2020年10月、ついに私のマイラー人生にも大きな変化が生じました。
2016年2月から所有していた、あの「ソラチカカード」、正式名称ANA To CARD PASMO JCBを解約することに決めました。
このカードの存在、そしてソラチカルートの存在を知ってから、私の人生は大きな変化を遂げたと言っても過言ではないと本気で思っています。
そんなソラチカカードとの出会いや、ルート閉鎖後もしばらく保有し続け、そして解約した理由を紹介したいと思います。
目次
俺とソラチカカード
私がソラチカカードの存在を知ったのは2016年1月。いや、正確にいうともともとカードの存在は知っていましたが、ソラチカカードがANAマイル増産機であることを知ったのがこの時です。
私もそれなりにJALマイルはこれ以前から貯めており、マイルでファーストクラスやビジネスクラスへの搭乗経験もありましたし、年に1回エコノミーでヨーロッパに行ければ満足もしていましたので、そこまで不自由はしていませんでした。
JGC修行もすでに終わっており、エコノミークラス搭乗でもラウンジ使えたというのもあります。
とはいえ2016年の正月に「もっとマイルを貯めたいなぁ」と検索していたところに引っ掛かったのが、テラヤマアニさんのANAパパなわけですよ。今でこそ履いて捨てるほど陸マイラーブログがありますが、当時、我々の世代の多くはANAパパでポイントサイトとソラチカカードを使ったANAマイル獲得方法を学んだわけです。
ブログ読み、あまりに旨い話なので何か裏がないか調べたあと、これ行けるなとなり、そこからは必死にソラチカルートを回していました。
ANAとの和解
私とANAとは1998年の横浜フリューゲルス売却問題以来、20年にわたる冷戦を繰り広げていたため、ソラチカルートを使ってANAマイルを貯め始めるまで、修学旅行でANAに有償乗ったことがありませんでした。
私が就学旅行以外、自分の意志で唯一ANAに乗ったのは、ルフトハンザ航空に搭乗して貯まったマイルを使って沖縄にいったときだけなんです。
ANAマイルを貯め始めても、最初は「憎きANAには絶対に有償では搭乗しない」と、特典航空券以外の搭乗はしないと決めていました。とんでもないANAマイラーですね。
ANAマイラーはANAが好きな人がなるものですが、私はANAは嫌いで金を落としたくないから特典で乗る!とか意味わからないこと言っていました。
まさしく菅長官(当時)がいうように、今思うと率直にいって言っている意味があまりよくわかりませんね(笑)
ただ、ANAマイルを貯め始めた3ヶ月後、早くも意志が揺らぎ始めます。
ANAのバグ運賃が発表されてシンガポールに有償でANAに行くことになりました。案外寝返るの早いなと思うかもしれませんが、これはバグ運賃だからであって、決して和解したつもりではないです(笑)
これがANAに初めて有償で搭乗したときですね。このときだって、ANAは損するレベルだから乗るか、くらいのものでした。
ただ、急遽ANAとの和解を進める必要がありました。特典航空券でハワイ3席ビジネスクラスを確保するには、どうしてもSFCを取得する必要があります。さすがにSFC修行は有償で搭乗する必要がありますので、ここで手打ちして有償でもANAを利用することに決めました。
もうANAさんに貢ぐからハワイの特典3席くれというわけです笑
ソラチカルートの終焉
そんなマイルを貯めるきっかけになったわけ、そして私とANAの20年戦争の終結にも繋がったソラチカルートも徐々に終焉を迎えていきます。
もともとソラチカルートというのは、メトロポイントからANAマイルに90%のレートで交換することが可能という特徴を生かすべく、いかにメトロポイントを貯めるかでした。
メトロポイントを貯めることができなければ意味がないのですが、ただ単品でメトロポイントを大量に貯めることは事実上不可能なため、ポイントサイトで貯めたポイントをとにかくメトロポイントに交換しなくてはならない、というわけでした。
まず、ドットマネーやPeXといったポイント交換サイトからメトロポイントへの交換が2018年4月から停止されました。
ただ、この際にLINEポイントからメトロポイントへの交換だけはなぜか生き残ったので、ポイントサイトのポイントをLINEポイントに交換してからメトロポイントに交換するという、LINEルートを使っていました。
ただ、2018年12月にLINEポイントからメトロポイントへの交換が終了したため、ソラチカルートの終焉を迎えたわけです…。これでソラチカルートは終了です。
この間にためたANAマイルは正確には数えていませんが、おそらくほぼほぼフルで回したので、3年間で60万マイルくらい交換したのではないでしょうか。それだけのマイルを生み出すツールとして活躍いただいたのは、ありがたいですね。
そしてさらばソラチカ
2019年にANAマイルに交換するためのメトロポイントが空になってもしばらくソラチカカードを保有していましたが、ここに来て解約しようかなと思い始めました。
JCBの年会費割引サービスであるスマリボを設定して年に1回、1万円以内の買い物をすれば寝かしておいても年会費800円ほどで1,000マイルがもらえるカードなので、解約するかどうかは私もちょっと悩みましたが、クレカ整理の一環で思い切って解約することに決めちゃいました。
メトロ食堂街閉鎖で利用価値減
私がよく訪れ、仕事の合間で食事をすることも多い新宿にある「メトロ食堂街」では、ソラチカカードを提示すると特典が受けられたのですが、2020年9月に、メトロ食堂街そのものが閉鎖されてしまいました。
メトロ食堂街はJRや私鉄から地下鉄に乗り換える途中にあることもあり、昼食や夕食で利用することも多かったので、実は私の中で地味に解約のきっかけを与えてくれました。
実はこれが今回の解約の決断をしたきっかけです。
また、渋谷の地下街には、「渋谷ちかみちラウンジ」という休憩スペースがあって、ソラチカカードを始めとする東京メトロや東急電鉄と提携しているクレジットカードを所有している場合、記帳がなくても入口にクレジットカードを差し込めば、利用することが可能です。
ラウンジといっても、飲食物の提供があるわけではなく、充電スペースを有したテーブルやトイレや女性用のパウダーエリアが設置されているものです。ただ、中のテーブルでは飲食はOKと公式に記載されていますので、休憩にも利用できます。
渋谷はカフェ難民になることも多かったため、このようなラウンジも非常に便利でした。ただ、コロナのせいで全く渋谷方向に無駄に出歩かなくなったんですよね…。都心へのおでかけは最低限にしていますし、目的もなくぶらつくこともなくなりました。なので、ここは当面使わないかな…と思っています。
メトロ返しもいらなさそう?
もう少し早く解約してもいいかなと思いつつソラチカカードを残していた理由のうちの一つが、「メトロ返し」という技が使えるということです。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、ANAマイルがなかなか使えない、あるいはキャンセルで返品されてきたなどの理由から、獲得後3年で失効するマイルの有効期限が気になる場合もあります。
そんなときに、ANAマイルをメトロポイントに一度交換し、再びANAマイルに交換すれば、また有効期限の伸びたマイルの出来上がりです。(90%のレートにはなりますが)
ただ、私が現在保有してあるマイルなんて微々たるものですし、航空会社ではコロナ対応で有効期限が延びるなどの対応をしてくれてます。もともと、マイルは貯めたらけっこうすぐに使っちゃうタイプなので、他のマイラーさんに比べて保有マイル数が少ないというのもあります。
なので、現時点では個人的にはメトロ返しは不要かなと考えています。もしメトロ返しが必要な場合は、再発行すればいいですし。
解約しないメリットも確かにある
私は結局解約することになったソラチカカードですが、解約そのものをおススメするわけではありません。保有し続けるメリットもあると思うので、紹介したいと思います。
年会費850円で毎年1,000マイルのボーナスマイル付与
ソラチカカードの年会費は2,000円+消費税ですが、支払い方法を「すまリボ」に設定すれば年会費を850円に抑えることができます。
また、ソラチカカードには毎年1,000マイルの継続ボーナスがありますので、決して多くはないマイル数ではありますが、1マイルあたりの単価は1円を切ることから、ソラチカカードを持っておいて損はないかなと思います。
この割引を適用させるには、年に1回以上カードを利用することが条件となり、「完全死蔵」の場合は適用されませんので、ご注意ください。
すまリボ適用による年会費の割引を受けるには、年1回以上のクレジットカードの利用が必要となりますが、ソラチカカードはPASMOオートチャージ機能がありますので、ときどきソラチカカードをもってでかけて、オートチャージを利用すれば、年会費割引の適用や、下で紹介する東京メトロ乗車によるメトロポイント獲得に使えるかな、と思います。PASMOを鉄道利用に限定すれば、月間1万円はこえないとおもいますし…。
メトロ乗車でメトロポイントが付与される
ポイントサイトを通じて、LINEポイントからメトロポイントにポイントが入ってくることは今後なくなりますが、そもそもメトロポイントって、少ないながらも貯める方法ってあるんですね。
そのうちの一つが、東京メトロに登録したPASMOで乗車するとメトロポイントがもらえるボーナスです。ソラチカカードを「メトロポイントPlus」に登録し、東京メトロに乗車すると、距離・金額に関係なく、1回あたり以下のメトロポイントを獲得することが可能です。
- 平日:5ポイント
- 土休日:15ポイント
もらえるポイントは微々たるものですが、それでも土日に東京メトロに乗車するだけで15ポイントもらえたりします。そしてここで獲得したメトロポイントは、従来どおり90%のレートでANAマイルに交換できます。
上で紹介したすまリボ適用のため、またクレジットカードの実績としても毎月決済があった方がいいので、メトロに乗るときは、やはりソラチカカードを使ってオートチャージして乗るのがよさそうですね。
まとめ
ついにソラチカカードを私は解約することに決めました。
このカードのおかげで今の私がいると思います。ソラチカカードは、世界を飛び回り、新たな趣味を覚え、そしてビジネスクラスの贅沢を教えてくれた1枚のクレジットカードでございます。
2016年に発行して4年半ほど保有しましたが、そろそろ新たなクレジットカードでも保有してみようと思っています。