ニューヨーク、ワシントン旅行記も3日目に入りました。
この日は、朝から「世界4大博物館」の一つである、メトロポリタン美術館(通称The Met)に行ってきました。結論からいうと、絶対に朝一にいくべき場所です。朝一だからこそゆっくり見て回ることができました。
目次
メトロポリタン美術館の概要
ニューヨーク、メトロポリタン美術館といえば、言わずと知れた世界4大博物館のうちの一つです。
他の3つはルーブル美術館(パリ)、エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)、故宮博物館(台北とも北京ともいわれる)と言われていますが、大英博物館(ロンドン)が入る場合もあります。
メトロポリタン美術館の特徴としては、「なんでもかんでもてんこ盛り!」というところでしょうか。古代から現代まで、アメリカ、ヨーロッパからアジアやアフリカまで、本当に様々な展示物があったりします。ゴッホやらモネからフェルメール、はたまた尾形光琳まであるという
なので、全部みたらとても時間がありませんので、事前に作戦をたてて回ったほうがいいと思います!
朝食はスタバで貢君
さて、メトロポリタン美術館の開館は10:00からですので、この日の朝は少し余裕があります。泊まっていたマリオット・マーキスは土日の朝食ラウンジがない(つまり、上級会員でも土日は朝食なし!)なので、47丁目のスターバックスで朝食をとりました。ニューヨークでも「#スタバに貢君」していたわけです。
ただですねー、激混みな上に、頼んだ品が全部でてこなかったんですよねー。確かに改めてレシートを確認すると入っていなかったので、その場で気づけばよかったのですが、かなり並んでいたのでもう断念。とっととコーヒー飲んで、親が頼んだサンドイッチだけ食べて、他のパン屋でパンを補充して撤収します。
地下鉄と徒歩でメトロポリタン美術館へ向かう
マンハッタンのタイムズスクエアから、メトロポリタン美術館までは地下鉄で向かいました。ただ、メトロポリタン美術館の近くには、地下鉄の駅がありません(一番近くて徒歩10分程度でしょうか)。タイムズスクエア近辺からメトロポリタンに向かうには、個人的にはバスかタクシー(UBER)で行くのをおススメしますね。
タイムズスクエアに滞在する場合にターミナル駅となる、タイムズスクエア42丁目から長距離電車が発着するグランド・セントラル駅を結ぶ、Sシャトルという電車が頻繁に走っているので、まずはこちらでグランド・セントラル駅に向かいます。
その語、グランドセントラル駅から4.5.6線でUPTOWN方向に向かい86 street駅に向かいます。ここからは、3番街方面に歩いていくと、メトロポリタン美術館につくことが可能となります。
朝から行列ができています。今回私たちはニューヨークシティパスをもっていますが、別に並ぶ列があるわけでなく、ふつうどおりに並びました。
10:00ジャストに開館しましたので、中に入っていきます。今回、私たちはニューヨークシティパスを持っていましたが、このQRコードそのものでは中に入れず、建物に入って手荷物検査を受けたのち、専用の機械にQRコードをかざし、チケットに交換する必要があります。
メトロポリタン美術館1階の様子
メトロポリタンは一階と二階に別れており、一階はどちらかというと美術品や武具など、二階はどちらかというと絵画がメインとなっています。
一階の奥にはヨーロッパの彫刻のエリアがあり、私たちはここで多くの時間を使いました。この日は天気がよかったこともあり、日差しが入っていてとても明るい展示になっていました。
美術館って、よくも悪くも薄暗いところも多いですが、このように光が差し込んでいるととても気持ちよくなり、ついつい長居してしまいます。ここはカフェ併設になっています。
デンドゥール神殿
メトロポリタン美術館で一番デカイものといえばこちらではないでしょうか。デンドゥール神殿は、エジプトがアスワンハイダムの建設で水没しかかったヌビア遺跡をアメリカの資金援助により助かったお礼として寄贈されたものです。
この、アスワンハイダム建設によるヌビア遺跡救済キャンペーンきっかけとなり、歴史的価値のある遺跡、建築物、自然等を国際的な組織運営で守る為に『世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)』が出来る事になりました。
1500年前の遺跡が博物館の中にスポッと入っているのがすごいですよね。
訪れたのが10時直後ということでガラガラで、私たち以外に数人しかいませんでした。
メトロポリタン博物館のキャラクターともなっているカバ
このカバのウィリアムは、もとは紀元前18世紀のエジプトでの副葬品といういち展示物であったのが、今となってはメトロポリタンのイメージキャラにまで成り上がってしまいました。こういっちゃなんですが、そこまで歴史的価値があるのかどうかわかりませんが…。。
メトロポリタン美術館2階の様子
1階の半分を回っただけでけっこう疲れました(笑)それくらい、メトロポリタン美術館は広いということですね。
二階は絵画中心ですので、スポットを回りました。このほかにも多くの作品がありますし、アラビアン文化の展示などもあります。
5枚のフェルメール
メトロポリタン美術館は、作品数が30程度と数少ないオランダ人画家、ヨハネス・フェルメールの絵が5枚もあります。2015年にアムステルダム美術館を訪れた際に「牛乳を注ぐ女」を生で見て以来、フェルメールの絵は好きなんですよね。ちょっとミーハー入っているんですが。
メトロポリタン美術館で一番有名なのが、この「水差しを差す女」でしょうか。いわゆるフェルメールブルーと言われるように、青の色使いが美しいのもフェルメールの一つの特徴ですが、実際にみると写真越しよりも美しいと感じます。
こちらは「少女」と「信仰の寓意」の2枚です。どれも女性が美しく描かれているのがフェルメールの特徴ですよね。このほか、「眠る女」と「リチュートを調弦する女」の2枚が展示されていました。
写真をとっていなかったのですが、「リュートを調弦する女」は、2018年の秋から東京と大阪で開催されるフェルメール展にも来ることになっています。
中世終盤から近代画家の作品
中世美術のメインは個人的にはフェルメールで、これだけでおなかいっぱいだったのですが、他にも気になる絵が。
こちらはカナレットの「サンマルコ広場」。1720年ころの作品のようですが、サンマルコ広場にいるような雰囲気に引き込まれる絵に興味を覚えました。実際のサンマルコ広場を10年以上前とはいえみたこともありますが、そのときの思い出がよみがえってくる感じで、しばらく見とれてしまいました。
さて、中世絵画から近代画家の作品に移ります。こちらにも名作が多数あります。
まずはクロード・モネの「睡蓮」ですね。睡蓮は、パリのオランジュリー博物館にどでかいのがあって、あれはあそこにいるだけでもうなんと癒されるという以下、睡蓮のための空間というかそんな感じですが、こちらの睡蓮はそこまでのものを感じることはありませんでした。まぁほかにも素晴らしい作品が多いですからね。
ゴッホの「糸杉」になります。ゴッホは自画像もあるようなのですが、私が訪れたときには見かけなかったような…。どこかに「出張中」だったのしょうか…。
日本関係の展示もあります
メトロポリタン美術館には、日本関係の展示も多くあります。
このような金の屏風画から、古い絵巻や像などが展示されています。歴史の授業でも習う葛飾北斎の「富嶽三十六景」も所蔵しているのですが、私が訪れたときはこちらも見当たらなかったような…。
これですこれ。お土産屋でみつけたやつですけど。
お土産屋も充実しているが…
メトロポリタン美術館のお土産コーナーはなかなか充実していました。かなり広く、特に書籍が充実している印象です。
ただですねぇ、なんか心惹かれるものがなかったんですよね。なので私は(母も)ここでは何も買いませんでした。今回訪れていませんが、ニューヨーク近代美術館のほうが、もうちょっと洒落たものがあるのかもしれません。
まとめとメトロポリタン美術館情報
メトロポリタン美術館、今回は弾丸旅行ということで1.5時間程度の滞在と決めていたたため、さくっと回ることになりました。もちろん他にもすばらしい作品が山ほどありますし、パリのルーブル美術館同様、本気でみるなら1日、いやもっと時間が必要なくらいのものです。
またニューヨークに来る機会があれば、訪れたいものですね。
ここまで紹介したメトロポリタン美術館の情報は以下のとおりです。
- 住所:1000 Fifth Avenue at 82nd Street
- 入館時間:10時~17時30分(金・土曜日は21時)
- 入場料:25ドル
- 使用可能パス:ニューヨークシティパス、ニューヨークパス など
ニューヨークシティパスやニューヨークパスをもっていれば入場可能な施設ですし、もしこれらを購入せずにニューヨーク観光をする際に訪れるのであれば、インターネットで事前に購入することが可能です。
メトロポリタン美術館の入場料は依然は寄付金としてましたが、2018年3月から、入場料として域外からの観光客からは25ドルを徴収することになりました
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