2018年2月3日、私はついに別次元に突入することになった…。
とはいえ、大気圏を越えたりするわけではありません(笑)実は、あのエミレーツ航空のファーストクラスのチケットを発券してしまったんです!費用はおよそ3万円。では、どのように発券したのか、またエミレーツ航空の発券方法、考え方についてまとめていきたいと思います!
目次
エミレーツ航空とは
エミレーツ航空とは、いわゆる中東御三家(エミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空)の一つで、とにかく豪華な機材、内装で運航している航空会社です。
オール二階建ての機材であるエアバス380を100機以上保有しているほか、その他の路線も大型機と言われるボーイング777で運行しており、なんと2018年現在は、エアバス380とボーイング777しか保有していません!「中型機?小型機?なにそれおいしいの??」というような運用をしている航空会社です。しゅごい。(現在、ボーイング787-10の発注はしているようです)
現在、エミレーツ航空は世界の78カ国142都市に就航しており、日本にも、成田・羽田・関空に就航しています。
エミレーツ航空のファーストクラス
エミレーツ航空のファーストクラスはとにかく豪華ですよー。特に、オール二階建ての機材であるエアバス380(A380)はなかなか半端ないようです。
こちらがその機内の様子です。キンキラキンに輝くような色合いで、さらにほぼ個室のような座席になっていますね。また、ボーイング777のシートをリニューアルしているようで、そちらはもはや個室のような作りになっています。
また、座席がこれだけでなく、飛行機の中にシャワーブースやバーまで存在するという、とんでもない飛行機です。
私も以前JALの国際線ファーストクラスに搭乗し、あまりの広さに唖然としたものですが、それとはくらべものにならなそうですね…。
エミレーツの特典航空券はJALマイルで発券が可能
エミレーツ航空のファーストクラスは素晴らしいのですが、庶民が普通に乗るのは金銭的にほぼ不可能でしょう。となると、体験するにはマイルを貯めて特典航空券で発券することになると思います。
とはいえ、エミレーツ航空のマイルを日本で貯めるのはなかなか難しい…のですが、JALとエミレーツ航空が提携しているので、JALマイルでエミレーツ航空の特典航空券を発券することが可能なのです。
そのうえ、JALマイルで発券する場合、エミレーツ航空よりも少ないマイルで交換することが可能なのです。今回、私はドバイ経由でアテネまでの往復航空券を発券したのですが、この特典航空券を発券するのに必要なマイル数は以下のとおりです。
- JALのマイルを使用した場合:135,000マイル
- エミレーツのマイルを使用した場合:282,500マイル
JALのマイルを使えば、エミレーツのマイルの約半分で特典航空券を発券することが可能です。もうなんだかよくわかりませんが、お得なので制度が改悪される前に使い倒しましょう。
JALの特典航空券を発券するときは、エリア間で固定でしたが、JALマイルでエミレーツ航空の特典航空券を発券する際の基準となるのは、出発地から目的地までの総距離になります。エミレーツの特典航空券を発券するのに必要なマイル数は以下のとおりです。
距離(単位:マイル) | エコノミークラス | ビジネスクラス | ファーストクラス |
---|---|---|---|
1 から 1,000 | 15,000 | 32,000 | 55,000 |
1,001 から 2,000 | 20,000 | 35,000 | 60,000 |
2,001 から 4,000 | 21,000 | 42,000 | 65,000 |
4,001 から 6,000 | 37,000 | 60,000 | 90,000 |
6,001 から 8,000 | 39,000 | 63,000 | 100,000 |
8,001 から 10,000 | 40,000 | 65,000 | 105,000 |
10,001 から 12,000 | 50,000 | 80,000 | 115,000 |
12,001 から 14,000 | 55,000 | 85,000 | 135,000 |
14,001 から 20,000 | 60,000 | 100,000 | 155,000 |
20,001 から 25,000 | 85,000 | 125,000 | 200,000 |
25,001 から 29,000 | 110,000 | 160,000 | 250,000 |
例えば、東京~ドバイの総距離は往復で9,914マイルなので、必要なマイル数はビジネスクラスの場合65,000マイル、ファーストクラスの場合、105,000マイルになります。ドバイで乗り継いでヨーロッパ各地に向かう場合、総距離はおおむね14,000~15,000マイルになるので、ビジネスクラスだと100,000マイル、ファーストクラスの場合は155,000マイルが必要になります。
JALでヨーロッパに行く際と比較すると、ビジネスクラスだと85,000~110,000マイル、ファーストクラスだと120,000~160,000マイルが必要になりますから、ほぼ同じマイル数でエミレーツ航空も利用できるということになります。エミレーツのようなレベルの高い機材だと、必要マイル数が多くなってしまうのではないかと思ってしまうところですが、JAL利用とほぼ同じなのはありがたいことです。
その他のJAL提携特典航空券のルールは、以下のとおりとなります。
- 特典で、地上移動区間を除き、6区間までご利用いただけます。
- 途中降機(24時間以上の一都市滞在ならびに地上移動区間)は、旅程全体で3回まで可能です。
- 1特典で、1つの都市は3回までご利用いただけますが、途中降機は1都市、1回までとなります。
- 旅程全体で1回、地上移動区間の設定が可能です。
- 地上移動区間は、滞在時間にかかわらず1回の途中降機とみなします。
- 地上移動される場合の2地点間は、「総旅程距離(マイル)*」に含みません。
ただし、地上移動区間の設定によっては1特典ではご利用いただけない旅程がございます。例)地上移動される2地点間の距離が、第一区間出発地から地上移動区
-
間の始点までの距離よりも長い場合など。
基本的に6区間まで発行でき、最大の乗り換え回数の5回のうち、3区間までは24時間を超える滞在(ストップオーバー)が認められます。特典航空券のルールとしてはかない緩いので、使い勝手がよくなっています。
必要マイル数と行先の考察
今回、JALマイルを使ってエミレーツ航空を利用することにしましたが、どこに行くのかはかなり悩みました。
先ほど、必要マイル数について説明しましたが、改めてファーストクラスでの特典航空券の必要マイル数についてみていきたいと思います。
距離(マイル) | 必要マイル数(ファーストクラス) | 対象路線例(往復旅程) |
---|---|---|
8,001~10,000 | 105,000 | 東京(羽田/成田)/大阪(関西)-ドバイ |
10,001~12,000 | 115,000 | 大阪(関西)-ドバイ-アンマン |
12,001~14,000 | 135,000 | 東京(羽田/成田)-ドバイ-アンマン 東京(羽田/成田)/大阪(関西)-ドバイ-カイロ 大阪(関西)-ドバイ-ナイロビ ドバイ-ニューヨーク |
14,001~16,000 | 155,000 | 東京(羽田/成田)-ドバイ-ナイロビ 東京(羽田/成田)/大阪(関西)-ドバイ-ローマ/ミラノ/ロンドン/マドリード/ヨハネスブルク |
先ほど書きましたとおり、東京からドバイまでのマイル数は4,957マイル、往復で9,904マイルになります。ということは、ドバイからの乗り継ぎが片道2,043マイル以内であれば、必要マイル数が135,000マイルになります。これを超えると、155,000マイルになります。私は、135,000マイルであれば手配がどうにかなるものの、155,000マイルまで出す余裕はなかったんですね。
ドバイから片道2,043マイルの距離内の都市を探しました。大半は中東なのですが、ヨーロッパでも南東に位置するアテネまでは距離が短く、ぎりぎりで枠に収まりました。
アテネといえば世界遺産であるアクロポリスの丘などがあります。一度は訪れてみたかった町ですので、この際行こうと決めたのです。
その他、マイル数がちょっとオーバーしてしまうということがあれば、ソウル発券も検討してみてはいかがでしょうか。ソウルードバイは4,203マイルですから、片道あたり754マイルほど必要マイル数が少なくなり、ローマまででも14,000マイル以下に収めることが可能です。
【マイルの計算は下記リンクで行うことが可能です】
カンタス航空のサイトを活用して空席検索をしよう
行先と時期を決めたら、さぁWeb予約…、というわけにはいきません。JALマイルでエミレーツ航空の特典航空券を発券するには、2018年2月現在は電話でしか予約することができません。
電話で空席を確認、ってなかなか大変ですよね…。時間はやたらかかるし、空席がなかったら時期を変えるなり、目的地を変えるなりしなければなりません。
その問題を解決する方法があります。実は、JALサイトではないのですが、オーストラリアのカンタス航空のホームページで、エミレーツ航空のカンタスのサイト上ではエミレーツの特典航空券の空席を検索することが可能です。(ほかにアラスカ航空などでも可能なようですが、カンタス航空が一番使いやすいと思われます)
カンタス航空のホームページで特典航空券を検索するには、カンタス航空のFFPプログラムに入会するが必要となりますので、事前に入会しておきましょう。
画面上部の予約→フライトの予約から検索画面を表示させます。このとき、「Use points – Classic Flight Rewards only」にチェックを入れます。これにより、特典航空券の検索ができるようになります。
空席照会のボタンを押すと、表示されるのはエコノミークラスの空席状況です。今回、マイルを使ってビジネスクラス・ファーストクラスで旅行されていることを想定するのであれば、「ecomony」のチェックを外し、「business」と「first」にチェックを入れて「GO」ボタンを押し、再度検索します。
するとこのように、ビジネスクラスとファーストクラスの空席状況が一覧で表示されます。今回、6月8日はどちらも空席がないとのことなので、その前日の6月7日をみてみましょうか。
例えば6月7日ですと、羽田発の便はビジネスクラス、ファーストクラスともに空席がある一方、成田発の便は、ビジネスクラスには空席があるものの、ファーストクラスには空席がないことが分かります。
このような検索を繰り返し、フライトを決めていきます。
空席照会は1区間ずつ行っていくことをお勧めします。例えば東京からドバイを経由してロンドンに向かう特典航空券を検索しようとする際、東京→ロンドンで検索すると・・・
せっかくファーストクラスに空席があると思ってウキウキしたものの、蓋を開けてみたらブリティッシュエアとマレーシア航空しか表示されません。ぬか喜びになってしまいますので、一区間ずつ調べていきましょう。
発券は電話で行います
カンタス航空のサイトで便の目星をつけたら、満を持してJALに電話をします。
JALダイヤモンド会員国際線デスク:0120-747-530
JGC会員国際線デスク:0570-025-110 または 03-5460-3744
JALマイレージバンク会員国際線デスク:0570-025-103 または 03-5460-3737
2017年11月のシステム改修後、なかなかJALのコールセンターはつながりませんが、電話がつながるまで時間がかかりますので、頑張ってかけましょう(笑)そして、無事につながったら、カンタス航空のサイトで確認した日付と便名をどんどん告げていきましょう。
無事に全ての行程が確保できると、サーチャージや諸税の説明とキャンセルポリシーの説明があります。Webで発券できないチケットですが、電話発券手数料(2,000円)が請求されます。
なお、キャンセル規定については、便や日時の変更は無料(羽田・成田など同一都市の場合であれば、手数料無料で変更可能です)で、キャンセルの場合は3,100円+電話手数料(2,000円)がかかります。ここでも発生する電話手数料…。
2018年2月に私が発券した際は、燃油サーチャージの請求がありました(14,000円)。このあたりはタイミングによって発生するとかしないとかがありそうです。
発券後の手続き
無事に発券が終わったら、後は旅行の妄想やホテルの選定などがありますが、その前に処々の手続きをしましょう。
座席指定を行いましょう
まずは座席指定をしてみましょう。昔はエミレーツのサイトから、予約番号を入力しないと指定できなかったのですが、JALのシステム改修により、現在はJALのホームページで座席指定を行うことが可能となりました。
これはなかなか便利になりましたね。さらに、なぜかエミレーツ航空のサイトよりも、JALのサイトのほうが空席がたくさんありました。
こちらがJALのホームページ経由で行った空席検索です。1~3列目は全て指定できますね。
こちらがエミレーツ航空のサイトで、名前と予約番号を入力した画面での座席の空席状況です。みてもらえればわかると思いますが、1Aと2Aは、JALのサイトでは空席となっているものの、エミレーツのサイトでは空席になっていません。
これはなぜなのか分かりません。考えられるのは、JALでは上級会員なので、航空会社問わず上級会員用に解放している座席なのかもしれません。結論としては、座席指定は両方のサイト経由で確認したほうがいいかもしれませんね!
今回は私はJALのサイトで1Aを指定しました。この指定は、しばらくするとエミレーツ航空のサイト側にも反映されます。
空港送迎がついている?
また、エミレーツ航空のビジネスクラス・ファーストクラスを利用した場合、空港によって空港送迎がついたりします。本来、エミレーツ以外のマイルを使った特典航空券はこのサービスの対象外なのですが、なぜか私の場合、最後のドバイ発のみ申し込みのみ可能となっていました。とはいえ、このフライトはアテネからの乗継なので、利用できませんが…。
ちなみに人によっては他の都市で出てきたりしている人もいるようなので、エミレーツ航空のサイトからJALで発券された予約番号(英数字6桁の番号です)を入力してみましょう。
おまけ JALマイルの貯め方
今回、私がエミレーツ航空のファーストクラスを利用してアテネに行くために使用したマイルは135,000JALマイルです。この135,000マイルをどのように貯めたのかというと、クレジットカードの決済やフライトで貯めたマイルのほか、ポイントサイトを利用して貯めたマイルが含まれています。
ポイントサイトで貯めたポイントは、現金などのほかマイルに交換することができます。
もちろん、クレジットカードの決済でもマイルを貯めることができます。その場合、JALカードでも貯めることができます。特に、「特約店」と呼ばれるお店で買い物をする場合、マイル還元率は最大2%にもなりますので、積極的に使っていきましょう。
その他、SPGアメックスカードは年会費が3万円と高額なものの、還元率は1.25%と高いうえに、SPGやマリオットといった、世界チェーンのホテルの特典などもついてきますので、旅行が好きな方にもおすすめしています。
なーんだ、キャッシュやカードで一括払いじゃないのね。