神戸、北九州とともに2019年に「日本新三大夜景都市」に認定された札幌ですが、その札幌の夜景を楽しめる場所といえば、市内郊外にある藻岩山です。藻岩山の頂上からみる札幌の街の夜景はとても美しいです。
北海道の夜景といえば元祖日本三大夜景の一つでもある函館が有名ですが、30万都市の函館に対し、札幌は190万都市ということで、光の量が違います。私は何度も札幌に訪れてますが、今回初めて藻岩山に登ってきました。
今回は、日本新三大夜景といわれる札幌の夜景が楽しめる藻岩山のチケット情報とアクセスについて紹介したいと思います。
目次
藻岩山とは
藻岩山は、札幌市の南西にある山で、自然や夜景が楽しめるとしてとても有名なスポットです。
藻岩山の標高は531メートルと、意外と高いんですね。そんな山が、札幌中心部から5キロほど離れた場所にあるんです。昼間は札幌の街並みやそびえたつ山々の形式が、そして夜には夜景が非常に美しく、日本新三大夜景といわれる札幌の夜景を楽しむ一大スポットとなっています。
私も何度も札幌にはきていたんですが、いつも藻岩山の夜景はスルーしていました。札幌の夜は、いつもおいしいものを食べることに集中しすぎて、藻岩山まで足を運ぶ機会がなかったんですよ。
ですが、今回は一人旅で、かつこのご時世のためあまり夜のススキノで食べ歩き、飲み歩きをするのもどうなのかなと思い、藻岩山を目指してみました。
藻岩山の営業時間
藻岩山そのものはただの山なので営業時間なんて概念はありませんが、山麓から中腹へ向かうロープウェイと、中腹から山頂へ向かうもーりすカー(ミニケーブルカー)には運行時間があるので、これが事実上の営業時間となります。
これらの最終便ですが、下りの山頂発のもーりすカーが21:50発、それに接続する中腹発のロープウェイの最終が22:00発となっています。これに乗り遅れると大変なことになります(一応、山頂から中腹までは遊歩道はありますし、中腹から下は道路がありますが…)
山麓からロープウェイを利用する場合、上りロープウェイの最終が21:30となっています。
とはいえ、21:30のロープウェイに乗っていたら、モーリスカーに乗り換えて頂上に到着するのは21:42で、最終の下りもーりすカーが21:50ですから滞在時間は8分しかありません。
そのため、事実上の最終便は山麓21:15発のロープウェイ、中腹21:25発のもーりすカーと言ってよさそうです。
藻岩山の入場料
藻岩山に行くにはロープウェイともーりすカーを利用しますが、その往復セット料金は以下の通りです。
通常料金 | 札幌市民料金 | |
---|---|---|
大人 | 1,800円 | 1,000円 |
子供 | 900円 | 500円 |
通常価格だと、大人1,800円、子供900円と、ちょっと個人的には少し高いなぁという値段になっています。
また、札幌市民には市民割の制度があり、往復チケットが大人1,000円、子供500円となっています。利用する際には、免許証など、現住所が分かるものをチケット窓口に提示する必要があります。
他の割引方法と比べると割引率が非常に高いので、札幌市民の方は市民割引を利用するのが1番おすすめですよ!
入場料の割引方法
藻岩山の山頂まで、麓からロープウェイ、もーりすカーを乗り継いでいくと、大人で往復1,800円と少し高めに設定されています。
そのため、少しでも割引価格で利用したいなぁと思う人も多いと思います。そこで、比較的、どなたでも利用しやすい割引を紹介したいと思います。
市電やホテル設置の割引チケット
一番わかりやすいのがこれです。ロープウェイに乗る際にも利用する場合がある札幌市電の、運転席の後ろにしれっと割引チケットがあるそうです。
帰りの市電でカップルがみつけていました(笑)「ここに割引クーポンがあるんじゃん!」と。なので、下にあるものが手に入らない場合は、市電でチケットをゲットしてみてください。
そのほかこのチケットはホテルなどにも置かれているようです。お泊りのホテルも確認してみてはいかがでしょうか。
JAF会員証
JAF会員証の提示をすると、通常1,800円のところが1,600円に割引となります。私、車乗らないので持っていませんが…。
得だねチケットさっぽろセレクトAコース【オススメ】
「さっぽろセレクト」は、市内近郊の観光施設を選んで散策できる、お得なチケットプランです。
さっぽろセレクトにはAコースとBコースがあるのですが、このうちAコースは、「札幌もいわ山ロープウェイ」と下記の6カ所の施設の中から2カ所選択することが可能です。
- さっぽろテレビ塔展望台
- 大倉山展望台リフト
- 北海道博物館
- さっぽろ羊ヶ丘展望台
- 北海道開拓の村
- 札幌オリンピックミュージアム
特に大倉山に行かれる場合、大倉山ジャンプスキー場の展望台に登るリフトに乗り、オリンピックミュージアムを見学するかと思います。
この場合、藻岩山ロープウェイのチケットが1,800円、大倉山展望台リフト+オリンピックミュージアムのセット券が1,200円ですので合計3,000円となり、400円お得になります。
もし、翌日以降に大倉山や羊ヶ丘など、他の観光地にもいかれるようであれば、こちらのチケットがお勧めです。
クラブオフ
クラブオフは、基本的に企業・法人・団体しか契約できない会員制クラブですが、例えばセントラル短資証券の口座を保有している場合など、個人でも加入することが可能です。
会員制割引優待サービス【オススメ】
会員制割引優待サービスというのは、毎月の月額料金を支払うことで、旅行やレジャー、グルメ、ショッピング等の割引クーポンをもらうことができるサービスのことです。
先程紹介したクラブオフのようなサービスを、個人で有料で入会するようなイメージです。
その中で私が利用しているのは「みんなの優待」というサービスです。
みんなの優待のクーポンを使うと、藻岩山ロープウェイ+もーりすカーのセット料金が1,140円でにまで値下げされます。これは札幌市民割を除くと、一番割引が大きいと思います。
優待を受けるためには、スマホ画面の提示ではダメで、クーポンをプリントアウトする必要がありますので、旅行出発前に用意しましょう。
「みんなの優待」は会費が月550円発生します。ですが、以下のリンクから登録すると最大3カ月無料になります。
藻岩山への公共交通機関でのアクセス
札幌市の中心部から、藻岩山へのアクセスを紹介します。簡単にまとめると、
- 市電でロープウェイ駅に行く
- シャトルバスで山麓駅に行く
- ロープウェイで山腹駅に行く
- もーりすカーで山頂駅に行く
はい、乗り換え多いですね。わかりにくいかもしれませんが、順に追っていきましょう。
藻岩山へは車でもアクセスすることは可能です。ただし、登れるのは山の中腹までのため、山頂に向かうにはもーりすカーを利用する必要があります。
路面電車
まずは札幌の路面電車で、最寄駅であるロープウェイ入口駅を目指します。
札幌の路面電車は、大通やススキノエリアと札幌市の南西部を結んでおり、山手線や大阪環状線などと同じように一周する路線となっています。
すすきのからなら、内回り、外回りどちらでもほぼ同じ時間で到着します。大通の近くである西4丁目からなら、内回りを利用しましょう。
札幌市の路面電車の料金は一律200円で、降車時に支払います。現金のほか、Suicaなどの交通系電子マネーで支払うことも可能です。
シャトルバス
ロープウェイ駅をおりたら、交差点を渡ると、こちらから山麓までのシャトルバスが無料で運行していますので、こちらに乗りましょう。
バスは3分くらいで藻岩山ロープウェイの山麓駅に到着します。歩けない距離でもないんですが、登り坂なのでやはりバスを利用したいところですね。
ロープウェイ
ここでチケットを購入して、ロープウェイに乗り込みます。
こちらのケーブルカーで中腹駅まで向かいます。
ケーブルカーの中からも、綺麗な夜景を望むことができます。可能であれば、なるべく進行方向の後ろの方に陣取るのがよいでしょう。
さすがに大型のケーブルカーなのでほとんど揺れません。私は以前、マレーシア・クアラルンプール 郊外のゲンティンハイラインドに向かうロープウェイがメッチャ揺れて泣きそうになったんですが、そういったことはないので高所恐怖症のかたでも安心です。
最後に乗るのがもーりすカーという乗り物です。もーりすカーは一見するとロープウェイのように見えますが、実際には急斜面のレールの上を走るケーブルカーです。
もーりすカーの乗車時間は1分40秒くらいなので、あっという間に屋上に山頂駅に到着します。
藻岩山からの夜景は絶景!
藻岩山の山頂にある展望台からみた、新日本三大夜景のうちの一つ、札幌の夜景がこちらになります。iPhoneのカメラ、夜景モードがない機種なので写りが正直イマイチなのが悔やます。ただ、実際はこんなもんじゃなくてもっともっと綺麗な夜景です。
特にこの日は雨上がりだったため、かなり綺麗にみることができました。
ちなみに札幌では外灯にナトリウムを使っているので、オレンジっぽく光るのが札幌の夜景の特徴なんだそうです。
正直、今まで藻岩山に来なかったはもったいないなと思いました。藻岩山からの夜景をみるには、18時、19時台には食事を切り上げて藻岩山に向かう必要があるので、なかなかきっかけがなかったのですが、今回訪れて、とてもいい場所だなと思いました。
まとめ
日本新三大夜景に選定された札幌の夜景を楽しむことができる、札幌郊外にある藻岩山について紹介しました。
藻岩山からの札幌の夜景は、元祖三大夜景である函館の夜景にも負けず劣らずきれいなものです。新三大夜景に相応しい夜景ですね。