JR四国が10月から12月にかけて企画する「四国デスティネーションキャンペーン(四国DC)」という観光促進キャンペーンにあわせて、観光のためのオトクな切符の販売が決まっています。
内容をみましたがかなりオトクな切符なので、これを使って四国の周遊旅行を楽しむというのがかなりおススメかなと思い紹介しようかなと思います。現地のフリーきっぷのほか、京阪神エリアからは岡山までの往復新幹線がついたものもあるので、併せて紹介していきたいと思います。
目次
四国DC満喫きっぷが超オトク
まずはJR四国全線が3日間乗り放題の「四国DC満喫きっぷ」を紹介していきたいと思います。
- 発売期間:2021年9月22日から2021年12月26日まで(当日購入も可能)
- 利用期間:2021年10月1日から2021年12月28日まで(ただし土日祝日を1日以上含むこと)
- 料金:大人(紙のきっぷ)10,000円、大人(デジタルきっぷ)9,000円、子供3,000円
- フリーエリア:JR四国線全線(宇多津~児島間を含む)、JR四国バスのうち大栃線、久万高原線。
フリーエリアは、JR四国全線のほか、土佐くろしお鉄道と一部のJRバスが利用可能です。これらのエリアの普通列車と特急列車の普通席が利用可能です。指定席は利用できません。
とはいえ、JR四国の特急は新幹線などと違って指定席より自由席の方が多い列車が多いため、そこはあまり気にする必要はないかなと思います。
このきっぷ、いくつか便利な点があって、例えばフリー切符の購入は当日購入が可能です。この手のフリー切符って数日前、あるいは前日までの購入が必要な場合も多いのですが、当日現地で購入することも可能です。
一方、連続する3日のうち、少なくとも1日は土曜日、日曜日、または祝日が入らないといけないという、ちょっとかわったルールがあります。金土日や土日月のほか、日月火や木金土の3日間でも大丈夫なのですが、月火水の3日間というのは、どこかに祝日がないと利用ができないきっぷです。
また、料金がデジタルチケットなら9,000円、紙のきっぷでも10,000円というのはかなり破格で、ふだんJR四国では「JR四国フリーきっぷ」という、同じく四国内の特急自由席乗り放題のきっぷがあるのですが、これが16,440円ですから、デジタルチケットで考えれば45%割引ということになります。まさしく「破格のチケット」だと思います。
JRでデジタルチケットを導入!
これが画期的な話なんですが、JRのフリー切符って基本的に紙のきっぷなので、途中で落としたりすると悲劇です。ですが、今回JR四国が四国の観光団体と連携し、観光団体のアプリの中に、JRのフリー切符を取り込めるようになりました。
具体的には「しこくるり」というアプリの中で事前にネットでチケットを購入し、改札や検札の際にアプリ内のチケット画面を提示するという使い方になる予定とのことです(現在準備中で、10月から利用可能になります)。
「自動改札どうやって通るの?」と思うかもしれませんが、四国には自動改札がほとんどありませんので…。確か高知駅と高松駅にしか自動改札はなかったはず(あと高松周辺の駅に簡易型のICタッチ機がある程度です)
レンタカーが1日2,000円で借りられる
四国は観光地が必ずしも鉄道で網羅されておらず、足摺岬方面や久万高原、室戸岬方面などに足を延ばす場合はレンタカーを借りることもあるかと思います。
その際、四国DC満喫きっぷを持っていると、主要駅にある駅レンタカーで通常8,500円のレンタカー代(Sクラス、24時間、免責込)が2,000円になるというのも、地味に大きな特典だと思います。
これも地味に大きなメリットだと思います。
運転できる人は、都市間を特急で快適に移動し、そこからレンタカーを借りて観光するというのも楽しいと思います。私はペーパーなのでやめておきますが…。
なお、事前にインターネットからの予約が必要になりますので、そこだけ注意してください。
関西からなら「四国くるりきっぷ」もおススメ!
上で紹介した四国DC満喫きっぷは四国内のフリーきっぷなので、各地から飛行機で四国を訪れる方向けですが、関西の方であれば、岡山まで新幹線でいってマリンライナーや特急で四国に行くという方もおおいと思います。
そのような方むけの、「岡山までの新幹線往復+四国に入る特急+四国内フリー切符」が「四国くるり切符」です。
- 発売期間:2021年9月1日から2021年12月26日まで(3日前までに購入が必要)
- 利用期間:2021年10月1日から2021年12月31日まで(曜日縛りなし)
- 往復区間:岡山までの新幹線指定席+岡山~四国に入るまでの特急自由席
- フリーエリア:JR四国線全線(宇多津~児島間を含む)、JR四国バスのうち大栃線、久万高原線。
料金は出発地により異なります。
出発地 | 料金 |
---|---|
京都(市内) | 18,000円 |
新大阪(大阪市内) | 17,000円 |
新神戸(神戸市内) | 16,000円 |
岡山 | 9,500円 |
先ほど紹介した「四国DC満喫きっぷ」との違いですが、四国までの往復の料金が含まれているほか、きっぷは3日前までに購入しなくてはいけないこと、JR西日本の予約サイトe5489限定での販売であること、そして曜日がド平日であっても利用可能なところがあります。
岡山発着9,500円の使い方
今回のきっぷ、関西発着がメインの使い方なんですが、注目すべきところが、岡山発の設定があり、その料金が9,500円であることなんです。
先ほど紹介した四国DC満喫きっぷは、四国管内が乗り放題で、料金が紙きっぷで10,000円、デジタルチケットでも9,000円になっています。
そう考えれば、岡山~瀬戸大橋往復がついていて9,500円の岡山発の「四国くるりきっぷ」の方がオトクと考えることもできます。岡山から特急「しおかぜ」で松山へ、「南風」で高知へ直接向かうことができます。瀬戸大橋からの景色も楽しめますし、私は東京の人間ですが、四国の空港に飛ぶのではなく岡山に飛んで、こちらの切符を使ってもいいかなと思います。e5489をどうするかという問題はありますが…。
岡山観光+四国観光をセットで考える場合は、飛行機で四国に飛ぶのではなくて、行きは岡山に飛ぶのもありですね。
誕生月なら「バースデイきっぷ」一択!
また、四国に誕生月に行かれるのであれば、これらのきっぷよりさらにオトクな「バースデイきっぷ」というのがあります。
これは、3日間特急グリーン車乗り放題のきっぷで、お値段なんと13,240円。プラス3,000円から4,000円で、特急指定席どころかグリーン車にも乗り放題になります。
ちなみに高松と松山の間をグリーン車で移動すると片道8,560円なので、これプラスアルファだけで元がとれてしまいます。
グリーン車に乗り放題ということであれば、JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」や「四国まんなか千年ものがたり」にも追加料金なしで乗れるので(これら2つの観光列車は全席グリーン車です)オトクだったりします。
特に「伊予灘ものがたり」は今年で運行を終えてしまうので、乗るなら今がラストチャンスとも言えます。私も結局まだ乗れてないので乗りに行きたいぁ、なんて思っています。
誕生月の人がいないと買えないきっぷであり、購入方法にも癖があるので、興味のある方は以下の記事をぜひ読んでください。
まとめ
2021年10月から12月にかけて、四国DCに併せてJRのオトクな切符が販売されることになりました。
「四国DC満喫きっぷ」は四国全線の普通列車のほか特急自由席が乗り放題で、デジタルきっぷを使えば大人9,000円、子供3,000円で利用可能です。
また、関西からであれば「四国くるりきっぷ」の利用もオトク、現地までの往復の乗車券がついて大阪から17,000円で設定されています。また岡山発9,500円というのもあり、使い方によっては「四国DC満喫きっぷ」よりオトクに使いこなせたりもします。
なかなか四国旅行に行く機会がない方、ぜひコロナの感染状況をみつつ、いけるようであればこの秋は四国旅行もいかがでしょうか。
コメントを残す