JALとハワイアン航空が提携開始!特典航空券はどうなる?

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2018年9月14日追記

2018年10月1日から、JALマイルでハワイアン航空の特典航空券を発券することが可能となります!

JALとハワイアン航空が業務提携するというニュースが入ってきました。もともとANAと業務提携をしていたハワイアン航空が、JALに提携先を切り替えたいという話をJALに持ちかけて実現した話のようです。

今日はこのことについて考察していきたいと思います。

JALとハワイアン航空の業務提携

2017年9月26日、JALとハワイアン航空は共同で業務提携のプレスリリースを発表しました。LCC就航やANAのエアバス380導入など競争環境が厳しくなる日本~ハワイ路線に、現在シェア1位のハワイアンと2位のJALが提携し、強者連合を形成します。

press.jal.co.jp

JALは、いわゆる8.10ペーパー*1の縛りが解けて、2017年から2020年の中期計画上でも、「他社提携強化・拡大による利便性の向上」という項目がありました。今回はこれに資するものと考えられます。

今回はハワイアン航空からのお誘いということですが、JALとしても、ANAのエアバス380導入によるシェアの奪い合いに備えたいことや、ハワイ島のコナに就航したことに伴い、コナとホノルルを行き来する人が増えることもあるので、ハワイアン航空との提携は必要不可欠な話だったと思います。

ちなみに、昨年か一昨年くらいに、JALが長年提携をしてきたベトナム航空との提携をANAにかっさらわれたんですよ。ANAがベトナム航空に出資することになったのですが、JALは8.10ペーパーがあったので出資ができなかったんですね。JALファンとしては、ただでさえワンワールドがアジアが弱いのに、個別提携まで取られたということで非常に悔しかったのですが、これで倍返し、といったところでしょうか。

ハワイアン航空ってどんな航空会社?

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ハワイアンは、OAG 社調査において定時運航率が世界1位であり、米国航空会社品質調査において、最高のサービスとパフォーマンスを提供する航空会社に選ばれています。また、米運輸省の行う米航空業界ランキングにおいては、13年連続で定刻離着率1位(2004-2016)、米国旅行誌「コンデナスト・トラベラー」および「トラベル+レジャー」においてもサービスの質、運航実績において米国航空会社のトップにランキングされています。
創設88年の歴史を持つハワイアン航空は、ハワイの最大の航空会社です。現在、ハワイ州の島間便は1日約170便となっており、ハワイアングループ全体で1日250便以上を運航しています。米国主要11都市への直行便、日本、韓国、中国、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ領サモア、タヒチへの直行便も運航しています。
ハワイアン航空は、ハワイアン・ホールディングス(NASDAQ:HA)の子会社です。

ハワイアン航空は、ホノルルをハブ空港とし、ハワイの島間路線(インターアイランド路線)、アメリカ本土線および日本を中心とした太平洋地域路線の運航を行っているエアラインです。3大アライアンスには加盟していません。

日本とハワイの間は、以下の5路線の運航を行っています。

  • 成田~ホノルル
  • 羽田~ホノルル
  • 羽田~コナ
  • 関西~ホノルル
  • 新千歳~ホノルル

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機材はエアバス330という中型機を使用しており、ビジネスクラスではフルフラットシートを採用しています。その他、ハワイならではの機内食を提供したり、

ANAとハワイアン航空の業務提携は解消へ

この提携に伴い、現在実施しているANAとハワイアン航空の提携は解消ということになります。これはすでに申し入れている模様です。以下のロイター通信の記事では、共同会見の中で、ANAとの提携がうまく進まなかったと説明しています。

ハワイアン航空のマーク・ダンカリー社長は会見で、ユナイテッド航空とも提携している全日空に「思うように近づけなかった」といい、全日空とは「戦略が違った方向に進み始めた」と説明した。

やはり、ANAと同じ航空連合のスターアライアンスに所属するユナイテッド航空が、成田~ホノルル便を運航しているのもあり、ハワイアン航空とANAの提携はうまくいかなかったようですね…。ANAがハワイアン航空と何かやろうとしても、その前に、ユナイテッド航空の顔色を窺う必要があったわけですから。

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JALがハワイアン航空と提携するとどうなる?

JALとハワイアン航空の間で予定されている提携によって、具体的に何が始まるのか、代表的なものをみていきましょう。

コードシェアの実施を行う

JALとハワイアン航空の相互の便で、コードシェアを実施することになります。つまり、運航便の一部を相手方の便名とし、相手方が販売できるようにするわけですね。実施対象便は以下のとおりです。

  • HA運航便
    • 成田=ホノルル
    • 羽田=ホノルル・コナ
    • 関西=ホノルル
    • 新千歳=ホノルル
    • JAL便と乗り継ぎ可能な、HA運航ハワイ州内路線
  • JAL運航便
    • 成田=ホノルル・コナ
    • 関西=ホノルル
    • 中部=ホノルル
    • HA便と乗り継ぎ可能な、JAL運航国内線およびアジア路線

ANAとハワイアン航空の提携のときと違うのは、ハワイアン航空が運航する便に、JALもコードシェアするということです。

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現在は、ANAが運航するNH186便には、ハワイアン航空とユナイテッド航空がコードシェアしているんですが、ハワイアン航空が運航するHA458便やHA856便には、ANAがコードシェアをしていないんですね。つまりANAは、「ハワイアン航空の座席を売るつもりはないけど、ANAの座席を売りさばくのにはおたくも手伝ってね」と言っているわけです。

それに対して、JALとハワイアン航空の提携では、日本~ハワイの全便が相互コードシェアとなる予定です。

ターミナルの統一とラウンジの共有を行う

本提携を機に、ハワイアン航空は成田空港の使用ターミナルを第1ターミナルから第2ターミナルに変更するようです。その上で、ラウンジの相互利用を行うことになっています。

ハワイアン航空は日本の空港にラウンジを有していませんので、成田、羽田、関空ではサクララウンジを利用することができるようになります。新千歳空港にはサクララウンジがないので、従来どおり航空会社合同のビジネスクラスラウンジを利用することになります。

【成田空港のサクララウンジについては、以下の記事をご覧ください】

成田空港国際線サクララウンジのすべて

2019-07-02

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また、ハワイではJAL利用の場合でもハワイアン航空のラウンジである「プルメリアラウンジ」を今後利用することが可能となります。実はホノルルの空港にはJALのラウンジだるサクララウンジも存在します。今後はプルメリアラウンジの使用も可能になるということで、より選択肢が広がり、ハワイから日本に帰る前にゆっくりくつろげることとなるでしょう。

ハワイアン航空運航便にJALマイルで搭乗できるようになる!

特典航空券については2018年以降に提携となっていましたが、2018年10月1日からJALマイルで発券することが可能となります!

「JALマイルでハワイアン航空の特典航空券が発券できるのか」。これは大きな興味になっていました。もしハワイアン航空の特典航空券が発券できるようになれば、日本からハワイまで行くのに、JALマイルを使ってハワイアン航空を選ぶなんてことができますからね!

なかなか発表がなかったのですが、9月13日に、2018年10月1日 13:00よりハワイアン航空の特典航空券の予約を開始するという情報がリリースされました。

実はちょっと不安だったのが、ANAと提携していた時代は、ANAのマイルでハワイアン航空の特典航空券が発券できるのは、ハワイの離島間の便のみだったんです。マイレージの提携といっておきながら、日本とハワイの間の便については、ANAマイルで提携会社特典航空券を発券することができませんでした。

ANAの場合、上でも少し書きましたが、ハワイアン航空の日本各地~ホノルル(コナ)間にはコードシェアしてなかったんですね。ANA運航の便にはハワイアンがコードシェアをしていたのですが。

相互コードシェアすらできないような路線で、相互に特典航空券を発券するなんて話にはならなかったのかなと思います。これも上で書きましたが、コードシェアができなかったのは、ユナイテッド航空が東京~ホノルルにフライトがあったからだと思います。

一方、JALの場合はそのような縛りもありません。JALのアメリカ航空会社の提携先はアメリカン航空ですが、アメリカン航空は日本~ハワイ路線を運航していません。というか、日米路線はロサンゼルスとダラスしか保有しておらず、時間が悪いからとはいえ、羽田~ニューヨークという超ドル箱路線から撤退した過去があるくらい、JALにお任せを決め込んでいます(笑)

なので、大丈夫だとは思っていましたが、無事にこうやって発表されてほっとしています。

なお、必要なマイル数は以下のとおりとなります。

路線 エコノミークラス ビジネスクラス
新千歳ーホノルル 45,000 80,000
東京ーホノルル 45,000 80,000
東京ーコナ 45,000 80,000
名古屋ーホノルル 47,000 85,000
中部ーホノルル 47,000 85,000

単純往復の場合ですと、新千歳や東京の場合は片道4,000マイルを下回るので少しだけ必要マイルが少なくなります。若干、JAL便よりも必要マイル数が多くなっていますね。(エコノミー:40,000マイル、ビジネス、80,000マイル)

【ハワイアン航空の特典航空券を発券するために、JALマイルをがっつり貯めておくのもお勧めです】

【2024年最新解説】JALマイルを大量にためる効果的な貯め方とお得な使い方を完全解説

2024-02-11

その他の提携内容

そのほかにも、JALパックでハワイアン航空を利用したパックツアーを発売するほか、将来的には資本提携もあるかもしれません。アメリカン航空とハワイアン航空はそこまで関係も悪くないので、将来的にワンワールドに来ないかな、なんて妄想をしたりもしています(笑)

まとめ:JALとハワイアン航空の提携に期待大

JALとハワイアン航空が提携するというニュースについて説明してきました。

非常に楽しみな話ですし、JALマイルをためておけば、マイルを使ってハワイアン航空を利用してハワイに行くことが可能になるかもしれません。そうなれば、選択肢は非常に多くなりますし、JAL便で特典航空券がとれなくてもハワイアン航空便で特典航空券がとれるなど、「マイルでハワイ」の可能性も上昇すると考えられます。

今後の2社の提携、注目していきたいと思います。それまでに、JALマイルをがっつり貯めておきましょう(笑)
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