ハワイ、そこは楽園。
ハワイに行くには当然のことながら飛行機に乗っていく必要があります。そこで大事なのは航空会社の選び方。
「えー、飛行機なんて乗るだけだからどこでも同じでしょ。」と思うかもしれませんが、ハワイにエコノミークラス行くなら、私は個人的にJALの利用をお勧めしています。
今回は、なぜハワイに行くにはJALの利用をおススメしているのかの理由などについて、書いていければと思います。
目次
ハワイに就航する航空会社一覧
2019年10月現在、日本からハワイに就航している航空会社は以下の通りです。
- JAL(成田・関空・中部)
- ANA(羽田・成田)
- ハワイアン航空(羽田・成田・関空・新千歳・仙台)
- デルタ航空(成田・中部・関空・福岡)
- ユナイテッド航空(成田)
- 大韓航空(成田)
- チャイナエアライン(成田)
- エアアジアX(関空)
日系のJALとANA、アメリカ航空会社のハワイアン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空の航空会社のほか、大韓航空、チャイナエアラインも成田空港からの以遠権を行使して就航しています。
そのほか、2017年からはマレーシアのLCCであるエアアジアXが、関西国際空港からの以遠権を行使し、ハワイにLCCで行けるようにもなりました。
「沸騰ワード10」などのテレビ番組でも取り上げられましたが、エアアジアのセールなどを活用すると、関西国際空港からハワイへの往復が2万円代のチケットも発売されたりするようです。
大阪の方からすれば、新幹線で東京に行くよりもハワイの方が安いとか、LCCの値段はすごいですな…。これは衝撃です。
そんな数ある航空会社の中で、当然こだわりがある人は別ですが、特に航空会社にこだわりがない場合は、私個人の意見ではありますが、選べるならJALの利用をおすすめします。
もちろん、LCCや外資系(特にチャイナエアラインや大韓航空)に比べれば、運賃はかなり割高にはなりますし、ANAは話題のエアバスA380を導入していて、おもしろいといえばおもしろい部分もあります。ただ、ANAのA380に関しては、特にエコノミークラスでは弊害も多かったりするのですよね。
そこで、なぜ私がJALを推すかですが、それには以下の4つの理由があるのです。これを順に紹介していきたいと思います。
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【理由1】エコノミークラスのシートが広い
JALは、多くの機材でエコノミークラスのシートを他社に比べやや広めに作っています(最近はANAもそうなってきていますが)。
その取り組みは、最初にボーイングに内装の話をもっていったとき「もう一度潰れる気か」と言われたという話を聞いたこともありますが、高い搭乗率に支えられ、今では他社との差別化となり、スカイトラックス社の「世界で最も優れたエコノミークラス」に表彰されるまでになりました。
シートピッチが84センチメートルある
まず、座席の前後の間隔であるシートピッチがJALの場合は広いよ、という話です。
従来のエコノミークラスのシートピッチは79センチ程度のものが主流です。実際、JALでも主に短距離路線で使用している改修前の機材は79センチのものが残っていたりします。
これが、JALのホノルル線の場合、84~86センチに設計されています。
「そんな数センチで何が違うの?」と思われるかもしれませんが、これ全然違うんですよ。私も最初はびっくりしました。
これは私がバンコクに行った際、ホノルルに使用しているのと同じ機材で撮影した写真です。
私は身長が180センチ以上あるのですが、このような感じで足が全然前にぶつからないんですよ。あと、特に通路側で、窓側の人が出入りするとき、この数センチでかなり変わってきますね。
ちなみに、JALのライバルのANAですが、ホノルル線ではJAL同様、足元が広めのシートを用意してきています。
アームレストが広い(特に787で顕著)
続いて気になるのが、シートの横幅であるアームレストですね。
JALの場合、ボーイング787を世界で初めて横8列で運用するなど広めの設計をしていることから、シートピッチも45~48センチと広めに設計されています。
ANAの場合は公表していませんが、ボーイング787の場合、3-3-3という横9列のシートを導入していることを考えれば、横8列のJALの方が広めに設計されていると思われます。
座席配置が工夫されている
JALのエコノミークラスの配置は、以下のようになっています。
- ボーイング767の場合:2-3-2
- ボーイング777の場合:3-4-2
- ボーイング787の場合:2-4-2
一方、ANAの場合は
- ボーイング787の場合:3-3-3
- エアバス380の場合:3-4-3
となっています。
JALの777も、ANAの787も、どちらも横は9列なのですが、配置が違うんですよね。3-4-2と3-3-3の場合、どちらが使いやすいかと言えば3-4-2ですよね。人数によって取る列を変えることが可能です。
特にハワイの場合カップルの場合の2人利用も多いので、他の人に邪魔にならずに通路に出たりすることがメリットになると思います。この点、3-3-3のシート配置って、よく考えると使いにくい配置なんですよね…。
機内食が充実
飛行機での楽しみの一つが機内食だと思います。
JALの機内食は、エコノミークラスでも様々なシェフやお店とタイアップすることがあり、ハワイ線でも様々な企画があります。過去には「俺のイタリアン」と提携した「俺の機内食」や、「資生堂パーラー」と提携したオムライスの提供どを行っていました。
現在、エコノミークラスやプレミアムエコノミークラスでは、西麻布にあるフレンチレストラン「L’Effervescence」の生江史伸シェフが監修するメニューを提供しています。
「機内食はおいしくない」。そんな概念が変わりつつあるJALのホノルル路線です。
<コラム>ホノルル線では機内食は食べないほうがいい?
ただ、ちょっと話はそれるんですが、出発時間が遅い飛行機の場合は、搭乗前に食事を済まし、機内食を食べないほうが現地での体の状態が楽になります。
これは本当におススメで、エコノミークラスの食事であれば、正直レストランで食べたほうがおいしいですし、無理に機内で食べる必要ないと思うんですよね。(深夜発の場合はそもそも食事を提供せずに朝食をその分しっかり提供するなんてサービスもあると思います)
とはいえ、特にこのようなコラボメニューの場合、わかってはいるものの、旅の思い出に食べてしまって後悔することが多々あるんですよね^^人間は反省しても繰り返す生き物ですので(笑)
JALOALOカードを発行することができる
JALのハワイ行き航空券をJALのHPから予約すると、JALOALOカードという、ハワイで様々な特典を受けることができるカードをもらうことができます。
このJALOALOカードは、有償で航空券を購入した場合のほか、マイルを使った特典航空券を発券した場合ももらうことができます。
JALOALOカードには2種類あり、エコノミークラス利用の場合は、黄色いノーマルなJALOALOカード、ビジネスクラスを利用した場合は、ワンランク上のJALOALO ALI’Iカードというのが用意されます。
もちろんビジネスクラス利用者がもらうことができるJALOALO ALI’Iカードの方が特典が豊富で、JALOALOカードにない独自の特典があります。
ただですね、このカード、不親切なことに、航空券購入後、申請しなきゃいけないんですよ。それも同時に発券していても1枚ずつ申請しなければいけないのがし面倒なんです。
2019年からJALOALOカードは従来の郵送による紙のカードから、スマホのアプリとして利用することも可能になったので、それは便利になったと思います。
【JALOALOカードの申込はこちらからどうぞ】
このJALOALOカードを発行すると、ハワイのレストランやマッサージなどで割引などの優待を受けることができます。とはいえ、その対象店舗や割引率はJCBのキャンペーンや、現地のフリーペーパーと内容が似通っているので、それほど注目を引くものはないのかな、とも思います。
ただ、ほかのキャンペーンやフリーペーパーにない特徴が2つあって、それが空港ワイキキ間の定額タクシーと、JALパック客専用トロリーの利用です。
空港とワイキキ間の定額タクシーが事前決済で利用できるのは便利!
JALOALOカードの特典として大きいのは、ハワイの大手タクシーであるチャーリーズタクシーの定額サービスです。
事前にホームページでタクシーの予約が可能で、ホノルル空港とワイキキの間を、チップ込み35ドルで利用できます。
空港送迎タクシーサービス
片道定額料金(チップ込)/1台(4〜5名)
ワイキキ地区 定額$35
アラモアナ・カカアコ地区 定額$30
ダイヤモンドヘッド地区 定額$45
カハラ地区 定額$42
コオリナ地区(アウラニ) 定額$65
コオリナ地区(ビーチクラブ) 定額$70
カードのご提示:タクシー乗車時
・チップ込の完全定額制料金で安心!
・事前予約(ウェブ予約)、事前支払(カード決済)で便利!
・日本語での申し込み&日本語対応電話で安心、便利!
■ホノルル空港到着の国内線「ハワイアン」「モクレレ」「アイランドエア」の便を利用の方もご利用いただけます。
ホノルルの空港からワイキキの中心部までの交通手段は、自己手配の場合、タクシーかシャトルバスのほぼ2択だと思ってください。The BUSという路線バスも通ってはいるのですが、バスの車内にスーツケースなどの大きい持ち込みが禁止されていることから、旅行者には現実的な手段ではありません。
空港からワイキキ中心部までタクシーを利用した場合、タクシー代はおよそ40ドル+チップといわれています。それが、このサービスを利用するとチップ込で35ドルですから、2割くらい安い価格設定となっています。これはうれしいですね。
お値段も素敵ですが、それ以上に素敵なのが、出発前にHPでクレジットカード決済ができることです。現地でドライバーさんに渡すチップ用の現金すらいらないという、チップめんどくさい日本人にとっては最高のサービスです。
また、当日ホノルル空港についたら、JALOALOの専用カウンターがありますので、そちらで到着した旨を伝えれば、タクシー利用の案内を受けることが可能です。
ちなみに、チャーリーズタクシーのサイトで申し込みをすれば、JALOALOカードを保有していなくても定額タクシーを日本で事前に予約することは可能ですし、値段も29ドル+チップですから、チップ込価格は約35ドルで、JALOALOを使った場合同額です。
【チャーリーズタクシーの定額利用はこちらの記事をご覧ください】
ただ、現地でお金のやりとりをしなくていいところや、ハワイに到着後、電話をしなくても日本人がいるカウンターにいけばよいというメリットがJALOALOカード経由での予約の場合あります。
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ジャルパック・レインボートロリーのアラモアナラインが利用できる
JALOALOカードのもう一つのメリットは、JALパックを利用者にJALがワイキキで運航されているトロリーである、ジャルパック・レインボートロリーのアラモアナラインにも、カードを提示することで無料で乗ることができるんです。
レインボートロリー(アラモアナルート限定)が乗り放題(無料)。
カードのご提示:乗車時
※JALOALOカード1枚につきお一人様まで。
※JALOALOカード有効期限内、何度でもご利用いただけます。
※トロリー乗車時にJALOALOカードをドライバーにご提示ください。
※ご利用いただけるのは「アラモアナルート」のみとなります、他ルートは対象外です。※トロリーへの持込荷物サイズは、60×45×30cmまでです。これより大きいサイズの荷物は持ち込みできません。
※折りたたみ可能なベビーカーについては折りたたんでご乗車いただけますが、大型ベビーカーはご乗車いただけません。
※安全走行第一のため、ドライバーの判断によりご乗車、お荷物の持ち込みをお断りする場合があります。ジャルパック レインボートロリー アラモアナルート。運行間隔8〜9分、1周約60分。夜遅くまで運行しているのでアラモアナ地区〜ワイキキ地区の移動が便利です。
・Tギャラリアハワイ by DFS 始発 9:00
・アラモアナ・センター終発 21:48(2016年11月1日~ 22:32)
ルートや停留所は「JALOALOカードご利用ガイドブック」を参照ください
ワイキキ中心部は歩いて移動するにはほどよい広さなのですが、大規模ショッピングセンターであるアラモアナセンターまでは少し距離があるので、一般的にはトロリーを利用するのが一番いいと思います(歩けない距離ではないです)。
ワイキキを走るトロリーはいくつかあって、「ワイキキトロリー」という現地の会社が走らせる有料のトロリーのほか、JTBが走らせている「OliOliトロリー」、HISが走らせている「レアレアトロリー」があります。
個人旅行であればワイキキトロリーか、ワイキキのHISカウンターなどでも購入できるレアレアトロリーを利用することになりますが、1日券とか1週間券のような期間ものしかなく、1回券のようなものが存在しないので、どうしても割高になってしまいます。
また、ワイキキトロリーのうち、アラモアナセンターとワイキキ中心部を結ぶ「ピンクライン」というのだけは、JCBカードを提示するだけで無料で乗ることができるのですが、大混雑していて積み残しすらあるような状態です…。ハワイまで行ってぎゅうぎゅうのバスには乗りたくないですよね…。
今回、JAL便利用でJALOALOカードを発行した場合、このカードの提示で、レインボートロリーのアラモアナルートに乗ることが可能になります。
このレインボートロリーのアラモアナルートは、実はワイキキトロリーのピンクラインとほぼ同じコースを通っています。
けれども、いつも混雑しているワイキキトロリーに比べ、レインボートロリーはJALパックのお客さんとJALOALOカードを持っている人しか乗れませんので、そこまで混んでいないため快適に移動することが可能です。
また、ビジネスクラス利用の場合に手に入れることができるJALOALO ALI’Iカードの場合、アラモアナルートのほか、ダイヤモンドヘッドルートも利用することができます。
こちらのルートはワイキキの街から、ホノルル動物園やダイヤモンドヘッドに向かう路線ですので、こちらの方に向かう方には、非常に便利なものになります。
ホノルル空港のサクララウンジは快適
これはビジネスクラスを利用する方や、JALの上級会員を保有している人に関係する話ですが、JALはホノルル空港にもサクララウンジを作っており、他社のラウンジよりも快適に過ごすことが可能です。
成田空港や羽田空港のサクララウンジと比べてはいけませんが、ゆっくり食事をしたりお酒を飲んで、出発までのひと時を過ごすことが可能です。もちろんJAL特製のカレーなんかも備えられています。
一方、例えばハワイアン航空のラウンジ「プルメリアラウンジ」やユナイテッド航空が利用する「ユナイテッドラウンジ」は、食事などもあまりないため、サクララウンジよりは正直劣っています。
これらのラウンジは私も利用したことがありますが、正直また利用するかといわれると、「うーん、ちょっといいかな」という感じのラウンジですね。レストランでビール飲んでたほうがいいかな、と思うようなラウンジです。
2019年からANAもA380の就航にあわせてANAラウンジを開設しました。私はまだ入っていませんが、なかなか充実しているようですね。今までANA利用の場合はユナイテッド航空のラウンジを利用していましたが、これは改善だと思います。
ANAのA380は大きすぎる
JALの方がいいという最後の理由は、ANAの機材が大きすぎる問題です。
JALは昔はボーイング747、通称ジャンボをホノルルに大量に導入していて圧倒的シェアをとっていましたが、今は主にハワイ路線に導入されているのは、ボーイング767や787がメインとなっています。
一方、ANAの場合は、成田便の場合、オール2階建ての超大型機であるエアバスA380を導入しています。
ANAのA380に関しては、日本初導入であったり、ウミガメのイラストを施したりして、「ANAがハワイ路線を強化してきた」とPRしたわけですね。けっこう興味のある方も多いのではないでしょうか。
ですが、このエアバスA380は、大きすぎるがあまりのデメリットもいくつかあります。そして、そのデメリットは基本的にエコノミークラスの乗客が受けることになってしまうのです。
どういうことか少しみていきたいと思います。
ANAのエアバスA380は、2階にプレミアムエコノミー、ビジネス、ファーストの各クラス、1階にエコノミークラスを設定しています。まさに天は人の上に人を作ってしまった配置です。
このエアバスA380ですが、1階に配置されたエコノミークラスは383席に対してトイレが9か所しかありません。これはサービスにも時間がかかりますし、トイレ争奪戦が激しそうです。さらに深夜便ですので、トイレで着替えたり化粧をしたりする人がいることを考えると…なかなか大変そうですね。
そして、降りるときもエアバス380からは一気に最大で520人が一気に降り立ちます。降りるのは2階の乗客からで1階の乗客は後になりますから、エコノミークラスの乗客は、入国審査時に同じ便に搭乗している100人以上の人が並んださらに後ろに並ぶことになります。
最後に、ターンテーブルから出てくる荷物も最大で520人分の荷物が出てくることになりますが、上級クラスの乗客やANA、スターアライアンスの上級会員の荷物が先に出てくるため、一般のエコノミークラス乗客の荷物がでてくるのは、かなり後の方になってしまいます。
まぁ、これはホノルルの入国レーンが混雑していれば、ターンテーブルにいったらすべての荷物がだされ、置いてあることなんてのもアメリカの空港ではよくあることですが(苦笑)
ここまでANAのA380のエコノミークラスにかなり否定的なことを書きましたし、仮に乗るとしたらプレミアムエコノミークラス以上にしか私は乗るつもりはありませんが、羽田空港発着のボーイング787だったらこのようなことは起こりません。
ただANAのボーイング787は横9列なので、横8列のJALに比べて横幅が狭いので、そこは気になるところですね…。
まとめ
旅行をする際に航空会社を決める場合に重視するのは、まずはフライト時間だと思います。ただ、ホノルル行きの場合、航空会社各社とも、夜に出発して午前中にハワイに到着するというスケジュールになっていますから、あまり時間に差がないんですよね。
そんな中で、特に東京からは様々な航空会社がホノルルに就航しているので迷うところもありますが、特にエコノミークラスの場合、JALは様々なサービスを展開していますので非常にお勧めです。
ANAもサービス面では劣らないとは思いますが、エアバスA380の大きすぎる機体、ボーイング787の横幅を考えると、エコノミーならやっぱりJALかなぁ、なんて私は思ってしまいます。
ただ、もちろん外資系に比べれば運賃は少し高いので、そのあたりをどう判断されるかだと思います。
【JALマイルを貯めれば、無料でハワイにも行けますよ】
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