2020年から、新たに成田空港からJALがウラジオストク、ベンガルール(バンガロール)に新規就航、サンフランシスコ路線が復活、そしてグアム線は増便するというニュースが入ってきました。
もともとウラジオストクとベンガルールへの就航は発表されていましたが、これに加えてサンフランシスコ便とグアム便が追加されることになります。
台風の関係で成田空港の評判も落ちていますが、実は成田空港も各種工事により、年々空港の処理能力があがってきています。いくら羽田の国際線が強化されようと、成田は成田で大事な拠点になります。そんな成田発のJAL新規・追加路線をみていきたいと思います。
目次
JALは2020年度成田発着の国際線ネットワークを拡充します
上記は10月30日のプレスリリースですが、JALは、新規開設をすでに発表済みの成田=ウラジオストク線、成田=ベンガルール線の運航開始日を決定しました。また、2020年度夏期ダイヤにおける成田=サンフランシスコ線の新規開設と、成田=グアム線の増便を決定しました。
もともとウラジオストクとバンガロールへの就航は発表されていましたが、これに加えてサンフランシスコ便とグアム便が追加されることになります。
サンフランシスコ線は羽田に移管する前は就航していた路線ですし、グアムも時期によっては1日2便で運航していましたので、特段目新しい話ではないのですが、これによって、さらにアメリカ路線が充実することになります。
アメリカの2路線は実績のある路線なので、これが2020年春の羽田空港拡張であく枠でやる分なのか、それとも別枠なのかはちょっとわかりませんが…。
なにがともあれ、まずは、各路線の詳細を見ていきたいと思います。
成田・ウラジオストクは2月28日就航
まず最初に就航するのはロシアのウラジオストク線です。2月28日から週3便、3月末からは1日1便の運航が予定されています。
今回発表された、JALの成田ーウラジオストク線の想定ダイヤは以下の通りです。
- 成田発:11:20→ウラジオストク着:14:45
- ウラジオストク発:16:25→成田着:17:40
ウラジオストクへ距離にしてわずか676マイルと、ソウル(758マイル)よりも近く、2時間ほどで到着します。別名、「日本から一番近いヨーロッパ」なんて呼ばれたりすることもあるくらいです。ちょっとした観光にもよい距離です。
現在、JALが加盟するワンワールドに所属するS7航空が、成田ーウラジオストク線を就航していますが、JALはこれに続く形で就航します。ちなみにANAも3月から、こちらは週2便で運航するようです。
ちなみに、今回ウラジオストク線の就航記念キャンペーンとして、減額マイルキャンペーンが行われます。
就航から2020年6月30日(火)までの搭乗に限りますが、この期間の必要マイル数が、
- エコノミークラス:片道9,000マイル⇒5,000マイル
- ビジネスクラス:片道20,000マイル⇒15,000マイル
となります。特に強烈なのがエコノミークラスで、必要マイルが40%も減少します。これにより、往復10,000マイルでウラジオストクへの往復特典航空券の発券が可能となります。
成田・ベンガルールは3月29日就航
続いてはインドのシリコンバレーともよばれるベンガルール(バンガロール)線です。マイクロソフトの開発拠点などもある都市ですね。3月末から、こちらも1日1便の運航が予定されています。
今回発表された、JALの成田ーベンガルール線の想定ダイヤは以下の通りです。
- 成田発:18:20→ベンガルール着:00:35
- ベンガルール発:02:45→成田着:14:15
このようなダイヤになったのは、プレスリリースの図にもあるとおり、アメリカとインドの乗り継ぎ需要に対応する形となっているからだと思います。このダイヤ設定は絶妙で、多くの北米から成田への便から、このバンガロール行きにスムーズに乗り換えることが可能なダイヤですからね(逆もまたしかり)
一方、ANAもベンガルールから350キロしか離れていないチェンナイに就航することになっています。チェンナイからバンガロールまではスターアライアンスのエアインディアも就航していますので、負けないためにも就航時期は前倒しすることが予想されます。
成田・サンフランシスコは3月29日就航
続いて紹介するのはサンフランシスコ線です。3月末からは1日1便の運航が予定されています。
サンフランシスコといえばJALの国際線の最初の就航都市であり、現在も羽田=サンフランシスコ線がJL1、JL2便として就航しています。
2010年の羽田空港の国際化により、深夜枠で羽田=サンフランシスコ線が開設されたことにより持って行かれていましたが、今回、10年ぶりに成田=サンフランシスコが復活することにより、サンフランシスコ便は成田と羽田のダブルトラック体制となります。
今回発表された、JALの成田ーサンフランシスコ線の想定ダイヤは以下の通りです。
- 成田発:18:10→サンフランシスコ着:11:30
- サンフランシスコ発:13:35→成田着:16:45(翌日)
現行の羽田=サンフランシスコとはほぼ同時刻のダイヤになっています。
ちなみに羽田=サンフランシスコはボーイング777を使用し、ファーストクラスの設定がありましたが、こちらの成田便に関しては、ボーイング787を使用しますので、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制となっています。
成田・グアム便は7月1日から増便
最後に紹介するのは東京からわずか3.5時間で行ける常夏楽園・グアム線です。成田=グアム線はJALが1日1便すでに運航しており、2018年頃は、1日2便体制としていた時期もありました。
前回は便名がJL8941、JL8942便と8000番台を使っていたため臨時便の扱いでしたが、今回は、JL943便、944便と3桁番号となっていますので、晴れて正式に1日2便体制となるようです。
今回発表された、JALの成田ーグアム線の想定ダイヤは以下の通りです。
- JL943便 成田発:10:45→グアム着:15:30
- JL944便 グアム発:18:05→成田着:20:50
現行の成田=グアム便より、約1時間ほど遅れたダイヤになっています。10:45発であれば、東京にお住まいの方であれば、成田空港周辺に前泊しなくてもすみそうですね。
従来のJL941便の場合、成田空港の出発が9時台ですから7時すぎには成田空港への到着が必須となるため、子連れなどの場合は前泊を選択肢に入れざるを得なかったですが、これは朗報かもしれません。
私が搭乗する便がたまたまなのかもしれませんが、ゴールデンウイークのJL941便、942便は新たに7月から就航する943便、944便のタイムスケジュールに動いています。
特典航空券は11月6日14時に一斉開放!
さあ、ここからはJALマイラーの出番です。
これら4路線の航空券は、11月6日14時から販売を開始します。
ということは、この11月6日14時に、向こう1年分、2020年10月末までの特典航空券が一斉に開放されるわけですね。普段とりにくい特典航空券もこの時は比較的選び放題になりますし、JALマイルを持っている人であれば、この機会を逃さずに、行きたい都市があれば特典航空券を狙いにいきたいところです。
ちなみに私はディスカウントマイルになるウラジオストクを狙います。なぜならJALマイルそんなにないので…(苦笑)
またJALマイルに限らずBAのaviosでも一斉に開放されますので、JALマイルがない場合でもaviosをお持ちの方であれば、そちらを利用するのも手です。
前回、国内線が一斉開放されたタイミングでは、JALサイトがダウンしたものの元の発券システムは問題がなかったため、BAからの方が取りやすいなんてことも発生しました。
まとめ
JALが成田発着の4路線を新たに就航するというニュースでした。
羽田空港拡張に伴う移管分の穴うめなのなか、それともさらなる就航予定があるのかはちょっとわかりません。JALは羽田空港に2020年から11.5枠が付与されますので、それとの兼ね合い次第では、まだあるんじゃないかなと思っています。
提携するアメリカン航空のハブ空港であり、中南米との拠点にもなるマイアミあたりの新規就航を期待したいところですよねー。