どうも、先週末は本来JALマイルでウラジオストクに行き、カニをたらふく食べていたはずのissy(@y_issy24)です。
新型コロナウイルスのせいで、旅行に行けない今日この頃。私も夏のシンガポールをANAマイルで予約していますが、これもキャンセルになりそうで悲しい…。
そんな中、陸でマイルを一生懸命貯めている人は、ポイント移行などでマイルは増える一方、特典航空券のキャンセルによるマイル返還で予定外にマイルは増えていきます。
今後、特典航空券でマイルを消化できればベストですが、世界情勢をみると国際線特典航空券の利用もなかなか厳しいかも…。そして収入も減少している…。ANAだって倒産やJALと合併だってあり得なくはないです。
そこで、勿体ない話ではありますが、マイルを生活費や他の趣味にかかる費用などに交換していくことも視野にいれなくてはいけません。今日は貯めたANAマイルを現金化や他のポイントにお得に交換する方法を紹介したいと思います。
目次
ANAマイルの有効期限
ANAマイルの有効期限は、基本的には3年となっています。正確には、「マイルを獲得した月から36か月後の月末」と規定されています。
例えば、8月1日にANA便に搭乗した場合の積算マイルは、3年後の8月末まで有効となります。
ただしいくつか例外があって、以下の4つの条件のうちどれかに当てはまれば、有効期限が延長されます。
- ANAの上級会員(ダイヤモンド会員):無制限
- ANAミリオンマイラー:無制限
- 29歳未満のANA JCBカード ZERO会員:5年(ただしest会員になったあとのマイルのみ)
ANAの上級会員であるダイヤモンド会員であれば、会員であるうちは、マイルの期限がありません。同様に100万マイル以上のフライトをした人に与えられる「ANAミリオンマイラー」の場合は、永久的にマイルがなくなりません。
また、29歳以下の方限定で発行できるANAカードの「ANA JCBカード ZERO」を保有していれば、保有後にたまったマイルは有効期限が5年になります。
ANAマイルからポイント交換の場合は年間2万の上限がネック
あくまでマイルの価値というものを考えれば、特典航空券で利用してこそのマイルです。ただし、特典航空券でANAマイルの利用がどうしても難しそうな場合や、生活費や他の娯楽費に回したい場合は、他のポイントに交換していく必要があります。
平時であれば、航空券の購入などに使うことができる「skyコイン」に交換すればいいのですが、そもそも航空券で使えるかどうか怪しいので、skyコインに今交換するのはあまりよくないかなー、なんて思ったりします。
ANAマイルの場合、交換先はJALマイルに比べて豊富で、楽天スーパーポイントやTポイントといった、用途に優れたポイントへの交換が可能です。JALマイルはメインとなるのはAmazon、Waon、Pontaですからね。
ANAマイルをこれらの提携ポイントに交換する場合の単位とレートですが、一部の交換を除いて、10,000マイル単位で10,000円相当のポイントに交換することが可能です。
ただ、注意する必要があるのが、ANAマイルから他のポイントに交換する場合、年度あたり2万マイル(2口)までなんです。
年間3万マイル目からは他のポイントに交換する場合、10,000マイル=5,000円相当のポイントとなってしまいます。
それも、ANAマイルからの交換先に関係なく、ANAマイルの払い出しから数えるので、例えば下の例のように、Edyに20,000マイル、Tポイントに20,000マイル交換した場合でも、それぞれ15,000円(のポイント)にしかならない、という非常に厳しい交換制限があります。
《20,000マイル目までの交換》6月1日 10,000マイル(1口)を「Edy」に交換 ⇒ Edy10,000円分8月1日 10,000マイル(1口)を「Tポイント」に交換 ⇒ 10,000ポイント◆ここまで年度内に20,000マイル(2口)を交換済《30,000マイル目からの交換》10月1日 10,000マイル(1口)を「Edy」に交換 ⇒ Edy5,000円分12月1日 10,000マイル(1口)を「Tポイント」に交換 ⇒ 5,000ポイント
1マイルの価値に関する記事について記載したとおり、1マイルは2円くらいの価値は想定しておきたいところです。1マイル1円で交換するのも苦渋の決断ですが、なんと1マイル0.5円で放出せよと。ANAさん。いくらなんでもこれはひどいですよ。
必殺!ソラチカカードを使ってメトロポイントに交換
このルールがあると、大量のマイルが失効してしまいそうな場合や、有事に備えてマイルを現金に近い形のポイントに交換したい場合、非常に勿体ないことになります。
このマイラー泣かせの年間2万マイルルール、これが適用されない交換先があるんでしょうか?
あるよ(田中要次)
実は一部のポイントについては提携クレジットカードをもっている場合、3口以上の交換でも交換レートが低下しないものがあります。
その交換先のうちの一つがメトロポイントです。
ANAマイルをメトロポイントに交換する際は、ソラチカカードを保有してれば、最初に紹介した「年間3万マイル目からの交換はレートを下げる」というルールが適用されません。
年間の提携ポイントへの交換マイル数に関わらず、メトロポイント10,000ポイントに交換することができるのです。
メトロポイント(ソラチカカード保有者のみ)のほか、TOKYUポイント(ANA MASTER TOKYUカード保有者のみ)やSuica(ANA VISA Suica保有者のみ)にも同様のルールが存在します。
このルールを使って、一度メトロポイントにANAマイルを交換し、そこから他のポイントに交換すれば、ANAマイルは1マイル1円で無制限に利用することが可能です。
こういった理由もあって、ソラチカルートが終了し、メトロポイントからANAマイルの交換が終了したからといって、現時点では万が一に備えてソラチカカードの解約はしないほうがいいと思います。
メトロポイントの交換先
メトロポイントへの交換先には、ANAマイルのほか、楽天スーパーポイントとnanacoがあります。交換レートはどちらもメトロポイント500ポイント⇒500ポイントと等価で交換が可能ですし、どちらかの交換に対してのキャンペーンも基本ありません。
なので、そこは楽天を多く利用される方であれば楽天スーパーポイントに、セブンイレブンなど多く利用される方はnanacoにと、利用する皆さんの使いやすいほうに移してもらえればと思います。
「メトロ返し」でANAマイルに戻すことも可能
また、一度メトロポイントに「避難」させたポイントを、再びANAマイルに交換することも可能です。
ソラチカルートそのものは2019年12月に、LINEポイントからメトロポイントへの交換が停止されたことに伴い、実質的に終了となりました。
ただ、メトロポイントからANAマイルへの交換は全く手をつけられていません。
ということは、一度ANAマイルをメトロポイントに避難させ、状況を見計らって再びANAの特典航空券を利用できそうだなと思ったら、再びANAマイルに交換することも可能だったりします。
この場合、メトロポイントからANAマイルへの交換レートは90%ですので、最初のANAマイルに比べれば10%目減りしてしまいますが、有効期限を延ばすことが可能です。
それでも状況次第では利用する価値はありそうですね。
特典航空券に必要なマイル数が増加するかも?
マイルは航空会社にとってある意味負債なわけで、航空会社の財務状況をよくするためには、マイルは使いにくくする(必要マイル数を増加させる)か、とっととマイルを使ってもらう方法があります。
必要マイル数を上昇させれば、1マイルの価値を下げることが可能なので、特典航空券チャートに手をつけてくるかもしれませんね。
先日も、同じスターアライアンスに所属するユナイテッド航空で必要マイル数の増加がありました(これはコロナは関係ありませんが…)
ただ、それだと手元にマイルは残り続けますので、他のポイントへの交換を促す策も講じてくると思います。
厄介なのが今後ANAも導入する国際会計基準。国際会計基準のルールの一つとして、航空券の売り上げはマイル相当分を差し引いた額しか計上できず、マイルを使った際にその分の売り上げを計上する形になります。
なので、航空会社はマイルの価値を下げつつ、早くマイルを消化させる施策を講じてくると思います。
まとめ
ANAマイルは特典航空券で使うのが一番お得なのは間違いないのですが、コロナの影響で、特典航空券で利用できるかどうか怪しい感じにもなってきました。そもそもANAがどこまで持つかもわかりません。正直JALよりも厳しいと思います。
そこで、万が一に備えてANAマイルを他のポイントに交換する際のお得なルートについて簡単に紹介させてもらいました。
重要なのはここでもソラチカカードで、これがないと大量のANAマイルを他のポイントに交換する際にポイントが目減りしてしましいます。なので、ソラチカカードは解約しないようにしましょう。
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