屋久島3日目は、ついに縄文杉登山です。22キロ歩いたからそれなりに疲れたけど、感動しました。写真では大きさやその存在感を伝えきれないのが非常に残念です。
ぜひ、皆さまも行ってきてほしいところです。
【前回の記事はこちら】
www.issy-style.com
屋久島登山の準備(補足)
今回、屋久島に登山するにあたって、悩んだのは「着るもの」と「靴」でした。普段登山とかする人ならば慣れているのでしょうが、私は登山といえば高尾山とダイヤモンドヘッドくらいしかしたことがありません(苦笑)
登山時の恰好、ゴールデンウィークの気候ですが、このように上下ジャージにしました。分かる人はメーカーで分かるかもしれませんが、これ、プールサイドウェアなので、通気性がすごいいいんですよ。中にTシャツを入れて登りました。あと、1枚ヒートテックも持って行っています。
歩くし湿気が多いので、汗をかくので通気性がいい方がいいです。ただ、縄文杉は標高1,300メートルほどの場所にありますので、かなり冷える部分もありますので、防寒対策も必要になります。
また、登山靴については、スニーカーでも登れなくはないと思いますが、ここはやはりトレッキングシューズを使用しましょう。屋久島は雨が多いので、ぬかるみもけっこう多いです。
とはいえ、屋久島だけのためにトレッキングシューズを買うのはもったいないかもしれません。そういう方であれば、トレッキングシューズのレンタルを屋久島ですることが可能です。実は私も借りています。
yakushima-sp.com
私がレンタルで利用したのが「ナカガワスポーツ」さんです。宮之浦の宿にも近く、1泊2日で1,000円でレンタルをすることができます。サイズ合わせもしてくれるので、事前に予約したサイズが合わなくても安心です。
その他はレインコート(とはいえ、プールサイドウェアなので多少の雨なら耐えられる)、タオル、お水などをもって出発です。なお、お弁当は登山者向けに朝の4時くらいから屋久島ではお弁当屋さんが営業します。前日までに予約すれば大丈夫なはずです。
超早朝で向かう
なんと今日は3:45にお迎えに来るといわれている。宿の人たちいわく、その迎え時間は、他のガイドさんに比べて「早い!」とのこと。ただ、最初の登山バスが4:40なので、それに乗るためらしい。
朝、携帯のバイブで目が覚める。
待てよ、なんでバイブなんだ?サイレンの目覚まし音じゃないのか?
目をこすって携帯みると、「090-XXXX-XXXX」
あれ??ガイドさんの電話??
完全に寝坊してしもうた…。時計をみたら3:49と、すでにピックアップの時間を過ぎている。どうやら目覚ましがならなかった模様ですね。iPhoneたまに鳴らないんだよな…。よりによってこんな日に。
パズーのように40秒ではできませんでしたが、5分で身支度を終え(したく全部昨日のうちしておいてよかった…)、車に乗り込みます。
【補足】
今回お願いしたガイドさんは、「ラフアップツアー」の和田さんです。結論から言うととてもよいガイドさんでした。個人でやっていらっしゃる方ですので、必ずこの人が来てくれる!というのは大きいですね。
luff-up.com
安房集落で女の子を2人ピックアップし、予定どおり始発の4:40の登山バスに乗り、荒川登山口へ向かいます。この時点で5:30。眠いです…。ちなみに女の子たちとはあたりさわりのない話を少ししたくらいで、特に何もありませんでした。ざんねーん*1
トロッコ道をゆく
縄文杉までは、荒川登山口から片道およそ11キロメートルあるのですが、道のりの大半は、このトロッコ道を歩いて行くことになります。ガイドの和田さんさんは、「行きはガンガン進む」ポリシーらしい。「トロッコ道を制すものは縄文杉を制す」って言ってたの、ガイドさんだっけ?屋久島で誰かに言われた記憶はあるんだが…。「リバウンドを制すものは試合を制す」みたいなやつですね。
トロッコ道は高低差もほとんどないのでそんなに苦痛ではありません。ひたすら歩いていきます。
途中にはこのような、「ブレーブメンロード(byカイジ)」のような場所があります。正直高所恐怖症の人にはかなりつらいです。下は沢ですからおちら終わりです。ちなみに帰りは雨が降っていたので、滑った滑った。
こんな場所が3か所くらいあります。前の女の子が途中で止まる(後で話を聞いたら、「楽しかったので」止まったとのこと)ので、メッチャびびりました(笑)
登山を始めて最初にでてきた杉です。とはいえ、屋久杉は1000年超えないと「屋久杉」とは名乗れないらしい。それまでは、あくまで「小杉」なんだとか。
ここでようやく半分に到達です。まだまだ体力には余裕ありました。だが、トロッコの上は歩きにくいし、だんだん飽きてきたというのがホンネですね。
途中の杉。これ、たしか「三代杉」だったかと思います。杉は、折れたりするとその折れた上に新しい杉ができていくわけですが、それが2回繰り返されたものです。
ようやくトロッコ道終了。ここまでかかった時間は二時間強です。しかしGWの割にはすいている。やっぱり朝一効果はでかいと思いました。
ここがコース上最後のトイレになります。この後はここに戻ってくる予定の4時間まで、トイレにいけないことになります。ここからは山道だ。気合いを入れていかないと。
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山道と様々な杉
登山を始めてしばらくすると、さっそく大物が登場、「翁杉」です。縄文杉の次に太い杉だったらしいですが、昨年(2010年)の台風で倒れてしまったそうです…。
これらの杉も、また2代杉となって300年後には立派な杉になっていくんだと思います。でも300年じゃ屋久杉としてみなされないんだよね。小杉。他の杉からすれば、「黙れ小童!」というところでしょうか。
さらに少し上ると、やってきました「ウィルソン株」!ちなみに、この杉はウィルソンさんがみつけたわけではなく、ウィルソンさんが屋久杉について論文を書いたことから、その敬意を称してウィルソン株と呼ばれたようだ。
もともとは豊臣秀吉の命で切った杉と言い伝えているらしいです。まぁ秀吉のことだから話を盛っている可能性高いけど。
ここまで長かった…。といってもまだまだ先はあるんだけどね。
ウィルソン株といえばハートですよね。切り株の中に入って、外を見上げるとこのような形になっているんですね。中には10人くらいは入れます。切り株に10人ってあたりが、屋久杉の大きさを物語っていると思います。
登山道はこんな感じの道をてくてく進みます。正直怖いですよ。なめてかかるとこけます。
というか、こけました。今回の登山で、行きに足を根っこにとられ、変なところに足が挟まってしまったんですよ。流血もしましたし、あれはかなり痛かった。そのほか、実は誰にも気づかれていなかったんだが、帰りも人をよけようとして膝を強打したりもしたんですよ。むしろこっちが1週間くらい痛みが残って大変だった…。
「大王杉」です。もともと縄文杉が発見されるまで、キング・オブ・杉だったわけですね。
ついにここから世界遺産エリア!屋久島は島全体ではなく、縄文杉近辺や西部林道地区が世界遺産エリアなのだ。
「夫婦杉」です。枝が融合してできた杉です。右が夫、左が妻です。このあたりまで来ると、さすがに疲れてきた。
縄文杉に到着
たくさん歩き、途中で転び、ついにやってきました。
縄文杉ーーーーーーーーーーーーーーー!!
ということで、縄文杉に到着。とにかくでかいんです。たくましさを感じます。
ただ、早く出発したおかげで、とってもすいていたのはよかった。早起きは3文の得!というやつですね。太さは10人が手をつないで作る輪、といえば大きさが伝わるでしょう。
帰りにある、これまで出会ってきた杉がちっぽけに感じてしまうくらいの迫力です。
ちなみに、縄文杉近辺に限らず、屋久島には「ヤクジカ」があっちこっちにいます。小さくてかわいい。けっこうコース上にはいますね。お昼ごはんを食べている時も出現したりもしました。
帰りは、早く出発したため、登ってくる人に大量遭遇しました。この日は800人くらい登ったとか。それを考えても、早く出たのは大正解でしたね。
帰りは時間があるので、途中に川に寄ったりした。
帰りもトコトコとトロッコ道を歩きます。行きはずっとガイドの和田さんが先頭で歩いたのですが、帰りは交代で先頭を歩いた。帰りの方がやっぱり少し疲れたのは、プロがペースメーキングするのと素人がペースメーキングするかの違いでしょうか?
ただ、私の歩くペースは3人の中では一番よいらしい。しかし人を引き連れて歩くのって難しいですね。小学校の集団登校以来かも。
朝4時前に出発して、ふもとに帰ってきたのは3時半でした。やはり12時間コースですね。そこからバスに乗り、駐車場から車で宿まで送ってもらいました。和田さん、1日ありがとうございました。
夜はついに首折れサバ
宿に帰ったんだが、今日は部屋替えなんです。今朝までは2階の部屋に滞在していたんですが、1階にお引越しになりました。
ところがですねー、1階は団体さんが占拠していたんですよ。どうやら自分以外全員団体さんという部屋に放り込まれたわけです。これは正直肩身が狭い…。宿の予約が遅かったから仕方がないとはいえ、ちょっとひどいですよね…。
ということで、荷物を置いた後は、昨日までいた2階にいました(笑)2人ほど、昨日と同じ人が泊まっていたので、快く受け入れてくれてリビングでくつろがせていただきました。
そして、一緒にごはんを食べにいきましょうということで、再び首折れサバを目当てに「潮騒」へ向かいました。
が、しかし満席orz
ということで、初日に行った「とし」に行くと、首折れサバがあるではないか!
3日目にしてようやくたどり着いた!
さっそくオーダー。メッチャうまい!
まとめ
縄文杉登山、およそ12時間のコースになりますが、とても充実したものになりました。体力的には若干心配でしたが、ガイドさんの適切なペースと、しっかりとトレッキングシューズを調達したことにより、そこまで疲れなかったというのが感想です。
ガイドが絶対に必要かというとそうではないと思いますが、特に一人旅であれば、往復22キロが一人なのはちょっと寂しいかもしれません。屋久島に入ってから一緒に上る人を探しても見つかると思いますけど(笑)
屋久島悩んでいる人、ぜひ行ってみてください。感動できますよ!!
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*1:前の記事にも書きましたが、このときは独身フリーの身です
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