デルタ航空が実施している、ニッポン500マイルが2020年も継続されることになりました!
ただし、2020年度からは、デルタ航空の上級会員か、提携クレジットカードを保有している人のみが参加できるキャンペーンになりますので、ご注意ください!
とはいえ、デルタ航空のマイルが、JALやANAに搭乗すると、それぞれの航空会社のマイルとは別にもらえるということをご存じでしょうか?さらに、LCCに乗った場合でもデルタ航空のマイルがもらえるということ、ご存じでしょうか?
今日は、国内線の航空機に乗ってデルタ航空のマイルを貯めることができる、「ニッポン500マイル」について説明していきたいと思います。
目次
デルタ航空の「ニッポン500マイル」キャンペーンとは
デルタ航空が実施する「ニッポン500マイル」というキャンペーンは、利用会社を問わず、国内線搭乗時の半券のコピーをメールで送信するだけで1搭乗あたり500マイルを付与するという非常に太っ腹なキャンペーンです。
このニッポン500マイルは、私の記憶で恐縮ですが、少なくとも2009年ころからは実施され、毎年延長されています。
- キャンペーン期間は2020年4月1日~2021年1月31日
- 国内線1区間あたり半券を送付するだけで500スカイマイル付与
- LCCや特典航空券利用でも付与
- 年間20回(10,000マイル)まで付与
- デルタスカイマイルは有効期限なし
このニッポン500マイルキャンペーンですが、国内線であれば航空会社や運賃クラスに関係なく、一律500スカイマイルが付与されます。
とはいえ無尽蔵に付与されるわけではなく、適用されるのは年間20フライト(10,000マイル)までとなっています。
デルタ航空のスカイマイルは、特典航空券に交換するために必要なマイル数が多く、それがゆえに「スカイペソ」なんて言われたりもしているんですが、メリットとしては有効期限がないので、のんびりと貯めていつか使うことも可能です。
申請書を書いてメールをする必要があるので手間はかかりますが、手間以上に得るものは大きいと考えています。手間を惜しんではいけません(これは時々さぼってしまう自分への戒めとしても書いています笑)
もちろん、JALやANAを利用している人はそれぞれのマイルが付与されるので2重どりができるほか、マイレージの制度がないLCCに搭乗した場合もデルタの500マイルが付与されることになります。
さらに、JALやANAを利用する人であっても、特典航空券を利用した場合はJALやANAのマイルが付与されませんが、ニッポン500マイルでのデルタスカイマイルは付与されることになっています。マーケティング材料とするためなんでしょうか。
あくまで、日本の国内線に乗った場合に限りますので、国際線や海外の国内線の搭乗券を送付したとしても500マイルが付与されることはありませんのでご注意ください。
2020年から参加できるのは上級会員か提携カード保有者のみに【改悪?】
しかし、2020年4月以降からは、この「ニッポン500マイル」に参加できるのは、メダリオン会員か提携クレジットカードの所有者のみとなりました。
対象となるスカイマイル会員には、メダリオン会員、日本の提携クレジットカード(デルタ スカイマイル TRUST CLUB VISAカード、デルタ スカイマイル ダイナースクラブカード、デルタ スカイマイル JCBカード、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード)をお持ちの方が含まれます。日本国内で発行されたクレジットカードのみが対象となります
2019年度までは、デルタ航空のスカイマイル会員であれば、だれでも申し込むことが可能だったので、とても敷居の低いキャンペーンだったのですが、これが2020年からは一部の方に限るということですね…。これは残念です…。
ということで、2020年のニッポン500マイルに参加できる人を整理しておこうと思います。
デルタアメックスゴールドカードを作成していきなり上級会員に
デルタ航空メダリオン会員とはデルタ航空の上級会員。フライト実績があれば会員になりますが、もう一つの方法の方法があります。
実は、デルタ航空の上級会員は、実はクレジットカードの保有(と利用)だけで上級会員になれるのです。
それがこちらデルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードになります。
デルタアメックスゴールドカードは、年会費26,000円+税がかかりますが、カードを持っているだけで初年度はデルタ航空のゴールドメダリオンが付与されます。
発行初年度は無条件でゴールドメダリオンとなりますが、2年目からは、前年の決済が年間150万円以上の方のみ、ゴールドメダリオンを維持できることになります
ゴールドメダリオンの場合、その特典として空港のラウンジ利用や預け荷物の優先返却、優先チェックインカウンターの利用などが可能になります。
つまり、JALでいうJGC、ANAでいうSFCと同じようなものです。JGCやSFCは一定の搭乗実績がないと入会できませんが、デルタアメックスゴールドはカードを発行するだけ(=年会費を払うだけ)でデルタ航空の上級会員になれます。
デルタ航空のゴールドメダリオンとなれば、スカイチーム共通の上級会員である「スカイチーム・エリートプラス」となりますから、デルタ航空だけでなく、スカイチームの各航空会社を利用する際も上級会員扱いとなり、ラウンジや優先搭乗などが利用できるようになります。
- デルタ航空
- 大韓航空
- 中国東方航空
- ベトナム航空
- ガルーダ・インドネシア航空
- チャイナエアライン
- アエロフロート・ロシア航空
- エールフランス・KLM航空
- アリタリア航空
このほかに、デルタアメックスカードというのがあって、年会費12,000円+税とゴールドカードよりも安くなりますが、デルタ航空のシルバーメダリオンが付与されます。
シルバーメダリオンだと、「見習い上級会員」みたいなもので、カウンターの利用などで優遇はありますが、ラウンジの利用などはできません。正直、メリットはあまり見いだせないですね。
発行初年度はシルバーメダリオンが無条件で付与されますが、2年目からは、前年の決済が年間100万円以上の方のみ、シルバーメダリオンを維持できることになります
それでも、スカイマークの特典航空券交換は問題なく行えますから、「デルタ航空などのスカイチーム加盟航空会社に乗る予定はないから、コストを抑えてスカイマーク特典航空券と交換したい」という人にはお勧めになります。
デルタ航空提携クレジットカードの保有
もう一つのニッポン500マイルキャンペーンの参加条件が、デルタ航空が提携するクレジットカードの保有です。
-
- デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレスカード(ゴールド、一般)
- デルタ スカイマイル JCB カード(ゴールド、一般、テイクオフ)
- デルタ スカイマイル SuMi TRUST CLUB VISA カード (ゴールド、プラチナ)
- デルタ航空スカイマイル ダイナースクラブ カード
先ほど紹介したアメリカン・エキスプレスのカードのほか、JCBやダイナースと提携したクレジットカードがあります。
しかし、デルタ航空と提携しているクレジットカードはどれも年会費がお高め。先ほど紹介したアメックスは3万円もしますしね。
そのなかで、一つだけ年会費が安いクレジットカードがあるので紹介しておこうと思います。
このうち、デルタスカイマイルJCBテイクオフカードだけは、初年度の年会費が無料、2年目以降は1,650円となっています。
もし、2020年も国内線にたくさん乗る機会があり、デルタ航空のニッポン500マイルのキャンペーンに参加したい場合であれば、デルタスカイマイルJCBテイクオフカードの作成をお勧めします。
デルタ航空ニッポン500マイルの申請方法
それでは、デルタ航空のニッポン500マイルに応募し、スカイマイルを貯めるための方法を説明します。
様式をダウンロードし、申請書を記入する
デルタスカイマイルの会員登録をし、国内線に搭乗したら、以下の「ニッポン500マイル」のサイト内から様式をダウンロードします。(ちょっとサイト構成がわかりにくくなってしまったので、直接様式のPDFにリンクを貼っています)
様式を印刷したら必要事項を記入しましょう。特に記入に難しいところはないと思います。
- スカイマイル番号
- 性別
- 氏名
- フライト情報(航空会社、便名、搭乗日、出発空港、到着空港)
記入したら、メールで送るように画像化します(スキャナでスキャンしても構わないですし、写真をとっても大丈夫です)
搭乗券を用意して画像化
申請書とは別に、申請書に記載したフライトの搭乗券を証拠として提出します。原則として航空券の半券となっていますが、最近はチケットレス化が進んでおり、半券なんてないよ!と思うかもしれません。
これについては、チェックイン時に各航空会社から発行されるもの(搭乗者名、搭乗便名、搭乗日、座席番号、区間が明記されている「お客様控え」など)でも代用が可能です。JALの場合、このような紙ですね。
申請書と搭乗券のデータをメールで送付する
申請書を記入し、搭乗券の画像データが出来上がったらができたらメールで送付しましょう。メールアドレスと件名は以下のとおりです。
- 送付先Eメールアドレス:Japan500@delta.com
- 件名:ニッポン500マイルキャンペーン加算申請
送付ファイルの形式は、JPG、PNG、PDFファイルのどれかにする必要があります。また、データの上限は2MBとなっていますので、特に写真データとした場合は圧縮して送る必要がありそうですね。
公式サイトには6週間から8週間でマイルが付与されると書いてありますが、実際はそこまでかかることは少ないと思います。私の場合、だいたい2~3週間程度でマイルは付与されることが多いです。
ただ、2020年からは一般会員がニッポン500マイルに参加できなくなるので、応募人数が減ることが想定されることから、付与まで早くなるものと思われます。
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ニッポン500マイルなどでためたデルタ航空スカイマイルの使い道
ニッポン500マイルキャンペーンで貯めたデルタ航空のスカイマイルの使い道は、少々悩むところです。
正確にいうと、使い道はいろいろあるのですが、日本在住者の場合、色々と制限があって使いにくいのが実情ではあります。
とはいえ、ただでもらえる上に有効期限がありませんから、使い道を探していきたいと思います。
デルタ航空やスカイチーム特典航空券として利用
デルタ航空のスカイマイルでは、デルタ航空のほか、スカイチーム各社の特典航空券を発券することが可能です。
なお、デルタ航空以外のスカイチーム特典の場合は距離に基づいてマイルが設定されますが、デルタ航空の場合は、空席・運賃と連動するため、一律に必要マイル数を表記することができません。
必要マイル数の詳細は、マイルで得得さんのこちらのサイトがわかりやすいのでご確認ください。
デルタ航空のスカイマイルで特典航空券を発券すると驚くのが、必要マイルが多すぎること。
例えば、ホノルルまでの特典航空券は、チャイナエアラインや大韓航空といった、一般的に「安い」といわれる航空会社でも、エコノミーで6万、ビジネスで12万マイルが必要になります。
そのため、どうしてもスカイチーム特典航空券の場合、近場狙いになるかと思います。
おすすめは、大韓航空のソウル行きや、チャイナエアラインの台湾行きでしょうか。
韓国であれば片道あたりエコノミークラスで7,500マイル、ビジネスクラスで15,000マイル。台湾であれば、エコノミークラスで17,500マイル、ビジネスクラスで35,000マイル。
これでもちょっと多いですが、数年かければなんとかニッポン500マイルだけで貯めることは可能ですし、片道発券が可能なので、片道は大韓航空やチャイナエアラインのビジネスクラス、片道はLCCといった使い方があります。
スカイマークの特典航空券として利用
デルタ航空とスカイマークは独自に提携しています。スカイマークの経営再建の際にもデルタ航空は名乗りをあげていましたね。ANAにつぶされましたけど。
そんな縁もあり、デルタ航空のスカイマイルは、スカイマークの特典航空券に交換することが可能です。ただし交換するには条件があって、デルタ航空の上級会員になっている場合のみ交換可能となります。これはちょっと残念ですね。
交換に必要なマイルは以下のとおりです。
- 福岡 – 那覇
- 羽田 – 神戸
- 神戸 – 鹿児島
- 神戸 – 長崎
- 神戸 – 那覇
- 神戸 – 茨城
- 中部 – 那覇
- 中部 – 新千歳
- 羽田 – 福岡
- 羽田 – 鹿児島
- 羽田 – 長崎
- 羽田 – 那覇
- 羽田 – 新千歳
- 茨城 – 新千歳
- 神戸 – 新千歳
必要マイル数がJALやANAより路線によっては少し多くなるのは気になりますが、スカイマイルに有効期限がないことを考えれば、のんびりマイルを貯めて、貯まったら沖縄旅行に使うという方法などが考えられますね。
必要マイル数以上に、「上級会員でないと交換できない」というのがハードルになりそうです。
もし、スカイマークの特典航空券に交換することを予定している方は、アメリカン・エキスプレスの提携カードを発行し、メダリオン会員になりましょう。
JTB旅行券に交換
1万スカイマイルでJTB旅行券1万円に交換することが可能です(年間の上限は3万円まで)。
この旅行券の使い道としては国内旅行のパック商品に利用することができます。1マイルあたり1円なので、特典航空券に比べ、マイルの単価というか価値としては決しておいしくはないのですが、他の商品に比べ、使い勝手がよいのがメリットです。
なお注意点として、このJTBクーポンの有効期限は、発行から6ヶ月以内の出発の旅行に限りますのでご注意ください。旅行の予定が正確にきまってからクーポンに交換しましょう。
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まとめ
デルタ航空が実施する「ニッポン500マイル」が2020年も継続するというお話でした。
ただし、2020年からは、デルタ航空のメダリオン会員になるか、提携するクレジットカードを保有することが、「ニッポン500マイル」に参加する条件となりました。これは一部改悪です。
とはいえ、JALやANAのほか、LCCの国内線に搭乗したら、航空券の半券をスキャンしてメールで送付するだけでデルタ航空の500マイルもらえます。デルタ航空のマイルには期限もありませんし、とりあえずもらえるものはもらっておきましょう。
ニッポン500マイルに参加するために必要なクレジットカードのうち、年会費が最も安いのは、年会費初年度無料、2年目からは1,650円の、デルタスカイマイルJCBテイクオフカードです。もしニッポン500マイルに参加するなら、ぜひこのクレジットカードを発行しておきましょう。