2010年、日本の航空業界は新たな一歩を踏み出しました。それが羽田空港再国際化。
そして2014年には昼間時間帯の国際化が本格的にスタートし、羽田空港から気軽に海外にいける時代になりました。羽田空港は23区内にあり、すごい便利ですよね。
ただ、あえて言いたいことがあります。
羽田に向かうときと成田に向かうとき、わくわく感が違いませんか?
特に海外旅行では、便利さだけが満足度を向上させるわけではないと思うのです。旅の「ドキドキ感」が何よりも大事だと思います。ビジネスだと羽田のほうがいいんでしょうけど。
成田に行くときに感じる「海外行くぞ」という高揚感
成田空港は、電車にしろ、バスにしろ、アクセスがだいぶ改善されたとはいえ都心から約1時間かかります。
この1時間が遠いんだよ、という人もいると思いますが、私はこの一時間で旅行本を読むなどして、「海外旅行モードになる」ことを心がけています。
海外旅行に行く直前ってだいたい仕事が忙しく、正直どこに行くかとか全然決めずに旅立つことも増えてきました。そこで、この1時間を使って日常モードから旅行ガイドなどを読んで行く場所を考えたり、気持ちの切り替えを行っていってます。
千葉の方には失礼なのを承知でいいますが、だんだん田舎になっていくにつれて、「海外いくぞー」という気持ちになるんですよ。羽田空港に向かう際は工業地帯を走るし、ビジネスマン多すぎなのでイマイチ気持ちが高まらないことがあります。
また、何よりもこの大きい電光掲示板をみると、「さあ海外にいくぞー!」という気分になりますよね。これが羽田空港にないのはやっぱり高揚感に欠ける部分なのかなぁと思います。
そして出国審査を抜けると免税店。名前はAKIHABARAとか。いかにも空港って感じですよね。どうしてもスタイリッシュさに欠ける部分もありますが、空港というのは世界中の国籍の人が集まる、人類のるつぼでもあるので、カオスなくらいでちょうどいいんだと個人的には思っています。
だいぶ便利になった成田空港
先ほど、小一時間かかる成田は遠いのがまたいいという話をしましたが、成田空港の利便性も高まっています。
鉄道では、2010年に成田スカイアクセスが開業し、スカイライナーを利用すれば日暮里と空港第2ビルの間は最短36分となりました。36分ともなると、正直あっという間に到着します。
子連れの場合などはスカイライナーめっちゃ早くて便利で動けるので、私は活用してます。
バスでは、東京駅や銀座からの格安バスにより、羽田と成田の交通費には差がでなくなりました。格安バスの登場により東京駅から成田空港は1,000円を切る価格帯となったうえ、所要時間も混雑さえなければ1時間ほどで到着します。
東京駅から各空港までのバス移動に関しては、羽田(国際線ターミナル)と成田は所要時間、料金とも実は大差がないのです。
区間 | 料金 | 所要時間 |
---|---|---|
東京駅→羽田 | 890円 | 55分 |
東京駅→成田 | 900円~1000円 | 60〜75分 |
東京駅から羽田空港国際線ターミナルまでバスで行くと時間がかかるのは、先に国内線の2つのターミナルをまわるからですね。
羽田に行く「なんとなく」の日常感
羽田空港に行く場合、私は国際線はモノレール、国内線は京急を利用することが多いです。ここでは成田との比較の話ですので、モノレールの話をしていきたいと思います。
朝昼のモノレール、国内出張のビジネスマンと流通センターに出勤する人で大混雑ですよね。
これがけっこううんざりするのです。なかなか旅行モードになれないというか。やっぱりスーツを来たビジネスマンに囲まれていると、そういう気持ちになれません。あくまで日常感のまま空港に向かうような気がしてならないのです。
また、羽田国際線ターミナルは、導線という意味では素晴らしいと思います。特にモノレールで行くと、改札でて目の前がJALとANAのカウンターですからねー。成田なんて目じゃない。逆に言うと、あまりに簡単に出国できてしまう。そしてターミナルがおしゃれ。
ただ、空港のあのゴチャゴチャ感が好きなんですよ(笑)そして何よりも、羽田空港にはあの大きな電光掲示板がない!小さいモニターが複数おかれているだけです。
これをなんとなく寂しいと思ってしまうのは私だけでしょうか?これもまた、高揚感が湧いてこない1つの原因なのかな、と思うんですよねー。
お店も、出国エリアの前も後も、妙にオシャレなんですよねー。
同意します!成田の大きな電光掲示板を見ると中森明菜の北ウイングが流れてくる中年だけど。成田エキスプレスに乗った時点で、値段も高いし、時間もかかるけど、もう海外旅行モード。荷物置き場はあるし、絶対座れるし。トイレにも安心して行ける。京成が安くて、早いのですが、日暮里駅までがスムースに行けなくて、残念です。
あと羽田は便利とも言えないのでは。優等列車がなく、通勤電車しかないので、欧米とか大きなトランクを持っているとラッシュ時に大変。よって、羽田は、空港バスしかないですが、路線網が、羽田に対して、少ない。うちの駅は、早朝に2本だけ。結局、鉄道で主要駅に出るしかない。外国人旅行者も、成田のバスだと、ホテルまで乗り入れてくれるバスが多いが、羽田は少ない。
あと周辺のエアポートホテルの蓄積が羽田はない。出発便がキャンセルの時、成田だと、周辺のホテルに割り当てて泊まるのが出来ているけど、羽田でそうなったら、どうしているのでしょうか。京急蒲田、品川あたりのホテルも使っているのでしょうか。
ただ、都心の学芸大学当たりだと、羽田深夜着でも、タクシーでまあ払える範囲なのは優れていますね。まあ、住めませんけど。
青ちゃんさま
コメントありがとうございます! 同意していただき嬉しいです(笑)
羽田は導線がしっかりしているので手ぶらならけっこう楽ですけれど、荷物あると大変ですね。
ラッシュ巻き込まれは、気分だけでなく荷物も困りますね。かといってバスだと国内線回ってからで時間がかかり、時間の優位性が失われますしね。
羽田近辺のホテルは高いし少ないですね。オリンピックまでにはどうにかしなきゃいけない課題です。以前大雪でJAL便キャンセルがでたときは朝までサクララウンジに缶詰めというのもあったとも記憶しています。
成田推し、ありがとうございます!!千葉県民(千葉市在住)としてはとっても嬉しいです(笑)通りすがりですがついコメントしてしまいました(笑)
真面目な話になってしまいますが、私が生まれる前に成田空港ができる際、通称成田闘争で大モメしたとか。それだけの犠牲を出しながら、最近になってコロッと国が羽田空港に力を入れているのは、正直納得いってないです。だったら最初からそっちにしとけよ!!って、当時の成田市民を想うと、怒りを感じてしまいます。だから、折角出来上がった成田空港が羽田空港に押されぎみなのは非常に残念なんです。あの犠牲はなんだったんだろうって。ま、こんなことを考えている千葉県民も中にはいるってことです。
ちなみに私もsfc持っていて、上記の感情抜きにしたらどちらの空港も好きです(笑)
コメントありがとうございます!
やっぱり羽田空港が便利なのは分かるんですが、苦労して作ったからこそ活用しないといけないと思うんですよねー。
横浜に住んでた10年前まではさすがに遠いとも思っていましたが、スカイアクセスができて格安バスができて、時間でも金銭でもだいぶ身近になったと思うので、今こそ成田を楽しみながら使えたらいいと思うんですよね!
成田空港駅ではホームからカートが使えず、また、成田空港の制限区域内にある航空会社のラウンジのある階へ上がるエレベーターもカート禁止なので、不便そのものです。
それに対して、羽田空港駅では、ホームから(まで)カートが使え、また、羽田空港の制限区域内にある航空会社のラウンジの入口まで(から)カートが使えて便利そのものです。
交通の便も成田空港は非常に悪く、京成上野駅から片道2500円以上払わないと1時間以内に空港にたどりつけませんが、羽田空港だったら品川から400円位払えば、30分もかからずに空港に着きます。
著者の方は、成田空港にだいぶ入れ込んでおられるようですが、成田空港は、早晩、格安航空会社専用の空港にでもして、レガシィエアラインの国際線は、すべて、羽田空港発にしてもらいたいと思います。
コメントありがとうございます!
おっしゃるとおりで、利便性を考えれば圧倒的に羽田です。
あと、荷物は普段送っちゃうのでカートのことは気にしたこともなかったですがそうなんですね、それはかなり不便ですね。
ただ、成田には成田の良さがあるし、個人的には好きな空港(ちょっと古臭い部分も含めて)なので、うまく活用してほしいしと思っています。ただ、あくまで私の趣味の問題なので、普通の人からすれば羽田のほうがいいのかもしれません。あと私の場合フライトが観光なので、それもビジネスで使う方とは違うのかもしれません。
2020年夏ダイヤで羽田国際線が増便される予定ですが、それでも1日40~50便ですから、成田もうまく使っていければなあと思います。