アメックスが国内空港カードラウンジの対象空港を大幅削減へ 地方空港での利用が難しく

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クレジットカードのゴールドカード相当以上の特典として便利なのが、空港でのラウンジサービスではないでしょうか。

航空会社のラウンジに比べて立地、サービス等は劣りますが、航空会社のステータスを所有していない人や、所有していても地方空港でラウンジがない場合は非常に便利なものです。

そんな中、アメックスが対象空港を削減するというニュースが入ってきました。ちょっと内容を見ていきましょう

カードラウンジ(空港運営会社等が運営するラウンジ)とは

「空港運営会社等が運営するラウンジ」というのは、有料だけれども誰でも入れるラウンジです。

ラウンジとクレジットカード会社が提携し、カード会社がゴールドカード会員のラウンジ使用料(1,000円~1,000円程度)を払うことによって、クレジットカード(ゴールドカード以上)保有者が無料でラウンジが利用できるようになっています。

ということで、ゴールドカード保持者だけが使えるというわけではないんですが、実際にお金を払って利用している人の方が少数で、基本はカードの提示で入室している人がほとんどなので、「カードラウンジ」と呼ばれているわけです。

ちなみに、全ての国内空港のラウンジに全てのゴールドカードで入れるわけではありません。クレジットカードによって入れるラウンジが違うんです。

例えばイオンゴールドカードの場合は、羽田空港のラウンジのみに限られてている一方、カードによって「国内20の空港ラウンジに入れる」とか「国内25の空港ラウンジに入れる」とか数が違うのです(けっこう差がつくのは、地方都市空港です)。

アメックスの空港カードラウンジの対象空港を削減

アメックスが、国内の空港にあるクレジットカードで利用できるラウンジの対象空港を削減するということになりました。

対象ラウンジの変更は2025年6月1日(日)からであり、現在利用できる空港のうち、今後も利用できる空港、今後利用できない空港は以下のとおりです。

引き続き利用可能 新千歳、羽田、成田、中部、伊丹、関空、神戸、広島、福岡、長崎、熊本、鹿児島、那覇、ホノルル
今後利用不可 函館、青森、秋田、仙台、新潟、富山、小松、米子、岡山、山口宇部、徳島、高松、松山、北九州、大分

基本的に大きい空港のラウンジは引き続き利用できるものの、地方空港の多くで利用できなくなってしまいます。これは正直痛いですね。というのも、今回削減されたところについては、航空会社のラウンジがない空港が大半です。

空港 アクセス 航空会社ラウンジ
函館 バス なし
青森 バス なし
秋田 バス なし
仙台 鉄道(20分おき) あり
新潟 バス なし
富山 バス なし
小松 バス あり
米子 バス/鉄道(1時間おき) なし
岡山 バス あり
山口宇部 バス なし
徳島 バス なし
高松 バス なし
松山 バス あり
北九州 バス なし
大分 バス なし

サクララウンジもANAラウンジも、仙台、新潟、岡山、松山の4空港にはありますが、それ以外の空港にはないんですよね。そういった空港では、ステータス所有者にとって空港で時間調整したりリラックスするところはカードラウンジでしたが、それが削減されるのはつらいですね。

また、今回削減される空港の多くはアクセスが出発・到着にあわせてバスが運行される空港です。本数のある鉄道であれば到着時間の調整も可能ですが、空港連絡バスって余裕をもって運行しているため、空港到着が1時間前とかちょっと微妙な時間なんですよね。お土産買うにはちょうどよいのですが、買わない場合は時間つぶしが必要で、そんなときにラウンジが便利なんですがね…。

今後他社は追随するのか?

個人的な意見ですが、基本的にしばらく他社は追随しないんじゃないかな?と思っています。

というのも、おそらくカードラウンジって有料で利用している人ってそんな多くはないと思うんですよね。となると、他社も追随して撤退していくと、ラウンジ自体がもたなくなってしまうんじゃないかなと思います。で、空港運営会社的には早めに空港に来るように呼び掛けており、バスもそのような時間帯に路線をセットしているとなると、なかなかラウンジをつぶすわけにもいかないと思うんですよね。

あと、もともとアメックスって利用できる空港ラウンジがJCBや三井住友より少ないんですよね。例えば出雲空港とか高知空港とか、空港ラウンジはあるものの、Amex不可というところがいくつかあります。「もともと使えない空港があるからもっと整理した」と考えれば、追随はないんじゃないかなと、現時点では楽観視しています。

まとめ

アメックスがカードラウンジサービスの縮小を発表しました。利用者が少なめの空港を中心半分ほど削減する形になりました。

今回削減されるのはバスで時間が調整しにくく、さらに航空会社ラウンジのない空港が多いため、空港利用者にとってはちょっと痛いのではないでしょうか。

これは私の予想ですが、他社はそんな追随しないと思いますので、今後は三井住友やJCBのゴールドカードをお持ちの方は、確実に財布にいれて旅行に持っていくようにしたいところですね。また、条件つきで年会費が無料になるゴールドカードもあったりしますので、アメックス以外にゴールドカードがない!という人は少ないかとは思いますが、もしいらっしゃったらぜひこの機会に1枚作成してもいいかもですね。三井住友NLゴールドとか。

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