2025年2月、ジャカルタとバリ島にいくにあたり、ガルーダ・インドネシア航空を利用しました。
ガルーダ・インドネシア航空はスカイチームに所属しているのでなかなか乗る機会がありませんでしたが、初めてインドネシアにいくにあたり航空券を探していたところ、ANAマイルの提携航空会社特典航空券でビジネスクラスに空席があったため、なけなしのマイルを使って発券しました。
もともとANAマイルで比較的取りやすい(時々大量に解放される)とされていて、今後はJALマイルでもねらい目になるかもしれないガルーダ・インドネシア航空のビジネスクラスがどんなものなのか、実際に乗ってきた様子をレビューしたいと思います。
特典航空券で発券できるガルーダ・インドネシア航空

ガルーダ・インドネシア航空はスカイチームに所属する航空会社のため、ANAが所属するスターアライアンスや、JALが所属するワンワールドの航空会社に比べて、日本人が特典航空券で乗る機会は少ないのではないかなと思います。デルタのマイル等も日本では比較的ためやすいので(ニッポン500マイル復活はよ!!)、ためていらっしゃる方もいるかとは思いますが、ANAやJALに比べれば少数派ですよね。
現在、ガルーダ・インドネシア航空は羽田=ジャカルタ便と成田=デンパサール(バリ島)便を1日1往復運航しています。
そんなガルーダ・インドネシア航空は長らくANAと提携をしており、ANAマイルでガルーダ・インドネシア航空の特典航空券を発券することができました。割と取りやすく、もはやANA便では困難なビジネスクラスの3席発券なんかできたりしました。
「できました」というのは、ANAとガルーダの提携が終了することにより、ガルーダ・インドネシア航空(GA)を利用する特典航空券の新規予約は2025年3月28日(金)18:00で終了となるのです。


なお、今後ガルーダ・インドネシア航空ははJALと提携することになります。そうです、提携先の乗り換えです。
最近だとハワイアン航空がANAからJALに乗り換えましたし、その前だとカタール航空もANAからJALに乗り換えたりしていましたね(こっちはワンワールド加盟というのもありましたが)
今後、JALマイルでガルーダ・インドネシア航空に搭乗することも可能になるでしょう。その際に、また特典航空券が取りやすくなることを期待したいところです。
チェックインは混雑を避けて
さて、そんなガルーダ・インドネシア航空の羽田→ジャカルタ便に乗った際のレポートをしていきたいと思います。まずはバスで羽田空港を目指します。

羽田空港に到着したのは出発の約2時間半前頃でした。ガルーダ・インドネシア航空のビジネスクラスカウンターはターミナル3のLカウンターにあります。カウンターオープンが3時間前ということで、この時間は長蛇の列になっています…

ですが、今回は生意気にもビジネスクラスを利用したので優先レーンでほぼ待たずにチェックインを済ませることができました。もちろん、今回もマイルを利用した特典航空券なわけですが、やっぱり上級クラスは列も短いしラクでいいですね。ふつうに普段から有償で乗れるようなビッグな男になりたいものです。
ちなみに隣のスカイプライオリティの列もガラガラでした。ANAやJALの上級会員の多さが異常なだけですね。

ビジネスクラスの特典としてラウンジを利用できるのですが、カウンターではTIATラウンジのクーポンを配布していました。この後紹介するとおりデルタスカイクラブを利用したのですが、確かにデルタスカイクラブのオープンは10時であるため、すぐに出国してラウンジを使いたいなら、TIATラウンジの利用になるかなと思います。
デルタ・スカイクラブでゆっくり

カウンターでチェックインしたとき、先ほど紹介したとおりIASSラウンジのクーポンが渡されましたが、ガルーダインドネシア航空はスカイチーム所属の航空会社ですので、ビジネスクラス利用であればデルタ・スカイクラブを利用することが可能です。
TIATラウンジよりエレガントな雰囲気になっている上、搭乗ゲートもこちらの方が近いので、ぜひデルタスカイクラブで搭乗時間まで1時間ほどゆっくりするのがいいかなと思います。
【ラウンジの様子はこちらの記事をご覧ください】
機内の紹介(エアバスA330-300)

さて、ラウンジで多少のんびりしていたらあっという間に搭乗時間に。今回は141番ゲートということで空港の一番隅になるので、小走りで移動しました。ちょっと遠いよ…。
到着するとすでに優先搭乗は終了しており、エコノミークラスの乗客が列をなしていましたが、一般レーン横に1列優先レーンを残してくれていたので、こちらからスムーズに搭乗します。

機材はエアバスA330です。日本では現在導入している航空会社はないですが、海外では中距離の国際線でよくみる機材ですね。正面からしか写真とれなかった…。

今回利用したGA875便の機材はエアバスA330。シートはいくつかタイプがあるのですが、今回は1-2-1タイプのもので、席が斜めになっておりプライバシー性が確保され、フルフラットになるタイプの座席でした。少し古い機材なのか、ところどころ皮がはがれていたりはしていましたが、許容範囲内といったところでしょうか。

リクライニングはタッチパネルで操作するようになっています。
また、その上にはペットボトルのお水が置いてあります。これ、インドネシア国内ではホテルでもペットボトルのお水が置かれておらず、ビンだったりサーバーに取りに行くパターンも多いので、これは正直飛行機で飲まずにもらっていったほうがいいかなと思います。AQUAは硬水ではありますが、インドネシアではメジャーなお水らしいので安心です。ホテルのノーブランドの瓶の水とか怖くて飲めない…。

充電は、左側側面にユニバーサル電源が一つあり、それとは別にUSB Type-Aが2口対応あってこちらから給電可能です。3つあるとモバイルデバイス含め安心できますが、Type-Cに対応していないのが人によってはちょっと痛いかもです。

スリッパとポーチが備え付けられています。ポーチの中身は歯ブラシやアイマスク、クリームなど一般的なものですが、このポーチ自体の質感がよくて、今後の私の小物入れとして活躍してくれそうです。
そういえば周りを見渡すとほぼ満席。そしてビジネスクラスに搭乗していた日本人は非常に少なく、ほとんどがインドネシア人でした。そりゃ同じ時間帯にANAが羽田→ジャカルタ便を飛ばしているので、日本人はそちらに搭乗しますかね。

離陸前にはウェルカムドリンクが振る舞われました。シャンパンいただいてもいいのですが、この時はラウンジでお酒を飲んでいたためいったんジュースにしておきました笑。

そうそう、気になったのは日本人のアテンダントさんがいないといったことでしょうか。日本語アナウンスは録音された定型のものが流れるのみでした。もしかしたら日本人の方がいる日もあるのかもしれませんが、基本いないと思った方がよさそうです。日本人のCAさんとかいると、お手すきの際にギャレーとかでお話しして現地情報もらえたりもするのでよかったりするんですけどね。

なんやかんやで11:45にドアクローズをして、D滑走路に向かいます。国際線ターミナルからD滑走路ってめっちゃ時間かかるんですよね。離陸まで30分近くかかりました。
めっちゃ話それるのですが、私、飛行機では通路側絶対主義で窓側なんてまず座らないのですが、人の前通らずに出られるビジネスクラスでは話は別です。なのでキャッキャ窓から写真をとっていました。こういった写真がとれるのは新鮮です。

12:10頃、テイクオフしてインドネシア・ジャカルタに向かっていきます!冬の澄んだ東京の空は美しいですね…。

フライト中はとにかく暇。というのも今回搭乗した機材だとWi-Fiがない機材だったためネットも見れないし、映画もに日本語対応のものがほとんどなかったはずで見るものがありませんでした。こんなときに限って、ぎりぎりまで仕事をしていたのもありオフライン環境に動画も落としてなかったんですよね。なのでぼーっと過ごしていました。
ガルーダインドネシア航空でも、一部のA330ではWi-Fiがあるようですが、まだない機材もあるようです。Wi-Fiの設置はどんどん航空会社各社進めてほしいですね。

ビジネスクラスだと机に十分PCを置く広さがあるのはうれしいところ。ローカル環境でブログの下書きなんかもちょろっとやっていました。なお、そのデータはうまく保存できておらず見事に消え去ったことをここに報告しておきます(泣)
あとはそうですね、時間の大半がシートベルトサインついていましたね。正直、気流が悪いところ通過してもついているので、パイロットが消し忘れているんじゃないかな?と思うくらいでした。私は律儀にシートベルトサイン点灯中はトイレを我慢していましたが、他の客はふつうにトイレ行ってたし、CAさんも全く止めてなかったですね。ガルーダインドネシア航空ってこんな感じなのでしょうか?
機内食の紹介
11:45に離陸後、約30分ほどでビジネスクラス向けの機内食サービスが始まりました。やっぱりビジネスクラスの楽しみといえば座席と酒と食事でしょう。機内食は事前にHPで確認することも可能です。

離陸後、水平飛行になるとドリンクサービスが始まります。ここで満を持してシャンパンをいただくことにします。うー、やっぱり飛行機といえば泡ですね。これ飲むと、やっぱりビジネスクラスに乗っているという気分になれます。所詮マイルでの搭乗だろという突っ込みはやめてください笑
さて、それから少し時間がたつと食事が運ばれてきます。

前菜のモッツァレラのパンッツアネラです。これはおいしかった。

メインが「鶏モモ肉のチーズパン粉焼き ビガラードソース温野菜添え」にしたんですが、これが若干はずれだったかもしれないです。やpっぱりパン粉焼きってパサパサしているわけなんですが、機内やっぱり乾燥しているのもあるし、ちょっと味付けも個人的には合わなかったなーというのが感想でした。
とはいえ、海外航空会社で和食を頼む勇気はないですし、ビーフが「ビーフスライスのソテー アジアンマッシュルームソース温野菜添え」だったんですが、キノコ大嫌い人間が機内でわざわざマッシュルールを食べる気にはならなかったんですよね…。なので、今回はまあしょうがないかな、という感じでしょうか。

ただですね、このときのエコノミークラスの機内食が「エビとスパイシーヌードル」か「チキンカツカレー」だったんですよ。正直どっちもおいしそうで食べたかったというのが本音です。無理にビジネスにしなくてよかったかもな、とは思いました(笑)

到着前の軽食に鶏塩ラーメンをいただきました。これはよくできていましたね。まあ地上で食べる日本のラーメンと比較するのはアレですが、十分に食べられるものでした。ANA機内食で一風堂食べたことないのですが、あれどうなんですかね?
ジャカルタに自動化レーンが!
定刻から30分ほど遅れて、現地時刻18時過ぎににジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港に着陸しました。出発は定刻だったのですが、風の影響なのかよくわかりませんがけっこう遅れました。

今回はかなり端の方のスポットだったらしく、ひたすら歩かされます。スカルノハッタの第3ターミナルは横に広い形をしたターミナルのため、端の方からだとかなり歩きます…。
私はeVOAを申請していたのでそのまま入国審査に進めばよいのですが、入国審査はなんと自動化ゲート!最近自動化されたらしく、入国に相当時間がかかるとか、それこそ昔は賄賂を要求されるとか、あまりいいイメージのなかったインドネシアの入国ですが、あまりに簡単、かつスムーズになったみたいですね。正直、インドネシアのイメージがこの時変わりました。
ちなみに、ガルーダのビジネスクラスだと自動化レーンも特別なレーンがあるらしいのですが、そんなものを使うまでもなく、レーンが大量にあるのでその辺のを適当に使えば大丈夫だと思います。
その後荷物をピックアップしたのち、車でジャカルタ市内に向かいました。
まとめ
ANA特典航空券を使ってガルーダ・インドネシア航空のビジネスクラスに搭乗してきました。
ビジネスクラスとして食事、座席は一般的なレベルだと思いますが、さすがに最先端のビジネスクラスに比べると一段劣るというのは正直な感想でした。
でも、特典航空券が取りやすいというのは魅力でしたし、デルタスカイクラブはラウンジとして素晴らしいものでした。また乗りたいかといわれると、うーん、ジャカルタなら羽田からANA便あるし、バリ島は成田だからデルタスカイクラブ使えないし悩むところではありますが…。