JALで国内線・国際線ともに6月25日から特典航空券の必要マイル数が通常よりも少なくなるキャンペーンが実施されます。
JALマイルは、特に陸では貯めるのが一般的にANAマイルよりも難しいとされているため、使うならばお得に使いたいところですよね。こういったキャンペーンのときはマイルを使いたいですが、どの路線で使うのがお得なのか、果たして本当にお得なのか?も少し考えていきたいと思います。
JAL国内線特典航空券タイムセール
先日、有償の10月分の国内線セールを実施したJALですが、今度は8~9月搭乗分の国内線ディスカウントマイルを実施します。全路線の減額マイルは2月開催(4月搭乗分)以来となります。
- タイムセール期間:2024年6月25日~6月26日
- 対象搭乗期間:2024年8月20日~9月30日
8月20日から9月30日までの間の搭乗分について、必要マイル数を大幅に引き下げるキャンペーンを6月25~26日の二日間限定で実施することとしております。シルバーウイークも除外なしというのはなかなかの太っ腹です。
利用区間 | 基本マイル数 | 減額マイル |
---|---|---|
Aゾーン | 4,000マイル | 3,500マイル |
Bゾーン | 5,000マイル | 4,000マイル |
Cゾーン | 6,000マイル | 4,500マイル |
Dゾーン | 7,000マイル | 5,000マイル |
Eゾーン | 8,000マイル | 6,000マイル |
Fゾーン | 9,000マイル | 7,000マイル |
Gゾーン | 10,000マイル | 8,000マイル |
今回は全路線対象なので、例えば羽田から北海道(函館除く)や九州(大分除く)はEゾーンですから、通常片道8,000マイルのところが6,000マイルと大幅に少ないマイル数でフライトを利用することができます。往復12,000マイルですから、JALがシーズン制を採用していたときのローシーズンと同じマイル数になっています。これはかなりお得ですね…。
なお、JALの特典航空券はANAと違って変更不可・キャンセルは1,100円が必要となっています。
割引率で考えたら、ゾーンD(羽田からだと中四国の大半・函館・青森等)が7,000マイルから5,000マイルということで30%近く減額ということになります。
さすがにANAのとくたびマイルは片道4,500マイルになりますからこれに必要マイル数では適わないものの、1か月ぶっ通し・全路線ということであればお得かなと思います。
なお、JALは必要マイル数が変動制になっており、予約日時点で、基本マイル数(最低マイル数)で取れる席がある便のみが対象となります。
例えばE区間の羽田=新千歳は基本マイルが8,000マイルですが、このように現時点で8,000マイルとなっている便のみが25日に6,000マイルになります。その前後をみると8,100とか12,500とかありますが、このあたりの便は減額マイルにならないので注意が必要です。
先程、シルバーウイークも除外なしということを書きましたが、実際のところその時期の必要マイル数は多くの便で基本マイル数を超えてしまっているので、実質的に多くの便は対象外ということになります…。上の例も、9月14日(土)の羽田発新千歳行きですが、この18:40発のみが現時点で基本マイルに収まっている便です。
基本マイルでとれる便は、やはり9月は少なかったりする(特に土日)ので、ちょっと狙っている人はセール前日に空席状況を確認しておくといいでしょう。当然狙うなら0時なので、事前に目星はつけておいたほうがいいです。
JAL国際線ディスカウントマイル
続いて国際線にいきます。国際線のディスカウントマイルも25日から開始されます。国内線と異なるのは、2日間限定のセールではなく7月末まで比較的長い期間キャンペーンを実施しています。また、搭乗日も6月25日から9月末までの3か月間設定されています。
予約日:6月25日(火)~7月31日(水)
搭乗日:6月25日(火)~9月30日(月)
対象路線はホノルル、コナ、グアム、アメリカ本土(一部除)、東南アジア、インド、ドーハとなっています。ヨーロッパや台湾・香港などは対象外となっています。また、アメリカ本土に関しては、現地発のみ割引され、日本発に割引はありません。
必要マイル数は以下のとおりとなります。だいたい3割引となっていますね。
<アメリカ・カナダ>
行先 | エコノミー | ビジネス |
---|---|---|
ホノルル | 14,000 | – |
コナ | 14,000 | – |
グアム | 7,000 | 15,750 |
ニューヨーク | 17,500(JL3便のみ) | – |
シカゴ | 17,500(JL9便のみ) | – |
サンフランシスコ | 17,500(JL1便のみ) | – |
サンディエゴ | 17,500(JL1便のみ) | – |
シアトル | 17,500(JL1便のみ) | – |
バンクーバー | 17,500(JL1便のみ) | – |
<アジア・中東>
行先 | エコノミー | ビジネス |
---|---|---|
マニラ | 7,000 | 16,800 |
シンガポール | 8,400 | 28,000 |
バンコク | 8,750-12,250 | 28,000 |
ハノイ | 9,100 | 28,000 |
ホーチミンシティ | 9,100 | 28,000 |
クアラルンプール | 10,150 | 28,000 |
ジャカルタ | 10,850 | 28,000 |
デリー | 12,250 | 28,000 |
ベンガルール | 12,250 | 28,000 |
ドーハ | 14,000 | – |
シンガポールが8,400マイル、バンコクが8,750マイルからというのは非常にお得かなと思います。この距離ならエコノミークラスでも耐えられますしね。
国内線と同様、基本マイルで予約できる便しかこのマイル数では予約できませんが、関西=バンコク便なんかはもともと基本マイルでも取りやすい路線ですので、今回の減額マイルでも狙い目だと思います。中も空いていることが多いらしいので、3席使ったエコノミーフラットもできそうですし。
ただ、いくら必要マイル数が少ないとはいえ、燃油サーチャージが高すぎます。東南アジアでは往復5万、ドーハにいたっては往復で10万近く発生します。いくらドーハまで往復28,000マイルでいけるとはいえ、10万円も別途出すのか?という問題があるかなと思いますので、少し慎重に考えたいですね。その点東南アジアならば、必要マイルが相当少ないのでまだギリギリ許せるかな、という感じでしょうか。JALは片道利用もできるので、片道JAL、片道LCCなんて方法で使うのもありだと思います。
アラスカ航空やアメリカン航空のマイルを持っている人であれば、たとえ必要マイル数が多かったとしても、サーチャージの支払いがない分、お得かもしれないです。その辺も考慮しながら、ディスカウントマイルを使うかどうかは検討してもらえればと思います。
まとめ
JALが国内線、国際線とも減額マイルを25日から行うことになりました。国内線は前回よりも割引が少ないものの、片道2,000マイル割引は大きいので、9月に特典航空券を利用した旅行を考えている人には朗報だと思います。
セール開始前までには、希望の便が基本マイルで取れるかどうかの確認はしておきたいものです。
国際線のほうは、3か月分ほどの枠があります。個人的にはバンコクやシンガポールあたりがおススメかなとは思っています。まだ航空券が高止まりしているので、これらの路線で空きがあれば、ちょっと遊びにいきたいものですね。