも容易になります。

さて、沖縄まで行くにはANAマイルやJALマイルを貯めれば無料で行くこともできます。簡単に年間10万マイル以上貯めることも可能です!マイルのため方は以下の記事を参考にしてもらえればと思います。

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また、記事中でも紹介したシェラトンサンマリーナの滞在は、SPGアメックスというカードを作ると、年に一回無料でホテルに宿泊することが可能となります。

参考記事

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