札幌から日帰りで富良野に行こう!車なしでまわるモデルコースを紹介

※記事内のリンク先にプロモーションを含む場合があります。

北海道・道央の観光地として有名なのが富良野です。冬はスキー、夏はラベンダー畑など、素敵な観光資源があります。

私もいつか行ってみようと思っていましたが、2020年7月に「サッポロ夏割」を目当てに北海道にいった際、富良野にも日帰り旅行にいってきました。

富良野へは圧倒的に車が便利なのですが、私のようなペーパードライバーだと、いくら交通量の少ない北海道とはいえ、一人だと不安です。そんな私はJRやタクシーを使って、富良野を観光してきました。

そこで、車なしで富良野観光を楽しんできた私の行程を紹介できればと思います。車は運転できないけど富良野にいってみたい!という方の参考になれば幸いです。

札幌から富良野までのアクセス

北海道の県庁所在市、札幌から富良野までのアクセス方法は、レンタカーを使わない場合は鉄道と高速バスの2通りがあります。それぞれ紹介したいと思います。

JR北海道を利用

札幌から富良野までJRで移動することが可能です。

夏の観光シーズンであれば、特急「フラノラベンダーエクスプレス」が1日1往復運行されてぃます。

これを使えば札幌から乗り換えなしで、バスより早い2時間で富良野に行くことが可能です。

ダイヤは以下の通りです(2020年実績)

  • 札幌→富良野:7:53発→9:49着
  • 富良野→札幌:16:51発→18:50着

時間的にも、朝早すぎず、夕方も絶妙な時間に富良野を出発するので、日帰り旅行にちょうどよい時間帯に設定されています。

富良野ラベンダーエクスプレスは、ノースレインボーエクスプレスという車両を使っています。

また、「フラノラベンダーエクスプレス」の運行がないシーズンであれば、札幌と旭川を結ぶ特急「ライラック」「カムイ」を利用し、途中の滝川から根室本線、または終点の旭川から富良野線の普通列車を利用すると富良野に行くことができます(所要時間は2時間半になります)。

料金は、単純に往復するよりも、札幌から富良野エリアまでの特急料金と現地の普通列車が乗り放題の「ふらの・びえいきっぷ」というのがあって、これを利用すると大人1人あたり7,110となっています。

また、他にも北海道内を旅行するのであれば、JR北海道全線の特急乗り放題きっぷである、HOKKAIDO LOVE 6日間周遊パスを利用するのがおススメです。

高速バス

札幌と富良野の間は、北海道中央バスが運行する「高速ふらの号」が1日9往復運行されています。

所用時間は2時間半と、フラノラベンダーエクスプレスよりも少しかかりますが、旭川・滝川乗り継ぎの場合に比べれば、そう大差はありません。むしろ、旭川や滝川での乗り継ぎ待ちの時間が長くなってしまう場合は、バスの方が所要時間は短くなります。

日帰りに適したダイヤだと、以下の便が有効だと思います。

  • 札幌→富良野:7:53発→9:49着
  • 富良野→札幌:16:30発→19:06着

高速バスは鉄道よりも料金が安いのが魅力。札幌と富良野の往復運賃は4,720円と、鉄道に比べて大幅に安いですね。

フラノラベンダーエクスプレスで富良野へ!

今回、私はフラノラベンダーエクスプレスを利用するして、日帰りで富良野にいってきましたのでその様子を紹介します。

朝7:53発の「フラノラベンダーエクスプレス」で富良野へ向かいます。臨時列車で、富良野観光シーズンの土日祝日のみ運行しています。

ラベンダーエクスプレスは、札幌から唯一乗り換えなしで富良野に向かうことができる列車ですので、JRを使って富良野に行く場合はぜひこの列車を利用しましょう。

フラノラベンダーエクスプレスで使用されるノースレインボーエクスプレスの車両は全席ハイデッカー車となっています。

そのため、ふつうの列車に比べて景色が非常によくみえます。

また、3号車は2階建になっており、1階にはラウンジカーがついています。

特段ドリンクの販売とかがあるわけではないのですが、高速バスだと到着まで自席に座っていないといけないのに対し、このように別の場所でもくつろげるのが、鉄道のメリットではないでしょうか。

滝川をすぎて根室本線に入ると、とてものどかな景色が続きます。景色もすばらしいので、車窓も楽しんでもらえればと思います。

富良野から中富良野へ

富良野についたら、先に富良野観光をしてもよいのですが、中富良野の混雑を予想し、まずは富良野線に乗り換えて、観光の中心部である中富良野へ向かいました。

中富良野駅からは、ファーム富田までの2km弱を歩きながら向かいます。

駅では乗合タクシーなどを利用してもよいです

北星山ラベンダー園

中富良野駅からファーム富田まで歩いていく途中に、北星山ラベンダー園というラベンダー園があったので、ちょっと寄ってみました。

ここは小高い山になっていて、山の斜面にラベンダーなどの花畑が広がっているところです。ちょっと山になっているのですが、毎年夏のラベンダーシーズンには観光リフトが動いているので、頂上まであっという間に連れて行ってくれます。

注意
2020年はコロナの影響で運転していませんでした。自力で途中まで上ったんですが断念しました(笑)

頂上の展望スペースからは、十勝岳連邦の大パノラマや富良野盆地ののどかな田園風景、一面広がるラベンダー畑が望めるらしいのですが、ファーム富田からも同様の景色をみることが可能です。私はさすがにばてて登れませんでした…

私が訪れた際、北星山では、ラベンダーのほかマリーゴールドがとてもきれいに咲いていました。

とみたメロンハウス

ファーム富田の隣に、「とみたメロンハウス」という施設があります。名前からして完全に同じ系列の運営なのかと思っていましたが、ファーム富田とは全く無関係な施設なんだそうです(ことさらファーム富田が、隣の施設とは無関係です!アピールしていました苦笑)

メロンハウスというだけあって、メロンを使ったメロンパンやオリジナルスイーツのほか、その場で食べることができるカットメロンやソフトクリームを販売しています。

このほかにもカフェやレストランも併設されているので、お昼ご飯をここで食べるのもありでしょう。

私もここまで歩いてきて暑かったので、ソフトクリーム(300円だったっけな)をいただきました(写真撮り忘れた…)

また、富良野メロンも販売しています。メロン1玉単位で購入できるほか、メロンとお菓子がセットになっているパックもあったりしました。私もせっかくの機会ですし、特大メロンを1玉購入し、家に直送しました。

ファーム富田

メロンのソフトクリームを食べてクールダウンしたら今回の旅行のメインである、ラベンダー畑で有名なファーム富田に向かいます。大きい門が出迎えてくれています。

そして、なんと冨田ファームには入場料がありません。タダでたくさんの花を楽しむことができます。

私が訪れたのは7月の下旬、ラベンダーが美しく咲いている季節なだけあって、とてもきれいに咲き誇っています。とにかく広く、10以上の畑を順次みていくと、1時間近くかかります。

またこちらも坂の上の方にいけば、富良野盆地や十勝連峰を望むことも可能です。

なお、ファーム富田はラベンダーがあまりにも有名ですが、春の花や秋の花も植えられているので、春から秋まで楽しめると思います(それでも夏にはかなわないでしょうが…)

畠意外にも色々あって、ラベンダー畑の端にある「蒸留の舎」は、ラベンダーからエッセンシャルオイルを抽出するための、日本で唯一の蒸留工場です。実際に抽出する作業をみることができました。

ファーム富田の中には「カフェ ルネ」という軽食も食べることができるカフェがあります。

富良野という観光地の中の観光メッカですから、なかなか強気の価格帯を想像していましたが、例えばカレーが600円など、意外にも良心価格になっています。

ちょうど席もあいていたのと、列車まで1時間ほど時間がありましたので、私はソーセージカレーにサッポロクラシックをいただきましたが、お会計は1,000円強です。カレーの量は少し少な目ですが、観光地にしては割と良心的な価格だと思います。

issy
いやー、車を使わないと昼からビール飲めるのは最高ですね!!

ファーム富田の中には、お土産屋さんもいくつかあります。一番大きいのが、入り口近くにある「花人の舎」で、ここの1階にあるショップ「マリー」ではファーム富田のオリジナル商品を販売しています。

今回私はラベンダーの香りのする除菌スプレーなどを購入しました。

この花人の舎の2階には、ファーム富田の創設者、富田忠雄の歴史を紹介する「富田忠雄記念室」や蒸留機の展示などがあり、ファーム富田やラベンダーについてより深く知ることができます。

富良野観光

ファーム富田を観光した後は、中富良野駅に戻るのではなく、臨時駅である「ラベンダー畑駅」からノロッコ号に乗車して富良野へ戻りました。

ラベンダー畑駅は、富良野線の普通列車は停車しないのですが、ノロッコ号のみ停車します。ファーム富田からですと、徒歩5分少々で到着するので、ノロッコ号が運行している日であれば、ダイヤを確認して利用するとよいと思います。

ノロッコ号は、美瑛と富良野の間を1日3往復する臨時の観光列車です。客車を改造してトロッコのような列車になっており、座席の一部は窓に向かい合わせるように作られています。北海道の夏の風を感じることができるので、とっても気持ちいいです。

指定席のほか自由席も1両だけありますので、きっぷだけで乗車することも可能です。ただし自由席は非常に混雑します。

フラノマルシェ

富良野駅についたらまずは駅から徒歩10分ほどにある「フラノマルシェ」へ向かいました。ここは、富良野の食材を使った飲食店や、富良野周辺でとれた野菜などの販売、富良野のお土産を扱うお店がはいっている複合商業施設です。

富良野にきたら、ここでお土産を買うのがベストだと思います。

一番にぎわっているのが「ARGENT(アルジャン)」という、食品から工芸品までの物産品を一堂に集めた、富良野地域最大のスーベニアショップです。まさしく、富良野のものならなんでも「あるじゃん」という感じです。私もマーケットで富良野のドレッシングやカレーで購入しました。

ちなみに、富良野駅とフラノマルシェの間には、「唯我独尊」という富良野名物オムカレーのお店があります。なかなかの行列だったため私は食べるのを諦めましたが、時間がうまくあえば、食べてみたかったですね。

ふらのワイン工場

続いて向かったのはふらのワイン工場です。駅からは3~4キロほど離れているので、タクシーで向かいました(1,000円強。PayPayが使えます)。

こちらのワイン工場も入場無料ですし、予約も必要ありません。

ふらのワイン工場はそう大きい施設ではないですし、貯蔵メインではありますが、自由に見学することが可能です(工場が稼働している日自体は少ないんですとか)。

ひんやりとした地下には瓶詰めされた大量のワインや、その前段階の大量の樽熟成されているワインをみることができます。

昔のワインがずらっと並べられています。

2階にはワインの解説などが書かれた展示があります。ワイングラスの持ち方や注ぎ方、楽しみ方なども記載されています。改めて書かれている内容を確認して、「ツウ」っぽくなっておきましょう(笑)

また、2階には試飲コーナーがあります。レンタカーを使っていないので、お酒もちゃんと楽しむことができます。赤とロゼ、両方飲ませていただきましたが個人的にはロゼが口にあいました。

試飲コーナーの奥には、売店もあります。「ふらのワイン」の各種銘柄が並び、この売店限定の商品も販売されています。ワインのほかにも、ワインや果汁を原料にしたチーズやチョコレートなども販売しています。

先ほど試飲したロゼワインもミニボトルサイズがありましたので、私も購入してみました。

私は自宅ではビールとハイボールが主流のためなかなかワインを嗜まないので、ワインを買う機会もなかったのでよかったです。

美瑛へは行けないのか?

富良野と並んで道央でのメジャーな観光地に、美瑛があげられます。美瑛には「マイルドセブンの丘」や「青い池」の名所も多い上、札幌と富良野を結ぶ富良野線の沿線にあるため、今回、プランニングとしては美瑛にいくことも可能でした。

美瑛は駅から観光地が比較的離れて点在しているのですが、美瑛でレンタサイクルを借りたりバスを利用しても名所を回ることができます。

ただ、上記で紹介した富良野観光でも十分満足できるほか、美瑛もまわるとかなりハードスケジュールになると思います。

issy
あとやっぱり美瑛は車があったほうがいいというのが本音です。誰かドライブ連れて行って…。

あと今回は個人的に札幌に19時に戻りたいというのもあって、これは採用しませんでした。日が長い季節で、札幌の到着がよる遅くてもいいという方であれば、車なしで美瑛まで観光できると思います。

まとめ

特急「フラノラベンダーエクスプレス」を利用して、札幌から日帰りで富良野旅行にいってきました。

フラノラベンダーエクスプレスが運行されている季節であれば、乗り換えなしでバスよりも列車の方が早いですし、運行シーズン外であれば「高速ふらの号」を利用してもいいと思います。

美瑛の観光スポットが駅から離れているところが多いため、日帰りでレンタカーを利用しない場合、富良野と美瑛を両方よくばるのはちょっと難しいかもしれませんが、富良野単独であれば、十分に観光を楽しむことが可能です。

私のように、「車は運転できないけど富良野にいってみたい!」という方の参考になりましたでしょうか?なればよかったなぁと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください