2020年3月に国際線の発着枠が大幅拡大する羽田空港。1日あたり50便も一気に国際線が増加します。
これに伴い、9月には各国に割り当てられる発着数が定められ、これから順次就航都市やスケジュールが発表されてきます。
先陣を切って、フィンエアーが2020年3月以降の運航スケジュールを公表しましたので、さっそくみていきたいと思います。
目次
2020年から羽田国際線発着枠によりフィンランドに2枠付与
2020年から飛行経路の変更により、離発着機能が増強されることになっている羽田空港。これにより増加する発着回数は国際線に割り当てることになっており、これにより1日あたり50便の発着数増加が可能となりました。
この50枠の国別配分と、国内航空会社の配分は2019年9月に国土交通省から発表されました。
この中で、日本からみると「ヨーロッパの玄関口」ともいえるフィンランドにも、JAL1枠、フィンランドの航空会社が1枠付与されました。日本国内にフライトの実績のあるフィンランドの航空会社はフィンエアーのみですから、実質的にはフィンエアーに1枠となります。
フィンエアーの羽田=ヘルシンキ線のダイヤが公表
そのフィンエアーが、2020年の夏ダイヤを発表し、羽田空港の乗り入れを発表しました。アメリカ線など、一部就航路線が決まっている国はありますが、就航ダイヤまで発表されたのは、たぶんフィンエアーが最初だと思います。
就航ダイヤ
今回の羽田空港就航ダイヤは以下のとおりです。
- AY062 羽田 01:35 / ヘルシンキ 05:30
- AY061 ヘルシンキ 00:50 / 羽田 16:15
これは予想外で、羽田空港を深夜に発着する便となりました。てっきり昼間便にすると思っていましたし、そもそも今回の発着枠って、昼間時間帯に使うものだと思っていたんですよね。これを深夜早朝で使うのってありなんだと率直に思いました。後述のとおり予約まで開始していますので、当局のOKはもらっているものと思われますが。
羽田空港に関してはどの国ともオープンスカイ(自由に就航してよい)の除外で、深夜早朝枠の国単位で定めている部分があるんですが、まだ深夜時間帯には余裕があり、現状でもオランダは日系1枠、オランダ系1枠の枠があるものの、使われていなかったりするので、離陸するには問題はなさそうですが…。
機材は最新のエアバスA350
今回の羽田=ヘルシンキ線で用いられる機材は、成田線でも使われているエアバス社のA350です。
エアバスA350には、ビジネスクラス46席、エコノミーコンフォートシート43席、エコノミークラス208席の合計297席があります。ビジネスクラスは全席フルフラットで個室性を重視した空間となっているほか、エコノミークラスも余裕のある座席になっています。
【フィンエアー公式サイトのエアバスA350特設サイトです。日本語ですのでぜひご覧ください】
また、エアバスA350の機内の特徴として、B787と同様音が静かで湿度も保たれるなど、今までの飛行機に比べて、快適な環境となっているのもうれしいポイントです。
成田空港路線も1日1便を維持
今回、羽田=ヘルシンキ便が就航されますが、現在すでに運航している成田=ヘルシンキ便についても、引き続き運行されます。
The planned schedule for Finnair´s flight from Haneda is at night time which complements Finnair´s morning flights from Narita, offering more options and flexibility to passengers.
フィンエアーのプレスリリースには上記の記載があり、つまり成田空港の午前便と羽田便の2便により、柔軟な行程を提供するといっています。
現状、成田=ヘルシンキは1日2便運航していますが、ほぼ同じ時間帯で運航しているのが現状です。
- AY072 成田 09:50 / ヘルシンキ 13:50
- AY071 ヘルシンキ 16:25 / 成田 翌朝08:05
- AY074 成田 11:00 / ヘルシンキ 15:00
- AY073 ヘルシンキ 18:45 / 成田 09:05
さらにJALも羽田=ヘルシンキの就航が予定されていますから、フィンエアーは従来運航している2往復のうち、このうち1往復を羽田で、JALと時間がかぶらないであろう深夜時間帯に移管するとともに、1往復は従来通り午前の成田空港発着ということになりそうです。
すでに予約開始、JALマイルでも特典取得可能
今回の発表、10月7日になされたのですが、すでに4月以降の羽田=ヘルシンキ便はJALマイルでの特典航空券での発券が可能となっています。
ざっと見たかんじですが、今回の特典航空券、ビジネスクラスは2席、エコノミークラスは6席程度開放されているものと思われます。なお、現時点で開放されているのは7月9日までの航空券と思われます。それ以降はみつかりませんでした。
必要マイルはヘルシンキまでの場合、エコノミークラスで往復50,000マイル、ビジネスクラスの場合は往復で100,000マイルとなっています。
まとめ
フィンエアーの羽田=ヘルシンキ便の就航時間が決定しました。羽田を深夜に出発し、ヘルシンキには朝に到着するとともに、ヘルシンキ発も深夜で、羽田空港に夕方に到着するダイヤとなりました。
羽田から深夜にヨーロッパに飛ぶ便はそれなりにありますが、深夜にヨーロッパを出発する便は珍しいなぁとおもいました。最終日まで時間を有効に活用することができそうですね。
なおすでにJALマイルを使って提携会社特典航空券として発券することが可能です。興味があってマイルもある方、ぜひ予約してみてください。