少し、過去の旅について振り返っていきたいと思います。第1回は、世界遺産の島、屋久島。
屋久島に行ったのは、2011年のゴールデンウィークということで、少し前の話です。その前から、いつかは行きたいと狙っていたところ。なかなか機会もなかったのですが、ようやく行くことができました。震災の直後だったので、混沌としている東京から離れ、とても癒されました。
当時作成していた旅行記に、少し色をつけて、場合によっては脚注を入れて書いていければと思います。意外と、6年前の話をそのまま書いても、今に応用できることも分かりましたので。
では、屋久島旅行3泊4日の初日です。
屋久島へ向かう
朝、4時に起きて始発で羽田に移動します。当時は神奈川県在住でしたので、正直眠いんですが、朝イチの飛行機が安かったのでしょうがない…。実際、GW前日の金曜日でありながら、鹿児島までの運賃がJALで12,800円だったので、かなりお得だったのです。
羽田には6時前に到着し、乗継の飛行機がプロペラ機というのもあったので、激混みの荷物預けカウンターに並ぶ。よく考えたら、荷物を国内線で預けるのって、修学旅行以来か。
が、だが!
飛行機ディレイしているではないか!
どうやら最終点検で機材に問題を発見し、別の飛行機に変えるとのこと。そりゃ、安全第一だから、機材変更は分かる。というかしてくれ。安全な飛行機を飛ばしてくれ。
だが、搭乗口を2回も帰るのはやめてくれ…。それも一度バスラウンジまでつれていって、またターミナルのスポットまで移動(それも最初とはかなり離れたところ)とかはね…。ちゃんと場所決めてから客を動かせないのかな~。とはいえ難しいのかもしれない。
と若干げんなりでスタート。結局1時間強のディレイで出発。
鹿児島空港に到着。ただ、もちろん乗り継ぎの飛行機はすでに出発してしまっている。さらに次の飛行機は満席とのこと。
ここで「飛行機キャンセル待ちか、船への振り替え」となる。船への振り返ってひどい。
【補足】
鹿児島空港から屋久島に向かうには、飛行機(30分)か高速船トッピー(2時間)で向かうことになります。ただ、鹿児島空港から鹿児島港まで、バスで1時間くらいかかるので、かかる時間はそれ以上になります。
飛行機を降りて荷物を受け取ったらここからはカウンターまでの徒競走です(笑)。キャンセル待ちは、上級会員などを除けば先着順ですからねー。私は当時は若かったのでBダッシュに成功したので、キャンセル待ちを早めにすることができたので、どうにか乗ることができました。ただ、鹿児島から屋久島に向かう30人のうち11人しか振り替えできず、残りの人は鹿児島港まで1時間、そこから高速船で2時間になった模様です。かわいそう…。
こちらが屋久島行きの飛行機です。実は、このときがはじめてのプロペラ機。飛行機だと、鹿児島から屋久島まで35分でつくので、あっという間だった。あまりのあっけなさに、「やっぱ船で来た方が島に来た気にはなれるのかな~」とも感じましたね。
結局、予定より2時間くらい遅れましたが、無事に屋久島に上陸しました。4月下旬なので気温はほどよかったが、風が強い。
屋久島空港から集落までは距離があるので、空港からバスで宿のある集落に向かいますが、バスに乗ったときに衝撃が!
「次は○○」って、運転手さんが言うのね!テープないのね!!
これは運転手さんによってかなり違くて、人によっては観光案内始めるのね!!「ここが屋久島で唯一の高校です」(屋久島高校前)、「ここのAコープ(スーパー)は9時までやってるから」(Aコープ前)、など。スーパーの営業時間まで教えてくれるバスに乗ったのは先にも後にもこれが最後…。
宿はふれんど
今回お世話になった宿は、宮之浦の「ふれんど」さん。結構、人気の民宿で予約が取れないということもあるらしいです。ここは完全素泊まりで、一泊税抜きで3,000円。これは安い。料理は外に食べに行くという形になります。
部屋は相部屋です。このとき、3泊したのですが最初の2泊は2階の大部屋で、5人が同じ部屋に泊まるという環境でした。
【補足】
屋久島の宿泊施設の多くは民宿になります。ホテルはJRホテルなどごく一部に限られています。民宿なので相部屋になる宿も多いと思います。個室がいい場合は、宿の情報なんかもしっかりと見ておくといいです。なお、場所柄なのか、口コミなどで人気の民宿はだいたい相部屋のある宿で、ここで新たな人間関係が構築されたりもします。中には屋久島の民宿で出会って結婚する人とかもいると聞いています。
島北部の永田集落へ
到着日は特に予定をたてていなかったところ、気分的に海がみたくなったので、バスで島の北部にある、きれいな砂浜で有名な永田集落に向かうことにしました。バスに揺られること40分かけて永田集落へ。当時、携帯はソフトバンクを使っていたのですが圏外。さすがソフトバンク!
バス停からは、若干迷子になりながら、山の方へ20分くらい歩いてきたのがこのあたり。なかなか眺めがよい。
やってきました「横河(よっご)渓谷」。ガイドブックにも載っているところだけど、民宿ふれんどのご主人さん一押しの場所ということで来てみたのです。
とにかく水が澄んでいる。雲が多かったので、コントラスト的な美しさがないのは残念だが。少しだけ水に足をつけてみたら、メチャクチャ冷たかった。後ほど分かることだが、雪解け水だからそりゃ冷たいわけだ。
確かに観光客は少なかった。ちょっと穴場チックな場所なのかな。
永田岳の方に向かってとった写真。ガイド本に、「こんな感じで過ごしてみました♪」的なノリのコーナーがあって、「せせらぎをBGMに読書にふけってみたり」とあるんだが、
「ザーーーーザーーーーザーーーー」
BGMにしちゃ?音量でかすぎじゃないか?
ま、のんびりするにしちゃ、ちょっと雲行きが怪しくなってきたのとBGMが大きすぎるので、撤収。
今度は海へ。「永田いなか浜」に来た。
ここはウミガメの産卵地として有名なところであり、屋久島で数少ない砂浜のエリア。とりあえずビール片手に砂浜で寝転がろうと考えていたんだが、
ビール売ってない!
というか永田には商店がほとんどない状況です。そんな中、次のバスまで2時間近くあるんですが…。ということで、とりあえず砂浜を散歩。青春時代を思い出して、恥を忍んで砂浜ダッシュしてみた(笑)
このいなか浜は、ラムサール条約の登録地らしい。そんな看板があっちこっちにあります。ウミガメ産卵の季節は5月下旬からなので、その季節にまた来てみたいものです。
時間があるのでぼけーっとベンチに座っていたら、地元のおっちゃんにからまれます。おっちゃんの話をまとめると、「与論島はだめだ」という一言に尽きる。どうやら、屋久島はウミガメを守るために、行政・観光協会・民宿・ガイドが手を組んでルールづくりをしているんだが、与論島は、好き勝手に開発が進んでしまったために環境がよろしくない、とのこと。
ふーん。まぁ、おっちゃんのいうことも分かるけどね。
おっちゃんが去ったあと、バスのりばに移動。ようやく民宿に帰ることができた。この時点で、次に屋久島に来る時はレンタカー利用を心に誓う。ま、その前に運転能力の向上が必要か。
【補足】
屋久島で登山以外を楽しみたいと思っている場合、レンタカーは必須だと思います。一応バスはありますが、2大集落の宮之浦~安房の間以外は本数もかなり限られています。島1周する道もありますし、夜に温泉に行ったりすることも考えるとやっぱり車があるといいですね。
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宿での交流
永田からバスで宮之浦に戻り宿に帰ると、相部屋の方々がすでにいて、4人中3人がリビングでビールのんでましたw簡単な身支度を終えて、その輪の中に入る。
すぐに打ち解けて、「とりあえず夜飯食べにいきましょう!」ということで、屋久島名物である「首折れサバ」が食べれるところを探し、電話攻勢を始める。
1件目「今日は入ってないね~」
2件目「今日は海荒れてたしね~」
3件目「今日はどこも入ってないよ!」
1件目のお店の方、どこも入っていないなら教えてよ!あんた絶対知っていたでしょう(笑)
というわけで、4人でトビウオを食べに近くの「とし」という店に向かう。
「とし」では、トビウオのから揚げ定食をオーダーする。お伴は当然ビール。
一匹まるごと出てきて一瞬あせったが、とってもおいしかったですね。色々4人で(ここでは書けないような)他愛のない話で盛り上がる。
https://tabelog.com/kagoshima/A4605/A460501/46000287/tabelog.com
この後宿に戻ると、もう一人の相部屋の人と会う。話を聞くと、今まで、同じ宿に泊まっている一人旅の女の子とご飯いってたとのこと。
なんと羨ましいw俺もそっちにいきたかったww
※ 念のため補足しておくと、このときは独身かつフリーです
さらに話を聞くと、明日は縄文杉に2人で一緒に上るらしい。何それ、超楽しそうではないか。ただ、こちらは明後日に縄文杉までのガイドをお願いしちゃってるので、断腸の思いで断る。
ちなみに、ふれんどではお風呂は22時までと定められており、計画的に順番にお風呂に入ることになる。自分は明日そんなに早くないので、一番最後に入る。ちなみにこのルールが翌日悲劇を起こすこととなる。
22時も過ぎると、自分以外は全員翌日の登山を控えているので、そろそろ寝ようか的な雰囲気になる。自分以外は明日は4時台に起床とのこと。自分はまだ眠れないので、ベランダでさっき買ってきたジントニックを飲みながらのんびりし、12時頃に寝ました。
翌日は引き続き島を散策します。
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