2020年12月から、日本最大手のポイントサイト「モッピー」から、世界最大のホテルチェーンであるマリオットグループのポイントである「Bonvoyポイント」への交換が始まっています。
このモッピーからBonvoyポイントへの交換レートが、6月から2か月間期間限定で引き上げられ、30%増量となるキャンペーンが開始されます。
そして、当初は交換上限が設定されていたものの、7月には撤廃されました!
これはなかなかオトクだと思いますので、紹介させていただければと思います。
目次
モッピーからマリオットBonvoyポイントへの交換開始
2021年6月1日から7月31日までの期間限定ですが、モッピーから、世界最大のホテルグループである「マリオット・インターナショナル」のポイントである「Marriott Bonvoy」ポイントへ交換すると、通常よりも30%
モッピーポイントからマリオットBonvoyポイントへの交換レートは、通常は等価交換なので、モッピー1ポイントをそのままマリオットBonvoy1ポイントに交換することが可能です。
これが30%増量ということなので、
1P⇒1.3Marriott Bonvoyポイント
となります。これはいつもよりオトクなので、ホテルが好きな人、マリオット系列のホテルに無料で宿泊したい人にとっては、この機会にモッピーポイントを交換してしまいたいですね。
モッピーからマリオットBonvoyポイントへの交換は数日で行われますが、増量分の30%分のポイントは、通常の交換とは別に、キャンペーン終了後の8月15日頃までに付与となります。
ちなみに一部の方が気にするであろう交換上限ですが、6月は10,000ポイントでしたが、7月は上限が撤廃されました!
6月は10,000moppyポイント→13,000Bonvoyポイントのみの適用でしたが、7月は何百万ポイント交換しようと、30%分の増量ポイントをもらうことが可能になっています。
Bonvoy1ポイントの単価は0.76円
今回の交換レートアップキャンペーンですが、モッピーのポイントは1ポイント1円の価値があり、現金化も可能などきわめて現金に近い価値がありますので、1ポイントあたりの単価を考えてみると、1/1.3でおよそ0.76円になります。
マリオットのポイントはWebサイトで購入することができるのですが、セール実施時でもだいたい1ポイントの単価は0.8円~0.9円台のことが多いため、ポイント単価0.76円で交換可能というのは、非常にオトクなんじゃないかなぁと思います。
モッピーから交換するならホテル宿泊で使うべし!
マリオットのリワードポイントであるBonvoyポイントの使い方は、主に以下の2つに大別されます。
- ホテルの無料宿泊に利用する
- 航空会社のマイルに交換する
もちろん他の使用方法もありますが、全部解説したら長くなりますので、メインとなるこの2つについて順にみていきたいと思います。
先に結論を言ってしまうと、モッピーからポイントを交換するのであれば、やはりホテルに使うべきでしょう。
どうしても国際線の利用で海外航空会社のマイルに充当したい場合はともかくとして、それ以外の理由であれば、あんまり敢えてマリオットを経由してマイルに交換する意味はありません…。
ポイント交換でホテルに無料宿泊
Bonvoyポイントはマリオット系列の各種ホテルへの宿泊に利用することができます。このポイント宿泊のすごいところは、繁忙期だろうとなんだろうと、「スタンダードルーム」さえあいていれば、部屋の値段設定に関係なく、ポイント使用で宿泊することができます。
マリオットのホテルは高級度などに応じてカテゴリーが1から8まで各ホテルに設定されており、カテゴリーごとに、無料宿泊に必要なポイント数が定められています。各カテゴリー別に必要な無料宿泊ポイント数は以下のとおりとなります。
カテゴリー | スタンダード | オフピーク | ピーク |
---|---|---|---|
1 | 7,500 | 5,000 | 10,000 |
2 | 12,500 | 10,000 | 15,000 |
3 | 17,500 | 15,000 | 20,000 |
4 | 25,000 | 20,000 | 30,000 |
5 | 35,000 | 30,000 | 40,000 |
6 | 50,000 | 40,000 | 60,000 |
7 | 60,000 | 50,000 | 70,000 |
8 | 85,000 | 70,000 | 100,000 |
一番カテゴリーの低い1の場合、7,500ポイントで宿泊することが可能です。ただ、実際にはカテゴリー1のホテルはそんなに多くないため(日本にはありません)、実際に利用するのはカテゴリー2からでしょうか。カテゴリー2の場合、宿泊に必要なポイントは12,500ポイントです。
で、モッピーポイントから交換したBonvoyポイントを使用するときに大事なのは、1ポイント1.3円で交換してきたポイントですから、使用する際には1ポイント0.77円以上の価値で利用することを目指したほうがいいでしょう。
普段は1ポイント1円で考えないといけないので大変ですが、今は3割増しなので考え方もだいぶ楽になっています。
例えば、私がコロナ前最後に旅行した先がベトナムのダナンなのですが、滞在した「フォーポイントバイシェラトン・ダナン」のカテゴリーは2でした。宿泊費用は12,000円くらいでしたので、ほぼ1ポイント1円くらいの部屋になっていたかと思います。このくらいの使い方ができるといいですね。
この前、私はカテゴリー8の東京のリッツ・カールトンに65,000ポイントで宿泊してきました。カテゴリー8、オフピーク+ポイントセーバーを活用して、ゴールデンウイークでありながらオトクに泊まることができましたね。
オトクに使える有名どころだと、2020年に新たにオープンしたHOTEL THE MITSUI KYOTOなどは、カテゴリー7なので必要ポイントは60,000ですが、週末になると1泊10万円くらいの宿泊料金ですから、1ポイント1円以上の価値で宿泊することが可能です。
私もこのGWに行く予定だったんですがコロナで自粛しましたが…早くリベンジしたいホテルのうちの一つであります。
また、ポイント宿泊の場合、5連泊すると5泊目は無料(つまり4泊分のポイントで5泊宿泊可能なので、この制度を使ってみるのもよいと思います。
宮崎のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートはカテゴリー4なので1泊あたり必要なポイントは25,000ポイントなので、100,000ポイントあればシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートに5泊することが可能です。
宮崎のシェラトンはとてもいいホテルだと個人的には思っています。ポイント宿泊が可能なスタンダードルームで50平方メートルある広々としたお部屋ですし、全室オーシャンビュー、そして夏以外の季節でも焚火イベントなど、とてもリゾート感を感じることができます。
Bonvoy10万ポイントに必要なモッピーポイントは約77,000ポイントになります。77,000円で宮崎のシェラトンに5泊するのはなかなか難しいでしょうから、これかなりおススメな使い方です。
航空会社のマイルにも交換はできるけど…
マリオットリワードポイントはホテルのポイントでありなら、航空会社のマイルに交換することもできます。
それも、JALやANAなど日本人が比較的貯めやすいマイルのほか、世界中の40以上の航空会社のマイルに交換することが可能です。交換先の豊富さは素晴らしいものがあり、自分が貯めたい航空会社を選ぶことができますね。
リワードポイントからマイルへの交換レートは、3ポイント=1マイルの積算になります。
さらに、60,000ポイントを一度に航空会社のマイルに交換すると、15,000マイルのボーナスポイントが付与されるので、あわせて25,000マイルに交換することができます。
ただ、モッピーのポイントはJALマイルに80%のレートで、ANAマイルは85.7%のレートに交換することが可能です。
今回のキャンペーンで、マリオットBonvoyポイント60,000ポイントを獲得するのに必要なモッピーポイントは46,200ポイントになります。つまり、46,200ポイントを使えば、マリオットを経由(60,060ポイント)して25,000マイル(UAの場合27,500マイル)に交換することになります。
一方、モッピーのポイントが46,200ポイントあれば、ANAマイルには約40,000マイル、JALマイルには約37,000マイルに交換可能です。
ですから、航空会社のマイルに交換したい人であれば、やっぱりBonvoyポイントに交換するのではなく、JALマイルに直接交換したり、TOKYUルートを活用してANAマイルに交換するのがベターではないかなと思います。いくら日系マイルより魅力的な外資系マイルがあったとしても、約半分になってしまいますので…。
モッピーの基本情報について
そもそも、モッピーとはなんぞやという方もいると思います、私がおススメするポイントサイトのうちの一つでもある、モッピーの紹介もしておこうと思います。
そもそもポイントサイトって?
そもそもポイントサイトというのは、ネットでお小遣い稼ぎをする一つの方法です。「お小遣いサイト」なんて言われたりもします。
ポイントサイトの仕組みは、ポイントサイトを経由してサービスなどを利用したりアンケートに回答したりすると、ポイントサイトのポイントが貯まります。そのポイントを他のポイントや現金に交換することによって、お小遣いを稼ぐというものです。
それこそ、条件がよければクレジットカードを1枚作成するだけで、1万円以上のポイントを稼ぐことだって可能なんです。
なんでこんなことができるのかというと、企業がモッピーにお金を払って広告を出しており、その広告を利用することによって広告主からモッピーにお金が支払われます。このお金の一部を、我々ポイントサイトのユーザに還元してくれるという仕組みなのです。
仕組みが分かれば、怪しさがないことは分かってもらえると思います。
運営会社は東証1部上場の「セレス」で安心!
モッピーを運営する会社は株式会社セレスという会社です。株式会社セレスは資本金は18億(2021年現在)と基盤がしっかいしており、東証1部にも上場している企業です。東証1部上場企業が直接運営しているポイントサイトはほかにないのではないかなと思います。(100%子会社とかはありますが)
業績も順調そのもの。インターネットサービスがメインなので、このコロナ禍においてもしっかり利益を出しており、直近の決算も増収増益となりました。
やっぱり気になるのが財務基盤でしょう。いきなり倒産してポイントとかなくなったり(実際は保護されるでしょうけど)、業績不振でサービスが悪くなるポイントサイトをいくつかみてきたので、経営に心配がないというのはポイントサイト選びで大切です。
まぁ、大きな会社がゆえに細かいところまで手が回ってない部分もあるのですが…(そこはデメリットの部分で説明します)
1ポイント1円でわかりやすいサイト
モッピーのポイントは、1ポイント1円相当の価値で非常にわかりやすいのが特徴です。
どのポイントサイトもみんな1ポイント1円にすればいいのになぁと思いつつ、なぜか10ポイント1円にしたり、2ポイント1円にしたりするポイントサイトがあるんですよね…。
中には20ポイント1円(ポイントタウン)とか100ポイント1円(Poneyって今あるの?)とか、もう意味わからないところもあります。ポイントをインフレさせて意味あるんですかね??
あれってなんなんだろと思ってしまいます。特に2ポイント1円だと間違えやすいのでちょっと嫌だなぁと思ったりします(私が唯一ちょびリッチをあまり好きになれない理由がこれです)
セキュリティもしっかりとしていると思われる
ポイントサイトを使う際に気になるのがセキュリティ面。モッピーは、この面について少なくとも客観的にはしっかりした対策をとっていると思われます。
まず、モッピーはポイントサイトの満足度向上を目的とした業界団体である「日本インターネットポイント協議会(JIPC)」に加盟しています。また、モッピーのサイトはSSL化(通信の暗号化みたいなものです)にも対応しています。
この辺、SSLとJIPC加盟だけで「セキュリティしっかりしている」と言ってしまってはいけないんでしょうけど、少なくとも個人的には「やってないよりはマシ」かなと思います。自己点検なども定期的にしているでしょうし。
7月はモッピーのポイント使い道が試される
今回の上限撤廃により、2021年7月は、それではモッピーのポイントは全力でマリオットやー!と思うかもしれませんが、ここはやはり戦略が必要になってくると思います。
2021年7月は、他にもオトクなキャンペーンを実施しているので、これらとも比較しながら、また自分の今後の旅行スタイルなどを考えながらポイントを割り振る必要があると思います。
例えばモッピーからファミペイへの交換が、2021年限定で10%増量となっています。
さらにVISA加盟店なら自由に使えるプリペイドカードの「バニラVISA」をファミペイで購入すると2.5%のポイント還元キャンペーンもやっていますので、これに交換するのは非常にオトクになります。バニラVISAだとファミペイに比べて圧倒的に汎用性高いですしね。
また、モッピーのポイントからGポイント、Vポイントを経てソラシドエアのマイルやAIR DOポイントに交換するのも非常にオトクになっています。
こちらの記事で紹介しましたが、モッピーポイント1,200ポイントを順に交換していくと、東京=札幌新千歳の片道航空券に交換できるという、もはやバグとしか思えないようなレートで特典航空券に交換することが可能です。さすがにこれ塞がれる可能性あるので、早めにAIR DOポイントに交換した方がいいと思っています。
また、来年の夏休みの国際線特典航空券に必要なマイル数に達していない人であれば、やはりJALマイルへの交換や、ANAマイルへの交換をしたいところでもあります。
潤沢にモッピーポイントがある方であれば気にしなくてもいいのですが、私も含め、そう多くのポイントがあるというわけではない方は、どこに自分のモッピーポイントを割り振るべきか、少し真剣に考えたほうがいいと思います。