ようやくこういった記事が書けるようになりました…長かった…。3年半前、2020年春の羽田増枠で盛り上がっていたところにやってきたコロナ。それ以来、久々の国際線の明るい話題を記事にすることができて、とてもうれしいです。
ということで2024年にJALがカタールの首都、ドーハに就航することになりましたので、簡単に紹介していきたいと思います。
JALの羽田ードーハ便が2023年夏ダイヤから就航
JALが7月18日にプレスリリースを出し、羽田ードーハ線を2024年夏ダイヤから開設することを発表しました。日系としては初の中東への直行便就航となります。所要時間は約11時間です。
夏ダイヤということで具体の時期は現時点では未定。3月末に就航できるのか、GWに間に合うのか、夏には間に合うのか…まだわかりません。使う機材のボーイング787が若干サプライチェーンに問題があるようで(参考記事(Aviaton Wire))、機材ぐりがどうなるかというところも少し気になるところです。
いや、ドーハですか、びっくりしました。過去のJALに関する記事や社長インタビューなどをみると、中東への就航自体は可能性あるかなと思っていましたが、コロナ禍明け最初の新規就航がドーハになるとは、私自身も思っていませんでした。
現在でも中東はカタール航空がワンワールド加盟、エミレーツ航空とも個別に提携しており、ライバルANAに比べて物事を優位に運べる状況ではありましたが、さらに自社便を就航させることにより、中東路線、またそこから乗り継ぎ需要のあるアフリカ路線について、JALが積極的にかかわっていこうという意思表示だとも思っています。
運航スケジュールは未定だが深夜便想定
今回就航する羽田ードーハの運航スケジュールは、現時点では未定となっています。ただ、羽田空港の発着枠を考えれば、深夜・早朝時間帯でしかカタールへは就航できないはずなので、おそらくこの時間になるでしょう。
現在、東京=ドーハ線はカタール航空が羽田・成田からそれぞれ1便ずつ運行しています。これに加えてさらに1便追加となるため時間選定が難しいですが、機材繰りと利便性を考えると
- 羽田発深夜23時半頃⇒ドーハ着5時頃
- ドーハ発7時頃⇒羽田着23時頃
のスケジュールになるのではないでしょうか。現地に長く駐機するわけにもいかず、また深夜23時過ぎに羽田に帰ってきてもその先の足がないことを考えれば、ドーハを7時には出発したい。それらを満たせる条件となると、これくらいの設定になるのかなと思ったりしています。
使用機材について
今回の羽田=ドーハ便に用いられる機材は、上でも少し触れましたが、ボーイング787-9になります。
JALのボーイング787-9にはいくつかの種類があるのですが、すべての機材がビジネスクラス・プレミアムエコノミークラス・エコノミークラスの3クラス制を採用しており、ビジネスクラスについてはいずれのシートでもフルフラット・全席通路アクセス対応になっています。
ビジネスクラスについては、スカイスイートの787バージョン(まっすぐだけど777よりも横幅が狭い)になるのか、スカイスイート3(斜めタイプ)になるのかは、まだ発表されていません。
エコノミークラスはもともとJALの設計であるボーイング787の横8列配席で余裕があるほか、足元が広めの84センチメートルの座席になっています。
JAL以外の国際線787って基本的に横9列で座席が作られているのですが、JALのボーイング787は横8列というのが非常にゆとりを感じてうれしい機材です。まあこれは何度もブログで触れていますが、すごい決断だったと思いますよ。ありがたいです。
羽田=ドーハの航空券の販売開始時期について
ドーハ便の航空券発売は、現時点では時期未定です。そりゃまだ就航時間も決まってないですからね。
ただ、この情報は順次ウォッチしていった方がいいです。
新たに就航する路線の航空券は、発売日に、向こう約1年分の航空券の販売が開始されます。ということは、特典航空券の予約もその日に1年先まで一気に開始されることになります。
このように新たな就航路線がある場合というのは、特典航空券の発券のねらい目となります。多くの人が特典航空券を発券しようとしますが、人によって行きたい日や場所が異なりますから、航空券の狙いが分散され、希望のチケットが基本マイル数で取りやすくなるのです。
特に特典航空券利用という方はレジャー目的の方が多いと思いますが、ドーハそのものを目的地とされるというよりは、その先のヨーロッパ、アフリカ等を想定されていると思います。その場合、ワンワールド特典航空券となり、JAL国際線特典航空券PLUSのように追加マイルで座席を抑えることができません。あくまで、基本マイル相当に空席がある場合のみ発券できるわけですから、こういったチャンスを確実に使っていくべきだと思います。
アフリカ路線はカタール航空が強い!
ドーハを最終目的地にするというよりは、ドーハからさらにカタール航空を利用して各地に乗り継ぐという利用方法も多いかと思います。
カタール航空はドーハからヨーロッパ各地に乗り継ぎができるほか、アフリカに多数の路線を就航しています。アフリカに行く場合に中東での乗り継ぎは比較的行いやすいかと思いますが、カタール航空はエミレーツ航空よりもアフリカの就航都市が多いことから、ドバイに比べて各地(特にマイナー国)への移動に際して優位性があるのかなとも思います。
カタールは2017年に中東での外交がこじれた際、エジプト、UAEやサウジアラビアと国交断絶となり、カタール航空はこれらの都市の就航できなくなったほか、領空さえ通過できないという時期もありましたが(コロナで忘れていた人も多いのでは?)、これもコロナ禍の間に関係改善がなされ、今は何の問題もなく航路を確保しています。
それを考えると、ある程度ビジネス路線として一定の搭乗率が確保できそうな気もしています。
まとめ
JALが羽田ードーハ便の就航を正式に発表しました。JALはすでにコロナ前の国際線を、グアムやコナなどのリゾート路線を除いて大半の路線を復便させており、新規路線の開設にまでこぎつけました。
ANAはヨーロッパの復便というか本来開設させなきゃいけないものが終わってないので(羽田=ミラノ、イスタンブール、ストックホルムや成田=ブリュッセル等)、それが終わってからになるかなと思います。
私個人的には、ドーハ乗り継ぎでアンマンに入り、ペトラ遺跡や死海の観光に行きたいかなと思います。その日に向けてJALマイルもしっかり貯めていきたいなと思います。