現在、マリオットがステータスマッチ・チャレンジを実施しています。
今回のステータスチャレンジは、従来マリオットが実施していたプラチナチャレンジと違い、具体的にはヒルトンやIHGなど、他のホテルグループのステータスが必要なものの、挑戦期間(修行期間)もプラチナ会員の資格をもって挑戦できるというものです。
今回はマリオット・プラチナ会員のメリットなどを解説するとともに、ステータスチャレンジの条件や申請方法などについて書いていきたいと思います。
目次
ステータスマッチ・ステータスチャレンジとは
ステータスマッチとは、ある会員資格をもっていた他社のステータスを伝える同レベルのステータスを、会社でも同じランクのステータスを一時的に付与してもらう行為です。
航空会社やホテル業界のように、上級会員という制度をもっている業界で実施されています。
また、ステータスチャレンジとは、ある期間の中で、定められた一定の泊数の宿泊があれば、通常のルールとは別に、特別にステータスを与えるというものです。
今回のマリオットのステータスチャレンジは、一時的にマリオットのプラチナ会員にステータスマッチをして、その間に必要な宿泊数をこなせば、プラチナ会員の期間を延長するよというパターンです。
ちなみに、ヒルトンのステータスチャレンジと同じような仕組みになっています。
マリオット・プラチナ会員のメリット
マリオットにはシルバー、ゴールド、プラチナ、チタン、アンバサダーの5つのステータスがあり、それぞれランクに応じたサービスがあります。
SPGアメックスの保有でなれるゴールド会員まではそうハードルが高くありませんが、サービスも2時までのレイトチェックアウトくらい。一方、プラチナへのハードルは通常だと年間50泊が必要になりますが、その分メリットが大きいです。
ここでは、ステータスマッチで狙うプラチナ会員のメリットについて少しみていきたいと思います。
朝食無料
マリオットはプラチナ会員以上で、ウェルカムギフトに朝食が無料が含まれます。
朝食サービスというよりは、ポイントのほかにウェルカムギフトで朝食を選ぶ、という形になります。ゴールド会員の場合は、ウェルカムギフト自体はあるものの、選択肢がポイント付与だけになっています。
ヒルトンの場合はゴールド会員から朝食サービスがついているものの、マリオットだとプラチナ以上が必要になります。ホテルの朝食は4,000円くらいするところも多いので、朝食の付与があるかないかは、かなりの差になってきます。
ラウンジ利用
マリオットのプラチナ会員になると、クラブフロア専用のラウンジに入ることができます。これはゴールド会員には付与されていないサービスになります。(一部ホテルブランドは、プラチナ会員でも入室できません)
全てのホテルにラウンジがあるわけではありません。ラウンジがないホテルでは、ホテルのバーの無料クーポンなどが配られたりします
部屋のアップグレード
これはどのホテルチェーンでも同じですが、上級会員の場合、予約した部屋よりもランクの高い部屋へのアップグレードが期待できます。
マリオットはゴールド会員では同ランクのより良い部屋までなんですが、プラチナ会員ではスイートを含むアップグレードのチャンスがあります。
これは空室次第な面もあり、ゴールド会員でも部屋のアップグレードがあったりする一方、プラチナ会員だから必ずしもアップグレードされるというわけではありませんが、その可能性が上がるのはありがたいのではないでしょうか。
ステータスマッチ(ステータスチャレンジ)の概要
今回のステータスマッチは以下のサイトから申し込みをします。
ステータスマッチ・チャレンジの概要は、登録後10日以内に回答がきて、ステータスなどの要件をみたせば、プラチナ会員に90日間限定でステータスマッチをするというものです。
そのうえで、ステータスマッチから90日以内に15泊するというステータスチャレンジを達成すれば、2022年3月31日まで、マリオットのプラチナ会員資格を延長するというものです。
なお、ステータスマッチの申請時には、他社ステータスを証明するものと、宿泊実績を添付する必要があります。
申請先がアメリカなので、どちらも英語でわかるものを用意する必要があります。私はステータスはWalletから、宿泊実績はスマホのサイトから出しました。
対応するステータス
なお、申し込みには他のグループのステータスが必要なのですが、マリオットのプラチナ会員にステータスマッチしてもらうために対応しているグループとステータスは以下のとおりとなります。
- ヒルトン:ゴールド・ダイヤモンド
- IHG:プラチナ・スパイア
- ハイアット:グローバリスト
- Accor:プラチナ・ダイヤモンド
ヒルトン・IHG、ハイアット、Accorの4グループのステータスホルダーがステータスマッチの対象となります。私はベストウェスタンのダイヤモンド会員とか、ワンハーモニーのエクスクルーシヴ会員とか無駄にもっていますが、これらは全く役にたちません。
このうち、ヒルトンゴールドやIHGプラチナはお持ちの方も多いのではないでしょうか。ヒルトンゴールドは発行終了してしまいましたが、ヒルトンVISAゴールドカードを持っていればなれますし、ヒルトンのステータスチャレンジでゴールドを維持している人もいるかと思います。
また、IHGは比較的宿泊修行が容易なので持っている人も多いと思いますし、ANAとのステータスマッチで持っている人も多いと思います。
ちなみに私は2017年にANAからステータスマッチでゲットしたIHGプラチナが、2018年末の期限きれてもずっと有効のままになっていて、さらにコロナで2021年末まで延長されいましたので、これを使いました(笑)
何もステータスマッチのためのステータスがない人であれば、インターコンチネンタルアンバサダーに加入すれば、IHGプラチナを獲得することができます。
宿泊実績
提出時には過去12か月分の情報のスクショを送付することになりますが、私はIHG3泊分しか実績がありませんので、それを送付しました。うち2泊はポイント泊なんですけどね…(苦笑)
ステータスマッチの結果
そんなんで、私はIHGの怠慢で持っていたIHGプラチナと、過去1年で3泊しかない宿泊実績(うち2泊は無料宿泊。判別はつきませんが)で堂々とステータスマッチに申し込みました。どんだけ図々しいんだ。
結果からいうと、私は無事にステータスチャレンジの第1歩として、マリオットプラチナ会員へのステータスマッチをしていただけました!やったー!
今回、私の申請の流れはこんな感じでした。
- 8月28日(金)朝:ステータスチャレンジ申し込み
- 9月1日(火)昼:プラチナへの招待メール到着
- 9月2日(水)昼:アプリがプラチナ会員に
一応、案内では10営業日以内に結果を通知することになっていますが、私の場合は2営業日でプラチナへのステータスマッチ完了、ステータスチャレンジ開始の案内が来ました。
その翌日にはアプリのステータスもプラチナ会員になっていました。思っていたよりも早く手続きが終わりましたね。ただ、これから申し込む人は順番詰まりでもう少しかかるかもしれません。
ステータスチャレンジにオトクなホテルは?
今回、ステータスマッチ後、90日間に15泊の滞在でプラチナ会員資格が延長されるチャレンジがあります。
15泊するとなると、プライベートな予定以外でも何泊か別途予約しないとしんどいと思います。マリオットホテルは一般的にお値段が決してやさしくないのですが、おススメホテル紹介しておきますね。海外にいければクアラルンプールのACホテルなんかがホテル修行に向いているんですが、今は海外にいけませんので…。
ずばりおススメは、「フォーポイントバイシェラトン・函館」でしょう。たぶん国内で一番安いマリオットホテルはここです。日本唯一のカテゴリー3ですし。
ステータスチャレンジ期間である10月や11月の宿泊料金をみると、7千円台からとなっています。仮に全部函館のフォーポイントで宿泊するとなると、15泊で11万円程度になると思います。
ここから政府のGoToキャンペーンの35%割引が適用されれば、およそ費用は7万円台になるのではないかな、と思います。
ホテルにラウンジがないのでこの点プラチナ会員のメリットは寂しいのですが、朝食無料はついてきますから、おススメですね。
今回のステータスチャレンジはおススメか?
今回のステータスチャレンジは、従来のマリオット・プラチナチャレンジと異なり、いきなりプラチナステータスが付与されることになります。従来のプラチナチャレンジは修行中はゴールド会員までの扱いでしたのでラウンジは使えず、朝食も付与されませんでしたが、今回のステータスチャレンジは、ヒルトンと同様にチャレンジ中のステータスが保証されているため、快適な修行を行うことができるでしょう。もしかしたら部屋のアップグレードもあるかもしれません。
そのうえGoToトラベルを使って函館のフォーポイントを利用すれば、ざっと15連泊で7万円ていどの費用でステータスちゃんレンジが完了します。はっきりいってめっちゃオトクです。
ただ、今回のステータスチャレンジは、ヒルトンゴールド、IHGプラチナを持っていればステータスチャレンジを実施することが可能ですから、かなりハードルが低いです。
いくら稼働率が落ちているとはいえ、ホテルのステータスを持っているようなアクティブな方は、ふつうの人に比べてそこまで自粛もしていないでしょうし、多くの方がステータスチャレンジに参加するのではないかと思います。
そのため、宿泊者総数が少なくとも、マリオットのプラチナステータス保有者が大量に発生しますから、朝食付与はともかくとして、ラウンジの混雑やアップグレードが渋くなるなどのことはおこるかもしれません。
まとめ
マリオット・プラチナチャレンジの紹介をさせていただきました。
まずステータスチャレンジを申請して承認されると、90日間、プラチナ会員を資格を得ることができます。そのうえで、その90日間にマリオットグループのホテルに15泊すると、2022年3月までプラチナ会員になることが可能です。
ヒルトンのゴールド会員やIHGのプラチナ会員など、比較的保有している人が多いステータスからマリオットプラチナへのステータスチャレンジが可能なので、チャンスといえばチャンスです。ステータスとともに提示する宿泊実績も、過去1年間で3泊の私が認められたので、比較的ハードルは低いのではないかと思います。
マリオットはゴールド会員とプラチナ会員には、ラウンジ利用や朝食付与など、サービスに雲泥の差があります。もし興味のある方は、申請してみてはいかがでしょうか。