羽田京急きっぷは2019年9月30日をもって発売終了となりました。
羽田空港と東京都心部の公共交通機関でのアクセス方法は京急、モノレール、リムジンバスの3つの方法があります。
私はもともとモノレール派だったのですが、最近は浜松町まで出るのがおっくう(私はいわゆる三多摩地区在住です)なのと、羽割という割引切符がなくなってしまったので、最近は京急が多いですね。
羽田空港と東京中心部のアクセスでは京急が1番安いのですが、京急の往復乗車券と、各地方の空港と中心部を結ぶバスの往復乗車券がセットになった「京急羽田きっぷ」をみつけ、「これなかなかお得じやね?」となったので、紹介したいと思います。
京急羽田きっぷとは
京急羽田きっぷとは、品川駅、横浜駅から羽田空港国内線ターミナル駅までの京急線と、各地空港から各都市までの連絡バスのセットとなっている割引きっぷになります。
この切符、基本的には京急線の往復と連絡バスの往復のセットとなっている切符ですが、2人で片道で使うことも可能です。なので、往路と復路で違う空港を使う場合でも、二名いれば使えることになります。これ、4月に家族で広島に出かけたとき、帰りが岩国空港なので使えないなと思っていたんですが、使えるんですねー。
また、品川・横浜発だけでなく、地方発の販売もありますので、東京へビジネスや観光に来る際にも活用できる切符になります。地方発の場合は、各リムジンバスを営業している営業所で購入することになります。
さて、この「京急羽田きっぷ」の設定がある空港は、以下の空港になります。
- 新千歳空港(札幌、室蘭)
- とかち帯広空港
- 秋田空港
- 富山空港
- 小松空港
- 伊丹空港(大阪市内、京都、三宮)
- 広島空港
- 福岡空港(小倉、佐賀、久留米、大牟田・荒尾、日田)
- 長崎空港(長崎、ハウステンボス・佐世保)
- 阿蘇くまもと空港
- 大分空港(別府、大分)
- 鹿児島空港
設定がある空港は意外と限られていますね。東北は秋田のみ、中四国は広島のみですが、九州は宮崎空港と佐賀以外には設定があります。しかし、福岡空港から佐賀市内の設定をするなんて、九州佐賀国際空港なんて貫禄のある名前がついている佐賀空港の立場が…。
京急羽田きっぷはどれくらいお得なのか
この京急羽田きっぷがどのくらいお得なのか、以下の表にまとめてみました。
といっても京急のホームページに記載があることを書いてもしょうがないので、ここでは、空港バスの一般的な往復割引を適用した金額で計算してみたいと思います。また、品川から羽田空港までも電子マネー使用の金額に直しました。
太字が往復割引適用後の金額です。意外と往復割引を設定していないバス会社も多いんですね。10枚回数券とかはあったのですが、ここでは往復以外の割引は除外しました。
チケット価格(品川) | 通常購入(品川) | 割引額(割引率) | |
新千歳(札幌) | 2,520円 | 2,764円 | 244円(9%) |
帯広 | 2,420円 | 2,814円 | 394円(14%) |
秋田 | 2,480円 | 2,674円 | 194円(7%) |
富山 | 1,420円 | 1,634円 | 214円(13%) |
小松(金沢市内) | 2,670円 | 3,074円 | 404円(13%) |
伊丹(大阪市内) | 1,700円 | 2,094円 | 394円(19%) |
伊丹(京都市内) | 2,900円 | 3,434円 | 534円(16%) |
伊丹(神戸) | 2,400円 | 2,914円 | 514円(18%) |
広島 | 3,040円 | 3,234円 | 194円(6%) |
福岡(小倉) | 2,570円 | 3,024円 | 454円(15%) |
福岡(佐賀) | 2,570円 | 3,024円 | 454円(15%) |
長崎(長崎) | 1,820円 | 2,414円 | 594円(25%) |
長崎(佐世保) | 3,120円 | 3,314円 | 194円(6%) |
阿蘇くまもと(熊本駅前) | 2,050円 | 2,414円 | 364円(15%) |
大分(別府) | 2,770円 | 3,414円 | 644円(19%) |
大分(大分) | 2,770円 | 3,414円 | 644円(19%) |
鹿児島 | 3,120円 | 3,314円 | 194円(6%) |
福岡、長崎、大分あたりはかなり割引が大きいですね。あと意外にも?伊丹空港の割引率が高いです。鉄道との競合もあるからでしょうか。伊丹空港から梅田はともかく、難波方面はけっこう移動がめんどくさいイメージがあるので、この金額ならバスで出るのがいいのかな、と思います。
ちなみに、新千歳空港には鉄道が直接乗り入れていることから、快速エアポートを利用する人も多いと思いますが、すすきの近辺であればバスの方が圧倒的に楽ですし、札幌ドームや羊ヶ丘展望台もバスだと直行でいけますので、覚えておいて損はないです。
実際に京急羽田きっぷを使ってみた
今回、大分に行くにあたって、京急羽田きっぷを使ってみました。大分は割引が太っ腹ですねー。600円以上安くなりますから、買わなきゃほんとに損です。
新宿から山手線で品川に向かい、JRから京急線の乗り換え口に向かいます。品川駅では、高輪口の出入り口のほか、こちらの窓口で、京急羽田きっぷを買うことができます。
ちなみにこの写真を撮ったのは5月5日の午前10時前だったのですが、ものすごい混雑でした。ここまで混んでいることはあまりないですが、1か月前から購入が可能ですので、品川に用事があれば事前に買ってしまうのも手だと思います。
ここで、「京急羽田きっぷ1枚、大分でお願いします」と伝えます。ちょっと慣れてない駅員さんだったのですが、すぐに後ろのベテランさんが出てきてくれて対応してくれました。なお、大分なのでけっこういい金額になりましたが、クレジットカードが使えなかったので注意が必要です。
このような切符を渡されます(これは羽田空港で1区間目を使い終わった後です)。裏が白い切符ですので、もちろん自動改札機は通れません。羽田空港と品川では、有人改札を通過します。
大分空港では、バスの運転手にチケットを渡して使っていきます。チケット探してモゾモゾしてたら「とっととしろ」と言わんばかりに運転手に舌打ちされましたが…(苦笑)
なお、今回は大分市内行の切符を購入しましたが、別府市内での乗降でも使えるとのことです。今回私は別府のさらに手前の亀川というところで降りて、地獄めぐりに出かけ、帰りは大分駅前からノンストップバスを利用して戻る予定だったので、これは非常に助かりました。
まとめ
京急羽田きっぷは、羽田空港と都心を、各空港から中心部の移動料金をかなり節約できるパスであることがわかりました。対象路線がまだ少ないのですが、目的地が対象に含まれているのであれば、このきっぷを利用して京急で羽田空港に向かうのもいいのかな、と思います。もともと京急は安いですしね。
対象路線の拡大には期待したいものですね。京急さん、頼みますよ!!
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