日本から3時間半の海外リゾートであるグアムは、日本人に人気が高いリゾート地であったものの、近年は渡航者が減少していた上に地政学的な問題も発生し、最近は観光客が減っているようです。
そんなグアムですが、2018年3月25日から、JALが成田ーグアム間を増便することになりました。他の航空会社がグアム線を撤退したりする中でまさかの増便で、需要を喚起しようということでしょうか。
成田~グアム線の増便
成田~グアム線は、デルタ航空も運航していましたが、2018年1月に撤退してしまったので、現在はユナイテッド航空が1日3便とJALが1日1便運航しています。ANAはけっこう前に撤退しています。
JALのグアム線は、もともと以下のダイヤで運行していました。
便名 | 運航日 | 機材 | 出発時刻 | 到着時刻 |
---|---|---|---|---|
JL941 | 毎日 | 767-300(SS6) | 東京(成田)10:40発 | グアム15:20着 |
JL942 | 毎日 | 767-300(SS6) | グアム 17:15発 | 東京(成田)20:00着 |
成田を午前中に出てグアムには昼過ぎに到着、グアム発は夕方で成田に夜到着と、ファミリー層含めて非常に使いやすい時間に運航しています。
今回、そんな中であえてJALが増便することになりました。その時間がこちら。
便名 | 運航日 | 機材 | 出発時刻 | 到着時刻 |
---|---|---|---|---|
JL8941 | 毎日 | 767-300(SS6) | 東京(成田)9:30発 | グアム14:10着 |
JL8942 | 毎日 | 767-300(SS6) | グアム 16:15発 | 東京(成田)19:00着 |
時間帯としては、従来の便より1時間早いのみで、あまり差はありません。というか、昔はこれくらいの時間だったような…?おそらく、グアムは日帰りでスタッフが戻ってくるので、この時間帯になってしまうのでしょう。
JALのグアム便機材
機材は、SS化したボーイング767-300ERが充当されます。リゾート路線って、ビジネス路線に比べて古い機材や狭い機材があてられることが多いのですが、JALは比較的リゾート路線にも力を入れています。
エコノミークラスは、SKYTRAX社が運営する2017年「ワールド・エアライン・アワード」において、世界で最も優れたエコノミークラス座席に贈られる「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート」賞を受賞したシートになります。
まず、前後の間隔ですが、従来のエコノミークラスのシートピッチは79センチ程度のものが主流です。JALでも、グアム線などで使用している改修前の機材は79センチのものになります。これが、JALのホノルル線の場合、84~86センチに設計されています。
「そんな数センチで何が違うの?」と思われるかもしれませんが、これ全然違うんですよ。私も最初はびっくりしました。
これは私がバンコクに行った際、グアム線に使用しているのと同じ機材で撮影した写真です。(足元が汚いのはご容赦ください)私は身長が180センチ以上あるのですが、このような感じで足が全然前にぶつからないんですよ。あと、特に通路側で、窓側の人が出入りするとき、この数センチでかなり変わってきますね。
ビジネスクラスは、SKY SUIETⅡと呼ばれる、フルフラットになるシートになります。座席配列は1-2-1となっていて、全席通路にアクセスできますから、人の前を通る必要はありません。
別に夜行便ではないのでフルフラットにこだわる必要はありませんが、フルフラット座席になっています。ただ、このSS6のビジネスクラスは、幅がかなり狭い(約52センチ)上に、ベッドの長さは200センチもあることから、一部からは「棺桶」というありがたくない名前で呼ばれることもあります…。
2014年に、ビジネスクラスでグアムに行ったときの機内食がこちらになります。近距離のビジネスクラスなので、食事は一つのプレートで提供されるタイプになります。
グアム線の運賃
JALの成田~グアムの運賃は、以下のとおりとなっています(別途サーチャージ等がかかります)
- エコノミークラス:46,000円~
- ビジネスクラス:85,000円~
運賃はエコノミークラスでハワイの半分、ビジネスクラスでハワイの1/3程度でしょうか。運賃的にも非常にお得になっています。特にビジネスクラスはかなりお得でしょう。
競合するユナイテッド航空よりもビジネスクラス、エコノミークラスとも1万円程度高くはなっていますが、シートの広さなど、JALの方がメリットもあります。
ちなみに、JALマイルの特典航空券の場合、必要マイル数は以下のとおりとなります。
- エコノミークラス:19,000~20,000マイル
- ビジネスクラス:40,000~45,000マイル
エコノミークラス、ビジネスクラスとも、マイル単価で考えると2~2.5円程度になります。めちゃくちゃお得な使い方ではありませんが、1マイル2円は超えていますので、マイルがたまっているのであれば使ってもいいのではないでしょうか。
グアムの魅力
東京とグアムって、フライトは約3時間半で到着するんですよね。ハワイまでは行きが約7時間、帰りが約9時間かかりますが、その半分以下の時間で常夏のリゾートに行けるのは非常にいいと思います。
決して観光資源に恵まれているわけではありませんが、私のように小さい子供がいるとなると、時差が少なくて海がきれいなグアムは、旅行先の有力候補になりますね。ちょっとJALの記事とは離れますが、2019年のゴールデンウィークは、グアム旅行を候補の一つに考えています。3時間半ならエコノミークラスでも十分ですし、6万マイルくらいであれば、なんとか貯めることもできますしね。
また、グアムといえば安心して夜遊びもできます。有名なクラブである「globe」もあり、昼は海や買い物で、夜はクラブで踊ってという遊び方もできますね。globeは中心部の大通り沿いにありますし、安全に遊ぶことができます。
まとめ
JALの成田~グアム線が、従来の1日1往復から2往復に増便されることになりました。地政学的には不安定かもしれませんが、今はホテルもかなり安くなっていますし、時差が少なく3時間半程度で到着することから、魅力的な旅行先であることは間違いありません。
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