羽田国際線大増便のウラで…成田東南アジア路線減便!機材変更多数!修行僧にも影響が。

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先日は華々しく、ANAの羽田国際線の増便に伴うニュースをお伝えいたしました。やはり羽田空港から毎日14便も国際線が増加するというのはいい話ですよね。ミラノやストックホルムなど、なかなか行きにくい都市にも直行便ができて、新たな旅行先を検討されている方も多いのではないでしょうか。

ただ、その一方で急激な増便にともない、ANAは国際線機材やパイロットの不足にも悩まされています。その中で羽田の国際線の枠をもらったため、成田空港発着の国際線で大幅な運休や機材変更が発生します。

今回の運休、東南アジア路線を中心となっていますので2020年のANA修行を考えている、実施している方にも大きな影響がでそうですので、少し真剣にみておきたいと思います。

ANAが東南アジア路線を大減便

ANAが1月23日に発表した、「2020年度 ANAグループ国際線航空輸送事業計画を策定」というプレスリリースでは、3月末からの羽田空港国際線の増加に伴う増便ダイヤなどが公表され、ミラノ、ストックホルムなど、興味深い都市へのダイヤ、そして販売開始が1月27日から実施されることなどが記載されています。

私も増便関係については、この記事にまとめました。

issy
私もどの路線を発券するか、必死に悩んでいます。

ただですね、羽田増便の代償は大きいんです。もともと、パイロットや機材はそう簡単に確保できるものでもないため、この増便と同時に、成田空港発着を中心に運休・減便も行われることになります。

そのリストがこちら(プレスリリースから引用)です。

みてください。成田空港から12もの路線が運休・減便することになっています!

まぁ、アメリカの5路線とデリーは、成田空港発着だったものを今回の羽田増枠に伴い羽田空港に移管するものですから、これはわかります。本当は成田路線を維持してもらいたい部分もありますが、まぁ仕方がない。

また、ホーチミンシティ便は、ハノイを羽田から成田に移し、ホーチミンシティのうち1便を羽田に移すというトレードなので、これも戦略上のものでしょう。ここまでが7路線。

問題なのがバンコク、クアラルンプール、シンガポール、ジャカルタ、プノンペンの5路線。この5路線、お気づきかと思いますが全て東南アジア路線です。つまり、PPの加算率が1.5倍の路線で、SFC/ANA DIA修行でもお世話になることが多い路線ですよね。

そして、今回の羽田空港の増便に東南アジアは1路線もありません。つまり、完全に羽田増便のとばっちりを受けています。

これらの路線の運休は、修行にとってはかない痛いと思います。いくつかの路線、具体的にはバンコクとクアラルンプールをみていきたいと思います。

成田=バンコク減便、機材大型化

成田とバンコクの間は、現在は1日に2往復運航しています(このほか、羽田とバンコクの間を1日3往復う運航しています)。

成田=バンコク路線
  • NH807:成田17:00発→バンコク21:40着⇒5月16日から運休
  • NH805:成田18:25発→バンコク23:10着
  • NH808:バンコク0:20→成田8:40⇒5月16日から運休
  • NH806:バンコク6:45→成田15:00

この2便は、どちらも成田空港を夕方に出発するもので、その時間は1時間程度しか差がありません。また、バンコク発は、808便は深夜0時発で東京に朝つくため比較的使いやすいものの、806便はバンコクを朝6:45発と、非常に使い勝手が悪い便になっています。朝6:45発だと、空港に5時にはつかないといけないですが、これはいくらなんでも早すぎます。

この2便を統合する形で、5月16日から、807便、808便が運休となります。

issy
正直、805,806便運休のほうがまだいいかなぁと思っていたのでちょっと残念です。特に806便は朝6:45発って使い悪すぎでしょ…

修行への影響ですが、減便により供給座席数が減ります。もともと成田=バンコク路線は羽田便よりも安い場合が多かったのですが、これまでより早くそういった安い運賃がなくなるかもしれませんから、注意が必要ですね、

一方、バンコクとの需要自体は旺盛なため機材は大型化されます。

現在、残るNH805、806便は最新鋭のボーイング787-10、運休する807、808便はボーイング787-9を使用していますが、NH805、806便がボーイング777-300になります。

これにより、新たにバンコク路線でファーストクラスつきの機材が運航されるということになります。これはちょっと面白いですね。

成田=クアラルンプール減便

バンコクの減便は、そう修行僧のスケジュールという面では大きな影響はないと思います。便が減れば1便あたりの搭乗率は改善され、その結果として運賃上昇→修行の単価上昇ということにはなりますが。

それよりも、修行僧にとって大きいのがクアラルンプール路線の方でしょう。

成田=クアラルンプールについては、毎日運航だったものが、7月から週に3日の運航となります。

それも運航の曜日が成田発が月・火・水、クアラルンプール発が火・水・木と、週末の旅行(修行)には全くもって使えなくなってしまいました。

補足
成田=ジャカルタが金・土・日発の週3便に減便されるので、ジャカルタとクアラで機材1本使えということですね、 

もちろん、羽田=クアラルンプール路線は従来通り運航され、羽田を深夜出発し、早朝にクアラルンプール到着、午後にクアラルンプールを出発し、羽田に夜到着するという、便利な便が残ります。

補足
現時点ですでに7月以降の週末便を予約している場合、羽田からの便があるため、急に帰れなくなるということはないと思います。おそらく、今後個別にANAから連絡があり、羽田便に振り替えの措置がとられるとは思います。

東京近辺の方であれば、羽田発着便は使いやすい部分があるのですが、地方在住の場合、クアラルンプールから羽田に到着した後、その日のうちに羽田から出発する便はないので、東京で1泊することが必須になります。

これは週末に修行を予定している人は少し厳しくなりますね。このことは、福岡在住のゴウタロウさんがすでに記事にしていますので、ご覧ください。

シンガポール、ジャカルタ、プノンペンも減便

成田からシンガポール、ジャカルタ、プノンペンへのフライトも減便されることになりました。

シンガポールはバンコク線と同様、成田を夕方に出発する803便、シンガポールを深夜に出発する804便が運休になります。

ジャカルタとプノンペンは、どちらもデイリー運航が週3日の運航に。時期がそれぞれ違って、プノンペンは3月29日から6月30日(GW期間中はデイリー)、ジャカルタは7月1日から夏ダイヤ中が週3日運航に減便されます。

特にプノンペンは唯一の直行便ですから、これが週3になるのは痛いですね。まだ、曜日が月・木・土と散っていて、ゴールデンウィーク期間は運航が増えるので、使いやすい部分はありますが…。

さらに、7月からプノンペン便は毎日運航に戻りますが、その代わりにボーイング787を9月には召し上げられ、ボーイング767に機材変更となります。なんというか、扱いが雑だ…。

インド路線にボーイング767投入

ANAはインド内のデリー、ムンバイ、チェンナイの3都市に就航しています。このうち、ムンバイ路線とチェンナイ路線が、ボーイング787からボーイング767に機材変更となります。

これも、羽田の新規路線に最新鋭のボーイング787を導入する必要があるからですね。完全に捻出に走っています。

issy
先ほど紹介したプノンペンは、まだ787召し上げとはいえもともと中距離用機材(ビジネスはフルフラットにならない、プレエコなし)でしたが、こちらは長距離用機材(プレエコつき、ビジネスはフルフラット)を召し上げて767です…

ボーイング767自体は私は非常によいサイズ感の機材だとは思っていますが、さすがにインド路線に投入するには搭乗時間が長すぎます。実は新規就航でもモスクワにボーイング767で就航するというびっくりするニュースがありましたが、夜行便だろうとなんだろうと、ボーイング767で届くところは767でいく!というスタンスのようですね。

まとめ:2020年修行はシドニーが聖地化?

成田からバンコクやクアラルンプール、シンガポールなどの路線が、2020年の春以降、順次減便となる紹介でした。羽田で増便もしていないので、純粋に東京とこれらの都市の便が減少することになり、修行においては利便性の低下や運賃の上昇が見込まれます。

そんな中、PP1.5倍路線であるシドニー線は、羽田から増便となり、1日2便体制となりました。羽田を午前に出る便と夜に出る便、シドニーを昼に出る便と夜に出る便とバリエーションも豊富となり、都合にあった修行をすることも可能です。

issy
私が訪れた時はVIVID SYDNEYというイルミネーションをやっていて、オペラハウスがこんな感じになっていました!

これ以上シドニー路線に修行僧を送り込むな!と怒られてしまいそうですが(笑)、それでもやはり2020年のSFC修行は、シドニーを中心に考えるのがいいと思いました。

実は私も2017年にSFC修行をした際、プレミアムエコノミークラスを利用してシドニーへ修行に行きました。シドニーは物価こそ高いですが、観光のしがいもある街です。ぜひシドニー修行も一考してみてはどうでしょうか。

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