2022年11月1日から、メジャーなのポイントサイトの一つである「ハピタス」から、世界最大のホテルチェーンであるマリオットグループのポイントである「BONVoYポイント」への交換が開始されることになりました。
今までポイントサイトからマリオットのポイントに交換できるのはモッピーだけだったのですが、新たにハピタスが加わることにより、ポイントサイトの利用の幅が広がってきます。
本記事では、ハピタスからマリオットBonvoyへの交換方法やレートについて紹介しておきたいと思います。
ハピタスからマリオットBonvoyポイントへの交換開始
2022年11月11日から、ポイントサイト「ハピタス」から、世界最大のホテルグループである「マリオット・インターナショナル」のポイントである「Marriott Bonvoy」ポイントへの交換が始まります。
世界最大級のホテルグループ「マリオット・インターナショナル」のロイヤリティプログラムMarriott Bonvoyのポイントのことで、マリオットやザ・リッツカールトン、シェラトンといったマリオットグループホテルでの無料宿泊で利用可能です。また、各航空会社のマイルに交換できるということも大きな特徴です。
ハピタスは「陸マイラー」という、航空会社のマイルを貯める人をターゲットにしているポイントサイトの一つです。今でこそモッピーがマイルをためるポイントサイトとして有名ですが、もともとは「陸マイラーはハピタスに登録せよ!」なんて言われていた時代もあったんですよ。
陸マイラーは旅行好きな人が多いわけですから、ホテルのポイントに交換できるようになるというのはなかなか目の付け所が鋭いなというか、しっかり陸マイラーを研究しているなと思いました。
交換レート・交換条件
ハピタスポイントからマリオットBonvoyポイントへの交換レートは、
1P⇒1Marriott Bonvoyポイント
となります。つまり等価です。ハピタスの1ポイントは1円相当の価値ですから、1マリオットBonvoyポイントを1円で購入できるようなイメージです。ちなみにポイントの交換には手数料はかかりません。
この後紹介しますが、普通にマリオットBonvoyポイントを購入すると1,000ポイントあたり12.5ドル(日本円で1,500円以上)します。そのため、ハピタスからの交換であれば1,000ポイントあたり1,000円で交換できるので、レートとしてはよい、ということになるのかなと思います。
ポイントの申請をしてから、3営業日という短い期間でポイントが付与されます。
また、500ポイント以上であれば1ポイント単位から選択することが可能です。また、交換の上限なども設けられていませんので、ハピタスそのものの交換上限である、月30,000ポイントまで交換することが可能です(そんなことできるのはアフィリエイトしている人たちくらいでしょうが…)
個人的には、がっつりハピタスポイントをBonvoyポイントに持っていくってことは考えていませんが、1ポイント単位でも移すことができるので、無料宿泊まであと少しポイントが足りないという機会があれば、その際には使いたいなぁと思います。
マリオットBonvoyポイントの使い道
マリオットのリワードポイントであるBonvoyポイントの使い方は、主に以下の2つに大別されます。
- ホテルの無料宿泊に利用する
- 航空会社のマイルに交換する
もちろん他の使用方法もありますが、全部解説したら長くなりますので、メインとなるこの2つについて順にみていきたいと思います。
ポイントとしては、ハピタスポイントから等価で交換した以上、1ポイント1円以上の価値で使えるか、という視点でみていく必要があります。1ポイント1円以下の価値になってしまったら「だったら現金化してホテルの部屋を予約すればよかった」となってしまいます。
ポイント交換でホテルに無料宿泊
BONBOYポイントはマリオット系列の各種ホテルへの宿泊に利用することができます。このポイント宿泊のすごいところは、繁忙期だろうとなんだろうと、「スタンダードルーム」さえあいていれば、部屋の値段設定に関係なく、ポイント使用で宿泊することができます。
マリオットのホテルはもともと高級度などに応じてカテゴリーが1から8まで各ホテルに設定されており、カテゴリーごとに、無料宿泊に必要なポイント数が定められていました。
現在はカテゴリー制は廃止されましたが、暫定的な措置で、一部の高級ホテルを除いて旧カテゴリー必要な無料宿泊ポイント数は以下のとおりとなります。
旧カテゴリー | オフピーク |
---|---|
1 | 5,000~10,000 |
2 | 10,000~15,000 |
3 | 15,000~20,000 |
4 | 20,000~30,000 |
5 | 30,000~40,000 |
6 | 40,000~60,000 |
7 | 50,000~70,000 |
8 | 70,000~100,000 |
一番カテゴリーの低い1相当の場合、5,000~10,000ポイントで宿泊することが可能です。ただ、実際にはカテゴリー1のホテルはそんなに多くないため、実際に利用するのはカテゴリー2相当からでしょうか。カテゴリー2相当の場合、宿泊に必要なポイントは10,000~15,000ポイントです。
で、ハピタスポイントから交換したBonvoyポイントを使用するときに大事なのは、1ポイント1円で交換してきたポイントですから、使用する際には1ポイント1円以上の価値で利用する必要があります。そうしないと勿体ないわけです。
例えば、私がコロナ前最後に旅行した先がベトナムのダナンなのですが、滞在した「フォーポイントバイシェラトン・ダナン」のカテゴリーは2でした。宿泊費用は12,000円くらいでしたので、ほぼ1ポイント1円くらいの部屋になっていたかと思います。最低でもこのくらいの使い方をする必要があります。
最近は1ポイント1円以上で使うことができる例が少ないのですが、ラグジュアリーホテルの週末利用なんかも1ポイント1円以上で利用することが可能です。例えば、東京・竹芝にあるメズム東京はカテゴリー7相当のため、通常50,000~70,000ポイントで宿泊することが可能です。メズム東京は都内のマリオット系でもホットな宿泊スポットで、人気のあるホテルです。
メズム東京の宿泊料金はだいたい1泊5万円以上しますので、ポイント泊としては比較的おススメなホテルになります。そのほかにも、大阪都マリオットや南紀白浜マリオット、宮崎のシェラトンなど、1ポイント1円を超える価値があるホテルは探せばあると思います。
また、ポイントを利用して5連泊する場合は、5泊目のポイントは不要になります。つまり、4泊分のポイントで5泊できることになりますから、もし5連泊するような機会がある場合は、Bonvoyポイントの活用を考えてみてはいかがでしょうか。
航空会社のマイルにも交換可能
マリオットリワードポイントはホテルのポイントでありなら、航空会社のマイルに交換することもできます。
それも、JALやANAなど日本人が比較的貯めやすいマイルのほか、世界中の40以上の航空会社のマイルに交換することが可能です。交換先の豊富さは素晴らしいものがあり、自分が貯めたい航空会社を選ぶことができますね。
リワードポイントからマイルへの交換レートは、3ポイント=1マイルの積算になります。
さらに、60,000ポイントを一度に航空会社のマイルに交換すると、5,000マイルのボーナスポイントが付与されるので、あわせて25,000マイルに交換することができます。
ANAマイルは70%のレートに交換することが可能です。ハピタスポイントが60,000ポイントある場合、ANAマイルには42,000マイルに交換することが可能ですが、Bonvoyポイントを経由してマイルに交換すると、約25,000マイルにしかなりません。
ただし、ユナイテッド航空にだけは10%のレートアップが常時行われているので、27,500マイルになります。ユナイテッド航空のマイルはANAの特典航空券にも交換が可能なので、日本人にも使い勝手がよくなっています。
それを考えると、ユナイテッド航空のマイルに交換するのが交換先のおススメになります。また、ユナイテッド航空は年に1回程度、期間限定でホテルポイントからの交換時にレートアップをするキャンペーンを実施しますので、その際に一気にマイルに交換するのがよいでしょう。
まとめ
ハピタスポイントからBonvoyポイントへの交換が開始されることになりました。
500ポイントから交換可能、ポイントの等価交換、申請から交換完了まで3営業日というメリットを生かし、個人的には、保有しているマリオットBonvoyポイントがちょっと足りないときに使えればいいかなぁと思っています。
また、マリオットのポイントを通じてマイルに交換する際は、日系マイルに交換するのはお得ではないので、外資系のマイルに交換することをおススメします。特に、外資系ではホテルポイントからマイルへの交換でキャンペーンを実施することがあるので、その際に交換することができればかなりお得に利用することが可能だと思います。