北海道の函館は、グルメよし、観光よしの素敵な街ですが、湯の川温泉があることから温泉地としても有名です。
けれど、実は函館には湯の川温泉以外にも温泉があるのはご存知でしょうか?
函館市電の終点である谷地頭(やちがしら)にも温泉があります。市電で函館駅から10分の距離にある日帰り入浴施設なので、フォーポイントバイシェラトン函館をはじめ、函館駅周辺の温泉のないホテルに宿泊している人などおススメの場所です。
今回、私もTwitterのフォロワー様から勧められて谷地頭温泉に行ってきましたが、なかなかよかったので紹介させていただければと思います。
谷地頭温泉とは
谷地頭温泉とは、北海道函館市にある温泉施設です。函館といえば、湯の川温泉があまりにも有名なのでその陰に隠れていますが、こちらの谷地頭温泉というのもあるんですよ。
谷地頭温泉の歴史は古く、明治時代から温泉地として知られていたようです。日帰り温泉施設が開業したのは1953年です。
湯の川温泉が温泉街でたくさんの旅館があるのに対し、こちらの谷地頭温泉は、日帰りの入浴施設が一つあるだけです。その上、扱い的には銭湯に近いため料金も安く、観光客のみならず、地元の方の利用も多いようです。というか地元の方多すぎです(笑)
もともと谷地頭温泉は市営の温泉でしたが、平成25年に民営化されました。この後紹介しますが、建物とか雰囲気は、公営ぽさが残っています。
アクセス
谷地頭温泉は、函館市電の終点、「谷地頭」駅から徒歩5分ほどのところにあります。
函館中心部の南側、函館山の麓にあり、市電で簡単に向かうことができるアクセスなので、朝風呂にもいくことができますし、夜にお風呂にさっと入りにいくことができます。明るい時間にいけば、函館山のふもとにあるので、緑豊かな函館山の景色を楽しむことも可能です。
周りの観光地だと函館八幡宮が近いほか、立待岬も2キロ弱と歩いていける距離になりますから、散歩にはちょうどよいかもしれません。
また、少し市電で戻れば函館の観光の中心であるベイエリアなので、八幡坂や外国人墓地などの観光スポットも楽しむことができます。
温泉の質
谷地頭温泉の泉質は以下の通りです。
- 泉質:ナトリウム‐塩化物泉
- 泉温:65.1℃
- 露天風呂:有
- 効能:神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・疲労回復など
源泉の泉温が65度とかなり高い上、ナトリウム-塩化物泉なので体に暖かさが残りやすいため、非常に温泉に入ると体が温まります。また。温泉は源泉掛け流しで、鉄分を含んでいるため茶褐色となっているのが特徴です。
実際に谷地頭温泉に行ってきた
実際に私も2021年4月、谷地頭温泉を利用きてきましたのでそのときのレポをしたいと思います。
函館駅前から路面電車を利用して終点の谷地頭にやってきました。函館の路面電車は本数も多く昼は15本に1本ほど運行しています。
市電には「湯の川行」、「函館どっぐ行」と「谷地頭行」がありますが、乗っていいのは「谷地頭行」のみです。
函館駅前から市電で揺られること10分、谷地頭駅に到着です。ここから少し歩いて谷地頭温泉に向かいます。
駅からの道は若干迷うかもしれません。夜は暗いのでなかなか気付きにくいと思いますから、Google MAPなどを使って間違えない様に向かいましょう。
けっこう大きい建物が見えてきました。最初に紹介したとおり、もともと市営の施設だったのもあり建物は若干古臭さもありますね(笑)すぐ裏にあるのは函館山です。
それでは施設の中に入っていきましょう。
入り口のところに券売機があるので、入館料430円を払います。はい、430円ってメッチャお得ですよね。
ただし、あくまでこの料金は入浴料です。アメニティがお風呂にはないので、必要であれば別途こちらで購入する必要があります。(あとで説明します)
温泉内部を紹介
館内の様子を館内図で説明したいと思います。
谷地頭温泉は1階が受付や食事処、2階が温泉となっており、温泉には男女とも3種類の内湯に露天風呂があります。
中の洗い場はかなりしょぼめ。昔の作りということもあって、シャワーは手持ちではなく固定となっているためかなり不便です。桶にお湯を溜めて背中を流すとか、久々にやりました。
ただ、やはり温泉のクオリティは高いです。
大浴場には温度の異なる三つの浴槽が用意されています。高温浴槽の湯は43.5℃、真ん中が41度、泡風呂が1番ぬるくて40度ほどとなっています。ちゃんと泡風呂まであるんですよ、これすごい。
私なんかは熱いお風呂好きですが、さすがにこの43.5度は正直熱かったですね(笑)とはいえ、本当に好きなひとには堪らないでしょう。
そして、入浴料金400円台の温泉でありながら、谷地頭温泉にはなんと露天風呂まであるんです!なかなかすごいです。
露天風呂は、函館らしい五稜郭の形になっています。ヒノキ作りの浴槽で香りもよいです。ただ温度が42.5度と熱めなので、こちらものぼせないように注意が必要です。
温泉浸かった感想ですが、先程紹介したとおり、塩分が強めの泉質なので、体がしっかりと温めてくれ、なんか暖かさに包まれた様な感覚になりました。体のポカポカは、温泉をでてもしばらく続いていたかなり効いているのでしょう。
函館では、最近ボーリングしてホテルの地下深くから温泉を引いているところもありますが、それらのものより、かなり質の高い温泉だと思います。
温泉のあとにはソフトクリームがおすすめ!
谷地頭温泉には、温泉のほか、食堂や休憩室がもあります。食堂ではラーメンやそば、丼物などのメニューがあります。ここは民営化されたとはいえ、やはり昭和を感じる様なところです(笑)
函館であれば街中でおいしいものはたくさん食べることができますので、あえてここで食事はしなくてもいいかなと正直なところ思います。
そこで、温泉で体の芯までしっかり温まった後にオススメなのがソフトクリームだと個人的には思います。
なぜソフトクリームを推すのかというと、こちらで使用しているのは、函館から30分ほど北にいくとある、大沼公園近くにある有名な「山川牧場」のソフトクリームなんです。
以前、大沼公園に観光でいった際、時間がなくて山川牧場のソフトクリームを食べることができなかったのですが、まさか谷地頭温泉で出会えるとは思ってなかったです。
ソフトクリーム、牛乳のコクがかなり強いのでしっかりと味を感じられます。その上。甘みが少なくてさっぱりとした感じなので風呂上がりにもおすすめです。
アメニティはないので注意
谷地頭温泉に観光客が訪れる際に注意しなければいけないのが、温泉には一切アメニティの備え付けがありません。
シャンプーやボディーソープすらありませんし、タオルのレンタルもありません。
銭湯の感覚で利用される地元の方は当たり前のようにお風呂セットをもってきています。なので、もしホテルのシャンプーやボディーソープがが使い捨てのタイプであれば、ホテルから持ち込んで利用するのもいいでしょう。
それでも、観光客向けにアメニティやタオルは販売していますから、こちらを利用することが可能です。
手ぶらでも入浴に必要なアメニティーが一袋になった「手ぶらセット」(500円)というのがあります。これにはタオルやシャンプー、せっけんのほかに、男性用にはシェーバーが、女性用にはヘアゴムやコットンが入っています。
なお、ホテルのタオルの持ち込みはやめましょう。もともと、ホテルのタオルはホテルの中で使う前提ですし、谷地頭温泉は褐色が強いため、タオルに色がつくリスクもあると思います。
体を洗うボディータオルはホテルの使い捨てを持っていくとしても、体をふくタオルは、自分のものを持っていくか現地で購入しましょう。
まとめ
函館中心部にある日帰り温泉施設「谷地頭温泉」を紹介しました。
ほぼ銭湯と同じ金額で利用できますが、中の設備はなかなかしっかりしており、露天風呂までついている本格的な温泉です。
銭湯なのでタオルなどは料金に含まれていないので、持ち込むか別途料金で借りるかになることはご注意ください。
函館中心部に泊まって温泉が入りたいとなると、湯の川温泉の日帰り温泉の利用も考えられますが、安くて庶民的な谷地頭温泉の利用も考えてみてはいかがでしょうか。