ANAが羽田空港から新たにストックホルム、ミラノ、イスタンブールに就航へ。特典も取りやすい?

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今は昔となってしまいましたが、2020年から羽田空港国際線の発着枠が増加したことにともない、様々な航空会社で路線の新規就航が予定されていました。

ANAの羽田発着の増便に関しては、成田空港からの移管以外で、新たに5つの都市に就航することになっていましたが、このうちミラノ、ストックホルム、イスタンブールの3路線について、順次運行が開始されるというニュースが入ってきましたので紹介しておきたいと思います。

2020年サマーダイヤから羽田空港の国際線が大幅に増加!

このブログでも何度か取り上げていますが、2020年3月末から、飛行経路の運用変更などに伴い、羽田空港の国際線の枠が1日あたり50便も一気に増加し、非常に便利になりました。まぁコロナで全部吹っ飛んだんですけど。

このとき、成田空港からの移管や、成田に就航済路線の羽田追加以外に、新規に就航するホヤホヤの新規路線としていた5路線があります。それがミラノ、イスタンブール、ストックホルム、モスクワ、深圳です。このうち深圳はすでに就航しているのですが、それ以外はずっと就航未定となっていました。

その中で、ミラノ、イスタンブール、ストックホルムの3路線について、2024年度冬ダイヤから運行をついに開始することになりました。まぁ、2019年には「1枠でも多く羽田枠を寄越せ」と主張していた手前、いい加減就航しないとそろそろ国にも怒られそうなので、若干渋々というところも正直あるのかなと思います(笑)

今円安で日本人は全然海外に行かないというのもありますし、ストックホルムなんてこの後紹介しますが提携航空会社がなくなった上にロシア上空通れず時間だけがかかるので…。

就航開始は以下のとおりです。

  • ミラノ:2024年12月3日~
  • ストックホルム:2025年1月31日~
  • イスタンブール:2025年2月12日~

これによりANAのヨーロッパ便は、既存のロンドン、パリ、フランクフルト、ミュンヘン、ウィーン、ブリュッセルの6都市と加え、9都市と結ばれることになります。

就航スケジュールと機材

それぞれの就航スケジュールは以下のとおりです。

区間 便名 就航曜日 出発時間 到着時間
東京(羽田) – ミラノ NH207 火・木・日 1:05 8:30
ミラノ – 東京(羽田) NH208 火・木・日 10:30 7:30+1*1
東京(羽田) – ストックホルム NH221 火・金・日 0:30 6:20
ストックホルム – 東京(羽田) NH222 火・金・日 9:35 7:20+1*1
東京(羽田) – イスタンブール NH219 月・水・土 8:15 15:55
イスタンブール – 東京(羽田) NH220 月・水・土 18:10 11:20+1*1

羽田からの3路線はすべて当面週3便で運行されます。羽田発でみるとミラノ行きは深夜便となり、イスタンブールとストックホルムは昼便となります。

機材はミラノ線がボーイング787-9、ストックホルム線とイスタンブール線はボーイング787-8になります。ボーイング787-8のうち、座席数が少ないタイプの機材を用いますので、ビジネスクラスもスタッガードになっていますからそこはご安心ください。

航空券は7月22日10時から販売。特典航空券も!

今回新たに就航するこれら3路線の航空券は、72210時から販売を開始します。ということは、特典航空券の予約も7月22日に来年の3月分まで一気に開始されることになります。

今回は一年分解放されるわけではなく、4月以降は追ってという形になりました。

このように新たな就航路線がある場合というのは、特典航空券の発券のねらい目となります。多くの人が特典航空券を発券しようとしますが、人によって行きたい日や場所が異なりますから、航空券の狙いが分散され、希望のチケットが取りやすくなるのです。

特に今回は、2024年の春にかけての特典予約が一斉に開始されます。もう来年の春のことまで考えなきゃいけないのはちょっと大変といえば大変ですが、今回を逃すと特典航空券の確保は難しくなるかもしれません。少し真剣に考えておいて損はないと思うんですよね。

ということで、今回の一斉開放では忙しくなりそうですね。ANAマイラーとしては、優先順位をきめて、狙いを定めて特典航空券を確保していきましょう。

新規就航地(ヨーロッパ3都市)を簡単に紹介

私は今回の新規就航5都市のうち、ヨーロッパの3都市に訪れたことがありますので、簡単に都市を紹介できればと思います。

ミラノ

まずはミラノです。ここはアリタリア航空を引き継いだITAエアウェイズの拠点です。現在はITAエアウェイズはスカイチームですが、ANAは業務提携をしていますので、コードシェアをして運行することになります。

なお、ITAエアウェイズは2026年をめどにスターアライアンスへの移籍を予定していますので、ANAを利用してミラノからの乗り継ぎも今後便利になることが予想されます。

実はミラノは早くからANAが次のヨーロッパ進出として計画していた都市でもあります。2010年にJALが経営合理化の一環としてイタリア(ミラノ週3便、ローマ週4便運航していました)から定期便の撤退をして以来、15年ぶりに日本の航空会社がイタリアに定期便として進出することになります。

私がミラノに訪れたのは2006年。実は初海外がイタリアでしたので、懐かしい思い出ですね。

実はこのとき、ドゥーモが工事中でちゃんとみれてないのが残念なんですよ…。なのでもう一度ミラノには行きたいですね。

学生の貧乏旅行だったのでミラノでもほとんど買い物をしていませんし、ランチはサンドイッチを買って公園で食べることが多い旅行でしたが、ミラノではビットリオ・エマヌエーレ大通りのリストランテでパスタを食べた記憶があります。

ミラノといえば、現在はインテル、ミランとも低迷期に入ってしまったのでちょっと盛り上がりに欠けるかもしれませんが、サン・シーロでのサッカー観戦なんかもオススメです。私もミラノに行ったときは、欧州チャンピョンズリーグ(インテルVSアヤックス)を観戦しました。

イスタンブール

続いて「飛んでイスタンブール」でおなじみ?のトルコ最大の都市、イスタンブールです。ちなみにトルコの首都はイスタンブールではありません。アンカラです。

イスタンブールは最近大きな空港ができました。すぐに北京の新空港に抜かれましたが、とにかくバカでかい空港らしいです。私も一度空港にも行ってみたいなぁと思っています。

また、イスタンブールはスターアライアンスのターキッシュエアラインの本拠地ですから、イスタンブールから乗り継いで他の国へ行くことも容易です。かなりターキッシュエアラインの路線網は豊富ですから、特典航空券などでも今後お世話になるかもしれませんね。

私がイスタンブールに訪れたのは2008年なので、ここも16年がすでに経過しているんですね…。

イスタンブールといえば、ゴリゴリのイスラム圏のため、イスラム文化を味わうことができます。こちらがブルーモスクになります。

そのブルーモスクの隣にあるのが大聖堂アヤソフィア。こちらは中は博物館になっています。イスラム文化の博物館としてはかなり充実しているため、見所満載です。

また、ボスポラス海峡をクルーズするなんてことも可能です。都市の半分がアジア、半分がヨーロッパという、まさしくアジアとヨーロッパのゲートウェイです。

ストックホルム

最後に紹介するのがストックホルムです。実はストックホルムへの直行便は、現時点で日本はなかったんですね。北欧ですと、フィンランドのヘルシンキはJALやフィンエアーが就航していますし、デンマークのコペンハーゲンもSASが運行しています。

これに加えて、羽田=ストックホルムは新たな日本=北欧路線となります。

ストックホルムは北欧のベネチアと呼ばれ、特に夏の観光には非常によいところだと思います。

私自身もストックホルムは2019年、5年前の夏休みに訪れました。このときは羽田→バンコク→コペンハーゲン→ストックホルムと経由して30時間かけて到着し、めちゃくちゃ疲れましたので、直行便となるといいなぁと思ってしまいます。

ストックホルムは何よりも街並みがよいです。これは市庁舎の塔から撮った写真ですが、まるで魔女の宅急便のような世界ですね。

ノーベル賞授賞式が行われるのもストックホルムで、ノーベル博物館などもありすし、晩餐会が開かれる市庁舎の中も見学することが可能です(写真は晩餐会会場である「青の間」です)

また、ストックホルムは水の都なだけあって、北欧の都市と大型フェリーで結ばれています。フィンランドのヘルシンキ、エストニアのタリンなどに、一泊の船旅をすることも可能です。

私もストックホルムからヘルシンキまで、タリンクシリヤラインを利用しました。

北欧クルーズ!タリンクシリヤラインに搭乗してきました!①フェリーの概要・路線・予約方法などを紹介

2019-10-28

このように、タリンクシリヤラインを活用し、たとえばストックホルムを観光してからフェリーで移動して違う国を観光し、その国からフランクフルトなどを経由して日本に帰る、なんて行程を組むことも可能ですね。

ただ厄介なのが、頼みの綱であるSASがスターアライアンスを脱退してしまったため、ストックホルムからスターアライアンス特典航空券をつなぐのがしんどくなってしまったことです。当初、当然ですがANAもこれをアテにして就航を決めてしまったため正直誤算でしょう。

なので、基本ストックホルムの往復に利用したり、ストックホルムから欧州の別都市に別の航空券やフェリーで出て、オープンジョーにしてそっちから帰る等の使い方になってくるかなと思います。

おそらく搭乗率も3路線で一番厳しくなると思うので、逆にいえば特典航空券は取りやすいかもしれません。

まとめ

ANAが2020年に羽田空港から新規就航する路線としていたもののうち、ヨーロッパ3路線について、今年の12月以降から順次就航を開始します。

この円安局面で海外渡航が伸びない上、ストックホルムはSASがスターアライアンスから脱退してしまったため需要がどこまでかということもあり、週3での運行開始となります。

なにはともあれ、マイラーであれば新規就航路線の航空券発売日は、特典航空券枠の一斉開放日でもありますので、行きたい都市がある方は、開放の時間になったら予約にかかりましょう!

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