2017年10月からの冬ダイヤから、JALは羽田~ロンドンと成田~バンコクの増便を行うことになりました。すでに発表されている成田~コナ、メルボルンに続く、国際線の強化です。旺盛なビジネス需要のある路線を強化してきましたので、簡単に触れておこうと思います。
羽田~ロンドンの増便
羽田~ロンドン線は、もともと昼間時間帯に以下のダイヤで運行していました。
便名 | 運航日 | 機材 | 出発時刻 | 到着時刻 |
---|---|---|---|---|
JL043 | 毎日 | 777-300(SS7) | 東京(羽田)11:30発 | ロンドン15:10着 |
JL044 | 毎日 | 777-300(SS7) | ロンドン 19:00発 | 東京(羽田)15:55(翌日)着 |
羽田を昼前に出てロンドンに午後に到着、ロンドンを夜に出発し、羽田に夕方に到着する便です。
今回、羽田空港の深夜早朝枠を活用して、以下のダイヤで増便運航されることになりました。
便名 | 運航日 | 機材 | 出発時刻 | 到着時刻 |
---|---|---|---|---|
JL041 | 毎日 | 787-8(SS8) | 東京(羽田)02:45発 | ロンドン06:25着 |
JL042 | 毎日 | 787-8(SS8) | ロンドン 09:30発 | 東京(羽田)06:25(翌日)着 |
まずびっくりしたのは、「ヒースロー空港の発着枠をどう確保したのか」です。ロンドンのヒースロー空港は、世界最混雑空港であり、発着枠が全然ない上に、民間での高値の売買が行われています。ヒースロー空港のヌシであるブリティッシュとのコードシェアとはいえ、よく新たな枠を確保できたなーというのが正直な感想です。まあ確保したのがこの時間だったので、必然的に羽田に深夜2時発になったのでしょうが。
今回増便するダイヤは、羽田空港を深夜の2時に出発して、朝の6時にロンドンに到着するというスケジュールです。正直この時間はびっくりしました。朝ロンドンに到着するので、すぐに観光やビジネスにもいけます。ヨーロッパ各地にもお昼頃には到着できるでしょう。一方、帰りは朝の9時に出発し、翌朝に羽田に到着します。このまま出社できちゃいますね。つまり、この便って社畜御用達便ですよね(苦笑)
機材は、SS化したボーイング787-8が充当されます。JALのボーイング787-8は、SS化していない機材としている機材があり、かなり快適度に差があるのですが、今回は快適な機材になっていますね。
具体的にですが、エコノミークラスは、新感覚エコノミークラスの機材です。やはり足元が広いのは助かりますね。(ボーイング787には、昔の少し狭い機材のものもあります)
ビジネスクラスは、フルフラットシートになっています。深夜便ですから、フルフラットには越したことがないですね。(ボーイング787には、フルフラットではないビジネスクラスのシートの機材もあります)
サクララウンジを開放するようです。
このJL041便を利用する場合、上級会員資格のないエコノミークラスの乗客も、サクララウンジが利用できるとのことです。食事を済ませ、機内では速やかに寝る体制が可能になります。機内サービスも1食削られる(到着前の朝食のみ)になるのでしょう。
なお、この場合のサクララウンジの利用は、以下の制限があるようです。
- ラウンジの受け付け開始時間は23時半以降を予定しています。
- サクララウンジ5階のご利用となり、一部のサービスがそのほかのラウンジと異なります。
- シャワールームはご利用いただけません。
サクララウンジの5階は、ダイニングエリアのないフロアになります。ただし、JALのプレスリリースでは、「全てのお客様に軽食を提供」と書かれていますので、5階でも4階とはメニューをわけて提供するのでしょう。
また、ラウンジが使えるといっても、上級会員でないエコノミークラス利用の場合、深夜便でシャワーが使えないことは要注意ですね。ここは、平和島の温泉施設と、羽田空港までのバスでカバーするようです。
羽田空港にはシャワーを浴びることができるカードラウンジもあります。
マイルキャンペーンもあります。
この羽田~ロンドン便(JL041、JL042便)を利用した場合、特別マイルのキャンペーンが2018年の1月まで行われるようです。なお、本キャンペーンはJALホームページでの登録が必要になります。
- ビジネスクラス:片道につき5,000マイル
- プレミアムエコノミークラス、エコノミークラス:片道3,000マイル
なお、対応ブッキングクラスはSまでとなっていましたので、エコノミークラスでも、期間限定のセール運賃を除けば対象となります。
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成田~バンコクの増便
こちらは昨年の冬にも実績のある、成田~バンコクの増便です。
便名 | 運航日 | 機材 | 出発時刻 | 到着時刻 | |
---|---|---|---|---|---|
JL717 | 毎日 | 787-8(SS8) | 東京(成田)12:40発 | バンコク18:00着 | |
JL718 | 毎日 | 787-8(SS8) | バンコク23:25発 | 東京(成田)7:15着 |
従来、東京からバンコクに行く便は、深夜の羽田発、午前中の羽田発、夕方の成田発の1日3便となっていましたが、これに昼間の成田発が加わることになります。
機材は同様にSS化された787-8になります。こちらも快適な機材になりますね。
まとめ
2017年10月からの冬ダイヤから、JALは羽田~ロンドンと成田~バンコクの増便を行うことになりました。特にロンドンは、深夜2時発という、今までにないダイヤ設定となっています。飛行機で眠ることができる方であれば、朝にヨーロッパに到着することができるので、特に行きは利用しやすいのではないでしょうか。
機材はどちらもSS化というゆとりある機材になっていますので、空の旅の環境もよいものとなるでしょう。
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こんばんは!シャワーの問題は近くの「天然温泉平和島」を使ってもらい専用バスで輸送するなど、工夫するみたいですね。
私は広島発なので平日仕事を終えて国内線で行くには今のところANA便しか時間的に間に合わず、JALさんのもう1本遅い便ができることを待望しております。(広島空港が営業時間を1時間延長するとのニュースがあるので、できることを信じています)
深夜に機内食は2回もいらないと思いますが、逆にビジネスやファーストのお客さんは楽しみが一つ減りますね(^^;
ルカさん
コメントありがとうございます!
そうですね、シャワーは平和島で代用ということになりますね。うまくバスとかつかってやってくれるなら大丈夫なんだと思います。乗り継ぎの方は大変ですけど。