2017年9月にJALとハワイアン航空の提携が発表され、2018年3月からコードシェアが行われていましたが、ついにマイレージの相互サービスが開始されることになりました。
これにより、何よりJALマイルを使ってハワイアン航空の特典航空券を発券することが可能になるという絶大なメリットが生まれることになります。
本記事では、JALマイルでハワイアン航空の特典航空券を発券することについて書いていきたいと思います。
目次
JALとハワイアン航空のマイレージ相互サービスがスタート
もう今から1年前になりますが、2017年9月26日、JALとハワイアン航空は共同で業務提携のプレスリリースを発表しました。LCC就航やANAのエアバス380導入など競争環境が厳しくなる日本~ハワイ路線に、現在シェア1位のハワイアンと2位のJALが提携し、強者連合を形成します。昔はシェア1位はJALだったんですが、今はハワイアン航空なんですね。
この中で、マイレージの相互利用についても以下の書きぶりがありました。
マイレージ提携
両社のマイレージプログラム会員さま用に、両社のコードシェア便においてマイル積算が可能となります。特典航空券のご利用については、2018年度以降準備が整い次第開始します。
2018年以降に、特典航空券の利用ができる旨は書かれていました。ただ、それまでハワイアン航空と提携したいたANAは、ANAマイルで発券できるハワイアン航空の路線は、ハワイ州内の離島間などに限られていて、日本~ハワイ線を発券することができなかったんですね。
これがあったか、心配している人もいたかもしれません。特に、3月にコードシェアが開始したのにマイレージの相互利用が可能にならなかったものも不安に拍車をかけていたのかもしれません。
ただ、これはシステムの都合か、JAL側が過度に提携会社の必要マイルが少なすぎてバランスがぶっ壊れるかのどちらかだと思っていました。(これはいち個人が思っていただけですが)
実は、ハワイアン航空がANAと提携していた際、ANA運航の便にはハワイアンがコードシェアをしていたのですが、ハワイアン航空の運航便にANAはコードシェアしてなかったんですね。ちょっと言い方は悪いですが、ANAはハワイアンに「俺たちの座席を埋めるためにおたくはうちのチケット売ってくれ。でもおたくのチケットはうちでは売らないよ」と言っているわけです。(これは、ANAとユナイテッド航空の関係の都合もありますが)
そんな関係で、マイレージの相互利用なんてことにはなりませんよね。実際、ハワイアン航空のCEOは「思うようにANAには近づくことができなかった」と会見でも発言しています。
また、もともとハワイアン航空は日本の航空会社との連携を2010年ころから模索していて、当時はJALと組みたかったようですが、ちょうど破綻してしまったタイミングだったがためにJAL側が断った経緯もあります。この業務提携は、ハワイアンからの希望というものもあります。
すみません、前書きが長くなってしまいました。どうしてもブログはANA派の方が多いので、JALに「取られた」というニュアンスのブログが多くてついついと書いてしまいました(笑)ともかく、JALマイルでハワイアンの発券ができるかどうかは不透明な部分もありましたが、無事に?相互利用のアナウンスがありました。
JALマイルでのハワイアン航空特典航空券の予約開始は10月1日13時
今回、マイレージの相互サービスが始まるということで、やっぱり一番気になるのがJALマイルでのハワイアン航空特典航空券の発券でしょう。
これについては、10月1日(月)13:00から開始されます。この時間以降であれば、ハワイアン航空の予約が可能になります。JMB提携航空会社特典航空券には、インターネットで発券できる航空会社と電話でないと発券できない航空会社がありますが、ハワイアン航空はインターネットでの予約発券が可能となります。
この後紹介しますが、2018年11月20日 9:00(日本時間)から、JMB提携航空会社特典航空券交換時の必要マイル数が変更になります。基本的には必要マイル数が増えることになりますので、おススメは11月20日までに発券してしまうことです。
路線別に必要なマイル数の検討
ハワイアン航空は、もちろんハワイ州の島間便が豊富な航空会社です。そのほか、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ領サモア、タヒチへの直行便も運航しています。
今回は、JMB提携会社特典航空券としてのメリットを考えながら、路線別にパターンをみていこうと思います。
単純にホノルルやコナへ往復する場合に必要なマイル
ハワイアン航空が日本に就航している路線は、2018年9月現在で以下の5路線となります。
- 成田=ホノルル
- 羽田=ホノルル
- 羽田=コナ
- 関西=ホノルル
- 新千歳=ホノルル
これら5路線なんですが、実はJALホームページの「対象路線例」に出てこないんですよね。必ず日本発も離島に行くものしか出てこない(笑)まさか単純な日本とハワイの往復の特典航空券が発券できないとは思わないのですが…。
これら5路線の必要マイル数は以下のとおりです。
路線 | エコノミークラス | ビジネスクラス |
---|---|---|
新千歳ーホノルル | 45,000(39,000) | 80,000(63,000) |
東京ーホノルル | 45,000(39,000) | 80,000(63,000) |
東京ーコナ | 45,000(39,000) | 80,000(63,000) |
名古屋ーホノルル | 47,000(40,000) | 85,000(65,000) |
大阪ーホノルル | 47,000(40,000) | 85,000(65,000) |
※( )内は11月20日までに発券した場合の必要マイル数です。
新千歳や東京からだと、ハワイまでの区間マイルが片道4,000マイル、往復8,000マイルを下回るため、名古屋や大阪に比べて、必要マイル数が少なくなります。具体的には、エコノミークラスで45,000マイル、ビジネスクラスで80,000マイルが必要になります。
ただ、11月20日までであれば、エコノミーで39,000マイル、ビジネスで63,000マイルと、特にビジネスクラスでお得に発券することができます。
特にビジネスクラスは17,000マイルも差がありますから、これはかなりお得ですねー。
マウイ島やカウアイ島に行く場合に必要なマイル(9月29日修正)
ハワイアン航空やJALでは、日本からオアフ島(ホノルル)やハワイ島(コナ)に直行便がありますが、それ以外のハワイの島、マウイ島やカウアイ島には、ホノルルからハワイアン航空の国内線で移動することになります。このあたりが、ハワイアン航空がJALマイルで利用できるメリットですよね。
なお、JMB提携航空会社特典航空券は、24時間以上の途中降機(ストップオーバー)が3回(ただし同一都市は原則として1回)まで認められていますので、マウイ島やカウアイ島を目的地とする場合でも、帰りにオアフ島に少し滞在することができたりもします。
例えば、日本→ホノルル→マウイ島(カフルイ)【目的地】→ホノルル【途中降機して滞在】→日本、などという旅程を組むことが可能です。マウイ島に何泊か滞在した後、オアフ島に少し滞在することも可能です。
JAL提携会社特典航空券は、通常6区間まで予約することが可能なのですが、ハワイアン航空で利用する場合の例外規定として、「4区間まで(離島区間は2区間まで)」というのがあります。なので、オアフ島以外に行ける島は1つまでとなります。
これらに必要なマイルは以下のとおりです。
路線 | エコノミークラス | ビジネスクラス |
---|---|---|
新千歳ーホノルルーカウアイ島(リフエ)・マウイ島(カフルイ) | 45,000(39,000) | 80,000(63,000) |
東京ーホノルルーカウアイ島(リフエ)・マウイ島(カフルイ) | 45,000(39,000) | 80,000(63,000) |
名古屋ーホノルルーカウアイ島(リフエ)・マウイ島(カフルイ) | 47,000(40,000) | 85,000(65,000) |
大阪ーホノルルーカウアイ島(リフエ)・マウイ島(カフルイ) | 47,000(40,000) | 85,000(65,000) |
ホノルルまでの単純往復よりも距離が延びますが、カウアイ島やマウイ島は100マイル前後の距離のため、ホノルルと同様、必要マイル数は新千歳や東京の場合と、名古屋や大阪の場合で異なります。
東京・コナ・ホノルル3角飛びで必要なマイル
JMB提携会社特典航空券のメリットを生かして、東京→コナ→ホノルル→東京という、ハワイ島とオアフ島の両方マイルを使って効率よく楽しむことだってできちゃいます。
JALでも東京・コナ便の設定がありますので同様のことはできるのですが、コナとホノルルの間のチケットは別途手配する必要がありました。これが、ハワイアン航空をJALマイルで利用することにより、すべてマイルのみで利用することが可能となります。
路線 | エコノミークラス | ビジネスクラス |
---|---|---|
新千歳ーホノルルーコナー東京 | 45,000(39,000) | 80,000(63,000) |
東京ーホノルルーコナー東京 | 45,000(39,000) | 80,000(63,000) |
名古屋ーホノルルーコナー東京 | 47,000(40,000) | 85,000(65,000) |
大阪ーホノルルーコナー東京 | 47,000(40,000) | 85,000(65,000) |
ホノルル往復と同様、新千歳と東京発の場合は、大阪や名古屋発に比べて、必要マイル数が若干少なくなります。
新千歳・名古屋・大阪発の場合、三角飛びの場合、必ず往路どちらかは東京発となります。東京へ、または東京からこれら3都市に向かう国内線片道の航空券は、別途手配する必要があります。または、各都市からホノルル経由のコナ行き特典航空券を発券し、往路どちらかでホノルルでのストップオーバーをする方法が考えられます
タヒチにだってJALマイルでいける(不便だけど)
ハネムーンなので人気のあるタヒチ島。ハワイなどに比べ天候も安定していて、エメラルドグリーンのきれいな海も満喫できるので、私もいつか行ってみたいものです。
ハワイアン航空は、ホノルルからタヒチまでの直行便もあるので、JALマイルを使ってタヒチに旅行をすることも可能です!
JALマイルを使ってタヒチに行くのは、この方法か、ロサンゼルスまでJALかアメリカン航空で行き、ロサンゼルスからタヒチ(パペーテ)まではエールフランスが運航していますので、この特典航空券を別に発券する方法のどちらかになると思います(JALマイルでエールフランスの特典航空券を発券することもできます)。エコノミーでも10万マイルくらいかかりますけど。
ただ、ハワイアン航空のホノルルーパペーテ(タヒチ)便は、週に1便(土曜日)しかないので、非常に不便なところではあります。行ったら1週間帰ってこれません(笑)まぁ、1週間くらいタヒチでのんびり過ごしてみたいですけどね。ちなみに先ほど紹介したロサンゼルス経由だと、週3便ありますので、これよりは旅程の自由度がききます。
必要マイルは、東京を基準として往復でエコノミークラスで55,000マイル、ビジネスクラスで110,000マイルです。
もちろん、JMB系提携会社特典航空券のメリットを生かして、パペーテまでで旅程を打ち切り、エア・タヒチ・ヌイの航空券を片道だけ有償で購入することにより日程の調整をすることは可能です。
ところで、「あれ、JALって今までエア・タヒチ・ヌイでマイルが使えなかったっけ?」と思ったかたがいると思います。はい、今まで使えました。それも成田ーパペーテは週2便ありましたので、ハワイアン航空を使うよりも便利だったりもしました。(ビジネスクラスの設定はありませんでしたが。)
ただ、このサービスは2018年10月に終了してしまうそうです…。
ANAマイルでタヒチ島へ行く方法は、ニュージーランド航空を使ってオークランドで乗り継ぐ方法となります。ただ、こちらもニュージーランド航空が運航するオークランドーパペーテ線は週に1便しかないので、ハワイアン航空経由とほぼ同難易度ですね。
ハワイアン航空の日本線の機材はエアバス330を使用
私も乗ったことが現時点ではないのですが、ハワイアン航空の日本~ハワイ間に用いられている運航機材は、エアバス330-200となっています。総座席は278席(294席のような気もするのですが…)となっており、このうちビジネスクラスは18席です。
ビジネスクラスが18席とかなり少ないので、特典航空券に何席開放されるかわかりませんが、ことビジネスクラスに関しては、かなりの争奪戦になることが予想されますね…。
エコノミークラスのシートは2-4-2の横8列となっています。シートピッチは78cm~81cmとなっており、JALやANAが84cm~86cmとなっているのに比べると、特に背が高い人だと、いささか窮屈感があるかもしれません。この前、一緒にハワイにいった友人はハワイアン航空を利用したのですが、若干せまかったかなーと言ってました。
また、プレミアムエコノミーの設定はありませんが、それに類するものとして、足元の広い席を「コンフォートエコノミー」として追加料金によって設定しています。シート幅は変わらないものの、シートピッチは91cmと広くなっていますし、限定のアメニティも提供されるようです。
コンフォートエコノミーはいくつか席が設定されているのですが、おススメなのが11列目のACとHIです。ここは前も後ろも壁ですので、足を延ばしても気にならないし、後ろも壁なので席を倒しても気にならない席になっています。ここは狙いどころかもしれません。
ビジネスクラスは、2-2-2の横6列となっています。シートはフルフラットになるタイプを採用しています。窓側の2席は、通路に出るにあたりどうしても隣の人のスペースを通らなければならないタイプになっていますね。
まとめ:ハワイアン航空の特典航空券は10月1日から。11月20日までに発券を!
JALのマイルで10月1日からハワイアン航空の特典航空券が発券できるようになります。これで、オアフ島だけでなく様々なハワイの諸島にマイルで遊びにいくことができます。
11月20日までは、必要マイル数が少なくなっていますので、もし「このあたりにハワイに行こうかな」というのが決まっているのであれば、ぜひ特典航空券を発券してみてはいかがでしょうか。
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