みなさん、旅の目的はなんでしょうか。美しい景色、古代の遺跡、洗礼された建物、見るものを飽きさせない芸術、おいしい食事…様々あることと思います。
私も雑食系かつミーハーなもので色々楽しむのですが、「世界遺産」という文字をみると、「おっ!」と思って注目してしまいます。今まで訪れた世界遺産は50を超えました。そこで、私が気に入った、もう一度行きたいと思っている世界遺産を5箇所ほど紹介したいと思います。けっこうメジャーどころになってしまったんですけどね。
目次
この記事を書こうとしたきっかけ
私がこの記事を書こうとしたきっかけは、Tortさんの以下のブログをみたのがきっかけですね。
もう一年も前の話になりますが、この記事を読んで、自分も自分なりにまとめておこうかなと思ったのですよ。もう10か月たってしまいましたけどね。私も個人的に好きな世界遺産ランキングを作りたい。
ということで作ってみました。とはいえ、トート大先輩の半分くらいしか世界遺産を巡っていませんので、比較的ありきたりになってしまうかもしれませんが、今回の記事では、特に気に入っている5箇所ピックアップしてみました。
花の都 フィレンツェ
- 国名:イタリア
- 登録名称:フィレンツェ歴史地区
- 登録年:1982年
- 遺産区分:文化遺産
私の初海外がイタリアだったのもあって印象に残っているのがフィレンツェになります。個人的には、ローマやミラノ、ベネチアよりも思い入れが強いです。その理由を言え、と言われるとうまく言葉にできないんですけどね。
ルネサンス文化発祥の地であり、メディチ家の全盛期に建てられた歴史的建物に囲まれ、通称「屋根のない博物館」とも呼ばれる街です。多くの芸術家がここフィレンツェで才能を開かせました。やはりお金があるところに芸術家は集まるのですね。
フィレンツェといえばサンタ・マリア・デル・ディフォーレ教会のドゥオーモ、そしてその隣になるジェットの鐘楼が一番メジャーな建物だと思います。私が訪れた日はドゥオーモに入ることができなかったので、隣のジェットの鐘楼に上りました。クーポラを非常に間近にみることができました。
ベッキオ宮殿の目の前にあるミケランジェロの「ダビデ像」です。こちはらレプリカで、本物はアカデミア博物館にあるのですが、このように街中に彫刻も多く、まさしく「屋根のない博物館」といえるのではないでしょうか。
もちろん屋根のある博物館も充実してます。こちらはヨーロッパ屈指の美術館である「ウフィツィ美術館」です。こちらもメディチ家によって設立された建物を使用しており、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティチェッリ、ラファエロなど巨匠たちの作品が所蔵されています。
私が訪れたときは写真撮影が完全禁止の美術館なので写真がないのですが(今は解禁されたようです)、ボッティチェッリの「春」、「ヴィーナスの誕生」など、教科書にも出てくるような絵も見ることが可能です。
街全体を眺めることができるミケランジェロ広場です。
実はこのとき3月だったのですが、雪がちらついたんですね。積もるほどではなかったのですが、3月の雪のフィレンツェという、ちょっレアな体験もしました。
フィレンツェ自体は2日程度あれば十分観光することは可能だと思いますが、フィレンツェの近くにもピサ、シエナ、サンジミニャーノなどの小さいけど素敵な街があるので、今度またフィレンツェと周辺の街にいきたいと思っています。
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またまた花の都 パリ・セーヌ川流域
- 国名:フランス
- 登録名称:パリのセーヌ川河岸
- 登録年:1991年
- 遺産区分:文化遺産
華の都、パリ。いやーパリは何度行ってもいいですよ。
世界遺産に指定されているエリアは、中世の中心部であるセーヌ川沿いの8キロとシテ島、サン・ルイ島です。エリアとしては、ルーブル美術館やエッフェル塔、ノートルダム大聖堂などが対象となる一方、凱旋門やオペラ座は範囲外となっています。
凱旋門はパリが近代都市になるために行われた「パリ大改造」の中心部なので、西洋経済史を学んだ者としてはエッフェル塔を入れるなら一緒に世界遺産に入れてもらいたかったですが…。
セーヌ川河岸の中で好きなのがこの景色。過去にもブログで触れたことがあるのですが、地下鉄6号線のPassy駅とBir Hakeim駅の間から撮った写真がこちらです。セーヌ川とエッフェル塔のコラボ、青い空というのはまた格別な景色です。地下鉄6号線はこの区間は高架となっており、エッフェル塔の最寄り駅であるBir Hakeim駅から凱旋門行きに向かうとこのような景色をみることが可能です。
また、パリは曇りもまた美しい、ということを聞きます。実は、私は今までパリ滞在はすべて晴れだったので曇りのパリを体験したことがないのでこればっかりはよくわかりません。ただ、パリは晴れていなくても、美術館だけで十分楽しめると思います。
どうしても冬場のヨーロッパがオフシーズンなのは、天気も悪くなりがちな上、緯度が高く、冬場は昼間が短いので外での活動を楽しめる時間が短いからだと思います。けれど、パリは曇りでも、また雨や雪であっても、楽しめる都市だと思うので、オフシーズンの航空券が取りやすい季節に訪れるのもいいかもしれませんね。
ちょっと世界遺産エリアから離れますが、一つパリの美術館でお勧めさせてください。
ルーブル美術館やオルセー美術館は誰しもが通るところだとは思いますが、私は「考える人」で有名なロダン美術館を強くお勧めします。晩年のロダンが住んでいた住居兼アトリエの「ビロン館」が美術館となったものです。私は2013年にいきましたが、7月の観光シーズンですがゆっくり鑑賞できたのを覚えています。
最寄り駅のVARENNE駅でも考えちゃっています(笑)パリの地下鉄って、汚い駅はけっこう汚いのですが、このように彫刻があったり、ルーブル美術館の駅の近くだと絵があったりとか、
ロダン美術館では、「考える人」のほか、「地獄の門」などの彫刻が豊富です。
それから裏の庭園が非常に綺麗でのんびりできます。
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美しい街 プラハ旧市街
- 国名:チェコ共和国
- 登録名称:プラハ歴史地区
- 登録年:1992年
- 遺産区分:文化遺産
プラハは新婚旅行で行きました。けっこう新婚旅行で行くのは珍しい都市だと思うんですが(笑)、私の強い希望で行ってきました。
プラハはもともとボヘミア帝国の都として栄え、その後14世紀に神聖ローマ帝国の首都となった街です。観光するにはそこまで広くなく、徒歩と路面電車で十分回れる距離内に観光地は密集しています。百塔の街と言われるほど、たくさんの塔があります。
旧市街の市庁舎前にある時計台は仕掛時計になっていて、毎正時になるとベルがなって飛び出してきたりします。ガイドさんに聞いた話によると、16世紀に設置されたとのことです。500年もあるってすごいですね。ヨーロッパの歴史の深さを感じさせられます。
街の東西の間を川が流れており、たくさんの橋が架かっていますが、最も有名なのはカレル橋ではないでしょうか。橋といっても幅が広く、橋の上では演奏をしている人もいます。曲はもちろん、「ぼへーみあーのかーわよ、もーるだーうよー」で有名な「わが祖国」です。
で、実はこの川はモルダウ川ではないんですよね。ヴルタヴァ川なんだそうです。
ここには、30体ほどの聖像がたっている。橋を彫刻ギャラリーにしようとしたのが始まりだそうだ。最初は1体から始まり、30体が揃ったのは20世紀に入ってかららしいです。こちらは日本人に最も有名な、フランシスコ・ザビエル先生でございます。ザビエル先生が中国人・黒人・タタール人・インド人に担がれています。
最大のみどころはプラハ城です。プラハ城の見所は色々あるのですが、まずは聖ヴィート大聖堂へ向かいます。典型的なゴシック建築ですね。大きい上に、後ろに建物があるのでうまく写真が取れません。がんばってこんな感じになってしまいます。
中はもうとにかくステンドグラスが綺麗なんですが、一番有名な、ミュシャのステンドグラスがこちらになります。絵がかかれているステンドグラス。とにかく綺麗で、4万枚のガラスを使っているそうです
こちらが旧王宮で、歴代のボヘミア王が住んでいた場所です。こちらは内部の写真撮影が禁止となっていました。中にはウィーンでもお会いするフランツ1世などの肖像画や、とにかく広いホールがあったりしました。
アンコール遺跡
- 国名:カンボジア
- 登録名称:アンコール遺跡群
- 登録年:1992年
- 遺産区分:文化遺産
この手のランキングになると必ず出てくるアンコールワット。私も漏らさずに推したいと思いますよー。ただし、アンコールワットは非常に暑いため、行く季節はしっかりと選んだ方がいいと思います。あまりに暑くて遺跡観光にならなかったりもしますからねー。
ちなみに、世界遺産として指定されているのは、アンコールワットだけでなく、クメール王朝時代の遺跡群がまとめて世界遺産となっています。クメール王朝がアユタヤからの侵攻を受け、15世紀に崩落してから手つかずの廃墟となっていたものを、19世紀の西洋の植民地政策によりやってきたフランス人により発見されたものです。
それでもアンコール遺跡のハイライトといえばアンコールワットです。アンコールワットで個人的に最もお勧めするのが日の出の時間です。東向きにたっているため、遺跡の奥の方から日が昇ってくるのです。これがまた非常に美しいので、早起きが苦手な人も頑張って早起きして行ってみましょう。とはいえ暗い時間から動くことになりますから、女性は朝日のツアーとかもあるのでそれらを活用して、安全に行きましょうね。
写真をみれば想像できるかもしれませんが、けっこう森のど真ん中にあったりします。先ほど触れたように、アユタヤに侵攻されたのち、400年もの間、森に眠っていた遺跡ですからね。
回廊の壁には、多数のレリーフで埋め尽くされています。
アンコールワットと並んで有名な遺跡が北にあるアンコール・トムという、城塞都市として栄えたところです。その城塞都市の中心部に位置するのが、こちらのバイヨンという寺院です。
バイヨンに上ると、たくさんの観世音菩薩の巨大な顔があります。これらは、「バイヨンの微笑/クメールの微笑」と呼ばれる神秘的な笑みを浮かべています。
私はアンコールワット観光は1日で済ませてしまいましたが、これは正直もったいないなと思いました。私に限らず、だいたいみんな「勿体ない」といいます(笑)確かに、見どころは1日あればおさえられると思うのでいいのですが、正直1日歩き回るのは体力的にもしんどいです。2日程度、時間を取っておくと小さい遺跡まで回れますし、体力と相談して観光することが可能です。
実際、私はこの弾丸旅行の帰りに飛行機で高熱を出し、ジカ熱やテング熱を疑われて羽田空港の検疫や健康相談所に車いすで運ばれたわけですし…(苦い思い出)
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屋久島
- 国名:日本
- 登録名称:屋久島
- 登録年:1993年
- 遺産区分:自然遺産
国内にある世界遺産の中で、私が一番お勧めするのは屋久島ですね。国内にある他の世界遺産とはもう個人的には別格だと思います。
九州の南端である鹿児島県から南に60キロほどにある屋久島。鹿児島港からの高速フェリーなら2時間、鹿児島空港からの飛行機なら40分で到着します。樹齢1,000年超の杉が林立しており、その中の空気感は神秘的です。あと、実は九州で最も高い山って屋久島にある宮之浦岳なんですよね。縄文杉を抜けて宮之浦岳に縦走するコースもあり、登山としても人気のある島です。
屋久杉というと一番イメージが強いのがこちらの「縄文杉」でしょうか。樹齢2,500年とも3,000年とも言われる杉で、太さは16.1メートル、高さは30メートルです。高さ30メートルはともかく、太さ16.1メートルはイメージがわかないかもしれませんが、人間10人で手を広げて囲める太さです。どんだけ太いんだ。
縄文杉までは片道11キロの道を歩く必要があり、登山道までは(閑散期を除き)バスでしか行けず、そのバスは早朝しか動いていないので、体力と早朝起床という2大難儀があるものの、満足感は絶対にあるので、ぜひ若いうちにチャレンジしてもらえればと思います。
ウィルソン株のハートのマークも有名ですよね。ちなみに、この杉はウィルソンさんがみつけたわけではなく、ウィルソンさんが屋久杉について論文を書いたことから、その敬意を称してウィルソン株と呼ばれたようです。
体力に自信がない人、足が少し悪い人などには、バスで行ける「紀元杉」というのもあります。樹齢は縄文杉と同等の3,000年程度、さすがに大きさは太さも高さも半分程度ですが、「歩けないなら屋久杉は見れないのか」というと、そういうわけではありません。
あと、個人的には屋久島へは船で行くことをお勧めします。私は飛行機で行ったのですが、飛行場からだと集落まで距離があるのと、あと船の中ですでにお友達ができていたりして一緒にドライブしたりしている人もいます(笑)もしかしたらそこで出会いがあるかもしれません。世界遺産での出会い、旅好きにはたまらんですねー。
屋久島については、私が2011年に行ったときのメモをベースに簡単な旅行記を書きましたので、以下のリンク先もご覧ください。
行ってないけど個人的に注目している世界遺産
ここまで気に入っている遺産を軽くですが紹介してきました。次に、現在私が注目している世界遺産を3つほど紹介したいと思います。けっこうメジャーなところばかりにはなってしまいましたが。
ドブロブニク(というかクロアチア全体)
もうクロアチアに行きたくて行きたくてたまらないのですよ(笑)もともと2014年の旅行はクロアチアのつもりだったのですが、ツアーが満席だったので涙を飲んだ地なのですね。とっても景色いいですし、ドブロブニクにもプリトビチェにも行きたいです。
クロアチアといえば、ブログ仲間のみかさん(id:Komiza_sumitai) 、みかさんといえばクロアチア、というくらい、みかさんのブログをみて妄想を続けています…。
www.komiza-sumitai.com
クロアチア入りは何度かたくらんだものの、もともとJAL派である私からすると、クロアチアに行きにくいのですよ…。やっぱりクロアチア航空かルフトハンザ航空を使わないと、なかなか行程が組めなくて…。
でもそんな悩みも、私はANAの上級会員であるSFCを取得したので考えなくてよくなりました。スターアライアンスゴールドを取得したので、フランクフルト経由でクロアチアに行くことが可能となりました。
ウユニ塩湖
ボリビアのウユニ塩湖も超有名ですが死ぬ前に行きたいですね。ただ、ウユニまでは乗継が3回必要なんですよね。ちょっと時間がかかりすぎます。
それでも南米で一番行きたい世界遺産はやはりここになります。マチュピチュよりもこちらにいきたいなぁ。
ハルシュタット
ちょっとマイナーなところになりますが、最後にオーストリアのハルシュタットを挙げておきたいところです。
私の趣味で、旅行妄想にふけるため通勤電車の中で、旅行会社のツアーのパンフレットを眺めるというのがあります(笑)そのパンフレットをみてひとめぼれした場所です。
写真をみて、何が美しいって全部美しいじゃないですか(笑)かなりビビッときましたね。人が一目ぼれをするような感覚ってこういうことなのかなー、と思うくらい、一瞬で「ここ行きたい」となりました。
歴史的背景とか詳しく調べたこともありませんが、この景色に癒されたので行きたいと思っています。ただけっこう不便な場所にありそうなのがネックなんですが。
世界各地の世界遺産に安く行く方法
世界には1,000を超える世界遺産があります。調べていくと、様々な世界遺産があって気に入った場所がでてくると思いますし、あるいは私のブログをみて「行ってみたい」と思ってもらえた場所もあったかもしれません。そんなときにネックの一つとなるのが交通費です。海外に行くのであれば飛行機が必須ですが、けっこう高いですよね?
私も捻出するのが大変です。そこで、私がやっていることは、航空会社のマイルを貯めることです。マイルを使えば、交通費を大幅に削減することが可能です。
マイルって、飛行機に乗って貯めたり、クレジットカードの決済で貯めるものだと思っていませんか?それも間違いではないのですが、実は、誰でも年間10万マイル以上を簡単に貯めることができる方法があるのです。いや、少しめんどくさいですが、簡単に貯めることができると言えばいいのでしょうか。その方法は、以下の記事などに記載しています。
スポンサーリンクまとめ
まだまだひよっこで行ったことのある世界遺産の数も多くはありませんが、それでも50を超える遺産を訪れた身として、お勧めできる世界遺産を整理してみました。
もちろん世界遺産以外にも素晴らしい場所はたくさんあります。次は、「世界遺産ではないけどとても素晴らしかった場所」5選なんかもやってみたいなと思います。
ドブロブニクぜひ行きたい!