最近流行りの趣味系の検定。実用性があるかと言われるとわかりませんが、趣味の分野の知識を測ることができますし、楽しく勉強できますよね。
そんな中、2019年に第1回が実施された「旅客機・エアライン検定」の第2回がようやく実施されることになりました。2019年に実施した後、ホームページは放置しっぱなしだったし、今後やるのかどうか怪しかったのですが、ようやく第2回が決まりました。
まだまだコロナも続いていますし、お休みの日ステイホームして少し勉強して受験すのもいいのではないでしょうか。
目次
「旅客機・エアライン検定」とは
「旅客機・エアライン検定」は、有人動力飛行から現代の旅客機の発展につながる航空の歴史だけでなく、旅客機の裏側にある機体の進化、航空技術の発達、飛行に関わる様々な仕事、多様なサービスなど、旅客機に乗ることをより楽しく、より身近に感じられる知識を問う試験です。
後ほど練習問題やテキストも紹介しますが、飛行機ができた歴史や飛行機の構造、そして空港や管制のことや航空会社のことなど、飛行機に関するさまざまな問題が出題されます。
私も以前受験するためにテキストをみながら勉強しましたが、意外と飛行機のこと知ってないんだなーと思い、本当にいろいろと今回の試験勉強で知ることができました。
ちなみに本検定には、「俺たちのJAL」こと日本航空が、特別協力という立場で参画しています。
旅客機・エアライン検定の試験概要
第2回は、3級と2級のふたつの級のほか、無料でオンラインで受講できるビギナー級も開講されることになりました。
3級は、旅客機を見るのが好き、乗るのが好きな初心者レベルを対象としたもの、2級は、旅客機を愛してやまない、旅客機好き同士での会話も弾むような奥深い知識まで問うそうです。
正直いって3級はそんな難しくないですが、2級はそれなりに難しいです。そして、フライトや航空会社のことだけでなく、飛行機の歴史や機体の性質、管制の知識まで幅広く問うので、一般的なマイラーレベルであれば、これらも勉強しないと合格は難しいと思います。
今回はビギナーのほか3級と2級の2ランクが今回は実施されるということですが、1級も作るんですかね。これも楽しみです。
旅客機・エアライン検定の試験形式
旅客機・エアライン試験の問題は全て4択問題で、問題数は80文字あります。
後で説明しますが、試験時間は3級、2級とも60分ですので、60分で80問ということは、1問あたりにかけられる時間は1分もありません。見直しなどを含めれば、1問あたり40秒程度で解く必要があります。
実際、2019年に私は3級を受けましたが、難易度はともかく、非常に時間が短く、あっという間に終わってしまったなという印象でした。のんびりしているとあっという間に終了してしまいます。ここだけは気を付けてください。開始からフルスロットルでいかないと意外と終わりません。
合格ラインは3級、2級とも正答率が概ね70パーセントで合格とのことです。ということは、56問以上の正解が求められます。
旅客機・エアライン検定の試験日時
第2回旅客機・エアライン検定の試験日程は、2021年7月4日です。また、試験時間は以下の通りです。
級 | 試験時間 |
---|---|
3級 | 13:00~14:00(60分) |
2級 | 15:00~16:00(60分) |
時間がいい感じにズレているので、2級と3級の併願もできそうです。実際、第1回の会場では併願している人けっこう多くいました。
旅客機・エアライン検定の受験料
検定で気になるものの一つが受験料だと思います。旅客機・エアライン検定の受験料は以下のとおりとなっています。
一般申し込み | 再挑戦 | 学生割(中学生以下) | |
---|---|---|---|
3級 | 5,000円 | 4,600円 | 4,000円 |
2級 | 6,000円 | 5,600円 | 5,000円 |
3・2級併願 | 10,200円 | – | 8,200円 |
一般申し込みは3級が5,000円、2級が6,000円となっていて、2級と3級の併願をすると800円引きとなります。
この金額ですが、やっぱり趣味系の検定ってぶっちゃけちょっと高いですよね。私が受けたりしている世界遺産検定も2級5,500円、3級4,500円とちょっと高いんですよねー。
とはいえ、これくらいのお金を払うとなれば、落ちたら非常に勿体無いので、しっかり勉強しなきゃという気分にもなります。まぁ第1回のときに所用で2級を放棄した私が言うのもなんですが。
また、今回は前回不合格者が再チャレンジすると400円引きで受験できるようです。私も2級は前回棄権しているので、再挑戦割引が適用されるようです。
再挑戦の場合、前回の受験番号が必要になります。忘れてしまった人は、名前と生年月日から検索することが可能です。
旅客機・エアライン検定の開催地
今回の旅客機・エアライン検定の開催地は、東京、大阪、名古屋の3か所となっており、会場は以下のとおりです。
- 東京(会場:早稲田ゼミナール 高田馬場校)
- 大阪(会場:大阪行岡医療大学
- 名古屋(会場:名古屋市立大学 田辺通キャンパス)
やはり、ニッチなジャンルの試験ですから開催地は少なくなりますね。なかなか地方での開催は難しいのかもしれません。
ちなみに東京の会場は高田馬場ということで、かなり会場へのアクセスが便利になりました。2019年の第1回の際、東京の会場はお台場にあるテレコムセンターだったのですが、お台場ってアクセス悪いんですよね。
また、地方在住の方は地方での開催を待つか、あるいは3つの都市に出向いて受験しましょう。あ、飛行機に乗って試験会場に行くのもいいですね(笑)
旅客機・エアライン検定の申込方法
旅客機・エアライン検定の申込は、インターネット上で行うことが可能です。
申込期限は、6月7日(月)となっています。(5月24日から延長されました。まあ集まってないんでしょう(苦笑))
受験を希望される方は、上記URLからお申込みください。なお、クレジットカード払いとコンビニ払いが選択できます。クレジットはVISA、MASTER、JCB、AMEXが利用可能な模様です。
旅客機・エアライン検定の難易度と合格率
旅客機・エアラインの難易度の指標として、第1回の合格率を示しておこうと思います。
第1回(2019年10月実施)
2級合格率:54%
3級合格率:76%
3級の合格率は75%なのでかなり難易度は低い方だと思います。2級でも合格率50%なので、そこまで難関な試験ではないでしょう。会場にいる人のうち、半分は合格するということであればなんとなく安心します(笑)
旅客機・エアライン検定の例題
今回の試験の例題がホームページに掲載されていましたので、どのような問題が想定されるのか、少しみてみたいと思います。
今回の検定はすべて4択の択一選択方式となり、70%の正答率をもって合格となります。
3級の練習問題
3級の例題が4問掲載されていました。以下、公式ホームページからの引用です(太字が正解)。
設問1:”ジャンボ”の愛称で呼ばれる機体のは次のうちどれか。
- ボーイング727
- ボーイング747
- ボーイング787
- エアバスA350 XWB
設問2:日本初の旅客機の定期便は羽田空港ー伊丹空港ー板付空港間だが、その就航年はいつか。
- 1951年10月
- 1951年11月
- 1951年12月
- 1952年1月
設問3:日本で最も長い滑走路は成田空港のA滑走路と関西空港のB滑走路だが、その長さは何mか。
- 全長3000m
- 全長3600m
- 全長3800m
- 全長4000m
設問4:世界初となる有人動力飛行に成功したライト兄弟だが、その職業は何だったか。
- モーター製作
- 繊維業
- 自転車屋
- 広告代理店
基本的な航空機の知識を問う問題や飛行場のスペックの問題、また飛行機の歴史に関する問題が例題として出題されています。
この程度の問題であれば、まあなんとかなるでしょう。
2級の練習問題
続いて2級の練習問題をみていきます。こちらはちょっと難しい問題もあったりします。(こちらも太字が正解です)
設問1:日本が管轄する飛行情報区はどれか。
- 東京FIR
- 福岡FIR(FIR(Flight Information Region)は福岡にあるんです)
- 東京ACC
- 神戸ACC
設問2:1919年にフランス発の航空会社Societe des lingnes Latecoere社が設立当初に郵便輸送した区間はどこか。
- トゥルースーモロッコ
- パリーモロッコ
- トゥルースーアルメニア
- パリーアルメニア
設問3:那覇と先島諸島を結ぶ航空会社である日本トランスオーシャン航空が2019年5月現在、就航していない島はどこか。
- 久米島
- 宮古島
- 石垣島
- 与那国島(JTAは未就航。RACのみ)
設問4:岩国飛行場の現在のIATA空港コードはどれか。
- IWJ
- IWA
- IWK
- IWG
2級になると、就航路線や空港の3レターの問題のほか、ちょっとなじみのない管制に関する知識まで必要になりそうです。
FIRやACCって、利用者からすればなんやねん?って話ですもんね。こちらはしっかりと勉強する必要があるかもしれません。
試験勉強は公式テキストを使うのが無難
さて、旅客機・エアライン検定の試験を受けるにあたっての勉強方法はどのようにしたらいいでしょうか?
試験勉強をするにはやはり公式テキストを購入して、それを中心に勉強するのがよいかなぁと思います。
今回、徳間書店から、『旅客機・エアライン検定 公式テキスト』というテキストが発売されています。航空評論家として活躍されている小林宏之さんが監修し、こちらも日本航空協力となっているテキストになります。
公式サイトにも、3級は「公式テキスト学習すれば合格可能です」、2級は「公式テキストを深く学習、理解すれば合格可能です。」と書いてありますし、値段も1,800円程度とそこまで高くありませんので、購入して勉強してみるといいと思います。
飛行機の構造はまだわかる部分もありますが知らないことも多かったですし、管制に関しても一般的な人よりは知識が比較的あるほうだと思っていますが、やはりまだまだ知らないこともたくさんありました。
テキストを読んでみましたが、思っていたよりも航空機の歴史と構造や航空路と航空管制の割合が多いので、こちらからの出題がそれなりに多いかもしれません。となると、飛行機の歴史や管制業務などの勉強が必要かもしれません。私も頑張りたいと思います。
また、本テキストには模擬試験がついているのですが、これはしっかりやっておいた方がいいです。というもの、第1回の試験には、テキストについていた模擬試験と全く同じ問題が複数出題されていました。
合格者特典について
まだ試験が終わってないのに合格のことを語るのもアレですが、合格した場合の特典について触れておこうとおもいます。
合格者全員に対して、合格認定証が与えられます。まぁこれはどの資格でも一緒ですね。
また、合格者には合格認定カードも…と思いきや、なんとこれ有料です!つまり、合格者のみが購入できるカードになります。ちなみに合格通知に購入の紙が入っていたが、いくらだったは忘れてしまった…。
あと、合格者の中から抽選で5人に、LUXURY FLIGHT(羽田空港本店)のフライトシュミレーター30分無料試乗がプレゼントされるそうです。まぁ5人ですからね、これは期待できません…。
そのほか、第1回旅客機・エアライン検定の合格者限定には、特別イベントを開催していました。これは過去の開催概要です。
- 開催日時:2020年2月8日(土)
- 内容:合格者限定工場見学、成績上位者表彰式※各級成績上位者数名を表彰させていただく予定です。
- 参加料:無料
- 開催場所:JALスカイミュージアム
開催場所がJALスカイミュージアムなので、合格者限定工場見学はJALの施設。普段の見学ツアーでは訪れない場所なんかにも行くことができるのでしょうか。
今回はコロナがあるのでこういったイベントができるかどうかはわかりませんが、できるならば非常に楽しみで、勉強のモチベーションの一つになるかもしれませんね。
まとめ:「旅客機・エアライン検定」は7月4日に実施!私も申し込みます!
今回、「旅客機・エアライン検定」が7月4日に実施されるということで紹介してみました。私は2級を東京で受験します(申込をすませまています)。
公式テキストを購入したのでしっかり勉強して、2級もちゃんと合格できるように頑張りたいと思います。
それでは、みなさん試験会場でお会いしましょう!コロナが落ち着いていたら、終了後に打ち上げでもやりますか(笑)会場で私を見かけたら遠慮なくお声がけください。