どうも、2020年2月にクアラルンプールに修行でもなんでもなく純粋な旅行として行ってきたissy(@y_issy24)です。
マレーシアの首都、クアラルンプールは東京から飛行機で7時間。物価も安く衛生的な都市、夜行便も多く飛んでおり、3連休などにおススメの旅行先の一つです。
また、JGCやSFCなどのエアライン修行の聖地としても、クアラルンプールはオススメできる場所の一つです。
さらに、クアラルンプールはエアアジアの本拠地というのもあり、羽田から深夜便がありますので、「週末弾丸クアラルンプール旅行」なんてのもやろうと思えばできます。そのほか、比較的安価なマレーシア航空のクアラルンプール経由便での旅行の際、トランジットで一泊される方もいると思います。
とはいえ、クアラルンプール観光って何が思いつきますか?そう、シンガポールのマーライオンやマリーナベイサンズ、バンコクのワットポーやカオサン通りといった、世界的にメジャーな場所って正直あんまりないんですね。
ですが、クアラルンプールにもいいところはたくさんあります。そんな、私も大好きなクアラルンプールを、旅行のほか、忙しい修行やトランジットで短時間で楽しむ方法の1つを紹介します。参考にしてもらえれば幸いです。
目次
クアラルンプールではホテルライフを楽しもう!
マレーシアは、非常にホテルの宿泊価格が安い国です。高級ホテルが、お隣のシンガポールでは味わえないような価格で泊まることができます。
今はこのご時世なのでちょっと参考にならないと思うので、少し古い情報ですが2016年10月の3連休のホテル代金がこちら。
グランドハイアットやシャングリラ、リッツ・カールトン…どれも高級ホテルですよね。これらのホテルにこの値段で泊まれる国はそうそうないのでしょうか。
実際、クアラルンプールのリッツ・カールトンは「世界一安いリッツ・カールトン」なんて言われることがありますし、シャングリラが1泊1万円少々ですよ。
値段が安いのはホテルの質が悪いのでは?と思うかもしれません。ちょうどクアラルンプールは発展からひと段落したタイミングなので、ホテルもリノベーションの時期ではありますが、それでもブランドに傷がつくようなものではありませんし、ホスピタリティは問題なく快適に過ごせます。
私は高級ホテルではシャングリラ、準高級ホテルではルメディリアンに滞在したことがあります。シャングリラのゆとりはさすがのものでしたし、ルメディリアンはコスパを考えると非常に快適な滞在でした。
【ルメディリアン・クアラルンプールの宿泊記です】
この後に書きますが、バンコクやシンガポールと比べ、クアラルンプールは決して観光資源が多いところではありません。だからこそ、がっつり観光ではなく、ホテルでのんびり優雅に過ごすというのもありだと思います。
クアラルンプールの観光スポットを回ろう
クアラルンプールの市内には、世界遺産や超有名な観光施設というものは残念ながらありません。お隣シンガポールでは「マリーナベイサンズ」や「マーライオン」、タイ・バンコクでは「カオサン通り」や「ワットポー」など有名どころがありますが、そういった世界レベルのメジャーなものは、少ないかもしれません。
そんなクアラルンプールですが、いろいろと魅力がある街であることには変わりありません。
観光スポットは、大きくわけて、「チャイナタウンエリア」、「ブギビンタンエリア」、「KLCCエリア」に分けられます。それぞれのエリアを簡単に紹介したいと思います。
チャイナタウンエリアは見どころ満載
チャイナタウンエリアには、クラン川とゴンバック川の合流地点があります。「泥(lumpur)が合流する場所(kuala)」と呼び、現在のクアラルンプールの由来となった場所です。
最寄駅はRapidKLの「パサール・セニ(Pasar Seni)」駅になります。KLセントラルからも、KLCCエリアからも、ブギビンタンからも乗り換えなしで来ることができます。
そんなチャイナタウンエリア、最寄駅は「みるべきもの」がギュッと詰まったエリアです。昼間の時間帯、クアラルンプールが始めての場合は、まずこのエリアに行きましょう。
チャイナタウンエリア近辺で見れる主な観光施設です。
- マスメッド・ジャメ(モスク)
- スリマハマリアマン寺院(ヒンドゥー教寺院)
- 関帝廟
- セントラルマーケット
- I LOVE KLの看板
これらは5つのスポットは、半日もあればしっかり回ることができます。
クアラルンプール最古のモスクであるマスメッド・ジャメ、クアラルンプール最大のヒンドゥー教寺院であるスリマハマリアマン寺院、道教寺院である関帝廟と異なる3つの宗教の寺院を見学することができます。
特にマスメッド・ジャメは中に入ることができる時間が限られています。時間には注意して観覧してください。
施設 | 営業時間 |
---|---|
マスメッド・ジャメ | 10:00~12:00 14:30~16:00 |
スリマハマリアマン寺院 | 6:00~12:00 16:00~21:00 |
関帝廟 | 7:00~16:30 |
セントラルマーケットはパサール・セニ駅のすぐ目の前にあります。マーケットの歴史は古く、もともとは、1888年に生鮮市場としてスタートしたマーケットです。現在は雑貨などのお店がひしめいています。
中は冷房がしっかりと効いていますので、観光の途中、少し熱くなったらこちらで涼みながら買い物をしましょう。
マーケットはローカル土産になりそうなお店がたくさん!特に伝統工芸品や雑貨のお店が多いため、眺めるだけでも楽しいです。名物みやげである「なまこ石鹸」なんかも売っています。
宗教色の強いチャイナタウンエリアですが、インスタ映えするところといえば“I LOVE KL”の看板のところではないでしょうか。お友達との旅行であれば、ここで写真を撮りたいものですね。
私もちょっと場所がわからなくて苦戦したのですが、ムルデカ広場の前にある、シティーギャラリーの前にひっそりと置いてあります。意外とひっそりしていて見落としやすいので注意してください。
ブギビンタンエリアではお買い物
ショッピングモールが立ち並ぶブギビンタンという繁華街があります。日本でいえば銀座に相当するようなエリアかと思いますが、一方で、道の反対側は東南アジア感満載のエリアでもあります。
ブギビンタンといえば、お買い物+街スパのエリア。ということで、これらに興味がない人であれば、ちょっとおもしろくないかもしれません。とはいえ、クアラルンプールで最も栄えているところであり、バラマキ土産もショッピングセンター内のスーパーで購入することができますので、ぜひ行ってみましょう!
ブギビンタンにはたくさんのショッピングビルがありますが、ぶっちぎりで一番大きいショッピングセンターがパビリオンです。どこのショッピングセンターにいけばいいか悩んだら、とりあえずパビリオンに行ってください。
パビリオンの内部は吹き抜けになっており、中央部分ではいろんなイベントをやっています。
また、食事も楽しむことが可能です。みんな大好き鼎泰豊のクアラルンプール店も、ここパビリオンの6階に入っています。
クアラルンプールでの鼎泰豊はかなり安く、小籠包が6個いりが16.2リンギット、エビと豚肉のワンタン麺が21.8リンギットなどとなっています(2020年2月現在)。
後はマッサージやホテルスパが格安ですね。フットマッサージは60分2,000円、ホテルスパは2時間で15,000円程度と、日本の1/3くらいの値段で楽しむことが可能です。
ペトロナスツインタワーでは夜景を楽しもう
クアラルンプールのランドマークといえば、ペトロナスツインタワーでしょう。高さは約452メートルと、建築当初は世界一高い建物、2003年に台北101ができたことにより世界一からは陥落しましたが、現在も世界一高いツインタワーとなっています。
ペトロナスツインタワーの低層階は「スリアKLCC」というショッピングセンターになっており、お土産から高級ブランドまで買い物をすることができます。中には「伊勢丹」や「紀伊国屋書店」など、日本のお店も入っています。
このツインタワーに登ることもでき、2つの塔を結ぶスカイブリッジを歩くこともできます。
入場料金は大人80リンギット。ただし、上るのは完全予約制ですので、弾丸組の方は事前予約が必須だと思います。
PETRONAS Twin Towers
ペトロナスツインタワー・夜の噴水ショー
ペトロナスツインタワーはやはり夜がお勧めです。そして噴水ショーがとても綺麗です。観光客が夜遅くまでいるエリアですので、少し夜遅くても比較的安心です(最終的には自己責任でおねがいします)。
音楽とともに行われる噴水ショーの時間は20:00、21:00、22:00の3回となっています(このほかに、音楽なしのショーもやっています)カラフルな噴水ショーは短い時間ではありますが、見ごたえがあります。
また、スリアKLCCも夜10時まであいていますので、食事、夜景鑑賞、買い物がすべてここで済ませることができます。一人旅でもフードコートが充実していますので、食事も安心です。
クアラルンプールに1泊でもする方は、ぜひこの噴水だけは欠かさずにみてください。
ペトロナスツインタワーを遠目に飲めるバー
近くからみるペトロナスツインタワーも美しいのですが、少し離れたところから、夜景全体としてみる夜のペトロナスツインタワーをみるのも、またよいものです。
いくつか見どころはあるのですが、私がこの前行って「あ、よかったな」と思ったのが、バンヤンツリーの最上階にあるルーフトップバーの”Vertigo”です。
Vertigoがあるバンヤンツリーは、KLCCというよりブギビンタンエリアにあります。先ほど紹介したパビリオンのすぐ隣です。
バンヤンツリーホテルの中に入り、59階まで上がると、そこはクアラルンプールの喧騒から離れた世界です。ちょっと一人では入りにくい雰囲気もありますが、構わずに突入です(笑)
屋内席とテラス席がありますが、やはりおススメなのがテラス席です。クアラルンプールでも最も高いところにあるルーフトップバーのようですね。実際にお客さんもほとんどテラス席にいました。
正面に大きなペトロナスツインタワーを、同じ目線で望みながらお酒を楽しむことが可能です。また、KLタワーなども見ることが可能です。
テラスは解放感がありますし、地上と違って夜風が涼しくて心地よいですし、クラブミュージックも外ではそこまで大きく聞こえないので、話もしやすいと思います。
意外とお酒もそこまで高くなくて、50リンギット以下のカクテルなんかもありました。とはいえ、ここはやはりマレーシア物価ではかなり高めのお値段になりますね。
夜のクアラルンプールも面白い
東南アジアでも比較的治安のよいクアラルンプールであれば、夜遊びだって楽しいです。
屋台街
クアラルンプールには東南アジア感満載の屋台街もたくさんあります。今回訪れた「アロー通り」はクアラルンプールで一番有名な屋台街でしょう。とにかく人出が多いです。
遅い時間までローカルフードを楽しむことができます。サテーなどを食べながらビールを飲んだり、マンゴーやドリアンといったフルーツを楽しむことも可能です。
クラブならZoukに繰り出そう
イスラム教の国なので、夜遊びってどうなの?って思うかもしれませんが、ちゃんとナイトスポットありますよ!
有名なのはZoukというクラブです。
Zoukはシンガポールを本店として東南アジアに展開しているクラブで、クアラルンプールのZoukもとっても大きいクラブになります。その大きさ、スタジアム6個分とか…。
私も次にクアラルンプールに行く機会があれば、ぜひいってみたいクラブです。ここは政府も観光拠点として位置づけているクラブですし、ヤバいところではありません。iflyer.tv
クアラルンプールのお土産
クアラルンプールのお土産って、台湾のパイナップルケーキや、シンガポールの紅茶のような、万人にもわかる「これ!」というものがないので、けっこう悩んだりしてしまいます。
マレーシアはカカオの生産も盛んなので、バラマキ土産ならチョコレートがおススメです。”Beryl’s”のチョコは小さいサイズから大きいサイズまであるので、様々な用途に使えるお土産です。
また、セントラルマーケットのお土産として有名なのが「なまこ石鹸」です。ナマコの成分を配合した石鹸なだけで、中からナマコがでてくる石鹸ではないのでご安心ください(笑)
ランカウイ島でとれるなまこの成分には、お肌がつるつるになる効果があるといわれているので、女性を中心に人気のお土産となっています。
そのほか、私のブログですが、おススメ土産については以下にまとめましたので、ご覧ください。
クアラルンプール発・日帰り小旅行の紹介
クアラルンプール観光は、買い物を含めても丸2日間あれば十分に楽しむことができます。
おそらく3日目になると、だんだんやることがなくなってくると思います。
もちろん、ホテルの安いクアラルンプールですから、高級ホテルでのんびり過ごして、スパなどを堪能するのもいいと思います。
ただ、もしどこかにでかけたい!でもKLは飽きた!というひとであれば、近郊の観光スポットに出かけてみてはいかがでしょうか。
クアラルンプールの周辺には、さまざまな異なるジャンルのスポットがあるので、紹介できればと思います。
ヒンドゥー教の聖地・バトゥ洞窟
まず紹介するのが、ヒンドゥー教の聖地であるバトゥ洞窟。
バトゥ洞窟とは、クアラルンプール郊外にあり、272段の階段を登った岩山の中腹に広がる巨大な洞窟です。19世紀にヒンドゥー教の寺院ができたのですが、洞窟そのものは、諸説ありますが4億年前にできたともいわれているものです。
272段もある急な階段を登った先には巨大な鍾乳洞があり、カラフルな神像が並ぶ神秘的な空間が広がっています。私はたちには理解できない部分もある、ヒンドゥー教の崇拝物もたくさんありますが(笑)
クアラルンプールからバトゥ洞窟までのアクセスは鉄道が便利。KLセントラル駅から、KTMという電車に乗って約30分です。乗り換えなし、Batu Cave行きに乗って終点まで乗るだけですから、迷子になる心配もありません。
マレーシア唯一のカジノ・ゲンティンハイランド
続いて紹介するのが、マレーシア唯一のカジノのほか、遊園地やアウトレットモールなどがある高原、ゲンティンハイランドです。
ハイランドというだけあって高原で、標高は1,700メートルほどあります。クアラルンプールは常夏ですが、こちらゲンティンハイランドは気温が20度を切ることも多く、涼しいです。
そして、季節風の影響で非常に湿度が高いため、高原の上には雲がかかります。記事のタイトルで「天空のカジノ」とかっこよく書きましたが、私が過去に訪れた時はどちらも建物が雲の中に入っている状態で、実際は雲の中のカジノといったところです。
カジノの中では、ブラックジャックやルーレット、スロットなどが一通りそろっています。ミニマムベットもバカラやブラックジャックで50リンギットと、マカオやシンガポールに比べるとお手頃価格でプレイすることが可能です。
以前の私のように、「やっぱりカジノにいかないと海外に来た気分になれない!」という人は、ぜひクアラルンプール訪問時に訪れてみてください!
アクセス等については、以下の記事をご覧ください。
世界遺産・マラッカ
最後に紹介するのは世界遺産・マラッカです。
マラッカは、大航海時代から第二次世界大戦までマレー半島の宗主国が入れ替わった歴史上、様々な国の文化が反映されており、その影響を色濃くうけた建物が多く、西洋と東洋の文化が入り混じった、異国情緒あふれる独特な街です。
2008年に世界文化遺産に登録され、クアラルンプールから車で南に2時間の距離にあるので、日帰り旅行におススメです。
クアラルンプールからマラッカへは、たくさんの日帰り観光ツアーがあります。日帰りツアーの相場は昼食つきで1万円程度です。ガイドつきで回ることができ、バスターミナルから市街地までの足なども考える必要がないのは便利です。
世界遺産マラッカ観光 | クアラルンプールの観光・ツアーの予約 VELTRA(ベルトラ)
一方、自力で行く場合はから高速バスの利用がベスト。
クアラルンプール南部にある、TBS-BTSというバスセンターから、マラッカのバスセンター行きのバスがでています。運行するバス会社も多く、30分に1本くらいの本数があります。料金が片道10~15リンギットと、ちょっと考えられないような格安運賃で行くことが可能です。
マラッカのバスターミナルは中心部から離れているのでタクシーでいくのがベスト。私が訪問したときはGrabなどなくタクシーの価格交渉に難儀しましたが、今はマラッカでもGrabが使えるようなので、時代は便利になりましたね。
まとめ
クアラルンプールは「大都会」がゆえに、観光スポットはそれほど多いところではありません。その中でKLCCは買い物、夜景、食事どれも楽しめるエリアですので、トランジットで来る際、「修行」で来る際、ここだけは必ず抑えてください。非日常が味わえるエリアだと思います。
通常の旅行でくる方、観光はコンパクトにできますので、プラスアルファをかんがえてみるとよいと思います。旅にアクセントをいれるのであれば、マラッカは非常にお勧めです。西洋文化と古きよきマレーシアの融合がみれると思います。