新型コロナウイルスがにほんにやってきてから半年。この半年で世界はガラッと変わってしまいました。
一応、6月19日には県を跨いだ移動の自粛が解除されましたが、再び陽性者数が増えてきて、旅行もなかなかできなくなってしまいました。ちょうどGoToが動き出したタイミングでもあるので、旅行が悪者扱いにされてしまっている部分もあります。悲しい…。
とはいえ、私は旅行の仕方はあるんじゃないかと思っています。もちろん、昔のようには行きませんが、旅行を楽しめないことはなちんじゃないかなぁと。
実際、私は7月に沖縄と北海道に旅行してきましたが、コロナ禍の旅行のあり方について、なんとなくわかってきたような気もしますので、思ったことを書いていきたいと思います。
目次
移動そのものはリスクではない
これは尾身先生も言っていましたが、移動そのものはそう大きなリスクではないんですよ。やたらGoToをたたく人がいるんですが、問題はそこじゃないと思っています。
接触リスクは若干あがると思いますが、例えば飛行機は3分で、新幹線は6~8分で空気が入れ替わるように換気されています。かなり交通機関の方々は感染対策に気を使ってくださっています。
とはいえ、移動そのものにはリスクがなくても、移動した先での行動が問題になりますよね。特に旅行でははっちゃけたい気持ちになりがちですので、そこをいかに抑えられるかになると思うし、ふだんよりハイリスクな行動をとったら、そりゃコロナに罹ってしまいますよ。
旅行先でナイトクラブに行って感染して、それをGoToのせいにするのはお門違いだと思っています。
新しい旅行スタイルを考える
国交省・観光庁から、旅行者視点での感染防止のための留意点をまとめた「新しい旅のエチケット」が示されています。
まだご覧いただいてない人は一度ご覧いただきたいです。まぁ、当たり前だなと思うことが書かれているんですが、これ、実際みんながやるとなると、なかなか正直ハードルが高いですね。
基本はうつさない、かからないといういことで、マスク+手指消毒+飛沫対策+3密対策なんですが、これを厳密に守ろうとすると、今までの旅行の概念はぶっ壊れます。こんなん楽しくないと思う人もいるかもしれません。
それでも、これらのエチケットを守りながら旅行をすると考えると、やっぱり一人旅、家族旅行、数人の友達との旅行がしばらくの間はメインになってくるのかなぁ、なんて思います。間違っても、昔のように旅先の出会い、なんてものは期待できないんだろうな…。
旅行準備をしっかりしよう
今までの旅行であれば、その気になればふらっと旅行に出かけることも可能だったと思いますが、新しい旅行スタイルは、やはり事前の準備がしっかりと必要になりそうですね。
マスクと体温計が必須の旅行アイテムに
私はふだんは洗濯機での洗濯が可能な布マスク(まぁ、ユニクロなんですが)を使用していますが、旅行ともなれば、手洗いするのがめんどくさいので紙マスクをもっていきます。だいぶ出先でも手に入るようになりましたが、汚れることも想定して少し多めの枚数をもっていきたいところですね。
そして、体調管理は大事です。私も基本的に1日1度は体温を測定するようにしていますが、旅行先でも同様だと思います。ということで、旅行の荷物には、「体温計」が欠かせないものになりました。
1週間前からはハイリスクな行動を避ける
私は旅行前に体調を崩すことがなぜか多いのですが、今の時代はそんなことは許されません。過去には体調不良を押して東南アジアに行ったこともありますが、もうあんなことはできません。
旅行に行く1週間前からは少なくとも会食は避けています。一人外食はそんなリスク高いと思っていないので、私はコロナ禍でも積極的におきにいりのお店で食事はしていますが、2人以上の食事は神経を使っています。
事前予約をしっかりと行う
観光施設については、定員を定めてそれが超えないようにコントロールしていくため、前売りが基本になっていく流れになるでしょう。事前にインターネットで入場券を購入すれば、行列に並ぶ必要もなく、お金のやりとりも不要になっていきます。人と接する機会を減らすことができます。
そのため、現地にいってから行程を決めるという旅のスタイルは、少しずつ難しくなってきてしまうんでしょうね。
例えば北海道・余市のウイスキー工場見学は現在ガイドツアーが完全予約制で、事前に予約がないとギフトショップとかすら入れない状態になっています。
今まで以上に、旅には計画性が求められていくことになりそうです。若いころ、朝レンタカーだけ借りてリアル「ダーツの旅」をしたことありますが、あんなことはもうできないですね…。
観光先は屋外から選ぶが密には注意
今回、北海道ではHOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスという、JR北海道が乗り放題になる切符を使って富良野と稚内にお出かけしました。富良野のラベンダー畑、日本最北の地宗谷岬、どちらも見ごたえがありました。
屋外の景色を楽しむ観光は、コロナ禍においても安心して楽しめる観光なのではないでしょうか。今はなかなか夜遊びもできないと思うので、朝早い時間から景色のよいところにでかけるのがよいと思います。
ただですね、考えることは皆同じで、富良野のファーム富田は大変な混雑で、お土産売り場などは完全に密状態でした…。札幌市民の日帰り旅行者が多かったのかなと思います(レンタカー以外の札幌ナンバーが多かったので)
施設と違って予約などもできないため、混雑時間をいかに避けるかというのが、プランの腕の見せ所になるのではないかなと思います。
食事だって気を付けて楽しもう!
旅行先での楽しみの一つが現地での食事です。ご当地の新鮮な素材を使った料理、伝統的な食事、町おこしとして考えられたメニュー…。さまざまな料理をおなかいっぱい楽しみたいところです。
食事のときはマスクを外す機会でもあるので、旅行者としても気を使っていきたいところです。
サクッと短時間グルメ
ついつい食事の時間は取ってしまうところですが、あまりダラダラと飲食店にいるのもあまりよくなさそうなので、おいしいものをさくっと食事すませてしまいましょう。
この前沖縄に行ってきたときは、マイラー友人と2人で、那覇でも有名なステーキ屋である「キャンバスステーキ」に行ってきました。すいている時間で食事をし、続きのおしゃべりはお店を出てからマスクをして国際通りを散歩しながら過ごしました。
こちらは一人で訪れた札幌のジンギスカン専門店、その名も「さっぽろジンギスカン本店」。なかなかジンギスカンを1人で食べにいくのはハードルが高いと感じる中、このお店は全席カウンタータイプです。
そのため、一人でも入りやすいですし、また2人で食べても横並びで座って食べる形になります。こちらの方がより安心して食べることができるのではないでしょうか。
ご当地グルメをテイクアウト
お店で食事をするほか、テイクアウトなどを利用してもいいと思います。現地のご当地グルメをホテルの部屋で食べるのも、新しい旅行のスタイルかもしれません。
沖縄のB級グルメで最近人気急上昇なのが、スパムとたまごを挟んだおにぎりサンドである「ポークたまごおにぎり」。沖縄ではどのコンビニにも、お弁当屋さんにも並ぶソウルフードです。
ポークたまごおにぎりの専門店である「ぽーたま」というお店があって、ここはいつも行列ができているのですが、事前に予約をすることも可能です。
そのほか、例えば函館だったら「ハセガワストア」の焼鳥弁当とかも有名ですよね。こういった、テイクアウトできるものを食べる旅行もアリだも思いますよ。普段の旅行ではあまりしないことですしね。
せっかくだからホテルライフを楽しもう
今回のコロナ禍でホテル業界も大変なことになっています。GoToなどでホテルもだいぶ安く泊まることができるので、高級ホテルでのんびりする旅なんてのもいかがでしょうか。
例えば温泉旅行なんていいですよね。食事も部屋食とかになればかなりリスクは減らせるのではないかなと思います。私は海外旅行主体のため、妻や子供と温泉はあまりいったことがないのですが、機会をみつけて行きたいですね。
たとえば箱根にある全室露天風呂つきのIHG系列ホテル、インディゴ強羅。私もオープン直後に泊まりましたが、とてもよいお宿でしたよ。水着着用とはいえ混浴風呂があるのも高ポイントです。水着を忘れずにね!
箱根は有名どころだと芦ノ湖や大涌谷、ホテルの近くにも強羅公園や彫刻の森美術館など、屋外系の観光スポットも多いため、コロナ禍に向いた旅行先かもしれません。
また、旅館以外のホテルでも、夜外に飲みに繰り出せないことから部屋で過ごす時間も増えそうです。少し広い部屋を予約してみてはいかがでしょうか。
私は近々、SPGアメックスの無料券を使って、2020年に新規開業した、メズム東京に遊びに行きたいと思っています。
どちらにしろ、屋久島の民宿などのように、知らない人たちと部屋や宿の横の居酒屋で飲むとかそんな滞在はしばらくできませんのでね…。
今、GoToトラベルなのか?
正直ちょっと早いとは思った部分もありますが、割とマジで旅行業界がやばいので仕方ない部分もあると思います。利権だなんだ言われていますが、たとえ利権が絡んでいたとしてもやるしかないです。
GoToやらずに金を配れという声も聞こえますが、これは完全な愚策です。旅行業界は裾野が広すぎて、金配りの場合、結局どこまで配るのよ!問題が生じます。それこそホテルに納入しているおしぼり屋さんまで補填できるのかといわれたら、それは無理でしょう…。
たぶん、GoToトラベルを実際に実施しても、マインドの問題からして旅行者自体はそう増えないと思います。それでも、お得になった分、旅行が好きな人がいつもよりいいホテルに泊まったり、お得になった分、現地にお金を落とす額が増えればいいわけで、どちらかというとそちらを狙っているのではないかなと思っています。
早く東京も対象外になることを願っています。どう考えてもスキームでいきなり東京を除外するのはおかしいでしょ…。横浜市や大阪市より多摩地方の方が落ち着いてるよ…。
あとは、受け入れ側の気持ち次第
実は2020年7月に私は沖縄と北海道に行ってきたと書きましたが、この時期はどちらも、フリップ芸人小池都知事が、「都民は旅行自粛を」と言っておりました。一方、政府からは「体調の悪い人は移動しないでほしい」ということで、一律の自粛の要請はありませんでした。
こういった場合、どうしても我々はメルクマールを示してくれ、と言いたくなってしまうところですが、ここはやはり自分自身で判断する必要があるでしょう。コロナ禍ではこういったことも試されていると思います。
判断するにあたっては、旅行のスタイルと、受け入れ側の気持ちの問題じゃないかなと思います。旅行スタイルがコロナ禍でもあうものであれば、ある程度感染が流行していても、医療情勢や社会情勢がひっ迫していない状態であれば、後は自分の体調と相談しながらいってもよいと個人的には思っています。
ただ、行く先々から来て欲しくないと言われたらなかなか行きにくいでしょう。さすがに今の沖縄離島には行こうと思いませんし、本島もリゾートお篭り以外では行く気になりません。一方、現状の北海道は比較的感染が落ち着いていますので、アリかなと思っています。
そこは、行く先々の情勢をみながらというところではないでしょうか。
まとめ
やたらGoToトラベルが目の敵になっている上、旅行後に万が一コロナになった場合、その旅行が原因でなくても回りの目が痛い部分もありますが、「感染を広めない、移らない」方法をとれば、個人的には旅行してもいいんじゃないかと思っています。
普段の生活と同じで、手洗い、マスク、3密を避ける、この3点をしっかりやりつつ、そのための旅行スタイルは、観光地の場所の選び方、予約をしっかりすること、食事に気を付けること。これが大事なのかなと思っています。
おそらくコロナは数年は終わらないでしょう。数年もの旅行できないなんて悲しすぎます。泣いちゃいます。そんな中、工夫しながら、それぞれが楽しめる旅行の形を探していければいいのかな、なんて思っています。
最後に一言。
早くコロナ終われ!