イギリスの航空会社、British Airways(BA)のマイル(avios)は、同じワンワールドに所属するJALの国内線特典航空券にも利用ができます。
そしてBAのaviosは購入が可能なこと、国内線の短距離区間では必要なavios数が少なく、JALマイルを使うよりもオトクな区間も多いため、利用している人も多いと思います。
そんなBAで改悪が入り、短距離区間の必要avios数が増加しました。今回はその影響をみていきたいと思います。
目次
BAのaviosを使ったJAL特典航空券の必要
比較的貯めやすく購入も可能なうえ、短距離の特典航空券がお得に発券できることから人気のあったブリティッシュ・エアウェイズのAvios。
BAのマイルを使ってJALの特典航空券を発券する場合の必要avios数が、予告なし?で突然改定されました。
区間 | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
東京=札幌・福岡等(区間マイル650以下) | 6,000 | 7,500 |
東京=那覇(区間マイル651-1,150) | 9,000 | 10,000 |
東京=石垣・宮古(区間マイル1,151-2,000) | 11,000 | 11,000 |
今まで東京からだと北海道や九州各地など、区間マイルが650マイル以下のエリアであれば、通年6,000aviosでフライトすることができましたが、これが突然、7,500aviosになっています。いきなり必要aviosが1,500も増加しています。これはびっくりですね。
同様に東京から那覇や奄美までは、通年9,000aviosだったものが10,000aviosと、必要数が1,000avios増加しています。
一方、もともと11,000avios必要だった東京=石垣・宮古については従来どおり11,000aviosとなっていました。
最初、BAが短距離フライトの必要avios数を改定したのかと思ったら、どうやら他社の短距離は引き続き6,000aviosとの話も…。となるとJAL狙い撃ちですかね…。
前回、2019年に必要マイル数が改定されたときは事前予告が1か月前になされたのですが、今回はそんな様子、なかったですよね…。まぁJAL狙い撃ちならなくても仕方ないけど。
JALマイルとの比較
今回の改定を受けJALマイルと比較すると、ちょっと悲しくなります…。
BA | JAL(ディスカウント) | JAL(通常) | |
---|---|---|---|
東京=新千歳 | 7,500 | 6,000 | 7,500 |
東京=大阪 | 7,500 | 5,000 | 6,000 |
東京=福岡 | 7,500 | 6,000 | 7,500 |
東京=那覇 | 10,000 | 6,000 | 7,500 |
東京=石垣 | 11,000 | – | 10,000 |
このように見ると、なんというかBAのメリットってだいぶ薄くなってしまいましたね。昔はJALが4日前までしか予約できなかった一方BAは当日も予約が可能だったので必要マイル数とあわせて非常に使い勝手がよかったのですが、今はJALマイルでも前日まで予約できるようになりましたしね…。
私は東京在住なので、札幌や福岡に行く際にはBAのavios、関西や沖縄に行く場合はJALマイルと使い分けて利用していました。ですが今後は基本的に全部JALマイルでの発券になりそうですね…。
今後のAviosの使い方
今回の必要Aviosの増加にともない、持っている、あるいは今後貯めたAviosはどのように使うのがお得なのか、少し考えていきたいと思います。
バイマイルしているなら従来通り国内線で使う
まあ、必要マイル数があがっているので、バイマイルで特典航空券!という人であれば続ける価値はまだあると思います。やはりJALマイルよりもBAマイルの方がマイルを購入することができることから、Aviosそのものをためやすい部分もあります。
今回必要Aviosが増えたということでマイルのインフレ化が気になるところですが、BAのAviosが別にペソ化したわけではありません。必要マイル数が、JALとほぼ同じくらいになっただけです。
ただ、アメックスのポイントやポイントサイトのポイントをBAに交換することについては検討の余地があります。特典発行に必要なマイル数が同じになるということであれば、これらのポイントは今後はJALやANAに交換して特典航空券を発券した方が、なにかと便利になると思います。
JALよりもお得な路線で利用していく(香港・バンコクなど)
ちょっとコロナなので今すぐにというわけにはいきませんが、国際線でJALよりも必要マイル数が少ないところで使っていくという方法もあります。
また、JALマイルを使うよりも少ないマイルでふだんのそんな人に、いくつかおススメの路線を紹介したいと思います。
具体的には香港とバンコクです。
東京~香港 | エコノミー | ビジネス |
BA Avios使用 | 22,000 | 44,000 |
JALマイル使用(JAL便) | 20,000 | 48,000 |
JALマイル使用(CX便) | 23,000 | 42,000 |
香港の場合、ワンワールドはJALとキャセイパシフィックが就航していますが、キャセイパシフィックのエコノミーであれば、JALマイルよりもBAのAviosを使った方が必要マイル数は少ないですし、JALのビジネスクラスに乗りたい場合は、JALマイルよりもBAのAviosを使った方が少なくなります。
東京~バンコク | エコノミー | ビジネス |
BA Avios使用 | 13,000 | 38,750 |
JALマイル使用 | 13,500~17,500 | 40,000 |
また、東南アジアのうち、バンコク線では、エコノミークラス利用時にJALマイルでは片道13,500~17,500マイルとなっていますが、BAだと13,000マイルとなっています。同様にビジネスクラスの場合、JALマイルだと40,000マイル必要ですが、BAの場合38,750マイルとなっています。
JALが原則としてエリア別とし、そのうえで需要などに応じて必要マイル数を設定しているのに対し、距離制のBAではこのようなことが起こっているんですね。
まとめ
2年ぶりにBAのaviosチャートが改正され、短距離区間で必要マイル数が増加することになりました。BAのaviosを使ってJALの国内線特典航空券を利用している人にとってはかなりの改悪です。
今後他の会社も含め必要マイル数が増加していくのは流れかもしれませんね…。
とはいえ、今あるaviosはやはり有効に使っていきたいところ。必要マイル数自体は多くの路線でまだJALと同じくらいですので、そういう路線で利用したり、あとはコロナ終わったら香港やバンコクなど、JALマイルを使うよりも有効に使える路線で利用すればいいと思います。
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