デンマークの首都、コペンハーゲンの観光名所の一つといえば人魚姫の像。世界3大がっかり名所らしいですが、コペンハーゲンに来たら見に行く方も多いのではないでしょうか?
2019年に私が北欧に旅行した際、コペンハーゲンで乗り継ぎ時間が3時間30分ありましたので、弾丸で空港から脱出し、人魚姫の像をみてきました。
コペンハーゲンの空港から市内は近いので、時間のない旅行者でも行くことが可能です。今回は空港からの行き方と、最寄り駅からの最短ルートをご紹介します。
人魚姫の像とは
人魚姫の像は、コペンハーゲンの中心部から離れたところにある銅像で、シンガポールのマーライオン、ブリュッセルの小便小僧と並んで「世界3大がっかり」の一つにノミネートされています。
そこまで言うなら、死ぬまでに一度みてみたいものですよね?(笑)
この像は、彫刻家のエドワード・エッセンによって1913年に制作されました。当時、王立劇場で上演されていたバレエ「人魚姫」を観たカールスベア2代目社長のカール・ヤコブセンが、この像を制作することを思いついたそうです。
ちなみに、この人魚像のモデルとなったのは、王立劇場のプリマドンナと言われています。
ただ、この人魚姫はヴァンダリズムの対象となり、過去にはブラジャとパンツを書かれるわ、ピンクにペイントされるわ、さらにはダイナマイトによって台座を爆破されているようです。ちょっとなかなか過激な話ですよね。
空港から人魚姫を見に行ってきました
さて、以前からこの人魚像は一度見に行かなくてはならないと思っていましたが、今回、幸いにもコペンハーゲンで飛行機を乗り継ぐこととなったため、チャンスができました。
とはいえ、乗り継ぎの時間はなんと3時間半。欧州入国もあり、かなりタイトな時間です。普通の人なら大人しく空港で過ごす時間ですよね?
とはいえ、そこはブロガー魂(笑)計算してみたらギリギリでいけそうなので、行ってみることにしました。
空港からは国鉄で移動
今回、私はバンコクからタイ国際航空でコペンハーゲンに入りました。となるとEU入国審査は、ここコペンハーゲンで受けることになります。人魚姫に会いに行くには、とりあえず入国がスムーズに行くことが大前提です。入国に時間がかかったら、行くのはやめておきましょう。というかやめておくつもりでしたが、うまく出国できたので突撃です。
コペンハーゲンの空港の地下には国鉄と地下鉄が乗り入れています。どちらもコペンハーゲンの中心部に向かいますが、今回は人魚姫の最寄り駅であるØsterport駅に直接向かうことができる、国鉄を利用したいと思います。
税関検査を通過したら、空港内の矢印の案内どおり進んでいきましょう。
途中には自動券売機がありますので、こちらできっぷを購入しましょう。英語の案内もありますが、最初に表示されている駅のリストにØsterportはありません。そのため、検索から駅名を入力する必要があるのが、若干めんどくさいです。
運賃は36クローネになります。切符の購入に際してはクレジットカードも問題なく利用できますので、私のようにトランジットで観光するくらいなら、わざわざデンマーククローネへの両替は不要ですね。
今回利用するホームは2番線ですので、Track 2の方に向かいます。1番線はスウェーデン方面に向かう電車ですので、間違えないようにしましょう。
鉄道の本数は、10分に1本程度はありますね。2番ホームにくる電車は、ほぼコペンハーゲン中央駅に向かう電車になりますので、基本的には来た電車に乗れば大丈夫です。
やってきた鉄道は、少しごついタイプの車両ですね。これに乗ってØsterportに向かいます。ちなみに車内はけっこう混雑していましたので、車内の写真は撮っていません。
このデンマーク国鉄、座席は自由席ですので、席があいていれば好きなところに腰掛けましょう。
電車はそこまでの高速ではなく、淡々と進んでいきます。そしてコペンハーゲン中央駅までは約15分で到着。ここで多くの乗客がおります。
そして、コペンハーゲン中央駅からさらに2つ目、空港からは約25分で、最寄駅のØsterport駅に到着です。
Østerport駅からの道順
トランジットだと時間もないので、まごまごしている暇はありません。そこで、Østerport駅から人魚姫にむかう方法も紹介しておきます。
駅に到着したら、空港方面から進行方向にある出口を目指して歩いていきます。反対から出てしまうと、遠回りになってしまうので注意が必要です。
ちなみにデンマーク国鉄は、出口に改札がありません。なので突き当たりのこの階段を上って、右に向かいましょう。
駅からでたらこのように駐輪場が目に入ります。その奥にある通りを渡ってから左に進みます。横断歩道などがありませんので、車には十分注意して気合で渡ってください。
大きい道路を渡って左に進んだらこのような右に進む分岐がありますので、ここを右に曲がります。
途中には、このように標識もあったりするので、迷うことはありません。
分岐を右に曲がったらしばらくまっすぐ進むと、左手にこのような階段がでてきますので、これを登って右に行くと、海が見えてきます。
人魚姫と面会
Østerportの駅からは歩いて10分ほどすると、ついに人魚姫との対面です。
しかし、運良く近くでみることができたのでこちらで対面してみて最初の感想は、「思ったより小さくないなぁ」ですね。哀しさもそこまで感じず、そんなにがっかりしなかったですよ。なので、やはりみる角度や距離によって感じ方も変わってくるんですね。
私が人魚姫増を訪れたのは午後8時頃なんですが、それでも多くの人がいます。なんだかんだ言われても、やはりこの子は人気者なんですね。
ちなみに、観光客のほとんどは欧米人で、アジア人はほとんどいませんでした。これはちょっとびっくりしましたね。コペンハーゲンは日本からも直行便が就航している都市なのに…。
おまけ:帰りはコンゲンス・ニュートーまで歩いて地下鉄で戻りました
このまま単純往復でもよかったんですが、飛行機が少し早く着いたので時間に余裕があったため、20分ほど歩いて、コンゲンス・ニュートーから地下鉄で空港に戻りました。
途中には、アマリエンボー宮殿などの見どころもあります。昼間であれば衛兵の交代式をみることもできたりします。
そして駅手前のニューハウンは、かのアンデルセンも愛したと言われる街並みがあります。こちらが、ザ・コペンハーゲンとも言える絵でしょう。
デパートのところに赤いMの文字があって、こちらから地下鉄に乗ることが可能です。
地下鉄も国鉄と同様、自動券売機で乗車券を購入します。運賃は国鉄と同じ36クローネとなります。
国鉄はごつい車両でしたが、こちらは3両のかわいらしい車両です。
途中から地上を走のもあり、地下鉄の所要時間は空港まで15分ほどと電車ほり早く到着。そう、コペンハーゲンは意外と地下鉄でも早いんですね。
まとめ
コペンハーゲンの人魚姫にトランジットの時間を活用して寄ってみました。
コペンハーゲン空港から市内までが近いため、2時間程度の時間をみれば余裕をもって戻ってくることが可能です。
世界三大がっかりなんて言いますが、マーライオンや小便小僧を含め、そんながっかりするものではありません。私個人の意見でいえば、高知のはりまや橋に比べればなんてことはありません。あれは存在にすら気づきませんからね(笑)
もしトランジットでコペンハーゲン空港を利用される場合、時間があれば市内にでてみてはいかがでしょうか?