2020年の夏ダイヤから、ANAはロシアのウラジオストクに新たに就航することになっています。
JALは先にデイリーでの運航を発表し、フライトスケジュールも公表されていますが、今回ANAもフライトスケジュールなどの詳細を発表しました。正直週2日になったのは残念ですね。
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ANAが2020年3月からウラジオストクに就航
ウラジオストクへは、現在、JALが加盟するワンワールドに所属するS7航空が、成田ーウラジオストク線を就航していますが、ANAとJALはこれに続くものです。
成田からウラジオストクは、距離にしてわずか676マイルと、ソウル(758マイル)よりも近く、2時間ほどで到着します。別名、「日本から一番近いヨーロッパ」なんて呼ばれたりすることもあるくらいです。
ANAの成田=ウラジオストク線就航ダイヤ
今回発表された、ANAの成田=ウラジオストク線の想定ダイヤは以下の通りです。
- 成田発:13:35→ウラジオストク着:16:50
- ウラジオストク発:19:10→成田着:20:20
3月16日から3月28日までは、下記のスケジュールで運航されます。
- 成田発:11:00→ウラジオストク着:14:15
- ウラジオストク発:15:15→成田着:16:25
ANAの成田ーウラジオストク線は、成田空港を昼過ぎ、ウラジオストクを夜に出発する便設定となっています。所要時間は2時間強です。
従来からウラジオストク線を運行しているS7航空は、成田空港発は夕方、ウラジオストク発は午前中となっています。本拠地がウラジオストク側にあるので仕方がない部分もありますが、日本人には決して使いやすいダイヤとは言えませんでした。
また、先に就航を発表したJALは、午前中に成田を出発し、ウラジオストクを夕方に出発するという便設定になっています。
これに対し、ANAのタイムテーブルは、どちらにもかみあわず、うまく散らしたと思いますし、日本人により使いやすい設定になったかな、と思います。
運航が週2便(月・金)なのは観光に使いずらい
なお、ANAの成田ーウラジオストク線は、週に2便、月曜と金曜のみの運航となります。そしてウラジオストク線にコードシェアがないため、月曜にウラジオストクにいったら金曜まで帰りの便がない(4泊)、金曜にいったら月曜までない(3泊)ということになります。
これはちょっとウラジオストク単体の観光では使いにくいですね…。
一方、JALの成田=ウラジオストク便は夏は毎日運航の予定で、冬は追って発表となっていますが、少なくとも夏ダイヤはデイリー運航となると、旅程の柔軟性がかなり高まっています。ANAはこれに比べると、かなり厳しいことになるかもしれません。
ANAのウラジオストク線での使用機材はエアバスA320
今回の成田ーウラジオストク路線で使用する機材は、エアバスの小型機である、A320neoとなります。クラスはビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制となっており、総座席数は146席です。
座席配置はエコノミークラスは3-3列で計138席、ビジネスクラスは2-2列で計8席となっています。
近距離航空路線ですので、そこまでハイスペックな機材ではありません。たとえばビジネスクラスの座席も、今はやりのフルフラットになるような座席ではないです。
ただ、A320neoに関しては新しい機材のため、小型機としてはゆとりのシートピッチになっていたり、大型のフットレスト、レッグレストがついており、ウラジオストクに投入するJALのビジネスクラスよりは豪華な座席になります。
また、エコノミークラスも新しいシートが導入されており、全席にマルチプラグコンセントや大型モニターが設置されています。
特典航空券も予約開始!必要なマイル数はどうなる?
新規路線開設となれば、お決まりなのが「特典航空券予約し放題」。
10月24日に一斉にウラジオストク線が発売開始となりましたので、現在でも多くの日程で特典航空券も開放されています。
今回、ウラジオストクへの必要マイル数は韓国と同じになりましたので、以下のとおりとなります。
クラス | ローシーズン | レギュラーシーズン | ハイシーズン |
---|---|---|---|
エコノミー | 12,000 | 15,000 | 18,000 |
ビジネス | 25,000 | 30,000 | 33,000 |
ウラジオストクも立派なヨーロッパですから、ローシーズンであれば往復12,000マイルでヨーロッパに行けてしまう!ということになりますね。
何度も言いますがデイリー運航なら速攻で発券していたと思います。
ウラジオストク線就航セール実施中
今回のウラジオストク就航に合わせて、ANAは成田=ウラジオストク間のセールも実施しています。
11月14日までの期間限定ですが、燃油サーチャージ込みで、ウラジオストクまでエコノミークラスが往復で34,000円、ビジネスクラスが往復100,500円からとなっています。
また、セール後の運賃ですが、現状ではエコノミークラスで往復38,000円、ビジネスクラスで往復129,000円からと設定されたようです。
ウラジオストクもプレミアムポイント1.5倍路線に!
これはANAのステータス保有を考えている方、実際に取得に向けて修行などされている方は必見です。
ウラジオストクも、アジアやオセアニアと同様、プレミアムポイントが1.5倍の路線になりました!
つまり、安い運賃があれば修行に使えるかもしれない…ということになります。ただ、いくら安くてもやっぱり致命的に距離が短いのが残念ですね。さきほどもふれましたが、東京=ウラジオストクの区間マイルは676と、ソウルよりも短いですから。
それに、ロシアにタッチするのはなかなか勇気のいることですし(できるのか?)、現地に最低3泊する必要があるので、修行には向かないかなぁ…。純粋にウラジオストクに行きたい人であれば、少し多めにプレミアムポイントがもらえる、というのはありがたいところですね、
ウラジオストクってどんなところ?
ここからは、ウラジオストクってどんなところか、簡単に紹介したいと思います。
ウラジオストクはロシア極東最大の港湾都市であり、東京から2時間半の距離にありながら異国情緒漂う街並みが続く「日本から最も近いヨーロッパ」で、豊かな自然と新鮮な魚介類を堪能することができます。特に最近は女性に人気があるとか。
有名なのがシベリア鉄道の始発駅をはじめとする歴史ある洋風建築です。わずか東京成田から2時間強で、このようなヨーロッパの造りの建物に囲まれることが可能です。鉄道駅からは、今でも9288キロ離れたモスクワ行きの鉄道が定期的に走っています。
洋風建築といっても、西洋とはまたちょっと違う趣があります。
そのほかにも、バレエ鑑賞やナイトクラブ、ロシア料理なども楽しむことができるようです。
また、ウラジオストクから600キロメートルも離れていますが、ユネスコ世界遺産に登録されているシホテアリニ自然保護区というのがあります。冷帯から亜熱帯にかけての様々な気候区分の動物と植物に溢れた原生自然が広がっています。
最後に。ウラジオストクにはカジノもあるそうです。これは行ってみなければなりません。しっかりとロシア帝国からもお金を巻き上げてこないと。
ウラジオストクは電子ビザで入国OK
通常、現在もロシアに入国する際は、ビザが必要になります。それもカンボジアなどのように入国時に取得できるアライバルビザではなく、事前に大使館にいってビザを取得しなければなりません。
ただ、ウラジオストクを含むロシア沿海地方への入国に限る場合は、インターネット上のみで取得できる電子ビザが導入されています。
最近、やたらウラジオストクを推すような特集が組まれたりしていますが、この電子ビザ導入により、圧倒的に日本人のビザ取得が容易になったことで、新たな旅行先として注目されるようになったんですね。正直大使館まで行くの、めっちゃめんどくさいですしね…。
まとめ
JALに引き続き、ANAがウラジオストクへの就航概要を発表しました。
正直、週2便というのは観光では使いにくいなぁと思います。ウラジオストクなら2泊くらいで帰ってきたいと思うところなので。
来年私はウラジオストクに行くつもり(ただし嫁の許可はとってない!)ですが、これなら行くのはJALを使って行くことになりそうですね。
参考記事:ANAマイルのため方をチェック
ウラジオストクへはANAマイルをためていってみませんか?ANAマイルのため方などを記載した記事を最後にまとめました。こちらもぜひ読んでみてください。