日本で最も利用客の多い新宿駅。1日に100万人もの人が利用しているとも言われています。
そんな新宿駅は複雑に入り組んでおり、さらに年中無休で駅構内の工事が行われていることから、まるで迷路のようになっているとも言われます。
特に新宿駅は西口と東口のアクセスが悪く、東西を移動したり、間違えてしまったりすると、慣れない人にとっては移動が大変です。
そんな新宿駅に、新たに東西自由通路が完成します。これによって、少しは新宿駅に慣れていない人にとってもわかりやすくなるのではないかな、と思います。
新宿駅に新たに東西自由道路が完成
新宿駅は、JRが1番線から16番線まであるほか、京王線、小田急線、地下鉄3路線と、少し離れたところにある西武新宿線を含めた巨大ターミナル駅です。
新宿駅は、ダンジョンとも言われるほど複雑怪奇な構成になっているため、慣れるまでは非常に利用が難しい駅です。
そんな中、JR東日本は、7月19日から新宿駅の東西自由通路の供用を開始します。これによって、迂回せずにJR新宿駅東口と西口の行き来が可能になるんです。
現在は、改札内の通路を拡幅する工事の最終段階を行っており、工事が完了すると東口と西口を結ぶ幅員約25m、延長約100mの自由通路が完成します。
現在の新宿駅の西口改札がこちらです。この写真でみて奥の方が東口になりますが、東西をふさぐ形に改札が設置されているため、切符を持ってない人が東口と西口の行き来ができないんですね。
この西口と東口の間が全部東西自由通路となります。
完成後のイメージがこちらです。とてもすっきりとした感じになりますね。人はもっといるでしょうが…。
現在の東口と西口の改札が取っ払われ、今まで改札の中にあった部分が自由に通れるようになります。そのうえで、自由通路の側面に改札が設けられます。
今まで、新宿駅の西口と東口を行き来する場合は、一度東京メトロ丸の内線の新宿駅から、新宿通りの地下連絡通路を通って向かうとか、地上で細い道に入って高架下をくぐるとか、南口の甲州街道をわたるとかいくつか方法はあるんですが、新宿に慣れていない人でないと、ちょっと大変だったんですね。
これからはこの東西自由通路を使って、簡単に行き来することが可能になります。
小田急・京王から東口に直接出られなくなる
このJR新宿駅の東西自由通路が7月19日に開通することに伴い、同日からは、小田急と京王の連絡口から、JR中央東口改札に通り抜ける直通ルートが使用できなくなります。
今までは、小田急や京王ユーザーが新宿の東口にでる場合、JRとの連絡改札を通過し、JRの駅構内を通過して、JR中央東口で出入りすることが可能な仕組みになっていました。
これからは、小田急・京王ユーザーが新宿東口を利用する場合はこのルートが使えず、小田急の西口改札や京王の西口改札をでて、東西自由通路を抜けて東口に向かうことになります。今まで最短距離で東口にでるルートがふさがれてしまうので、ちょっとここは残念ですね。
なお、小田急や京王からJRへの連絡口がなくなるわけではなく、乗り換えの際には、今までどおり連絡通路を使うことが可能です。
これ、個人的には地味に残念な話もあったりします。
たとえば新宿東口での飲み会の帰りに、今まではJRユーザーと一緒に中央東口から改札に入り、しゃべりながらホーム下まで一緒に移動できました。ここでドラマが生まれたことも過去にはあったでしょう(私はないですけど)
これからは東口の改札でJR組とバイバイし、小田急、京王組はとことこと東西自由通路を通って改札に向かうことになりそうですね。
まとめ
JR新宿駅の大規模工事がひと段落し、新宿駅の東口と西口が東西自由通路で結ばれることになりました。新宿駅の大工事もひと段落しそうです。
これによって、新宿の東西の行き来がかなり便利になると思いますし、新宿に不慣れな方でも、自分の行きたいところにたどり着きやすくなると思います。
ただ、小田急線や京王線ユーザーの場合、今まで当たり前のように使っていた、JRの中央東口改札から入ってJRの駅構内を抜けるということができなくなるので、そこだけ注意してください。