2019年のJALの路線便数計画が発表されました。
勝負は羽田空港の発着枠が増加する2020年の春ですので、正直、そんなに目新しいものはありませんが、今回新たに発表されたものもありますので、少し確認していみたいと思います。
目次
シアトル路線就航・モスクワ線デイリー運行へ
2019年度新規就航はシアトル。
すでに当ブログでも紹介しましたが、3月31日から成田=シアトル線が就航されます。
成田発シアトル行きのJL68便は成田を18時に出発して同日の11時にシアトルに到着、シアトル発成田行きのJL67便は、シアトルを14:20に出発し、成田に16:30に到着します。所要時間は10時間10分となります。
このほか、成田=モスクワ線を増便し、2019年3月31日以降は毎日運航となります。そういえば、ANAも就航するとかいう話はありましたが、今回は出てこなかったですね。
GWにグアム増便、ハワイにはGWと夏休みにファーストクラス投入
レジャー路線では、成田=グアム線がGWに1日2便体制になるほか、成田=ホノルル路線では、GWと夏休みにファーストクラス付きの機材で運行を行います。
まずグアム線ですが、4月28日、30日、5月3日、6日の4日間のみですが増便されます。機材はボーイング767となります。
また、4月28日から5月5日までと、8月8日から17日までの間は、成田を20:30に出発するJL780便と、ホノルルをお昼前に出発する781便にボーイング777-300が充当されますので、ファーストクラスとプレミアムエコノミーが設定されます。
これらの発売日は2019年1月31日14:00と発表されていますので、GWのグアムやハワイ、夏休みのハワイを狙っている人は特典航空券を含めてウォッチしてみてはいかがでしょうか?
欧米豪路線はすべてビジネスクラスはフルフラット機材へ
JALは数年前からビジネスクラスはフルフラット、エコノミークラスは「新・感覚エコノミー」として座席が広いタイプにするになるなどSS(Sky Suite)のブランドの名のもと、国際線座席のリニューアルを行ってきましたが、この春にも新たに対応を行います。
今までシートの改修前のボーイング787を使用していた、成田=バンクーバー線、成田=サンディエゴ線、関空=ロサンゼルス線の3路線がSS化対応になり、北米線、ヨーロッパ線、オセアニア線はすべての路線でSS化の対応が終了しました。
バンガロール線に新規就航(2020年3月までに)
また、インド南部の大都市、バンガロールに2020年3月までに就航することも発表されました。
バンガロールはIT産業の集積地域であり、「インドのシリコンバレー」とも呼ばれるところです。Googleやマイクロソフトの開発拠点もここにあったりします。
今回JALが就航する予定のダイヤですが、成田を夕方18:25に出発し、翌日の0:05に到着に到着します。また、折り返しの便は深夜の2:45に出発し、東京に14:55に到着する形になります。
このようなダイヤになったのは、プレスリリースの図にもあるとおり、アメリカとインドの乗り継ぎ需要に対応する形となっているからだと思います。このダイヤ設定は絶妙で、多くの北米から成田への便から、このバンガロール行きにスムーズに乗り換えることが可能なダイヤですからね(逆もまたしかり)
JALは現在の中期計画で、北米とアジアのネットワークを重視する姿勢を打ち出しているので、この事業の一環だと思われます。
一方、ANAも同日にバンガロールから350キロしか離れていないチェンナイに就航することを発表しました。チェンナイからバンガロールまではスターアライアンスのエアインディアも就航していますので、負けないためにも就航時期は前倒しすることが予想されます。
日本とインドはオープンスカイ協定を締結していますから、枠の問題に関係なく、羽田空港を除いて自由に発着できることとなっていますから、関係機関との調整が済めば、ANAの動向もありますし、早めに就航するのではないかなと思います。
羽田=福岡線にA350投入、羽田=伊丹線にB787投入
機材関係では、大きく2つのニュースがあります。
まず、JALの新型機かつ今後の大型機のメインとなるエアバスA350が6月に納品されることに伴い、9月から羽田=福岡線に投入されていきます。
あまり機材にはこだわらない私ですが、今後のJALのメイン機材ということもあり、投入されたら私も早く乗ってみたいですね。どのような機材なのか楽しみです。福岡に行く用事を作らなければ。
また、羽田=伊丹路線には、ボーイング787-8を投入します。
今までJALは燃費効率を重視してボーイング787は国際線でこそ活躍する機材だという考えのもと、国内線には使用せず、国際線もっぱら運用してきました。
ここからは私の推論ですが、やはりJALは国内線の大型機・中型機の機材が足りないんですよね。ANA派の人からすれば驚かれますが、JALは国内線用の777は16機、767が6機しかありません。そのため一部のB787を国内線に流用することにしたんだと思います。
その中で、伊丹空港は騒音問題もあるので、騒音の少ないB787を導入するには最も合理的だったということなんでしょう。
さらには着陸料の問題もあります。伊丹空港の着陸料って、騒音の大きさが加味されているため、B787より小さいB767の方が高いんですね。ついでにB777の着陸料めっちゃ高い(笑)それもあって、投入は伊丹路線からになったんだと思います。
まとめ
JALの2019年度路線計画をさらってみてみました。
あまり目新しいものはありませんが、それでも今後のJALのフラッグシップとなるA350の導入やシアトル・バンガロールへの就航など新たな動きもありますし、繁忙期のレジャー路線の充実の発表もありました。
2019年度もJALをウォッチしていき、何か還元できる情報があれば発信していきたいと思います。