ANAが羽田空港から新たに深圳、モスクワ、ストックホルム、ミラノ、イスタンブールに就航へ。

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2020年から羽田空港国際線の発着枠が増加することにともない、さまざま航空会社から、新たな羽田発着路線の発表が続いています。

先日、JALの羽田空港発着路線の発表がありましたが、内容としては大半が成田空港からの移管というのもので、そう目新しいのがなかったのが実際です(ただ、JALは新規就航は成田から積極的に行っていきたいそうです)

一方、ANAの羽田発着の増便に関しては、成田空港からの移管以外で、新たに5つの都市に就航することになりました。それぞれの都市の特徴をみていきたいと思います。

2020年サマーダイヤから羽田空港の国際線が大幅に増加!

このブログでも何度か取り上げていますが、2020年3月末から、飛行経路の運用変更などに伴い、羽田空港の国際線の枠が1日あたり50便も一気に増加し、非常に便利になることが決まっています。

私個人的には成田空港もいい空港だと思っていますが、若干遠いのがネックなので、都心に近い羽田空港の国際線拡張は、うれしいニュースではないでしょうか。

ANAは羽田空港に国を定めた上で実質14の発着枠(昼間13.5枠+夜0.5枠)が与えられていました。

  • アメリカ(6便)
  • 中国(2便)
  • ロシア(1便)
  • オーストラリア(1便)
  • インド(1便)
  • イタリア(1便)
  • トルコ(1便)
  • スカンジナビア(1便)

2020年から羽田空港国際線が増加!就航国や路線はどうなる?

2019-10-12

11月19日に、この割り振られた14便の就航都市が発表されました。

ANAが新たに羽田から12の都市へ新規就航へ

2020年3月末から、順次羽田空港発着となる14路線は以下のとおりとなります。

ANA羽田発新規路線
  1. サンノゼ(成田から移管)
  2. サンフランシスコ(新規)
  3. シアトル(成田から移管)
  4. ヒューストン(成田から移管)
  5. ワシントン(成田から移管)
  6. ロサンゼルス(増便・成田から移管)
  7. 青島(新規)
  8. 深圳(新規)
  9. モスクワ(新規)
  10. シドニー(増便)
  11. デリー(成田から移管)
  12. ミラノ(新規)
  13. イスタンブール(新規)
  14. ストックホルム(新規)

【プレスリリースはこちらです】

最も多いアメリカは、サンノゼ、シアトル、ヒューストン、ワシントンDC行きが成田空港発着から羽田空港発着に移管し、成田空港便は運休となります。また、ロサンゼルスも成田空港発2便のうち、1便を羽田空港に移管し、羽田発が1日2便、成田発が1日1便となります。サンフランシスコについては、純増で従来の成田便を残し、新たに羽田便が就航します。

中国は2便で、青島と深圳に就航することになります。青島は成田便がありますが成田便は継続、深圳は成田空港も含め初めての就航ですね。

オーストラリアは、現在運航しているシドニーの増便、インドはデリーを成田空港から羽田に移管します。

ヨーロッパ方面はなかなか熱くて、モスクワ、イスタンブール、ミラノ、ストックホルムに羽田から就航します。これらの路線は今まで成田空港発もない、完全に新規の路線です。

まとめると、増便となるロサンゼルス、シドニー以外の12都市は、羽田空港から、新たにANAが就航する都市ということになります。

このうち7路線はすでに成田空港から就航している路線ですが、深圳、モスクワ、イスタンブール、ミラノ、ストックホルムは、現状ANAの就航がない路線なので(ミラノやモスクワは過去に経由地として就航実績あり)、この5路線については、ホヤホヤの新規路線ということになります。

issy
特に深圳、イスタンブール、ストックホルムの3都市については、JALも含めて過去に日本航空会社では就航実績のない都市ですから、非常に楽しみですね。

JALが羽田発の新規路線が大連のみにとどまったことに比べると、そもそも国から与えられた発着枠の数や対象の国が違うので一概には言えませんが、非常に充実したネットワークだと思います。

新規路線の就航時期は未定

今回の羽田発着の14路線のうち、成田からの移管を除く7路線(新規の5路線+増便のロサンゼルス・シドニー)については、新たに航空券の発売が行われることになります(成田空港からの移管分については、原則として予約がスライドされます)

なので、これら7路線については、一度に特典航空券が解放されるという、「特典航空券の発券祭り」が予定されています。

特典航空券が開放されれば、一気に向こう1年分まで取れるわけですから、これは非常に楽しみですよね。

気になるのが発券開始日ですが、プレスリリースに以下のとおり掲載されています。

就航の準備が整い次第、2020年サマーダイヤ期間中に開設する予定です。航空券の予約・販売開始時期は12月中旬を予定しており、運航開始日や運航ダイヤなど詳細が決定次第、改めてご案内させていただきます。

そもそもパイロットの調整や機材繰りがまだついていない状態なので、これら7路線については就航開始日も実は未定です。サマースケジュール内とはいってますので、10月までには就航するのでしょうが…。

14のすべての路線が3月末から就航するのは難しい、いやほぼ無理でしょう。

ということで現時点では発券開始日も未定ですが、もう少し先になると徐々に情報がでてきそうですね。

新規就航地(ヨーロッパ3都市)を簡単に紹介

私は今回の新規就航5都市のうち、ヨーロッパの3都市に訪れたことがありますので、簡単に都市を紹介できればと思います。

ミラノ

まずはミラノです。ここはスカイチームに所属するアリタリア航空が拠点とする空港ではありますが、ANAはアリタリア航空と業務提携をしていますので、コードシェアをして運行することになります。

実は早くからANAが次のヨーロッパ進出として計画していた都市でもあります。2010年にJALが経営合理化の一環としてイタリア(ミラノ週3便、ローマ週4便運航していました)から定期便の撤退をして以来、10年ぶりに日本の航空会社がイタリアに定期便として進出することになります。

私がミラノに訪れたのは2006年。実は初海外がイタリアでしたので、懐かしい思い出ですね。

実はこのとき、ドゥーモが工事中でちゃんとみれてないのが残念なんですよ…。なのでもう一度ミラノには行きたいですね。

学生の貧乏旅行だったのでミラノでもほとんど買い物をしていませんし、ランチはサンドイッチを買って公園で食べることが多い旅行でしたが、ミラノではビットリオ・エマヌエーレ大通りのリストランテでパスタを食べた記憶があります。

ミラノといえば、現在はインテル、ミランとも低迷期に入ってしまったのでちょっと盛り上がりに欠けるかもしれませんが、サン・シーロでのサッカー観戦なんかもオススメです。

私もミラノに行ったときは、欧州チャンピョンズリーグ(インテルVSアヤックス)を観戦しました。

イスタンブール

続いて「飛んでイスタンブール」でおなじみ?のトルコ最大の都市、イスタンブールです。ちなみにトルコの首都はイスタンブールではありません。アンカラです。

イスタンブールは最近大きな空港ができました。すぐに北京の新空港に抜かれましたが、とにかくバカでかい空港らしいです。私も一度空港にも行ってみたいなぁと思っています。

また、イスタンブールはスターアライアンスのターキッシュエアラインの本拠地ですから、イスタンブールから乗り継いで他の国へ行くことも容易です。

かなりターキッシュエアラインの路線網は豊富ですから、特典航空券などでも今後お世話になるかもしれませんね。

私がイスタンブールに訪れたのは2008年なので、ここも11年がすでに経過しているんですね…。

イスタンブールといえば、ゴリゴリのイスラム圏のため、イスラム文化を味わうことができます。こちらがブルーモスクになります。

そのブルーモスクの隣にあるのが大聖堂アヤソフィア。こちらは中は博物館になっています。イスラム文化の博物館としてはかなり充実しているため、見所満載です。

また、ボスポラス海峡をクルーズするなんてことも可能です。都市の半分がアジア、半分がヨーロッパという、まさしくアジアとヨーロッパのゲートウェイです。

ストックホルム

最後に紹介するのがストックホルムです。実はストックホルムへの直行便は、現時点で日本はなかったんですね。北欧ですと、フィンランドのヘルシンキはJALやフィンエアーが就航していますし、デンマークのコペンハーゲンもSASが運行しています。

これに加えて、羽田=ストックホルムは新たな日本=北欧路線となります。

ストックホルムは北欧のベネチアと呼ばれ、特に夏の観光には非常によいところだと思います。

私自身もストックホルムは2019年、まさしく今年の夏休みに訪れました。このときは羽田→バンコク→コペンハーゲン→ストックホルムと経由して30時間かけて到着し、めちゃくちゃ疲れましたので、直行便となるといいなぁと思ってしまいます。

ストックホルムは何よりも街並みがよいです。これは市庁舎の塔から撮った写真ですが、まるで魔女の宅急便のような世界ですね。

ノーベル賞授賞式が行われるのもストックホルムで、ノーベル博物館などもありすし、晩餐会が開かれる市庁舎の中も見学することが可能です(写真は晩餐会会場である「青の間」です)

また、ストックホルムは水の都なだけあって、北欧の都市と大型フェリーで結ばれています。フィンランドのヘルシンキ、エストニアのタリンなどに、一泊の船旅をすることも可能です。

私もストックホルムからヘルシンキまで、タリンクシリヤラインを利用しました。

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2019-10-28

このように、タリンクシリヤラインを活用し、たとえばストックホルムを観光してからフェリーで移動して違う国を観光し、その国からフランクフルトなどを経由して日本に帰る、なんて行程を組むことも可能ですね。

スターアライアンス特典航空券などを使うと、北欧旅行が非常に便利になりそうです。

issy
ちなみにストックホルムを始め北欧にはカジノもたくさんありますので、地味にギャンブラーおすすめの旅行先です笑

まとめ

ANAの2020年3月以降の羽田空港新規就航路線が発表されました。

新たに深圳、モスクワ、イスタンブール、ミラノ、ストックホルムに就航することが決まりました。

個人的には深圳とミラノに注目しています。深圳は香港が落ち着けば、片道香港、片道深圳路線を利用してセットで回れそうですし、ミラノは前回ドゥオーモ見れなかったので10数年ぶりに行ってみたいですね。

新規路線は就航日が未定なので、特典航空券の予約開始も少し先になりますが、そのときを楽しみに、少しでも多くのマイルを貯めたいと思います。長距離なので、可能であればビジネスクラスを利用したいですし。

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また、JALについては羽田発着は新規就航が少ないですが、成田空港から多数の新規就航路線があります。羽田空港の路線決定時の記者会見で社長が言及していましたが、JALは成田でチャレンジをするというのが社としての方針で、これら4路線以外にも、2020年に3~5路線の就航を計画しているそうです。

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